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第24章『豊穣の巫女へ捧ぐ』
番外篇『ただのお着替えタイム』
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「こういう服はどうだ?」
《……ん》
意思疎通を試みながら、なんとか好みのデザインを探す。
「お姉ちゃん、その子の服ってどうやって作ってるの?」
「手縫いが基本かな。小さいからミシンを使うと逆に危なくて…。
先生によると性別がないらしいから、どちらでも着られるような…というより、本人が着たいと思ったものを選んでもらってる」
「そうなんだ…。それにしても、元気いっぱいだね」
きゃっきゃと楽しそうに色々な布を見る姿は愛くるしい。
《…この小さいものは狙われると危険ではないのか?》
「実際この前も襲われかけたよ。けど、これから護っていければ大丈夫だ」
他のみんなはいつかこの場所から離れることになるかもしれないけど、少なくとも私はずっとここにいられる。
それに、茜が私に慣れてくれたら嬉しい。
《あ、あう》
「どうした?」
《あう》
「そうか、それがいいんだな。今からすぐ作るよ」
また少し話せるようになったらしい。
「瞬君と室星先生は?」
「今は出かけてる。…そういえば穂乃、そろそろ放送室へ行った方がいいんじゃないか?体育祭と学園祭の準備があるだろ?」
「いけない、忘れてた!行ってきます」
《俺ももう行く》
ぱたぱたと出ていくふたりを見届けてから、茜に小さめのアイシングクッキーを渡した。
「食べられそうか?」
《あ!》
茜が嬉しそうに布を広げる姿にほっこりした。
《……ん》
意思疎通を試みながら、なんとか好みのデザインを探す。
「お姉ちゃん、その子の服ってどうやって作ってるの?」
「手縫いが基本かな。小さいからミシンを使うと逆に危なくて…。
先生によると性別がないらしいから、どちらでも着られるような…というより、本人が着たいと思ったものを選んでもらってる」
「そうなんだ…。それにしても、元気いっぱいだね」
きゃっきゃと楽しそうに色々な布を見る姿は愛くるしい。
《…この小さいものは狙われると危険ではないのか?》
「実際この前も襲われかけたよ。けど、これから護っていければ大丈夫だ」
他のみんなはいつかこの場所から離れることになるかもしれないけど、少なくとも私はずっとここにいられる。
それに、茜が私に慣れてくれたら嬉しい。
《あ、あう》
「どうした?」
《あう》
「そうか、それがいいんだな。今からすぐ作るよ」
また少し話せるようになったらしい。
「瞬君と室星先生は?」
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「いけない、忘れてた!行ってきます」
《俺ももう行く》
ぱたぱたと出ていくふたりを見届けてから、茜に小さめのアイシングクッキーを渡した。
「食べられそうか?」
《あ!》
茜が嬉しそうに布を広げる姿にほっこりした。
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