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1人向け・看病系
小さな想い出と大きなあなぼこ(割りとぐちゃぐちゃかもしれません…)
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こうやってふたりでキッチンに立つの、久しぶりだね。
何から作っていこうか...そういえば、そろそろ唐揚げの下ごしらえが終わってるはずだよ。
付け合わせは後にして、そっちから完成させようか。
あれ?この前買い足したと思ったのに...。ごめん、ちょっと足りないものがあるから買ってこないと...危ない。
大丈夫!?熱した油が思いきり腕にかかってたよね。...みせて。
そのまま放っておいたら大変なことになるかもしれないし、今のうちにちゃんと手当てした方がいい。
ちょっとごめんね...わ、もう赤くなってきてる。
早めに冷やしたら治るはずだから、冷たいと思うけどちょっとだけ我慢してね。
ちょっと滲みるよ...よし、一先ずこれで大丈夫かな。
そんなに謝らなくても、誰だって失敗することはあるよ。
え、指?...さっき包丁を使ってたから、そのときに当たったのかも。
このくらいなら...どうしたの、いきなり手を握って...絆創膏、ポケットに入れてるの?
ありがとう。君が巻いてくれたからすぐ治るよ。
それより、君の火傷が酷くならないか心配だな...。
ガーゼのところは痒くなっても掻かないこと。約束だよ。
それじゃあ俺は足りないものを調達してくるから、君は座って休んでて。
折角ふたりでいるんだし、一緒に完成させないと意味がないでしょ?
それに、無理をしてほしくないんだ。
掃除も終わったし、とにかく休憩してて。
いってきます。できるだけ早く帰ってくるね。
ただいま。...あれ、いないの?
ごめん、部屋にいたのか。随分長く日記を書いていたみたいだけど、何かあった?
手が真っ黒になってるから、そうなのかなって...当たり?
それならよかった。
俺の指の絆創膏...ああ、これは今日ふたりして怪我をしたから君が貼ってくれたものだよ。
そろそろ換えようと思っていたんだけど、君が嫌じゃなければ貼ってもらってもいい?
自分でやるとなかなか上手くいかなくて...。
君の絆創膏は俺が貼り換えるよ。
その前に、夕飯を完成させないとね。
足りなかった調味料、ちゃんと買い揃えてきたよ。
君には野菜を切ってもらおうかな。
それで、サラダの用意をしてほしい。
唐揚げは俺に任せてくれればいいから。
...結構早くできたね。冷めないうちに食べてしまおう。
いただきます。...ごめん、先に食べてて。
お風呂の用意をしてくるから。
君にはいっぱい頑張ってもらったし、そのままそこに座っててね。
...どんどん消えるのが早くなってるみたいだな。
1番不安なのは彼女なんだから、泣いたりする訳にはいかない。
でも...なんて残酷な症状なんだ。
少しでも長く残っていてほしい。
...たとえ忘れられてしまったとしても、出来事がなかったことになる訳じゃない。
それも分かってるけど、悲しそうにしているのを見ていられない。
俺に何ができるかな。何かできるといいな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
割りと切なめになったのかな、という感覚です。
覚えていないことが多い日はいい日だったのだろうけれど、どんなことがあったのか不安になります。
その感覚には未だに慣れません。
何から作っていこうか...そういえば、そろそろ唐揚げの下ごしらえが終わってるはずだよ。
付け合わせは後にして、そっちから完成させようか。
あれ?この前買い足したと思ったのに...。ごめん、ちょっと足りないものがあるから買ってこないと...危ない。
大丈夫!?熱した油が思いきり腕にかかってたよね。...みせて。
そのまま放っておいたら大変なことになるかもしれないし、今のうちにちゃんと手当てした方がいい。
ちょっとごめんね...わ、もう赤くなってきてる。
早めに冷やしたら治るはずだから、冷たいと思うけどちょっとだけ我慢してね。
ちょっと滲みるよ...よし、一先ずこれで大丈夫かな。
そんなに謝らなくても、誰だって失敗することはあるよ。
え、指?...さっき包丁を使ってたから、そのときに当たったのかも。
このくらいなら...どうしたの、いきなり手を握って...絆創膏、ポケットに入れてるの?
ありがとう。君が巻いてくれたからすぐ治るよ。
それより、君の火傷が酷くならないか心配だな...。
ガーゼのところは痒くなっても掻かないこと。約束だよ。
それじゃあ俺は足りないものを調達してくるから、君は座って休んでて。
折角ふたりでいるんだし、一緒に完成させないと意味がないでしょ?
それに、無理をしてほしくないんだ。
掃除も終わったし、とにかく休憩してて。
いってきます。できるだけ早く帰ってくるね。
ただいま。...あれ、いないの?
ごめん、部屋にいたのか。随分長く日記を書いていたみたいだけど、何かあった?
手が真っ黒になってるから、そうなのかなって...当たり?
それならよかった。
俺の指の絆創膏...ああ、これは今日ふたりして怪我をしたから君が貼ってくれたものだよ。
そろそろ換えようと思っていたんだけど、君が嫌じゃなければ貼ってもらってもいい?
自分でやるとなかなか上手くいかなくて...。
君の絆創膏は俺が貼り換えるよ。
その前に、夕飯を完成させないとね。
足りなかった調味料、ちゃんと買い揃えてきたよ。
君には野菜を切ってもらおうかな。
それで、サラダの用意をしてほしい。
唐揚げは俺に任せてくれればいいから。
...結構早くできたね。冷めないうちに食べてしまおう。
いただきます。...ごめん、先に食べてて。
お風呂の用意をしてくるから。
君にはいっぱい頑張ってもらったし、そのままそこに座っててね。
...どんどん消えるのが早くなってるみたいだな。
1番不安なのは彼女なんだから、泣いたりする訳にはいかない。
でも...なんて残酷な症状なんだ。
少しでも長く残っていてほしい。
...たとえ忘れられてしまったとしても、出来事がなかったことになる訳じゃない。
それも分かってるけど、悲しそうにしているのを見ていられない。
俺に何ができるかな。何かできるといいな...。
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割りと切なめになったのかな、という感覚です。
覚えていないことが多い日はいい日だったのだろうけれど、どんなことがあったのか不安になります。
その感覚には未だに慣れません。
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