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クロス×ストーリー(通常運転のイベントもの多め)
バレンタインの報告-優翔×久遠-
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「あの、えっと...」
夕飯の買い物に出たところで、とても困った状況に陥っていた。
「~、ーーー?」
「じゃ、ジャパニーズ、プリーズ...」
英語じゃないことは分かっているけれど、他の国の言葉なんてもっと分からない。
(相手も困っていることだけは分かるけど、どうすれば力になれるんだろう...)
すると、後ろからぺらぺらと何か話す声がした。
「──」
「え?」
「...、ーーーーー!」
その人物と固い拍手をして、男性はそのまま去っていく。
よく見ていると、見知った顔の人物が柔らかい笑顔を浮かべて立っていた。
「大丈夫だった?」
「優翔さん...ありがとうございます」
頭を下げると、すぐに上げるように言われる。
向けられる眼差しはお兄さんそのもので、なんだかほっとしてしまった。
「あの、さっきのは...」
「フランス語。流暢に話せる訳じゃないけど、ああやって質問に答えるくらいはできるよ」
「そ、そうなんだ...」
フランス語なんて、そんなすぐにペラペラと話せるものなのだろうか。
「もしよかったら、一緒にお茶でもどうかな?この近くに最近オープンしたばかりのカフェがあるんだ。
勿論、久遠さんさえよければだけど...」
「行きたいです」
私は即答していた。
伝えたい気持ちが沢山あったからだ。
チケットをくれたのは優翔さんだというのは大翔から聞いていたし、1度きちんとお礼が言いたかった。
「あ、あの...」
「ゆっくりで大丈夫だから、何か注文しよう」
「えっと...レモンティーにしようかな」
「それじゃあ僕は珈琲にするよ」
優翔さんは注文を済ませた後、ゆっくりとこちらを向く。
「久遠さん、何か話したいことがあるなら僕でよければ聞くよ」
「どうしてそれを...」
「なんとなくそうなんじゃないかって思ったんだ」
ふたりの間には微妙な空気が流れていたけれど、なんとか話してみようと思いきって言葉にしてみる。
「あの、遊園地を楽しめたからお礼を言いたくて...」
「チケットのこと聞いたの?大翔から?」
頷いてみせると、ほっと息を吐きながら苦笑している優翔さんの姿が目に写った。
「あいつは嘘言わないから、やっぱり素直に言っちゃうんだね」
「チケットを貰ったから行ってみないかって誘ってくれて...」
「お土産はもらったから、楽しんでくれたんだろうなってことはそうぞうできるんだけど、もっと詳しく知りたいな。
...大翔は照れてて教えてもらえなかったから」
「私でよければ。その代わり、優翔さんが詩音とどうやって過ごしたのかも教えてほしいな」
「ちょっと恥ずかしい気もするけど、構わないよ」
それからふたり、共通の大切な人たちの話をする。
ただその時間が大切なものになっていくのを感じながら、少し熱めのレモンティーを楽しんだ。
夕飯の買い物に出たところで、とても困った状況に陥っていた。
「~、ーーー?」
「じゃ、ジャパニーズ、プリーズ...」
英語じゃないことは分かっているけれど、他の国の言葉なんてもっと分からない。
(相手も困っていることだけは分かるけど、どうすれば力になれるんだろう...)
すると、後ろからぺらぺらと何か話す声がした。
「──」
「え?」
「...、ーーーーー!」
その人物と固い拍手をして、男性はそのまま去っていく。
よく見ていると、見知った顔の人物が柔らかい笑顔を浮かべて立っていた。
「大丈夫だった?」
「優翔さん...ありがとうございます」
頭を下げると、すぐに上げるように言われる。
向けられる眼差しはお兄さんそのもので、なんだかほっとしてしまった。
「あの、さっきのは...」
「フランス語。流暢に話せる訳じゃないけど、ああやって質問に答えるくらいはできるよ」
「そ、そうなんだ...」
フランス語なんて、そんなすぐにペラペラと話せるものなのだろうか。
「もしよかったら、一緒にお茶でもどうかな?この近くに最近オープンしたばかりのカフェがあるんだ。
勿論、久遠さんさえよければだけど...」
「行きたいです」
私は即答していた。
伝えたい気持ちが沢山あったからだ。
チケットをくれたのは優翔さんだというのは大翔から聞いていたし、1度きちんとお礼が言いたかった。
「あ、あの...」
「ゆっくりで大丈夫だから、何か注文しよう」
「えっと...レモンティーにしようかな」
「それじゃあ僕は珈琲にするよ」
優翔さんは注文を済ませた後、ゆっくりとこちらを向く。
「久遠さん、何か話したいことがあるなら僕でよければ聞くよ」
「どうしてそれを...」
「なんとなくそうなんじゃないかって思ったんだ」
ふたりの間には微妙な空気が流れていたけれど、なんとか話してみようと思いきって言葉にしてみる。
「あの、遊園地を楽しめたからお礼を言いたくて...」
「チケットのこと聞いたの?大翔から?」
頷いてみせると、ほっと息を吐きながら苦笑している優翔さんの姿が目に写った。
「あいつは嘘言わないから、やっぱり素直に言っちゃうんだね」
「チケットを貰ったから行ってみないかって誘ってくれて...」
「お土産はもらったから、楽しんでくれたんだろうなってことはそうぞうできるんだけど、もっと詳しく知りたいな。
...大翔は照れてて教えてもらえなかったから」
「私でよければ。その代わり、優翔さんが詩音とどうやって過ごしたのかも教えてほしいな」
「ちょっと恥ずかしい気もするけど、構わないよ」
それからふたり、共通の大切な人たちの話をする。
ただその時間が大切なものになっていくのを感じながら、少し熱めのレモンティーを楽しんだ。
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