698 / 732
茶園 渚篇
第45話
しおりを挟む
それから三日後、錬からの連絡がきた。
▼「少し出てくる。試しに店番を頼めるか?」
「うん!」
渚はひたすら走る。
(大丈夫かな...)
白玉が駆け寄ってくる。
「白玉も一緒に店番しようか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「こいつか?」
▲「うん、間違いない」
ー「...」
男は何も喋らない。
▼「言え。あいつはどこにいる?」
ー「言ったら何か俺に得があるのか?」
▼「金がほしいのか?奴が払った倍払ってやる。話したあとはとっとと失せろ」
ー「あの男なら市役所近くの別荘にいるはずだ。女を狙えと言われたが、行方がつかめなかった。だからあんたらを消すことにした。...俺が知っているのはこれで全部だ。...で、俺は見逃してもらえるんだよな?」
▼「...ああ」
渚は拳に力をこめ、思いきり殴った。
▼「おまえのせいで傷ついた奴がいる。...これは奴が傷ついた度合いの倍の痛みだ。受け取っておけ」
♪「さすが渚、仕事が早いね」
「あとは任せる。作戦はまた後日だ」
渚は家路を急ぐ...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「おい、何もなかったか⁉」
「渚?大丈夫だよ、お客さんは誰もこなかったし...。ただ、お薬の材料が間違ってたから整理していれなおしただけだよ」
ふわり。
黒羽は笑ってそう言うが、渚は青ざめた。
▼「どれが間違ってた?」
「海の薬品だから大丈夫!売ってないみたいだったし...」
▼「そうか、それならいい」
「居場所、分かったの?」
▼「...ああ」
渚は明後日に作戦会議をすることを黒羽に伝えた。
「そっか、次こそ捕まえられるように頑張るね!」
▼「おまえは俺のそばから離れるな。いいな?」
「うん!」
▼「今日はもう、店を閉める。飯作るぞ」
「うん」
白玉が渚に飛びつく。
▼「うわっ⁉いきなり飛びつくな白玉」
「白玉は渚が帰ってこないから寂しがってたんだよ」
▼「...そうか。おまえはどうなんだ?」
「え?」
▼「おまえは寂しくなかったのかよ」
「...早く会いたかった」
店の前で、二人は抱きしめあった。
まるで二人の時間が止まってしまったように、周りは静かだった。
▼「少し出てくる。試しに店番を頼めるか?」
「うん!」
渚はひたすら走る。
(大丈夫かな...)
白玉が駆け寄ってくる。
「白玉も一緒に店番しようか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「こいつか?」
▲「うん、間違いない」
ー「...」
男は何も喋らない。
▼「言え。あいつはどこにいる?」
ー「言ったら何か俺に得があるのか?」
▼「金がほしいのか?奴が払った倍払ってやる。話したあとはとっとと失せろ」
ー「あの男なら市役所近くの別荘にいるはずだ。女を狙えと言われたが、行方がつかめなかった。だからあんたらを消すことにした。...俺が知っているのはこれで全部だ。...で、俺は見逃してもらえるんだよな?」
▼「...ああ」
渚は拳に力をこめ、思いきり殴った。
▼「おまえのせいで傷ついた奴がいる。...これは奴が傷ついた度合いの倍の痛みだ。受け取っておけ」
♪「さすが渚、仕事が早いね」
「あとは任せる。作戦はまた後日だ」
渚は家路を急ぐ...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「おい、何もなかったか⁉」
「渚?大丈夫だよ、お客さんは誰もこなかったし...。ただ、お薬の材料が間違ってたから整理していれなおしただけだよ」
ふわり。
黒羽は笑ってそう言うが、渚は青ざめた。
▼「どれが間違ってた?」
「海の薬品だから大丈夫!売ってないみたいだったし...」
▼「そうか、それならいい」
「居場所、分かったの?」
▼「...ああ」
渚は明後日に作戦会議をすることを黒羽に伝えた。
「そっか、次こそ捕まえられるように頑張るね!」
▼「おまえは俺のそばから離れるな。いいな?」
「うん!」
▼「今日はもう、店を閉める。飯作るぞ」
「うん」
白玉が渚に飛びつく。
▼「うわっ⁉いきなり飛びつくな白玉」
「白玉は渚が帰ってこないから寂しがってたんだよ」
▼「...そうか。おまえはどうなんだ?」
「え?」
▼「おまえは寂しくなかったのかよ」
「...早く会いたかった」
店の前で、二人は抱きしめあった。
まるで二人の時間が止まってしまったように、周りは静かだった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる