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1人向け・看病系
ふたりで創る日常(シリーズものです)
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ただいま戻り...どうしたの、大丈夫?
手首、すごく痛そう...。何をやっていたんですか?
...教えてくれないなら勝手に推理しようかな。
夕飯に何か温かいものを作って、テーブルの上まで運ぼうとしたけどこぼした。...やっぱり。
あなたのことなら何でもお見通しです。
執事としてどれだけの時間側にいたと思ってるの?
床に散らばったものの片づけは俺がやるから、君はまず傷を冷やして。
他の古傷もそうだけど、手当ては俺がやる。
大丈夫なようにはとても見えないから、早く水道で...そう、そのまましばらく冷やして。
この寒い時期に冷たいのは辛いと思うけど、初期対応が大事ですから。
もうそろそろ処置をします。そこに座って待ってて。
そんなに謝らなくても、誰だって失敗することはある。
俺はあの人たちみたいに、君のことを責めたりなんか絶対にしない。
水ぶくれが潰れるとまずいだろうから、一先ず手首の傷はこれで様子を見ましょう。
他の傷も見せて。...よかった、ここの傷痕が少し薄くなってる。
いつも君が気にしていたようだから、早くよくなるといいなって思っていたんだ。
...ごめん、無意識のうちに手を君の頭の上にあげてた。
俺は殴ったりなんかしない。あの屋敷の人たちとは違うから。
ただ頭を撫でたかっただけで、怒ってない。
あなたの常識は、ここ数年でだいぶ変えられてしまいました。
だから...これからまた違ったあなただけの『普通』を作っていけばいい。
その手伝いならいくらでもやるから、もう怯えなくていいんだよ。
はい、手当て終わり。え、どうして泣いているんですか?
俺はあなたを笑顔にしたかったのに、また泣かせてしまった...ごめん。
嬉し涙?それならいいけど、無理矢理涙を止めないで。
君が落ち着くまで、こうして抱きしめているから。
...落ち着いた?
そんなに謝らないでください。
あなたが作ってくれるご飯、明日の楽しみにしておきます。
夕飯?...実はご飯にと思って、お総菜を買ってきた。
俺が朝出るとき、具合が悪そうだったから何かすぐに食べられるものを作った方がいいかなって思ったんだ。
余計なことだったかな?そう、君が1度食べてみたいって言ってたお店のもの。
温めなおしてふたりで食べよう。
仕事は...今日はおしまい。特に新しい依頼もきてないし、急ぎの案件もないからゆっくりできるよ。
あ、でも資料をひとつだけ作る予定。
それからはゆっくりできるから、またふたりで何かやろうか。
何をするか、考えておいて。
...こうやってふたりで一緒に過ごしていれば、いつかこれが当たり前の日常になっていくから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
元・執事さんのシリーズです。
弁護士としてもずっと仕事をしているからか、隙がないように見える彼。
...実は彼女との時間が何より大切に思う、ただの人です。
人のぬくもりを想像するのに苦戦しました...。
これで大丈夫、でしょうか。
手首、すごく痛そう...。何をやっていたんですか?
...教えてくれないなら勝手に推理しようかな。
夕飯に何か温かいものを作って、テーブルの上まで運ぼうとしたけどこぼした。...やっぱり。
あなたのことなら何でもお見通しです。
執事としてどれだけの時間側にいたと思ってるの?
床に散らばったものの片づけは俺がやるから、君はまず傷を冷やして。
他の古傷もそうだけど、手当ては俺がやる。
大丈夫なようにはとても見えないから、早く水道で...そう、そのまましばらく冷やして。
この寒い時期に冷たいのは辛いと思うけど、初期対応が大事ですから。
もうそろそろ処置をします。そこに座って待ってて。
そんなに謝らなくても、誰だって失敗することはある。
俺はあの人たちみたいに、君のことを責めたりなんか絶対にしない。
水ぶくれが潰れるとまずいだろうから、一先ず手首の傷はこれで様子を見ましょう。
他の傷も見せて。...よかった、ここの傷痕が少し薄くなってる。
いつも君が気にしていたようだから、早くよくなるといいなって思っていたんだ。
...ごめん、無意識のうちに手を君の頭の上にあげてた。
俺は殴ったりなんかしない。あの屋敷の人たちとは違うから。
ただ頭を撫でたかっただけで、怒ってない。
あなたの常識は、ここ数年でだいぶ変えられてしまいました。
だから...これからまた違ったあなただけの『普通』を作っていけばいい。
その手伝いならいくらでもやるから、もう怯えなくていいんだよ。
はい、手当て終わり。え、どうして泣いているんですか?
俺はあなたを笑顔にしたかったのに、また泣かせてしまった...ごめん。
嬉し涙?それならいいけど、無理矢理涙を止めないで。
君が落ち着くまで、こうして抱きしめているから。
...落ち着いた?
そんなに謝らないでください。
あなたが作ってくれるご飯、明日の楽しみにしておきます。
夕飯?...実はご飯にと思って、お総菜を買ってきた。
俺が朝出るとき、具合が悪そうだったから何かすぐに食べられるものを作った方がいいかなって思ったんだ。
余計なことだったかな?そう、君が1度食べてみたいって言ってたお店のもの。
温めなおしてふたりで食べよう。
仕事は...今日はおしまい。特に新しい依頼もきてないし、急ぎの案件もないからゆっくりできるよ。
あ、でも資料をひとつだけ作る予定。
それからはゆっくりできるから、またふたりで何かやろうか。
何をするか、考えておいて。
...こうやってふたりで一緒に過ごしていれば、いつかこれが当たり前の日常になっていくから。
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元・執事さんのシリーズです。
弁護士としてもずっと仕事をしているからか、隙がないように見える彼。
...実は彼女との時間が何より大切に思う、ただの人です。
人のぬくもりを想像するのに苦戦しました...。
これで大丈夫、でしょうか。
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