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Collaboration plan-One Room-
part2『夢路』-闇鍋篇・2-(black×white)
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ぐつぐつと音がする。
最後まで、誰が何を入れたのか分からない。
そのスリルこそ、恐怖を呼び寄せるのだ。
ー**ー
俺は近くにあった器具を使い、なんとか具材を皿に入れた。
何か分からない分、食べてみないと美味しいか不味いか分からない。
「...っ!」
俺は歯をくいしばった。
一口噛んだ瞬間、よく分からない味がした。
「な、何これ...」
俺は思わず口に出してしまっていた。
「カムイ?」
メルが心配そうな声で言っているのが暗闇でもよく分かった。
「うん、少し驚いただけだから」
俺はそう言いつつ、口の中のものが飲みこめなかった。
(チーズによく分からない、ふわふわしたもの...合わない)
恐らく、渚さんたちが住んでいる場所にある『豆腐』というものだろう。
これほどまでに不味いのか、それともこの組み合わせが悪いのか。
「美味しいです!」
俺はそんなメルの声を聞いて安心した。
(メルがあれをとってくれるといいけど...)
俺は色々考えながら、具材を足していく。
取り敢えず肉類は合うはずだ。
あとは野菜がどれだけ合うかによるだろう。
「それにしても、チーズを入れるんですね」
▼「...いや、普通は入れない。それにしても...誰だこんなものを入れたのは...」
渚さんの声がいつもより弱いことに気づいた。
○「どうした?」
▼「ぐっ...」
渚さんが何か不味いものに当たったということだけは、この暗黒の世界でもよく分かった...。
ー*ー
(みなさんは何のお話をしているのでしょうか...?)
私は誰かが入れてくれていたお肉を、口いっぱいに頬張っていた。
「...?美味しいですよ?」
私がそう言うと、
「メル、気をつけてね」
優しいけれどいつもと何かが違うカムイの声と、
▼「悪いものが当たらないようにな...」
いつもより元気がない渚さんの声がした。
○「今のところ、おかしなものは入っていないようですね」
「野菜、かな?」
他の二人はそう言いながら、美味しそうに食べている音がしている。
私も特に問題はなく、運がいいのか悪いのか、お肉ばかりが当たった。
「チーズにお肉...やっぱり合います!」
「そんないい組み合わせがあるのか、いいな...」
「カムイにあげたいですけど、ルールがあるからダメですよね...」
「あとでどんな味だったか、教えてね」
「はい!」
私はどうしてお肉ばかりが当たるのか...お肉ばかりをとることができるのか、不思議で仕方なかった。
その答えが、なんとなく分かったような気がした。
(...多分これは大丈夫なやつです)
左眼が真っ暗でも反応しているようだ。
さっきまで全く気づいていなかったが、とろとろに溶けてしまいそうな程柔らかいお肉と、シャキシャキの野菜がどこにあるのかはなんとなく分かる。
そのなかで、たまたま一緒に取れたものがあった。
「これは...」
ー**ー
どうやらメルが、『食べられないもの』に遭遇したようだ。
(俺が入れたものならいいけど...)
一度外れらしいものに当たってからというもの、不味いものには当たらなかった。
自分が入れたジャガイモ、誰かが入れた肉...。
そして、マシュマロ。
「マシュマロとか入れるんですね」
○「...普通は入れませんよ?」
雪さんが苦笑気味に言っていた。
それなら誰が入れたのだろうか。
「フォンデュみたいで美味しいですね」
「メルも当たった?」
「はい!」
「それならお揃いだね」
メルが少し照れているのが伝わってきた。
更に時間がたつと『食べられないもの』に当たったので、俺はそこで終わった。
▼「...電気つけるぞ」
それからそんなに時間がたたないうちに、渚さんがパチリとつけてくれた。
「質問したい人が質問して、それを入れた人が答えるのはどうかな?」
黒羽さんのアイデアに、全員が賛成した。
「あの、美味しいお肉があったのですが...どなたが入れてくださったんですか?」
▼「俺だ」
「とっても美味しかったです!」
メルはにこにこしていた。
「えっと、豆腐?というやつが入っていたんですが...チーズには合わないかと」
「ごめんなさい、普通は入れるものだからと思って入れちゃって...。そういえば、誰がチーズを入れたの?」
○「すみません、私です」
▼「おまえは昔から好きだったもんな」
○「ところで、ジャガイモを入れていたのはどなたでしょうか?結構合うなと思ったのですが...」
「あ、それ俺です」
▼「じゃあ、最後に質問だ。...マシュマロはいいとして、チョコレートなんて入れたのは誰だ?」
○「隠し味にはいいかと」
▼「肉にくっついてて、死ぬかと思った」
「多分そのお肉は私が入れたものだと思います。渚さんのより、ずっと安いもののはずなので...」
みんなで入れているものの話で盛り上がったあと、『食べられないもの』を見てみることになった。
俺が開けると、そこにはノートとペンが入っていた。
「私が入れたものです...!ちゃんとカムイに当たってよかったです」
(メルが入れてくれたのか...嬉しいな)
ー*ー
「ありがとう、メル」
カムイにお礼を言われて、私は舞いあがっていた。
○「メルさんのにも何か入っているんですね」
「はい!」
私が開けると、そこには可愛いストラップが入っていた。
「わあ...」
「それ、俺が入れたやつだ!」
「ありがとうございます!」
○「お二人は相思相愛なんですね」
▼「...それならこれはおまえからだろう」
「よく分かったね。でも、これは渚が入れたものでしょ?」
(黒羽さんたちも、とっても仲良しさんです)
ー**ー
夢だから消えてしまう...それは分かっているつもりだ。
だが、それでも俺の頬はゆるんだままだった。
○「...?あれはなんでしょう?」
雪さんが指差す方には、扉があった。
「ここから出られる、ということでしょうか?」
「そっか、これは夢なんだもんね」
一同が寂しさに思いを馳せていると、メルが無邪気にこう切り出した。
「...でも、また会えますよね?今日もこうして会えましたから」
▼「そうだな」
○「はい、また会いましょう」
「二人とも、またね」
俺たちは扉をくぐり抜け...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「...!やっぱり、夢だったんだね」
「はい...あ、これ!」
俺たちの手元には、先程の夢と同じものがあった。
メルの手には、俺があげられたストラップ。
俺の手には、メルがくれたノートとペン。
「夢だけど、夢じゃなかったんですね」
「そうだね」
まだ朝陽が昇りはじめたばかりのこの時間、俺たちはベッドの上で微笑みあった。
「キャンディ、食べるのが勿体なくなってきました」
「そうだね、大切に食べようね」
あれはきっと、キャンディが魅せてくれた夢。
あれはきっと、キャンディが導いてくれた現。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「夢だったが、夢じゃなかったらしい」
「そうだね」
○「私も楽しかったです」
渚の仕事の手伝いの途中で寝てしまっていた黒羽たちは、自分たちの手を見てそう確信した。
温かな感触に。
目の前にある、『食べられないもの』に。
「キャンディは大切に食べようね」
▼「そうだな」
こうしてそれは、三人だけの秘密のキャンディになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読者様方、こんばんは。
如何でしたでしょうか?
ごめんなさい、黒羽がいるということは海鮮が入れられないので、なんだか寂しい中身になってしまいました。
読者様方はどんなお鍋が好きですか?
季節が全然合っていないものになりましたが、また冬に読みかえしていただき、気持ちだけでも温かくなっていただければと思います。
リクエストは随時受付中です。
もしよろしければ教えてください。
最後まで、誰が何を入れたのか分からない。
そのスリルこそ、恐怖を呼び寄せるのだ。
ー**ー
俺は近くにあった器具を使い、なんとか具材を皿に入れた。
何か分からない分、食べてみないと美味しいか不味いか分からない。
「...っ!」
俺は歯をくいしばった。
一口噛んだ瞬間、よく分からない味がした。
「な、何これ...」
俺は思わず口に出してしまっていた。
「カムイ?」
メルが心配そうな声で言っているのが暗闇でもよく分かった。
「うん、少し驚いただけだから」
俺はそう言いつつ、口の中のものが飲みこめなかった。
(チーズによく分からない、ふわふわしたもの...合わない)
恐らく、渚さんたちが住んでいる場所にある『豆腐』というものだろう。
これほどまでに不味いのか、それともこの組み合わせが悪いのか。
「美味しいです!」
俺はそんなメルの声を聞いて安心した。
(メルがあれをとってくれるといいけど...)
俺は色々考えながら、具材を足していく。
取り敢えず肉類は合うはずだ。
あとは野菜がどれだけ合うかによるだろう。
「それにしても、チーズを入れるんですね」
▼「...いや、普通は入れない。それにしても...誰だこんなものを入れたのは...」
渚さんの声がいつもより弱いことに気づいた。
○「どうした?」
▼「ぐっ...」
渚さんが何か不味いものに当たったということだけは、この暗黒の世界でもよく分かった...。
ー*ー
(みなさんは何のお話をしているのでしょうか...?)
私は誰かが入れてくれていたお肉を、口いっぱいに頬張っていた。
「...?美味しいですよ?」
私がそう言うと、
「メル、気をつけてね」
優しいけれどいつもと何かが違うカムイの声と、
▼「悪いものが当たらないようにな...」
いつもより元気がない渚さんの声がした。
○「今のところ、おかしなものは入っていないようですね」
「野菜、かな?」
他の二人はそう言いながら、美味しそうに食べている音がしている。
私も特に問題はなく、運がいいのか悪いのか、お肉ばかりが当たった。
「チーズにお肉...やっぱり合います!」
「そんないい組み合わせがあるのか、いいな...」
「カムイにあげたいですけど、ルールがあるからダメですよね...」
「あとでどんな味だったか、教えてね」
「はい!」
私はどうしてお肉ばかりが当たるのか...お肉ばかりをとることができるのか、不思議で仕方なかった。
その答えが、なんとなく分かったような気がした。
(...多分これは大丈夫なやつです)
左眼が真っ暗でも反応しているようだ。
さっきまで全く気づいていなかったが、とろとろに溶けてしまいそうな程柔らかいお肉と、シャキシャキの野菜がどこにあるのかはなんとなく分かる。
そのなかで、たまたま一緒に取れたものがあった。
「これは...」
ー**ー
どうやらメルが、『食べられないもの』に遭遇したようだ。
(俺が入れたものならいいけど...)
一度外れらしいものに当たってからというもの、不味いものには当たらなかった。
自分が入れたジャガイモ、誰かが入れた肉...。
そして、マシュマロ。
「マシュマロとか入れるんですね」
○「...普通は入れませんよ?」
雪さんが苦笑気味に言っていた。
それなら誰が入れたのだろうか。
「フォンデュみたいで美味しいですね」
「メルも当たった?」
「はい!」
「それならお揃いだね」
メルが少し照れているのが伝わってきた。
更に時間がたつと『食べられないもの』に当たったので、俺はそこで終わった。
▼「...電気つけるぞ」
それからそんなに時間がたたないうちに、渚さんがパチリとつけてくれた。
「質問したい人が質問して、それを入れた人が答えるのはどうかな?」
黒羽さんのアイデアに、全員が賛成した。
「あの、美味しいお肉があったのですが...どなたが入れてくださったんですか?」
▼「俺だ」
「とっても美味しかったです!」
メルはにこにこしていた。
「えっと、豆腐?というやつが入っていたんですが...チーズには合わないかと」
「ごめんなさい、普通は入れるものだからと思って入れちゃって...。そういえば、誰がチーズを入れたの?」
○「すみません、私です」
▼「おまえは昔から好きだったもんな」
○「ところで、ジャガイモを入れていたのはどなたでしょうか?結構合うなと思ったのですが...」
「あ、それ俺です」
▼「じゃあ、最後に質問だ。...マシュマロはいいとして、チョコレートなんて入れたのは誰だ?」
○「隠し味にはいいかと」
▼「肉にくっついてて、死ぬかと思った」
「多分そのお肉は私が入れたものだと思います。渚さんのより、ずっと安いもののはずなので...」
みんなで入れているものの話で盛り上がったあと、『食べられないもの』を見てみることになった。
俺が開けると、そこにはノートとペンが入っていた。
「私が入れたものです...!ちゃんとカムイに当たってよかったです」
(メルが入れてくれたのか...嬉しいな)
ー*ー
「ありがとう、メル」
カムイにお礼を言われて、私は舞いあがっていた。
○「メルさんのにも何か入っているんですね」
「はい!」
私が開けると、そこには可愛いストラップが入っていた。
「わあ...」
「それ、俺が入れたやつだ!」
「ありがとうございます!」
○「お二人は相思相愛なんですね」
▼「...それならこれはおまえからだろう」
「よく分かったね。でも、これは渚が入れたものでしょ?」
(黒羽さんたちも、とっても仲良しさんです)
ー**ー
夢だから消えてしまう...それは分かっているつもりだ。
だが、それでも俺の頬はゆるんだままだった。
○「...?あれはなんでしょう?」
雪さんが指差す方には、扉があった。
「ここから出られる、ということでしょうか?」
「そっか、これは夢なんだもんね」
一同が寂しさに思いを馳せていると、メルが無邪気にこう切り出した。
「...でも、また会えますよね?今日もこうして会えましたから」
▼「そうだな」
○「はい、また会いましょう」
「二人とも、またね」
俺たちは扉をくぐり抜け...
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「...!やっぱり、夢だったんだね」
「はい...あ、これ!」
俺たちの手元には、先程の夢と同じものがあった。
メルの手には、俺があげられたストラップ。
俺の手には、メルがくれたノートとペン。
「夢だけど、夢じゃなかったんですね」
「そうだね」
まだ朝陽が昇りはじめたばかりのこの時間、俺たちはベッドの上で微笑みあった。
「キャンディ、食べるのが勿体なくなってきました」
「そうだね、大切に食べようね」
あれはきっと、キャンディが魅せてくれた夢。
あれはきっと、キャンディが導いてくれた現。
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▼「夢だったが、夢じゃなかったらしい」
「そうだね」
○「私も楽しかったです」
渚の仕事の手伝いの途中で寝てしまっていた黒羽たちは、自分たちの手を見てそう確信した。
温かな感触に。
目の前にある、『食べられないもの』に。
「キャンディは大切に食べようね」
▼「そうだな」
こうしてそれは、三人だけの秘密のキャンディになった。
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読者様方、こんばんは。
如何でしたでしょうか?
ごめんなさい、黒羽がいるということは海鮮が入れられないので、なんだか寂しい中身になってしまいました。
読者様方はどんなお鍋が好きですか?
季節が全然合っていないものになりましたが、また冬に読みかえしていただき、気持ちだけでも温かくなっていただければと思います。
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もしよろしければ教えてください。
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