物置小屋

１人向け・慰め系

今夜は側にいて...？-泣かないver.-(シリーズです)

こんにちは！誰かいませんか？...やっぱりいた。
おはよう。今日はスクーリングでしょ？
俺もこれから行くから、一緒に行こう。
...駄目？よかった、それなら用意ができるまで待ってるから。
って、まずい！走らないと遅刻する...！
電車に間に合わなかったら完全アウトだ...。
ごめん、時間見てきたつもりだったけど甘かったみたい。
走れる？よし、じゃあ行くよ！


はあ...セーフ...。
前にもこんなふうにぎりぎりになったことがあったね。
大丈夫？疲れてない？...ああ、朝学活の時間か。
それじゃあ、また後で。

体育まで待ちきれないな...あれ、また1人でいるみたいだ。
ちょっと話しかけてみるか。
そんなところで何してるの？というか、1人？
同じクラスの人は...そっか、今日はきてないのか。
それじゃあ、俺もここでお昼食べようかな。
次体育だし、食べておかないと絶対力出ないから...ね？

相変わらず体育館って暑いけど、やる気満々な人多いような気がする...俺もだけど。
俺余りだから、また一緒に組んでくれる？ありがとう。
今回もよろしく！

あーあ、これでまた放課後まで会えないのか...。
けど、放課後になったら生徒会の仕事あるからやっぱり先に帰ってて。


放課後の清掃はこれで終わりでいいから、各自帰宅してください。
...って、え、待っててくれたの？
ありがとう！帰りどこか寄ってく？
俺の家...!?いや、今日は誰も帰ってこないし、別にいいけど...君は大丈夫？
泊まったりして怒られないのかなって思って...。
分かった、それなら何かご飯の材料を買って帰ろう。


聞いていいのか分からないけど、何かあった？
...それって、前の学校の人たちに会ったってこと？
人が頑張ってるのに、なんでそれを貶すようなことを...いなくなった人だなんて笑って言うんだろうね。
そもそも、どうしてこういうときって言った方は幸せそうに笑って生活できて、言われた方ばかりが辛い思いをしないといけないんだろう...。
上手く言えないけど、辛かったね。
だから最近、外に出ないようにしてたの？
...そっか。もっと早く聞けばよかった。
早く分かってたら、大丈夫、君はちゃんと頑張ってるよって伝えられたのに。
独りでいたら、気持ちが沈んだままになるもんな。
分かるよ、俺にもそういう時期があったから。
馬鹿だって言われ続けて、心が折れそうになって...。
まあ、今は兄貴と君のおかげでこうやって毎日楽しく過ごせてるけどね！
独りでいたくないときは、俺でよければいつだって側にいる。
だから...泣いていいんだよ。
ふたりだと、悲しみを半分にできるから。

...ご飯作ろうか。
大丈夫？それじゃあはりきって...え、兄貴!?
いや、今日は誰もいないから彼女を泊めてて...なんで怒ってるの？
無理矢理つれこむとか、俺にできないことくらい分かってるだろ!?
とにかく、今日はふたりで過ごしたいから...マンション帰って。駄目？
分かった、後で連絡するから...ごめん、慌ただしくなって。
え、なんで笑ってるの？
似てた？兄貴と俺が？兄貴の方がかっこいいよ。
けど、兄貴にも恋人いるし、その...兄貴の話ばっかりしないでほしい。
やっと笑ってくれてよかったけど、なんか複雑...。
いや、なんでもない。
それじゃあ気を取り直して、ご飯作ろう。
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こちらの『泣かないver.』では、悩んでいる恋人を独りにさせたくなくて泊める、というふうにしました。
このままハロウィンのも綴ってみたい...。