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1人向け・看病系
おやすみなさい、俺の姫。(童話モチーフ)
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...姫、どうされましたか?
もう夜中だというのに、1人でバルコニーにいては体が冷えてしまいますよ。
...もしかして、また眠れないんですか?
俺でよければ付き合います。
お茶を淹れましょうか。...吐き気、ですか?
それなら吐き気止めを持ってきた方がよさそうですね。
怖い夢でも見ましたか?
昔のこと...100年前の話、ということでしょうか。
この街が眠りの街と呼ばれていたことは知っていましたが、あなたのような美しい姫がいることを俺は知りませんでした。
王子に蕀を退けろと言われ、何も知らないまま入ってしまったのです。
...それに、俺はあなたを起こしてしまった。
ここでの暮らしが辛いのではありませんか?
もしそうなら...すみません、全て俺の責任です。
え...俺でよかったなんて、あなたは本気で仰っているのですか?
蕀の城で眠るあなたを見たとき、一目惚れしてしまいました。
それでも、きっと俺みたいな身分の者より王子が選ばれるのだろうと、どこかで諦めていたのに...。
あなたが俺を選んでくれて、すごく嬉しかったんです。
王子の人柄、ですか?...個人的には、尊敬できなくなりました。
出会った頃はあんなふうに夜遊びばかりする人ではありませんでしたが、今の王子は...。
この国を、あなたが立て直すのですか?
それはとても心強いです。
俺にできることがあれば何でも言ってください。
...勿論、あなたの側から離れたりはしません。
あなたが俺を想ってくださったように、俺もあなたが好きなんです。だから、誰よりも大切にしたい...。
ですが、姫は何かやりたいことはないのですか?
国の為という考えは立派ですが、それであなた自身が幸せになれないのなら意味がない。
俺にできることなら何だって叶えます。
城下をデート...いいですね、今度行きましょう。
そういえば、庭園の花が綺麗に咲く時期なんです。
もしよろしければ、明日の夕方少し散歩をしませんか?
...明日がくるのが楽しみになりました。
ここには糸車もありませんし、何かあれば俺が護ります。
だからどうか、今夜はそろそろお休みになってください。
一緒に寝る...俺がそんなことをしてもいいのでしょうか?
それは、許されることなのでしょうか...。
分かりました。あなたが望むなら、眠りにつくまで隣にいます。
吐き気止めも効いてきたようですね。安心しました。
それでは、お部屋まで行きましょう。
今度はぐっすり眠れるように、ずっと一緒にいますから。
それから、近いうちにあなたをここから出してみせます。
...そのときは、ふたりで一緒に暮らしましょう。
約束です。...それでは、おやすみなさいませ。
この先何があっても、俺の剣であなたを護りぬいてみせるから。
だから、安心してくださいね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いばら姫』...彼女は本当に起こしてほしかったのか、そう考えてしまうことがあります。
王子が1人で蕀をかき分けるなんて無理じゃないか、それなら優秀な人物が側にいて本当は彼が助けたんじゃないか...。
それに、得体の知れない王子よりもこちらの方が恋人になるなら幸せなのではないか...というものを綴ってみました。
もう夜中だというのに、1人でバルコニーにいては体が冷えてしまいますよ。
...もしかして、また眠れないんですか?
俺でよければ付き合います。
お茶を淹れましょうか。...吐き気、ですか?
それなら吐き気止めを持ってきた方がよさそうですね。
怖い夢でも見ましたか?
昔のこと...100年前の話、ということでしょうか。
この街が眠りの街と呼ばれていたことは知っていましたが、あなたのような美しい姫がいることを俺は知りませんでした。
王子に蕀を退けろと言われ、何も知らないまま入ってしまったのです。
...それに、俺はあなたを起こしてしまった。
ここでの暮らしが辛いのではありませんか?
もしそうなら...すみません、全て俺の責任です。
え...俺でよかったなんて、あなたは本気で仰っているのですか?
蕀の城で眠るあなたを見たとき、一目惚れしてしまいました。
それでも、きっと俺みたいな身分の者より王子が選ばれるのだろうと、どこかで諦めていたのに...。
あなたが俺を選んでくれて、すごく嬉しかったんです。
王子の人柄、ですか?...個人的には、尊敬できなくなりました。
出会った頃はあんなふうに夜遊びばかりする人ではありませんでしたが、今の王子は...。
この国を、あなたが立て直すのですか?
それはとても心強いです。
俺にできることがあれば何でも言ってください。
...勿論、あなたの側から離れたりはしません。
あなたが俺を想ってくださったように、俺もあなたが好きなんです。だから、誰よりも大切にしたい...。
ですが、姫は何かやりたいことはないのですか?
国の為という考えは立派ですが、それであなた自身が幸せになれないのなら意味がない。
俺にできることなら何だって叶えます。
城下をデート...いいですね、今度行きましょう。
そういえば、庭園の花が綺麗に咲く時期なんです。
もしよろしければ、明日の夕方少し散歩をしませんか?
...明日がくるのが楽しみになりました。
ここには糸車もありませんし、何かあれば俺が護ります。
だからどうか、今夜はそろそろお休みになってください。
一緒に寝る...俺がそんなことをしてもいいのでしょうか?
それは、許されることなのでしょうか...。
分かりました。あなたが望むなら、眠りにつくまで隣にいます。
吐き気止めも効いてきたようですね。安心しました。
それでは、お部屋まで行きましょう。
今度はぐっすり眠れるように、ずっと一緒にいますから。
それから、近いうちにあなたをここから出してみせます。
...そのときは、ふたりで一緒に暮らしましょう。
約束です。...それでは、おやすみなさいませ。
この先何があっても、俺の剣であなたを護りぬいてみせるから。
だから、安心してくださいね。
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『いばら姫』...彼女は本当に起こしてほしかったのか、そう考えてしまうことがあります。
王子が1人で蕀をかき分けるなんて無理じゃないか、それなら優秀な人物が側にいて本当は彼が助けたんじゃないか...。
それに、得体の知れない王子よりもこちらの方が恋人になるなら幸せなのではないか...というものを綴ってみました。
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