物置小屋

１人向け・other

安らぎの先(病弱だった彼女へ)

どうかした？眠れないの？
申し訳ないけど、これから仕事を終わらせないといけないんだ。
だから、いつもみたいに話しながらゆっくりすることはできないんだけど...ごめんね。
...それじゃあ、また後で。

まだ寝てなかったの？
君は本当に変わっているね。
こんな時間まで起きていても平気だなんて、あんまり見たことがないよ。
それに、どうしてちゃんとご飯を食べないの？
最近少食になったような気がするんだけど、気のせい？
ちゃんと食事を摂らないと、前みたいに体調を崩しちゃうよ。
せめて横になって体を休めて。
そうしないと、きっと大変なことになるから。
もしかして、何か隠してる？...分かった、それなら今夜は聞かない。
その代わり、話す気になったら教えてね。
体調のことも他のことも、君はいつもひとりで抱えこんでいるから。

もう眠ってるのかな...。
ねえ、大丈夫？...脈はあるし、ちゃんと息してる。
よかった、ただ寝てるだけみたいだ。
それにしても、最近眠れないって起きている日が増えたような気がする。
何か心配事でもあったのかな...。
朝になったら聞いてみよう。そうじゃないと、想像するだけじゃ分からないことも沢山あるから。

...ねえ、起きて。もう朝だよ。
どうして寝てるの？いつも眠れないって起きてるのに、何で目を開けてくれないの？
どうしたの？大丈夫？ねえ、起きて！ねえ...


...ああ、またあの日の夢か。
どうしてあの夜に限って、俺は仕事なんかしてたんだろう。
どうして物音にさえ気づけなかったんだろう。
もしかしたら、彼女が呼んでたかもしれないのに。
...明日があるのは当たり前じゃなかったのに。
これは、君に酷いことをした罰かな？
あの日から悪夢で目が覚める。...まるで、ずっと君が側にいるみたいに。
あんなに沢山薬を飲んでいたなんて、全然知らなかった。
もっと早く気づいていれば、この結果だけは避けられたかな。
今君は、天国でちゃんと休めているのかな...。
お願い、教えて。いくら考えても全然分からないよ...。
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長生きが最適解とは思わない...毎日大量の薬を飲みながら体調を維持するしかない私にとってはそう感じてしまいます。
...冷たい考え方でしょうか。