路地裏のマッチ売りの少女

黒蝶

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Collaboration plan-One Room-

part4『壊れた部屋』ーBattleー(Black×White)

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エリックが仕掛けてきたのは、やはりポーカーだった。
「...分かった。ただし、もし俺が勝ったら少しでいいからメルと二人きりにさせてもらうね」
「なら、俺が勝ったらあれと同じ味のマカロン食べろ」
▼「...なんかすごいことになってきたな」
「あの2人って、仲良しさんだよね?」
○「私たちはここで見ていましょう」
そのとき、俺の方にメルが駆け寄ってきた。
不安そうに見ているメルに俺は声をかけた。
「メル、心配しなくても負けたりしないよ」
「そうではなくて、その...恥ずかしいです」
俺はふっと笑ってみせた。
メルの表情が可愛らしくて、ますます負けるわけにはいかなくなった。
(勝算があるものにしよう)
「エリック、インディアンポーカーしない?」
「...分かった」
俺たちはそれぞれ手札を取った。
ここからが勝負だ。
(嘘をつくか、正直に言うか...どっちの戦略でいこうかな)
ー*ー
▼「じゃあ、俺たちも勝負するか」
「ブラックジャックがいい!」
○「ではそうしましょうか。メルさんもやりませんか?」
「えっと、お願いします!」
私たちはブラックジャックで楽しむことになった。
前回と同じく、私はディーラーになった。
「ブラックジャックです」
○「...!」
▼「18だ。運がいいな」
「私は16...メルちゃんの勝ちだね」
「よかったです!」
(運がいい...のでしょうか?)
自分では分からないが、周りの人たちがそう言ってくれるならそうなのかもしれないと思った。
○「向こうは...まだ言い合っていますね」
雪さんが見ている方向を見てみると、そこでは...
「うわー、その手札には勝てる自信がない」
「おまえの手札はとてもいいものだが?」
私は遠目から見て、カムイが本当のことを言っているのが分かった。
...いつもの嘘を言っている時の癖が出ていない。
『そろそろ きめても いいんじゃ ないかな』
「...そうだね。それなら俺は...」








【次回予告】
カムイを待つのはメルとの時間罰ゲームか。
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読者様方、こんばんは。
今回もかなり短めで申し訳ありません。
リクエスト等、まだ受けつけていますので、遠慮なく教えてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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