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1人向け・看病系
全てを隠す宵、照らす暁(あけ)(タイトルからは分かりづらい...?)
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...ねえ、顔色悪いけど大丈夫?
やっぱり混雑してる状態は苦手?
大丈夫、次で降りよう。
もう少しで駅につくはずだから、それまでちょっとだけ我慢しててね...。
ゆっくり吸って...吐いて。そうそう、そのまま続けて...。
ここには俺と君だけだから、不安に思う必要ないんだよ。
背中さすってるから、ちょっとここで休ませてもらおう。
大丈夫だからね...。
...落ち着いた?それならよかった。
そんなに謝らないで。出掛けるのはいつでもできるから、今日は家でゆっくり過ごそうか。
歩ける?実は人通りが少ない道を知ってるんだ。
家まで歩いて行ける距離だし、風が吹いてて少しでも気分がよくなるならって思ったんだけど...安易かな?
もし具合が悪くなったらすぐ言ってね。
迷惑だなんて思わないから...手、繋ごう。
この方が安心できるでしょ?
よし、行こうか。
到着。...ねえ、マスク外さないの?
外したくないならいいけど、いつもなら家に着いたらすぐ外すのにって思っただけだよ。
着替えてくる?分かった、じゃあ俺も部屋着に着替えようかな。
もう少し時間がたったら一緒にご飯作ろう。
食材は...うん、これなら炒飯とスープなら作れるはず。
時間になったら声をかけるね。
...入るよ?そろそろご飯を作ろうと思うんだけど...って、泣いてる?
駄目だよ、化粧で隠そうとしてるの分かっちゃったから。
マスクの下、見せて?傷痕を診せて。
この時期は乾燥して痒くなったりするって言ってたでしょ?
だから、薬を塗らせてほしいんだ。
...やっぱり。ここに涙のあとがついてる。
俺の前では、そうやって強がるのをやめてほしいな。
誰だって泣きたくなる日もあるよ。
それに、きっと君は自分を責めてるんだろうけど...俺は久しぶりの休日に君と過ごせればそれでいいんだ。
...不安なら、こうやって抱きしめてるよ。
あんまり無責任なことは言えないけど、君なら大丈夫。
君の優しさは、俺が誰よりも知ってるから。
ご飯食べようか。これから作っても充分ゆっくり過ごせると思うし...。
そんなに謝らないで。君は何も悪いことなんかしてないから。
...ほら、もうできた。温かいうちに食べよう?
美味しかったね。お風呂も入ったし、湯冷めしないうちにゆっくり寝て疲れをとった方がいい。
俺は部屋で作業してるから、何かあったらすぐおいで。
それじゃあ、おやすみ。
...もう少し何かできるといいんだけど、俺にできることって本当に少ないな。
もっと何かやり方があったんじゃないかって思うと、歯痒い。
...ん?どうしたの?眠れなかった?
それじゃあ今夜は一緒に寝ようか。
ほら、おいで。ベッドに横になって、そのまま目を閉じて...。
抱きしめていたら、安心できる?
俺のことは気にしなくて大丈夫だよ。
朝起きたら、また話をしよう。
このまま離さないから、ゆっくり休んでね。
...こうして隣にいられれば、それが1番なのかもしれない。
ううん、なんでもない。それじゃあ、おやすみ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイトルが昔っぽい、そして場面が切り替わりすぎているような...すみません。
宵と暁で綴りたかったので、夜に灯る朝陽のような光...みたいな意味をこめたつもりです。
やっぱり混雑してる状態は苦手?
大丈夫、次で降りよう。
もう少しで駅につくはずだから、それまでちょっとだけ我慢しててね...。
ゆっくり吸って...吐いて。そうそう、そのまま続けて...。
ここには俺と君だけだから、不安に思う必要ないんだよ。
背中さすってるから、ちょっとここで休ませてもらおう。
大丈夫だからね...。
...落ち着いた?それならよかった。
そんなに謝らないで。出掛けるのはいつでもできるから、今日は家でゆっくり過ごそうか。
歩ける?実は人通りが少ない道を知ってるんだ。
家まで歩いて行ける距離だし、風が吹いてて少しでも気分がよくなるならって思ったんだけど...安易かな?
もし具合が悪くなったらすぐ言ってね。
迷惑だなんて思わないから...手、繋ごう。
この方が安心できるでしょ?
よし、行こうか。
到着。...ねえ、マスク外さないの?
外したくないならいいけど、いつもなら家に着いたらすぐ外すのにって思っただけだよ。
着替えてくる?分かった、じゃあ俺も部屋着に着替えようかな。
もう少し時間がたったら一緒にご飯作ろう。
食材は...うん、これなら炒飯とスープなら作れるはず。
時間になったら声をかけるね。
...入るよ?そろそろご飯を作ろうと思うんだけど...って、泣いてる?
駄目だよ、化粧で隠そうとしてるの分かっちゃったから。
マスクの下、見せて?傷痕を診せて。
この時期は乾燥して痒くなったりするって言ってたでしょ?
だから、薬を塗らせてほしいんだ。
...やっぱり。ここに涙のあとがついてる。
俺の前では、そうやって強がるのをやめてほしいな。
誰だって泣きたくなる日もあるよ。
それに、きっと君は自分を責めてるんだろうけど...俺は久しぶりの休日に君と過ごせればそれでいいんだ。
...不安なら、こうやって抱きしめてるよ。
あんまり無責任なことは言えないけど、君なら大丈夫。
君の優しさは、俺が誰よりも知ってるから。
ご飯食べようか。これから作っても充分ゆっくり過ごせると思うし...。
そんなに謝らないで。君は何も悪いことなんかしてないから。
...ほら、もうできた。温かいうちに食べよう?
美味しかったね。お風呂も入ったし、湯冷めしないうちにゆっくり寝て疲れをとった方がいい。
俺は部屋で作業してるから、何かあったらすぐおいで。
それじゃあ、おやすみ。
...もう少し何かできるといいんだけど、俺にできることって本当に少ないな。
もっと何かやり方があったんじゃないかって思うと、歯痒い。
...ん?どうしたの?眠れなかった?
それじゃあ今夜は一緒に寝ようか。
ほら、おいで。ベッドに横になって、そのまま目を閉じて...。
抱きしめていたら、安心できる?
俺のことは気にしなくて大丈夫だよ。
朝起きたら、また話をしよう。
このまま離さないから、ゆっくり休んでね。
...こうして隣にいられれば、それが1番なのかもしれない。
ううん、なんでもない。それじゃあ、おやすみ。
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タイトルが昔っぽい、そして場面が切り替わりすぎているような...すみません。
宵と暁で綴りたかったので、夜に灯る朝陽のような光...みたいな意味をこめたつもりです。
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