206 / 1,817
1人向け・慰め系
それがあなたの花になる(クラシオンシリーズです)
しおりを挟む
...こんばんは。隣、座ってもいいですか?
別に警察とかじゃないから安心して。
ただ、身体中傷だらけのようだから少し話を聞きたいなって思っただけだよ。
自分でつけたものばかりじゃないでしょ?それに...こんな夜遅くにひとりでいるなんて、やっぱり何かあったとしか考えられないから。
心まで傷ついているんじゃないかって思って声をかけたんだ。
もしよければ、俺の店にどうぞ。
警察に補導されたり、犯罪に巻きこまれたりするよりはずっといいはずだから。
この雨じゃ風邪をひいてしまうかもしれないし、君なら来店資格がありそうだ。
話したくないなら、ひとまず傷の手当てだけさせてね。
それから何か飲み物をお持ちします。...それでどうかな?
少々お待ちください。
おまたせしました。...その前にまずは手当てを終わらせるね。
ちょっと滲みるよ...痛む?
骨は折れていなさそうだけど、病院に行った方がいいかもしれないね。
今の時間は時間外診療だろうし...って、どうして泣いてるの?
もしかして、何か失礼を...優しい?俺は至って普通のことしかしていませんよ。
スコーンもあるのでよければゆっくり話をしましょう。
紅茶の用意もできたし、こちらへどうぞ。
ゆっくりでいいから、君が話したいことを話してくれればいい。
家を追い出された...?こんな時間にですか?
それで居場所がなくて、誰にも見つからないように橋の下に座っていたと...成程。
私なんか、なんて思う必要はないんじゃないかな?
君は礼儀正しい人だ。今日少し話しただけの俺でもそれくらいは分かる。
周りに気を配りすぎた分、今は体が休みたがっているのかもしれないね。
暴力を振るわれることはよくある?...体の傷もそうだけど、暴言を吐かれたりとかもあったんじゃないかな?
...それ以上何を頑張るつもりなの?
ものすごく努力してきたんだから、もっとなんてないんじゃないかな?
君が今傷ついているってことは、今日までちゃんと頑張ってきたってことだから。
...君はとても頑張っている。
家族を怒らせないように、周りに迷惑をかけないように必死になってる。
だけど君は、頑張りすぎて感覚が鈍くなっているのかもしれないね。
誰も教えてくれなかったなら、俺がちゃんと伝えるよ。
話を聞いた限り、君は頑張ってる。
他の人たちの何倍も努力して、今を必死に生きている。...だから疲れているんだと思う。
君の話を聞いてくれる人がいなかったから、側にいてくれるひとがいないから...限界を感じて飛び降りようとしてたんでしょ?
お客様のことを見ていればよく分かります。
君みたいに優しすぎる子がいなくなってしまうのは、すごく悲しいことだ。
それに...とても理不尽なことだと思う。
生きていたらいいことがあるとか、いつか楽になるとか、そんな安易な言葉は使わない。
でも、俺はこうして君と話せて楽しいと思った。
俺に何度も眠くないかとか何か手伝わせてほしいとか、自分が疲れているのに他の人を気遣える君はすごいと思う。
ここでは好きなだけ泣いてくれて構わないから、困ったときはいつでもこの店に来てください。
この店に入れるのは、傷ついた心の持ち主だけ。
君はその中でも、深い傷を負っている方だと思う。
だけど、それだけ人を思いやる心があるなら...それはきっと綺麗な花を咲かせると思うんだ。
明るい未来を思い描けない世界なんて間違ってる。
だけど、君が君自身の心を大切にできたら...必ず心から笑える日がくる。
それまでは俺がここで君のことを支えるよ。
上手く言えないけど、俺は君のことを否定したりしないから。
...これから行く宛はある?それならよかった。
お代ならもうもらったよ。...この店ではお金はもらっていないんだ。
いつか本当の笑顔になってくれるといいんだけど...いいえ、なんでもありません。
辛くなったりまた死にたくなったときは、いつでもいらしてください。
またのご来店をお待ちしております。
...最近のお客様は本当に疲れきっている人が多い。
俺にできるのは料理や話を聞くことくらいだけど、いつかこの店が必要なくなる日がくるといいな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
若干暗くなってしまいました...。
いつかではなく、今すぐいいことがおきてほしい...けれど、生きるのが辛い人は自発的に動ける人ばかりではないと思うのです。
別に警察とかじゃないから安心して。
ただ、身体中傷だらけのようだから少し話を聞きたいなって思っただけだよ。
自分でつけたものばかりじゃないでしょ?それに...こんな夜遅くにひとりでいるなんて、やっぱり何かあったとしか考えられないから。
心まで傷ついているんじゃないかって思って声をかけたんだ。
もしよければ、俺の店にどうぞ。
警察に補導されたり、犯罪に巻きこまれたりするよりはずっといいはずだから。
この雨じゃ風邪をひいてしまうかもしれないし、君なら来店資格がありそうだ。
話したくないなら、ひとまず傷の手当てだけさせてね。
それから何か飲み物をお持ちします。...それでどうかな?
少々お待ちください。
おまたせしました。...その前にまずは手当てを終わらせるね。
ちょっと滲みるよ...痛む?
骨は折れていなさそうだけど、病院に行った方がいいかもしれないね。
今の時間は時間外診療だろうし...って、どうして泣いてるの?
もしかして、何か失礼を...優しい?俺は至って普通のことしかしていませんよ。
スコーンもあるのでよければゆっくり話をしましょう。
紅茶の用意もできたし、こちらへどうぞ。
ゆっくりでいいから、君が話したいことを話してくれればいい。
家を追い出された...?こんな時間にですか?
それで居場所がなくて、誰にも見つからないように橋の下に座っていたと...成程。
私なんか、なんて思う必要はないんじゃないかな?
君は礼儀正しい人だ。今日少し話しただけの俺でもそれくらいは分かる。
周りに気を配りすぎた分、今は体が休みたがっているのかもしれないね。
暴力を振るわれることはよくある?...体の傷もそうだけど、暴言を吐かれたりとかもあったんじゃないかな?
...それ以上何を頑張るつもりなの?
ものすごく努力してきたんだから、もっとなんてないんじゃないかな?
君が今傷ついているってことは、今日までちゃんと頑張ってきたってことだから。
...君はとても頑張っている。
家族を怒らせないように、周りに迷惑をかけないように必死になってる。
だけど君は、頑張りすぎて感覚が鈍くなっているのかもしれないね。
誰も教えてくれなかったなら、俺がちゃんと伝えるよ。
話を聞いた限り、君は頑張ってる。
他の人たちの何倍も努力して、今を必死に生きている。...だから疲れているんだと思う。
君の話を聞いてくれる人がいなかったから、側にいてくれるひとがいないから...限界を感じて飛び降りようとしてたんでしょ?
お客様のことを見ていればよく分かります。
君みたいに優しすぎる子がいなくなってしまうのは、すごく悲しいことだ。
それに...とても理不尽なことだと思う。
生きていたらいいことがあるとか、いつか楽になるとか、そんな安易な言葉は使わない。
でも、俺はこうして君と話せて楽しいと思った。
俺に何度も眠くないかとか何か手伝わせてほしいとか、自分が疲れているのに他の人を気遣える君はすごいと思う。
ここでは好きなだけ泣いてくれて構わないから、困ったときはいつでもこの店に来てください。
この店に入れるのは、傷ついた心の持ち主だけ。
君はその中でも、深い傷を負っている方だと思う。
だけど、それだけ人を思いやる心があるなら...それはきっと綺麗な花を咲かせると思うんだ。
明るい未来を思い描けない世界なんて間違ってる。
だけど、君が君自身の心を大切にできたら...必ず心から笑える日がくる。
それまでは俺がここで君のことを支えるよ。
上手く言えないけど、俺は君のことを否定したりしないから。
...これから行く宛はある?それならよかった。
お代ならもうもらったよ。...この店ではお金はもらっていないんだ。
いつか本当の笑顔になってくれるといいんだけど...いいえ、なんでもありません。
辛くなったりまた死にたくなったときは、いつでもいらしてください。
またのご来店をお待ちしております。
...最近のお客様は本当に疲れきっている人が多い。
俺にできるのは料理や話を聞くことくらいだけど、いつかこの店が必要なくなる日がくるといいな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
若干暗くなってしまいました...。
いつかではなく、今すぐいいことがおきてほしい...けれど、生きるのが辛い人は自発的に動ける人ばかりではないと思うのです。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)
しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。





ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる