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白鳥雪 編
第6話
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☆「休みをやる。二人とも、本当にすまなかった」
「遥が悪いんじゃないでしょ?謝らないで...」
○「休暇、ありがたく頂戴します」
☆「本当にすまなかったな...」
ゆっくり休め、と遥は出ていった。
○「それでは、行きましょうか」
「...うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○「...私の、姉の墓です」
「お墓...。ねえ、雪」
○「なんでしょう?」
「どうして雪は、女性が苦手なの?」
いつも疑問に思っていた。
○「それは、姉の事に関係しているのです。話を、聞いていただけますか?」
「うん」
《回想》
姉は、強い人でした。
私や真緒さん、姉は孤児院育ちです。
でも...
~「ねえ、ユキ!女なんでしょうあなた!」
○「違うよ、僕は雪でユキじゃないよ...」
~~「...やっちゃう?」
△「ちょっと、やめなさい!」
私は自分の名前が嫌いでした。
何故このような女の子みたいな名前なのかと。
いつもからかわれているところを、姉は助けてくれました。
それから月日は流れ、中学にあがりました。
私に対する嫌がらせは悪化しました。
学校でも友だちなんてものはできませんでした。
その日もいつものように、いじめられていました。
~「男なら度胸でしょ!飛び降りなよ!」
女子に、言われました。
もう自分なんてダメだから死んでしまおう...。
飛び降りようとしたそのときです。
△「危ない!」
階段から落ちて血だらけになっていたのは...
●「花!」
救急車がきましたがもう手遅れで...。
そのまま、なくなりました。
私はその時から三ヶ月、誰ともまともに会話をしませんでした。
姉の件は学校が伏せました。
ようするに、無かったことになったのです。
そんなときに出会ったのが遥様です。
☆「金に物言わせて事実を伏せるなどクズがすることだ」
私がいた孤児院が潰れかけていることを知った遥様は、私と真緒さん、そして真緒さんの妹である麻衣さんを引き取ってくださいました。
その当時私と三つしか違わない遥様が一人で生きているのを見て、決めたんです。
私は、この方を支えよう、と。
そして女性とは、あまり関わらなければいじめられないだろうと...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そんなことが...」
○「姉と真緒さん以外で私の存在を認めてくださったのは、あなたがはじめてです。正直、自分の気持ちに戸惑っているところもあります。ですが...」
「...!?」
○「今日はこうして、姉の前で誓いたかったのです。...キスは、嫌でしたか?」
いきなりのキスで黒羽は戸惑った。
(ダメ、ドキドキする...)
「なら、これからは...」
○「?」
「これからは、名前で呼んでくれないかな?敬語も、はずしてほしい」
○「...時間を要します」
「いいよ、ずっと待ってるから。...お姉さん、私は弟さんを守ります。だから心配しないでください...」
そっと手を合わせた。
○「ありがとうございます...黒羽」
「...!」
○「寒いでしょう?帰りましょうか!」
雪の顔は、リンゴのように赤かった...。
「遥が悪いんじゃないでしょ?謝らないで...」
○「休暇、ありがたく頂戴します」
☆「本当にすまなかったな...」
ゆっくり休め、と遥は出ていった。
○「それでは、行きましょうか」
「...うん」
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○「...私の、姉の墓です」
「お墓...。ねえ、雪」
○「なんでしょう?」
「どうして雪は、女性が苦手なの?」
いつも疑問に思っていた。
○「それは、姉の事に関係しているのです。話を、聞いていただけますか?」
「うん」
《回想》
姉は、強い人でした。
私や真緒さん、姉は孤児院育ちです。
でも...
~「ねえ、ユキ!女なんでしょうあなた!」
○「違うよ、僕は雪でユキじゃないよ...」
~~「...やっちゃう?」
△「ちょっと、やめなさい!」
私は自分の名前が嫌いでした。
何故このような女の子みたいな名前なのかと。
いつもからかわれているところを、姉は助けてくれました。
それから月日は流れ、中学にあがりました。
私に対する嫌がらせは悪化しました。
学校でも友だちなんてものはできませんでした。
その日もいつものように、いじめられていました。
~「男なら度胸でしょ!飛び降りなよ!」
女子に、言われました。
もう自分なんてダメだから死んでしまおう...。
飛び降りようとしたそのときです。
△「危ない!」
階段から落ちて血だらけになっていたのは...
●「花!」
救急車がきましたがもう手遅れで...。
そのまま、なくなりました。
私はその時から三ヶ月、誰ともまともに会話をしませんでした。
姉の件は学校が伏せました。
ようするに、無かったことになったのです。
そんなときに出会ったのが遥様です。
☆「金に物言わせて事実を伏せるなどクズがすることだ」
私がいた孤児院が潰れかけていることを知った遥様は、私と真緒さん、そして真緒さんの妹である麻衣さんを引き取ってくださいました。
その当時私と三つしか違わない遥様が一人で生きているのを見て、決めたんです。
私は、この方を支えよう、と。
そして女性とは、あまり関わらなければいじめられないだろうと...。
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「そんなことが...」
○「姉と真緒さん以外で私の存在を認めてくださったのは、あなたがはじめてです。正直、自分の気持ちに戸惑っているところもあります。ですが...」
「...!?」
○「今日はこうして、姉の前で誓いたかったのです。...キスは、嫌でしたか?」
いきなりのキスで黒羽は戸惑った。
(ダメ、ドキドキする...)
「なら、これからは...」
○「?」
「これからは、名前で呼んでくれないかな?敬語も、はずしてほしい」
○「...時間を要します」
「いいよ、ずっと待ってるから。...お姉さん、私は弟さんを守ります。だから心配しないでください...」
そっと手を合わせた。
○「ありがとうございます...黒羽」
「...!」
○「寒いでしょう?帰りましょうか!」
雪の顔は、リンゴのように赤かった...。
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