182 / 1,812
1人向け・慰め系
誰かのヒーローになれたなら。(理想です、ごめんなさい)
しおりを挟む
...あれ、なんだか具合が悪そうだ。
結局この世界なんてこんなものか。...本当に笑える。
いつものことだけど、どうして見ぬふりをするのか...ああ、関わりたくないからか。
ひとまず声をかけてみよう。
...あの、大丈夫ですか?
なんだか具合が悪そうですが...ほら、無理しないで。
僕は別に、あなたを口説こうとか騙そうと思っているわけではなくて、苦しそうなので気になっただけです。
少しだけ歩けますか?実はあのマンション、僕が住んでいる場所なんです。
もしよろしければ休んでいってください。
...周りの心ない言葉なんて無視していいから、そのまま一緒にきて。
お待たせしました。ここで横になっててください。
なんで助けたのか...理由なんて必要ないでしょ?
行く宛がないのならここに隠れていてください。それから...そんなに暴れないで、ブラウスのボタンを外すだけだから。...やっぱりそうか。
分かっちゃうんです、そういうの。俺にも経験があるから。
取り敢えず手当てしましょう。吐き気がするのはお腹を蹴られてすぐに無理をして動いたからですね。
敬語?なくてもいいなら外すように努力はするけど...昔からの癖で、つい。
それに、僕って言っちゃうのもそう。
俺なんて言ったら殴られてたし、もどしちゃうこともよくあった。
だから、応急処置くらいならできちゃいます。
そんなに怯えなくても、俺はあなたを殴ったりしません。
...足には切り傷がありますね。少し滲みますよ。
はい、これでもう大丈夫です。
あとはここでゆっくり休んで...どうかした?
ああ、あのぬいぐるみは俺にとって大切な友だちなんです。
...変だと思った?よかった、やっと笑ってくれた。
家はどこなんですか?
帰れなんて無慈悲なことは言いません。
いたいなら好きなだけここにいてください。
ただ...俺は危険な仕事をしているから、ここに置いて巻きこみたくないと思っただけ。
そんなに頭を下げる必要なんかない。
俺はあなたを追い払おうなんて思っていないから。
...こうすれば、少しは安心できますか?
それとも、知らない男に抱きしめられるのは嫌?
安心できたならよかった。大丈夫、沢山泣いていいんです。
独りで必死に戦ってきたあなたのことを責める権利なんて、誰にもない。
...それに、ここには俺しかいないから。
あの、余計なことかもしれないけど...吐き気が治まったなら少し食べる?
実は俺もこれから食事だったんです。
まずはスープからにしましょう。
今夜はこれを食べたら寝てください。
...勝手にいなくなったりしないから、信じて?
それから洋服は...今夜は俺のシャツを着てください。
夜が明けたら服を買いに行きましょう。
このくらい当然です。困っている人を助けるのが、俺の仕事ですから。
それに...俺がそうしたかったから。
着替え終わったら扉を開けて出てきてください。
それまでに夜食の準備を済ませておきます。
それでは、また後で。
あの傷痕...やっぱり俺の時とあんまり変わってないんだな。
昔を思い出すなんて、本当にらしくない。
もし彼女が望んだそのときは、新しい戸籍を用意してあげないと。
...暴力や嫌がらせから助けを求めている人たちを救う為に、俺は便利屋になったのだから。
着替え終わりましたか?
ワンピースみたいですごく可愛らしいですね。
褒められたのは初めて?...俺もあまり褒められたことがないのでその感情は何となく分かります。
...丁度できあがったし、ご飯にしようか。それじゃあ、いただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ただ創造して紡いでみました。
もしかすると、少しの親切で人は変われるのかもしれない。
暴力を振るった方は忘れて幸せに暮らしますが、やられた方はそうならないことの方が多い...。
過去の経験上、こういうヒーローに憧れます。
変身なんかできなくていい。
怪人じゃなくて世界の理不尽と一緒に戦って護りあえる人が欲しかったのかもしれません。
結局この世界なんてこんなものか。...本当に笑える。
いつものことだけど、どうして見ぬふりをするのか...ああ、関わりたくないからか。
ひとまず声をかけてみよう。
...あの、大丈夫ですか?
なんだか具合が悪そうですが...ほら、無理しないで。
僕は別に、あなたを口説こうとか騙そうと思っているわけではなくて、苦しそうなので気になっただけです。
少しだけ歩けますか?実はあのマンション、僕が住んでいる場所なんです。
もしよろしければ休んでいってください。
...周りの心ない言葉なんて無視していいから、そのまま一緒にきて。
お待たせしました。ここで横になっててください。
なんで助けたのか...理由なんて必要ないでしょ?
行く宛がないのならここに隠れていてください。それから...そんなに暴れないで、ブラウスのボタンを外すだけだから。...やっぱりそうか。
分かっちゃうんです、そういうの。俺にも経験があるから。
取り敢えず手当てしましょう。吐き気がするのはお腹を蹴られてすぐに無理をして動いたからですね。
敬語?なくてもいいなら外すように努力はするけど...昔からの癖で、つい。
それに、僕って言っちゃうのもそう。
俺なんて言ったら殴られてたし、もどしちゃうこともよくあった。
だから、応急処置くらいならできちゃいます。
そんなに怯えなくても、俺はあなたを殴ったりしません。
...足には切り傷がありますね。少し滲みますよ。
はい、これでもう大丈夫です。
あとはここでゆっくり休んで...どうかした?
ああ、あのぬいぐるみは俺にとって大切な友だちなんです。
...変だと思った?よかった、やっと笑ってくれた。
家はどこなんですか?
帰れなんて無慈悲なことは言いません。
いたいなら好きなだけここにいてください。
ただ...俺は危険な仕事をしているから、ここに置いて巻きこみたくないと思っただけ。
そんなに頭を下げる必要なんかない。
俺はあなたを追い払おうなんて思っていないから。
...こうすれば、少しは安心できますか?
それとも、知らない男に抱きしめられるのは嫌?
安心できたならよかった。大丈夫、沢山泣いていいんです。
独りで必死に戦ってきたあなたのことを責める権利なんて、誰にもない。
...それに、ここには俺しかいないから。
あの、余計なことかもしれないけど...吐き気が治まったなら少し食べる?
実は俺もこれから食事だったんです。
まずはスープからにしましょう。
今夜はこれを食べたら寝てください。
...勝手にいなくなったりしないから、信じて?
それから洋服は...今夜は俺のシャツを着てください。
夜が明けたら服を買いに行きましょう。
このくらい当然です。困っている人を助けるのが、俺の仕事ですから。
それに...俺がそうしたかったから。
着替え終わったら扉を開けて出てきてください。
それまでに夜食の準備を済ませておきます。
それでは、また後で。
あの傷痕...やっぱり俺の時とあんまり変わってないんだな。
昔を思い出すなんて、本当にらしくない。
もし彼女が望んだそのときは、新しい戸籍を用意してあげないと。
...暴力や嫌がらせから助けを求めている人たちを救う為に、俺は便利屋になったのだから。
着替え終わりましたか?
ワンピースみたいですごく可愛らしいですね。
褒められたのは初めて?...俺もあまり褒められたことがないのでその感情は何となく分かります。
...丁度できあがったし、ご飯にしようか。それじゃあ、いただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ただ創造して紡いでみました。
もしかすると、少しの親切で人は変われるのかもしれない。
暴力を振るった方は忘れて幸せに暮らしますが、やられた方はそうならないことの方が多い...。
過去の経験上、こういうヒーローに憧れます。
変身なんかできなくていい。
怪人じゃなくて世界の理不尽と一緒に戦って護りあえる人が欲しかったのかもしれません。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
シチュボの台本詰め合わせ(男性用)
勇射 支夢
青春
自分で撮るために作った台本をせっかくなのでここで公開します。
自作発言しない限りは、ご自由に使ってくれて構いません。
使うときに一言くれると、俺が超喜びます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
好きな人がいるならちゃんと言ってよ
しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる