物置小屋

１人向け・慰め系

鋭い彼の慰め方(時々敬語系です)

あ、お疲れ様です。今帰りですか？
こんなに遅い時間に1人...よければこれから僕の家にきませんか？
これから帰るのは危ないでしょう？
もう真っ暗ですし、一緒にいたいいんです。
...駄目？そう言ってもらえると思った。
それじゃあ、行きましょうか。
荷物くらい僕が持ちますよ。
だから...手、繋ごう？


どうぞ、入ってください。
まさかあなたが手を繋いだだけであんなふうに顔を真っ赤にするなんて思っていませんでした。
ごめんなさい。あなたがあまりに可愛かったので、ついからかっちゃいました。
それはさておき...何かあったんですか？
ずっと元気がなさそうに見えたので、どうしたのかなと思いまして...。
一緒にいたかったのも本当だけど、話を聞きたかったんです。
言いたくないなら無理にとは言いません。
取り敢えず飲み物とお菓子を用意しますね。
ケーキと紅茶にしましょう。
ん？ああ、これは作ったんです。
材料がワンホール分だったのを1人分と見間違えていたのに気づかなくて...そのまま作ったらこうなりました。
本当は明日あなたと食べようと思っていたけど、一緒に食べられてよかった。
僕、今日は沢山失敗したんです。
...ハンカチと間違えて靴下をポケットにい入れていたり、財布と間違えてパスケースをコンビニに持っていってお昼が買えなかったり。
あとは...あ、やっと笑った。
嘘はついてませんよ、ただ...そうやって笑ってほしかったんです。
誰だって失敗します。だから、俺相手に泣くのを我慢しないで。
言わなくても分かりますよ。
何か失敗をしたから落ちこんでいるんだろうなって...。
さっきから無理矢理笑顔を作っていることも、ちゃんと分かってた。
どうすれば笑ってくれるのか、俺なりに考えた結果があれです。
...抱きしめてもいい？
服とか化粧とか気にしなくていいし、こうやって顔を隠しておくから...好きなだけ泣いてください。
失敗は誰でもするし、動けなくなることもあります。
でも、辛くなったり、悔しかったり...そういうのって、本気で頑張ったからこその感情だと思うんです。
次また頑張ろうと思える日がくる時まで、沢山悩んで考えて...それを繰り返して、成功ができるんじゃないかな。
すみません、あまり上手く言えなくて...。
ただふたつだけ覚えておいてほしいのは、あなたは1人じゃないってことと、ちゃんと頑張ってるってこと。
絶対に忘れないでくださいね。

そんなに謝らなくても大丈夫です。
俺は、頼ってもらえてすごく嬉しかったから。
今夜は遅いので泊まっていってください。
え...よく聞こえなかったからもう1回言って？
ごめんなさい、あなたがそんなことを言うなんて珍しいから...つい。
分かりました、今夜はゆっくりお話しながら一緒に寝ましょうか。
それから、明日も一緒に過ごしましょう。
今からすでに楽しみです。
...俺にとって世界で1番大切な人あなたと、1日一緒に過ごせるなんて。
ああ...大好きな、が抜けてた。
ほら、ケーキ食べちゃいましょう。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
これでいいのか？という感じもしつつ、綴りました。
人から頑張ってるねと言われないと、頑張ってるのか分からない。
言われてもお世辞だと思ってしまう...そういったことが多いので割りと楽しく紡げたような気がします。