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白鳥雪 編
第12話
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「雪、食べる?」
○「はい...」
「...っ!」
○「やはり無理でしょう...。口、開けてください」
「はむ、もぐもぐ...」
運悪く右手を怪我してしまった黒羽は箸さえ使えないほどの重度の火傷だった。
「ごめんなさい...」
○「別に」
(雪、怒ってる...?)
「私、迷惑ばっかりだよね...」
すると雪は立ち上がり...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ベランダに簡易食事セットを用意し、黒羽を座らせ椅子ごと抱きしめた。
「雪...?」
○「すみません、あなたに怒っているわけではないのです。私は、私自身に腹が立っているのです。あなたが怪我をするのを見ていることしかできませんでした。私が代わりに怪我すればよかったのに」
「それは違うよ、雪」
○「...?」
「私は、怪我したのが私でよかったと思ってる。雪が怪我をしたら悲しいから...。」
○「...!」
「私は、雪が助けてくれて、雪が手当てしてくれて...嬉しかったよ。迷惑だと思われてるかもしれないけど...」
○「前にも言いましたが迷惑だと思ったことはありません。ただ、私をもっと頼ってください」
「雪...」
優しい口づけを交わす。
○「さ、寒いでしょう?これを羽織ってください」
「あ、ありがとう...」
...二人の食事の時間は、しばらく長い時間がかかりそうだ。
星空を見ながら、恋人たちの幸せな時間はゆっくりと過ぎていった...。
○「はい...」
「...っ!」
○「やはり無理でしょう...。口、開けてください」
「はむ、もぐもぐ...」
運悪く右手を怪我してしまった黒羽は箸さえ使えないほどの重度の火傷だった。
「ごめんなさい...」
○「別に」
(雪、怒ってる...?)
「私、迷惑ばっかりだよね...」
すると雪は立ち上がり...
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ベランダに簡易食事セットを用意し、黒羽を座らせ椅子ごと抱きしめた。
「雪...?」
○「すみません、あなたに怒っているわけではないのです。私は、私自身に腹が立っているのです。あなたが怪我をするのを見ていることしかできませんでした。私が代わりに怪我すればよかったのに」
「それは違うよ、雪」
○「...?」
「私は、怪我したのが私でよかったと思ってる。雪が怪我をしたら悲しいから...。」
○「...!」
「私は、雪が助けてくれて、雪が手当てしてくれて...嬉しかったよ。迷惑だと思われてるかもしれないけど...」
○「前にも言いましたが迷惑だと思ったことはありません。ただ、私をもっと頼ってください」
「雪...」
優しい口づけを交わす。
○「さ、寒いでしょう?これを羽織ってください」
「あ、ありがとう...」
...二人の食事の時間は、しばらく長い時間がかかりそうだ。
星空を見ながら、恋人たちの幸せな時間はゆっくりと過ぎていった...。
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