1,711 / 1,817
2、3人向け
赤の菊、黄の菊(学生の恋・幼なじみ×相談相手と照れ屋×好きな相手)
しおりを挟む
なんだよ、そんなに深刻そうな顔して。どうした?
え、今日告白する?おー、ついにか...。
頑張ってこいよ!
ありがとうって、別にお礼を言われるようなことしてないし。
困ってる奴の相談に乗るのは当たり前だろ?
それが幼なじみなら尚更。
緊張するとは思うけど、ちゃんと気持ち伝えてこい。
前も言ったけど、俺はおまえの味方だから。
そのこと忘れるなよ。...な?
うん、いい返事。ほら、あそこにいるぞ。...行ってこい。
『あ、今帰り?
いいなあ、僕も帰りたい...。
え?委員会が終わるまで待ってる?
けど、夜遅くなっちゃうよ?
それでもいいからいつもの場所にきて?うん、分かった。それじゃあいつもの場所で。』
...告白、にしては早すぎるよな。
本当に世話の焼ける奴。
よう。
『お前か。どうした?』
あいつと何話してた?
『後で屋上で会おうって話を、』
馬鹿か!この寒いなか、あいつを一人で待たせる気かよ!
『遅くなりそうだから帰った方がいいって話したんだけど、今日はちゃんと待ってるからって言われて...』
今からちゃんと話してこい。図書部の仕事なら俺が変わってやる。
『でも、』
おまえはあいつのことが好きなんだろ!
だったらちゃんと伝えなきゃダメだ!
『確かに僕は彼女が好きだけど、』
好きな奴を寒い場所でずっと一人きりにさせておくのかよ...。
『いつも冷静沈着なお前がそんなに怒るなんてな。ちゃんと言ってくれてありがとう。』
いいからもう行け。...あいつも待ってるはずだ。
『うん。必ず何かお礼するから!』
...よし、行ったか。
俺ができるのはここまでだ。
まったく、最後まで鈍い奴だったな。
好きな奴等には幸せでいてほしいから、この想いは伝えられないけど...俺はおまえが好きだった。
できれば、俺の恋人になってほしかった。
『ごめん、待たせちゃって。寒くない?
今日の委員の仕事、友だちが代わってくれたんだ。それで、何か用事?
...え、ちょっと待って!
いや、嫌いとかじゃなくて、寧ろ好きっていうか...っ!
ああ、もう。穴があったら入りたい...。
でもちゃんと言うから聞いてくれる?
ごめん、今度は慌てずにちゃんと伝えるね。
僕は、君が、その...ずっと好きでした。
僕の恋人になってください!
ちゃんとお返事してくれてありがとう。これからは恋人としてよろしくね。
それじゃあ、その...第一歩として、手を繋いでもいい?
君の手、すごくあったかいね。
これからはお互いの都合が合う日は、こうやって一緒に帰ろう。
今日も早速、一緒に帰ろうか。...ね?』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
菊って日本では仏花なのですが、本当は告白の花だと思うんです。
赤い菊の花言葉は、『あなたを愛しています』。
真っ直ぐ告白した彼のようかな、と思いました。
黄色い菊の花言葉は、『破れた恋』。
彼女に片想いしていた幼なじみに当てはまるかな、と思います。
因みに、白い菊の花言葉は『真実』。
幼なじみが友人にも彼女にも隠した想いを指せるかな、なんて...。
友人も彼女も気づかない想い、幼なじみの立場が辛すぎてなんだか...幼なじみ、ごめんなさい。
一応何もなしが幼なじみ、『』付きが友人で書いてみました。
友人にアドバイスを終えた後の幼なじみの最後の呟きを声を震わせながら読んでみたり、屋上に急いで辿り着いたことを表現するのに走ってきた息づかい入れてみたりすると気持ちを表現しやすいのかもしれません。
え、今日告白する?おー、ついにか...。
頑張ってこいよ!
ありがとうって、別にお礼を言われるようなことしてないし。
困ってる奴の相談に乗るのは当たり前だろ?
それが幼なじみなら尚更。
緊張するとは思うけど、ちゃんと気持ち伝えてこい。
前も言ったけど、俺はおまえの味方だから。
そのこと忘れるなよ。...な?
うん、いい返事。ほら、あそこにいるぞ。...行ってこい。
『あ、今帰り?
いいなあ、僕も帰りたい...。
え?委員会が終わるまで待ってる?
けど、夜遅くなっちゃうよ?
それでもいいからいつもの場所にきて?うん、分かった。それじゃあいつもの場所で。』
...告白、にしては早すぎるよな。
本当に世話の焼ける奴。
よう。
『お前か。どうした?』
あいつと何話してた?
『後で屋上で会おうって話を、』
馬鹿か!この寒いなか、あいつを一人で待たせる気かよ!
『遅くなりそうだから帰った方がいいって話したんだけど、今日はちゃんと待ってるからって言われて...』
今からちゃんと話してこい。図書部の仕事なら俺が変わってやる。
『でも、』
おまえはあいつのことが好きなんだろ!
だったらちゃんと伝えなきゃダメだ!
『確かに僕は彼女が好きだけど、』
好きな奴を寒い場所でずっと一人きりにさせておくのかよ...。
『いつも冷静沈着なお前がそんなに怒るなんてな。ちゃんと言ってくれてありがとう。』
いいからもう行け。...あいつも待ってるはずだ。
『うん。必ず何かお礼するから!』
...よし、行ったか。
俺ができるのはここまでだ。
まったく、最後まで鈍い奴だったな。
好きな奴等には幸せでいてほしいから、この想いは伝えられないけど...俺はおまえが好きだった。
できれば、俺の恋人になってほしかった。
『ごめん、待たせちゃって。寒くない?
今日の委員の仕事、友だちが代わってくれたんだ。それで、何か用事?
...え、ちょっと待って!
いや、嫌いとかじゃなくて、寧ろ好きっていうか...っ!
ああ、もう。穴があったら入りたい...。
でもちゃんと言うから聞いてくれる?
ごめん、今度は慌てずにちゃんと伝えるね。
僕は、君が、その...ずっと好きでした。
僕の恋人になってください!
ちゃんとお返事してくれてありがとう。これからは恋人としてよろしくね。
それじゃあ、その...第一歩として、手を繋いでもいい?
君の手、すごくあったかいね。
これからはお互いの都合が合う日は、こうやって一緒に帰ろう。
今日も早速、一緒に帰ろうか。...ね?』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
菊って日本では仏花なのですが、本当は告白の花だと思うんです。
赤い菊の花言葉は、『あなたを愛しています』。
真っ直ぐ告白した彼のようかな、と思いました。
黄色い菊の花言葉は、『破れた恋』。
彼女に片想いしていた幼なじみに当てはまるかな、と思います。
因みに、白い菊の花言葉は『真実』。
幼なじみが友人にも彼女にも隠した想いを指せるかな、なんて...。
友人も彼女も気づかない想い、幼なじみの立場が辛すぎてなんだか...幼なじみ、ごめんなさい。
一応何もなしが幼なじみ、『』付きが友人で書いてみました。
友人にアドバイスを終えた後の幼なじみの最後の呟きを声を震わせながら読んでみたり、屋上に急いで辿り着いたことを表現するのに走ってきた息づかい入れてみたりすると気持ちを表現しやすいのかもしれません。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

【フリー台本】一人向け(ヤンデレもあるよ)
しゃどやま
恋愛
一人で読み上げることを想定した台本集です。五分以下のものが大半になっております。シチュエーションボイス/シチュボとして、声劇や朗読にお使いください。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


【完結】もし体が交換できたら… ママ、いえお母様。当てつけですものね?
BBやっこ
大衆娯楽
わたしのパパとママは、わたしをぶつ。
頬が赤くなる、飛ばされる身体が痛い。そんな幼少期だった。
教育が始まってからのが、会う時間が少なくなってそういうことは少なくなったけど。
廊下であったり、気に入らないことがあったらしい時はよくぶたれた。
それが、愛情からではないと分かった頃、反抗的だと叩くのが多くなった時…。
わたしとママに魔法がかかった。
私、家を出ます。もちろん諸々もらって。
浜薔薇の耳掃除
Toki Jijyaku 時 自若
大衆娯楽
人気の地域紹介ブログ「コニーのおすすめ」にて紹介された浜薔薇の耳掃除、それをきっかけに新しい常連客は確かに増えた。
しかしこの先どうしようかと思う蘆根(ろこん)と、なるようにしかならねえよという職人気質のタモツ、その二人を中心にした耳かき、ひげ剃り、マッサージの話。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる