物置小屋

黒蝶

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1人向け・看病系

ただ祈りを捧げ続ける。(祈りシリーズです)

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ただいま。...その顔、もしかして何かあった?
なんでもないならいいけど...ねえ、これから神社に行かない?
ちょっと遅くなっちゃったけど、初詣にどうかなって...。
勿論具合が悪いなら休んだ方がいいと思うんだけど、大丈夫そう?
よし、それじゃあ決まりだね。俺は鞄を置いてくるから、出掛ける準備をしておいで。

おまたせ...わあ、すごく可愛いね。
お世辞じゃないよ、誰にも見せたくないくらい似合ってる。
そうも言っていられないし、そろそろ行こうか。
...こうやって一緒に出掛けられるの、久しぶりだからすごく嬉しいな。


結構段差がきつそうだけど、大丈夫?
ゆっくりでいいからね。やっぱりこの時間は混雑してなさそうでよかった...。
夜の神社って静かで好きなんだ。
俺も君もわいわい賑やかすぎるのは苦手だし、丁度いいなって思って...喜んでもらえたならよかった。
あれ、話しているうちにもうついちゃった。
俺は平気だけど、君は大丈夫?
...それならまずはお参りしようか。

あっさりと終わっちゃったね...。
何をお願いしたかは秘密。君が教えてくれたら話すかもしれないけど、こういうものは話さない方が叶うっていうでしょ?
まだおみくじとかお守りを売ってるみたいだし、ちょっとだけ行ってみようか。

可愛いのが手にはいってよかったね。
早速鞄につけるの?...はい、どうぞ。
それから、俺の前では誤魔化さなくて大丈夫だよ。
具合、あんまりよくないんでしょ?
大丈夫だよ、ここから階段をおりる間ならきっと誰にも見えないから。
それよりも、振り落とされないようにしっかり掴まっててね。


家に到着...さっきから咳が止まらないみたいだけど平気?
俺は鍛えてるから...でも、全力疾走はちょっとだけ...疲れた。
薬は飲んだ...?それじゃあ、無理せずにここで横になってて。
実は夕飯の支度はもうほぼ済ませてあるんだ。
あとは火にかけたら完成だから、ちょっとだけ待ってて。

できたよ。そう、七草粥。
お粥があんまり好きじゃないのは知ってるけど、たまにはこういうのもいいんじゃないかなって...。
まさかお礼を言われるとは思ってなかった。
これくらいで喜んでもらえるなら、いつでも作るよ。
それに...これできっと、次の検査も乗り越えられる。
何となく落ちこんでいるのは、検査が不安だからでしょ?
分かるよ、君のことだから。でも、次も俺は付き添うし、これから先も一緒にいられるときは側で手を繋いでる。
だから、1人で不安を抱えこまないで。
それから、これを食べたら今夜はゆっくり休むこと。
...約束だからね。

お腹いっぱいになった?それならよかった。
俺はもう少し仕事をしてから寝るよ。
そんなに心配しなくても無理はしないから。
それじゃあ、おやすみ。
...上手く笑えたかな。年末年始だって病院で過ごしたんだから、不安になるのは当然だよね。
もし、本当に神様なんていうものがいるなら...お願いだから、俺から彼女を奪わないで。
彼女のことをちゃんと護るから...どうかもう少し、彼女が病気で苦しまずに生活できますように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
祈りシリーズです。
綴りながらふと思いました。
...食べなきゃいけないの、昨日じゃなかったかと。
七草粥には無病息災の意味があるということで紡いだのですが、少しタイミングが遅れてしまいました。
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