118 / 1,797
1人向け・慰め系
絶望の淵からすくいあげる(暗めです、ごめんなさい)
しおりを挟む
お、おはよう...。まだ4時半なのに、もう起きるの?早いね。
俺は仕事を片づける為に早起きしたんだけど...何かあった?
いや、なんだかいつもより元気がないなって思って...。
昨日俺の帰りが遅かったから、全然話せなかったし...なんでもない?本当に?
分かった、聞かれたくないなら聞かないから。
話したくなったらでいいから話してね。
...彼女、涙の痕があった。絶対に何かあったはずなのに、どうすれば話してもらえるんだろう。
ん...?ごみ箱、こんなにいっぱい入ってたっけ?
これってすごく大切なものなんじゃ...!これは...。
...早く話さないと。
ねえ、ちょっと開けていい?
鍵がかかってる...ねえ、いるんでしょ?入るよ。
待って、何も言わなくていい。ただ...そこにかけてある足をおろして、死ぬのを諦めてくれないかな?
嫌?...何があったのか、大体想像はついたよ。
どうして教えてくれなかったの?心配をかけたくなかったからって...それで君が独りで追い詰められたら意味がないでしょ!
死ぬほど辛いことを、独りで我慢する必要なんかないんだよ。
どうして分かったのって...あんなに大切にしていたものを、自分で傷つけるはずがないから。
君は物を大切に使うタイプだから、直そうとしたんじゃない?
だけど、あれだけばらばらになっていれば流石に直せない。
...居場所なんかないって、自分なんか要らないって思っちゃった?
俺がずっと君の居場所でいるよ。
君がいなくなったら、俺は悲しい。
君がいない明日なんて考えられないんだ。
だから、もう少しだけでいいから...っ、危ない!間に合ってよかった...。
もし反対側に崩れ落ちていたら、俺は...。
ごめん、君の方が沢山辛い思いをしてきたのに、俺が泣いてちゃ駄目だよね。
だけど、これだけは覚えておいて。
...たとえ世界中を敵にまわしても、俺だけは絶対に君の味方でいるから。
だから、独りで抱えこまないでほしいんだ。
泣きたいときは、こうやって抱きしめてあげる。
辛いときは、話を聞いて一緒に考える。
何もかもが嫌になったときは、どこまでだって君を連れて逃げるよ。
俺にもできること、何かあるはずだから。
謝らなくていい。だけど、困ってることがあるときはちゃんと話して?
...うん、約束。
あ、あれ見て。綺麗な朝陽だね。...ふたりで見るから、いつもよりも綺麗に見えるのかな。
これから、そういう楽しいことを増やしていこう。
大丈夫、ふたり一緒ならきっとできるよ。
少しお腹空かない?俺も空いたから、何か作るよ。
ふたりで作りたいって...いいよ、それじゃあそうしよう。
そうと決めたらキッチンだ。さあ、一緒に行こう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうしようかなと迷いましたが、彼女は独りではなかった、という結末にしました。
理想です。羨ましいです。
私には居場所がないので...時々こういうふうになってしまいます、ごめんなさい。
因みにタイトルは、『掬いあげる』と『救いあげる』のふたつの意味を持たせました。
俺は仕事を片づける為に早起きしたんだけど...何かあった?
いや、なんだかいつもより元気がないなって思って...。
昨日俺の帰りが遅かったから、全然話せなかったし...なんでもない?本当に?
分かった、聞かれたくないなら聞かないから。
話したくなったらでいいから話してね。
...彼女、涙の痕があった。絶対に何かあったはずなのに、どうすれば話してもらえるんだろう。
ん...?ごみ箱、こんなにいっぱい入ってたっけ?
これってすごく大切なものなんじゃ...!これは...。
...早く話さないと。
ねえ、ちょっと開けていい?
鍵がかかってる...ねえ、いるんでしょ?入るよ。
待って、何も言わなくていい。ただ...そこにかけてある足をおろして、死ぬのを諦めてくれないかな?
嫌?...何があったのか、大体想像はついたよ。
どうして教えてくれなかったの?心配をかけたくなかったからって...それで君が独りで追い詰められたら意味がないでしょ!
死ぬほど辛いことを、独りで我慢する必要なんかないんだよ。
どうして分かったのって...あんなに大切にしていたものを、自分で傷つけるはずがないから。
君は物を大切に使うタイプだから、直そうとしたんじゃない?
だけど、あれだけばらばらになっていれば流石に直せない。
...居場所なんかないって、自分なんか要らないって思っちゃった?
俺がずっと君の居場所でいるよ。
君がいなくなったら、俺は悲しい。
君がいない明日なんて考えられないんだ。
だから、もう少しだけでいいから...っ、危ない!間に合ってよかった...。
もし反対側に崩れ落ちていたら、俺は...。
ごめん、君の方が沢山辛い思いをしてきたのに、俺が泣いてちゃ駄目だよね。
だけど、これだけは覚えておいて。
...たとえ世界中を敵にまわしても、俺だけは絶対に君の味方でいるから。
だから、独りで抱えこまないでほしいんだ。
泣きたいときは、こうやって抱きしめてあげる。
辛いときは、話を聞いて一緒に考える。
何もかもが嫌になったときは、どこまでだって君を連れて逃げるよ。
俺にもできること、何かあるはずだから。
謝らなくていい。だけど、困ってることがあるときはちゃんと話して?
...うん、約束。
あ、あれ見て。綺麗な朝陽だね。...ふたりで見るから、いつもよりも綺麗に見えるのかな。
これから、そういう楽しいことを増やしていこう。
大丈夫、ふたり一緒ならきっとできるよ。
少しお腹空かない?俺も空いたから、何か作るよ。
ふたりで作りたいって...いいよ、それじゃあそうしよう。
そうと決めたらキッチンだ。さあ、一緒に行こう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうしようかなと迷いましたが、彼女は独りではなかった、という結末にしました。
理想です。羨ましいです。
私には居場所がないので...時々こういうふうになってしまいます、ごめんなさい。
因みにタイトルは、『掬いあげる』と『救いあげる』のふたつの意味を持たせました。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お尻たたき収容所レポート
鞭尻
大衆娯楽
最低でも月に一度はお尻を叩かれないといけない「お尻たたき収容所」。
「お尻たたきのある生活」を望んで収容生となった紗良は、収容生活をレポートする記者としてお尻たたき願望と不安に揺れ動く日々を送る。
ぎりぎりあるかもしれない(?)日常系スパンキング小説です。
ああ、本気さ!19歳も年が離れている会社の女子社員と浮気する旦那はいつまでもロマンチストで嫌になる…
白崎アイド
大衆娯楽
19歳も年の差のある会社の女子社員と浮気をしている旦那。
娘ほど離れているその浮気相手への本気度を聞いてみると、かなり本気だと言う。
なら、私は消えてさしあげましょう…
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる