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1人向け・慰め系
久遠の時と不滅の愛(メリーバッド、というものでしょうか)
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こんばんは。こんなところで何をしているの?それもたった独りで...海を眺めていただけにしては、どんどん沖に向かって歩こうとしていたように見えたけど?
ここで会ったのも何かの縁。俺でよければ話してくれないかな?
それは酷い話だな...。適当に言ってる訳じゃなくて、本当にそう思っただけ。
暴力や暴言を浴びせられるって生き方を全否定されるようなものだし、自分が全部悪いんじゃないかって考えてしまうよね。
だけどそれって、君が間違ったことをしたのかな?...いいや、きっと違う。
君が羨ましいからなのか、それとも自分と合わないからなのかは知らないけど...俺には君が優しい人に見えるよ。
その腕の傷、自分でやったんでしょ?他人を差し出すか自分を傷つけるか...そんな状況に追いこまれたときに後者を選択するなんてなかなかできることじゃない。
そんななか、君は他人を傷つけない選択をした。
君みたいな真面目な人が死ななきゃいけない世界なら...こんな世界、なくなってしまえばいいのにね。
君が嫌がることはしないから、今日だけ俺に拐われてくれない?
それで気が変わらなかったら、俺も一緒に死んであげる。
別に人の為にやってるわけじゃなくて、自分の為にやってるんだ。
俺は俺で、無駄に生きているようなものだからいつ死んでもいいんだ。
会社も辞めて、ずっと独りなんだ。
もうすぐ自分の為だけにしていた貯金も尽きる。
...どうせ死ぬならいっそ、1日だけでもいいから独りじゃない時間を過ごしたい。
初対面でこんなことを頼むのは変かもしれないけど、俺の頼みを聞いてくれないかな?
ありがとう。やっぱり君は優しい人だ。
それじゃあ、乗って。このバイクふたり乗りだから、ヘルメットもちゃんとあるし...しっかり掴まっててね。
あんまり綺麗じゃないけど、どうぞ。
家の人には何も言わなくていいの?
...まあ、言える状況だったらあんなふうに死のうとなんかしないか。
ん?ああ、その仏壇は俺の大切な人のものだよ。
その指輪も、いつも俺が持ち歩いてる写真もそう。
毎日花をお供えするんだけど、それだけじゃ足りなくなっちゃったんだ。
俺が気づかなかったせいで、彼女は死んだ。
後悔しなかった日は1日もない。
もし、君の側に話を聞いてくれそうな人がいるなら、できれば生きることを諦めないでほしいんだ。
...って、ごめん。説教なんてするつもりはないから、ここまでにしようか。
布団、そっちの部屋に敷いたから自由に使って?
疲れてるだろうし...今夜は取り敢えず寝て。それで、明日の朝同じ場所まで送るから。
おはよう。早速聞くけど...どう?答えは出た?
ううん、急かすつもりはないから。
朝ご飯を作っておいたから、これを食べたら行こうか。
はい、到着。
...何か困ったら、ここに連絡して。また会うことがあったら話そうね。それじゃあ。
...うん、大丈夫そうだな。誰かきてるみたいだし、なんとかなるよね。
あの子は独りじゃない。だったらきっと大丈夫。
支えてくれる人がいてよかった。
...ん、メール?【友人が探しにきてくれていました。もう少し生きてみます】...安心した。
俺はそろそろいこうかな。
この海、ふたりでよくきたもんね。懐かしいな...あのときは君を後ろに乗せてきたよね。
君とのペアリングと、好きだったぬいぐるみと...花束も忘れてないよ。
向日葵に赤い薔薇を2輪、それから...サンダーソニア。
ごめん、俺の心にいる君だけじゃ足りなくなっちゃった。
だから、これから会いにいくよ。
君にちゃんと謝る為と...耐えきれなかった孤独から俺自身が抜け出す為に。
さよなら、俺が大嫌いな世界。
さよなら、俺が大嫌いな自分。
ちゃんと君のところへいけますように。
...これからもずっと、君のことを想い続けられますように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『久遠の時を想い続ける』の続きのようなものです。
真っ暗です、ごめんなさい。
向日葵の『あなただけを見つめる』に、2輪の薔薇の『ふたりだけ』、サンダーソニアの『祈り』『純粋な愛』...彼が伝えたいことを全部入れました。
次これに関することを綴るときはここからの続きか、別の形でちゃんと不滅の愛を貫いて生きていく物語にできればいいなと思います。
ここで会ったのも何かの縁。俺でよければ話してくれないかな?
それは酷い話だな...。適当に言ってる訳じゃなくて、本当にそう思っただけ。
暴力や暴言を浴びせられるって生き方を全否定されるようなものだし、自分が全部悪いんじゃないかって考えてしまうよね。
だけどそれって、君が間違ったことをしたのかな?...いいや、きっと違う。
君が羨ましいからなのか、それとも自分と合わないからなのかは知らないけど...俺には君が優しい人に見えるよ。
その腕の傷、自分でやったんでしょ?他人を差し出すか自分を傷つけるか...そんな状況に追いこまれたときに後者を選択するなんてなかなかできることじゃない。
そんななか、君は他人を傷つけない選択をした。
君みたいな真面目な人が死ななきゃいけない世界なら...こんな世界、なくなってしまえばいいのにね。
君が嫌がることはしないから、今日だけ俺に拐われてくれない?
それで気が変わらなかったら、俺も一緒に死んであげる。
別に人の為にやってるわけじゃなくて、自分の為にやってるんだ。
俺は俺で、無駄に生きているようなものだからいつ死んでもいいんだ。
会社も辞めて、ずっと独りなんだ。
もうすぐ自分の為だけにしていた貯金も尽きる。
...どうせ死ぬならいっそ、1日だけでもいいから独りじゃない時間を過ごしたい。
初対面でこんなことを頼むのは変かもしれないけど、俺の頼みを聞いてくれないかな?
ありがとう。やっぱり君は優しい人だ。
それじゃあ、乗って。このバイクふたり乗りだから、ヘルメットもちゃんとあるし...しっかり掴まっててね。
あんまり綺麗じゃないけど、どうぞ。
家の人には何も言わなくていいの?
...まあ、言える状況だったらあんなふうに死のうとなんかしないか。
ん?ああ、その仏壇は俺の大切な人のものだよ。
その指輪も、いつも俺が持ち歩いてる写真もそう。
毎日花をお供えするんだけど、それだけじゃ足りなくなっちゃったんだ。
俺が気づかなかったせいで、彼女は死んだ。
後悔しなかった日は1日もない。
もし、君の側に話を聞いてくれそうな人がいるなら、できれば生きることを諦めないでほしいんだ。
...って、ごめん。説教なんてするつもりはないから、ここまでにしようか。
布団、そっちの部屋に敷いたから自由に使って?
疲れてるだろうし...今夜は取り敢えず寝て。それで、明日の朝同じ場所まで送るから。
おはよう。早速聞くけど...どう?答えは出た?
ううん、急かすつもりはないから。
朝ご飯を作っておいたから、これを食べたら行こうか。
はい、到着。
...何か困ったら、ここに連絡して。また会うことがあったら話そうね。それじゃあ。
...うん、大丈夫そうだな。誰かきてるみたいだし、なんとかなるよね。
あの子は独りじゃない。だったらきっと大丈夫。
支えてくれる人がいてよかった。
...ん、メール?【友人が探しにきてくれていました。もう少し生きてみます】...安心した。
俺はそろそろいこうかな。
この海、ふたりでよくきたもんね。懐かしいな...あのときは君を後ろに乗せてきたよね。
君とのペアリングと、好きだったぬいぐるみと...花束も忘れてないよ。
向日葵に赤い薔薇を2輪、それから...サンダーソニア。
ごめん、俺の心にいる君だけじゃ足りなくなっちゃった。
だから、これから会いにいくよ。
君にちゃんと謝る為と...耐えきれなかった孤独から俺自身が抜け出す為に。
さよなら、俺が大嫌いな世界。
さよなら、俺が大嫌いな自分。
ちゃんと君のところへいけますように。
...これからもずっと、君のことを想い続けられますように。
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『久遠の時を想い続ける』の続きのようなものです。
真っ暗です、ごめんなさい。
向日葵の『あなただけを見つめる』に、2輪の薔薇の『ふたりだけ』、サンダーソニアの『祈り』『純粋な愛』...彼が伝えたいことを全部入れました。
次これに関することを綴るときはここからの続きか、別の形でちゃんと不滅の愛を貫いて生きていく物語にできればいいなと思います。
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