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○○な2人
妹思いな2人 ※黒羽が出現しません
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☆「...」
ある日のレストランにて。
◆「俺に相談なんて、珍しいな」
遥は苦笑している。
玲音は首をかしげた。
『きてほしい』遥からのメールにはそれと場所のみが記載されていた。
◆「黙ってちゃ分からないぜ?」
☆「おまえは、」
◆「?」
☆「妹とどうやって上手くやっている?」
そういうことかと玲音は納得した。
遥の複雑な家の事情を考えると仕方ないことだが、恐らく、禊との仲をどうすればいいのか聞きたいのだろう。
◆「じゃあさ、禊ちゃんの好きなものって知ってるか?」
☆「占い、ステーキ...あとは甘いものが好きだな」
◆「それだけ分かってたら充分じゃね?」
☆「どういう意味だ?」
◆「好きなものを共有したり、その話を聞いてやればいい。美音は甘いものや可愛いものには目がないから、俺はその話を聞くことにしてる。まあ、俺も甘いものは好きだしな」
☆「...成程。やはり兄妹のことならおまえに聞くのが一番のようだ」
◆「役にたったならよかったぜ」
遥はほっと息をついたあと、玲音にこう切り出した。
☆「だが、おまえは少々過干渉すぎるのではないか?」
◆「そうか?あれくらい関わってないと、あいつは意外と不器用な所があるからな」
☆「...禊もあるな」
◆「あの子と違って美音は体が強いけどな」
☆「女性があの仕事をこなすのは、なかなかの苦労だと思うが」
◆「健康的だからできるのかもな!」
二人が話に花を咲かせ、気づけばお互い飲んでいたグラスが空になっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○「...話がまとまるまで、時間がかかりそうだ」
外で遥を待っていた雪は、こっそりと二人の話を聞いていた。
...このあと二人に全力で口止めされたのは言うまでもない。
ある日のレストランにて。
◆「俺に相談なんて、珍しいな」
遥は苦笑している。
玲音は首をかしげた。
『きてほしい』遥からのメールにはそれと場所のみが記載されていた。
◆「黙ってちゃ分からないぜ?」
☆「おまえは、」
◆「?」
☆「妹とどうやって上手くやっている?」
そういうことかと玲音は納得した。
遥の複雑な家の事情を考えると仕方ないことだが、恐らく、禊との仲をどうすればいいのか聞きたいのだろう。
◆「じゃあさ、禊ちゃんの好きなものって知ってるか?」
☆「占い、ステーキ...あとは甘いものが好きだな」
◆「それだけ分かってたら充分じゃね?」
☆「どういう意味だ?」
◆「好きなものを共有したり、その話を聞いてやればいい。美音は甘いものや可愛いものには目がないから、俺はその話を聞くことにしてる。まあ、俺も甘いものは好きだしな」
☆「...成程。やはり兄妹のことならおまえに聞くのが一番のようだ」
◆「役にたったならよかったぜ」
遥はほっと息をついたあと、玲音にこう切り出した。
☆「だが、おまえは少々過干渉すぎるのではないか?」
◆「そうか?あれくらい関わってないと、あいつは意外と不器用な所があるからな」
☆「...禊もあるな」
◆「あの子と違って美音は体が強いけどな」
☆「女性があの仕事をこなすのは、なかなかの苦労だと思うが」
◆「健康的だからできるのかもな!」
二人が話に花を咲かせ、気づけばお互い飲んでいたグラスが空になっていた。
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○「...話がまとまるまで、時間がかかりそうだ」
外で遥を待っていた雪は、こっそりと二人の話を聞いていた。
...このあと二人に全力で口止めされたのは言うまでもない。
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