物置小屋

黒蝶

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1人向け・イベント系

月見で一杯(お月見・ヴァンパイアハーフの恋人)

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お、おはよう...。昨日泊めてくれてありがとう。
ところで、こんな朝早くから何してるの?
お月見...僕はやったことがないから分からないけど、1人でやるのは大変なんじゃない?
何か手伝えることってあるかな?
君1人にやってもらう訳にはいかないし、僕だってできることは...っ、ごめん。
やっぱり朝は眠くて、体が重いんだ。
ちょっとだけ横になってもいい...?
迷惑ばっかりかけて、ごめんね。
駄目だよ、噛んでなんて簡単に言ったら...。
この前みたいに、歯止めが効かなくなるのは嫌なんだ。
だから...少し休んでから、手伝わせてね。


...え、今何時?もう夜!?
起こしてくれればよかったのに...。
昨日だって無理を言って血をもらって、そのまま泊めてもらって...そのお礼がしたかったんだ。
それなのに、また君1人に負担ばかりかけちゃって...本当にごめん。
怒った、よね...呆れたよね。
どうしたの、急に抱きしめて...。
これからやること?分かった、それを手伝わせて。

並べるの、これでいいの?
すごく美味しそうだね。
市販のは見たことあるけど、これって家でも作れるんだ...。
それじゃあ、いただきます。
...うん、すごく美味しい。
お酒も呑むの?ちょっとだけ待っててね。
つぐのくらいはやらせてほしいな。
はい、どうぞ。
...それじゃあ、乾杯。
君って本当にすごいよね。なんでもこなせて、僕よりできることが沢山あるんだろうなっていつも思ってるよ。
そんなにじっと見て...僕の顔に何かついてる?
たった少し手伝ったくらいでありがとうなんて言ってくれるのは、きっと君くらいだよ。
未だに言われ慣れてないから、どんな反応をしたらいいのか分からなくなる...。
だけど、君はいつも笑顔でありがとうって言ってくれるよね。
それだけで、半分でも人間でよかったって思える。
満月の日ってあんまり外に出たことなかったし、出たとしてもいつもの本屋さんの仕事に行くだけだった。
でも、君が僕の世界を変えてくれたんだ。
小さい頃より今の方がずっと輝いて見える。
それはきっと、どんなときでも君がいてくれるからだよ。
ずっと独りで生きていくんだって思っていたのに、君のおかげで毎日がきらきらしてる。
人と関わりを持つのも悪くないって思えたんだ。
だから、僕もありがとうって伝えたい。
光が射しこむ道を歩いてもいいんじゃないかって、君の隣をずっと歩いていたいって思ってる。
...って、大丈夫!?結構酔ってるでしょ...早く横になった方がいい。
待って、僕の膝は枕じゃ...寝ちゃった。
疲れさせてごめん。
だけど、それでも側にいてくれてありがとう。
大好きだよ。...なんてね。
起こすのも可哀想だし、今夜はこのまま一緒に寝ちゃおうか。
おやすみ。ゆっくり休んでね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんとか仕上がりました...。
ヴァンパイアハーフ、やっぱり少しだけいつもとは違う難しさがあります。
寂しさも含みつつ、愛を綴るのが難しいです。
ただ、とにかく楽しいです。
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