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○○な2人
親友な2人とご飯を食べたら... 黒羽目線
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☆「今日はどこへ食事に行くんだ?」
▲「学生時代に行った、ファミレスです」
真人がいつもより声のトーンをあげて言っていた。
「ファミレス...?」
(どんな場所なんだろう...)
でも、それよりも私が気になったのは...
「二人の学生時代って、どんな感じだったの?」
☆「真人は無茶苦茶な奴だったぞ。いつもいつも、無理をしてばかりで、変なところで意地をはって...」
遥がくっと喉をならす。
▲「なっ...⁉遥だっていじっぱりだったでしょ⁉というより、今よりも近寄りがたい感じがあったかな」
「近寄りがたい...?」
御曹司だからだろうか。
確かにお堅い感じはあるが...遥がそんな人ではないことを、私はよく知っている。
真人が頑張りやさんだということも、勿論知っている。
▲「あ、着いたよ」
☆「...ここは変わらないな」
「そうなの?」
☆「ああ。ここのオムライスはいつきても絶品だった」
▲「雰囲気もそのままだよ」
なんだか私だけ浮いているような気がして...私は少しだけ寂しくなった。
私には、昔からの馴染みというものが存在しない。
だから、二人が目をキラキラさせて話しているのが羨ましかった。
▲「黒羽ちゃんはどうするの?」
「あ、この煮込みハンバーグ美味しそう!」
▲「俺は唐揚げかな。遥はオムライス?」
☆「ああ、たのむ」
遥は意外と子どもらしく食べることと、真人がすごく綺麗に食べることを、私はこの日はじめて知った。
それで充分だと私は思った。
過去より今を、大切にしたい。
どんな些細なことでも...記憶に刻みつけておこうと思った。
▲「学生時代に行った、ファミレスです」
真人がいつもより声のトーンをあげて言っていた。
「ファミレス...?」
(どんな場所なんだろう...)
でも、それよりも私が気になったのは...
「二人の学生時代って、どんな感じだったの?」
☆「真人は無茶苦茶な奴だったぞ。いつもいつも、無理をしてばかりで、変なところで意地をはって...」
遥がくっと喉をならす。
▲「なっ...⁉遥だっていじっぱりだったでしょ⁉というより、今よりも近寄りがたい感じがあったかな」
「近寄りがたい...?」
御曹司だからだろうか。
確かにお堅い感じはあるが...遥がそんな人ではないことを、私はよく知っている。
真人が頑張りやさんだということも、勿論知っている。
▲「あ、着いたよ」
☆「...ここは変わらないな」
「そうなの?」
☆「ああ。ここのオムライスはいつきても絶品だった」
▲「雰囲気もそのままだよ」
なんだか私だけ浮いているような気がして...私は少しだけ寂しくなった。
私には、昔からの馴染みというものが存在しない。
だから、二人が目をキラキラさせて話しているのが羨ましかった。
▲「黒羽ちゃんはどうするの?」
「あ、この煮込みハンバーグ美味しそう!」
▲「俺は唐揚げかな。遥はオムライス?」
☆「ああ、たのむ」
遥は意外と子どもらしく食べることと、真人がすごく綺麗に食べることを、私はこの日はじめて知った。
それで充分だと私は思った。
過去より今を、大切にしたい。
どんな些細なことでも...記憶に刻みつけておこうと思った。
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