692 / 732
茶園 渚篇
第39話
しおりを挟む
「はあ...はあ...」
黒羽は高熱をだし、寝込んでしまっている。
時折起きては白玉の頭を撫でているが、ぐったりとしていた。
▼「...終わったぞ」
◇「ありがとう」
渚は無表情のまま、美音の手当てをしていた。
▼「念のために痛み止めを渡しておく。困ったら言え」
◇「...うん」
◆「くそっ、なんで出し抜かれたんだ?完璧だったはずなのに...」
▲「...俺たちでなんとかするしかないよ」
真人は台所で何かを切っている。
☆「別の手を打つしかあるまい」
♪「渚、ごめん。黒羽のことも渚のことも傷つけてしまったね...」
▼「...俺はまた何も守れないのかよ」
◯「辛気くさくならずに、もう一度だ。まずはあいつが使った技の正体を...」
「ま...ほ...」
▼「おい、今は寝てろ」
黒羽があまりにも必死に伝えようとするので必死に聞く。
「ま、ほう」
♪「魔法?」
渚はまずいという顔をする。
▼「あとで聞くから、今は黙ってろ。...何か食べられそうか?」
黒羽は小さくうなずく。
▲「お粥できたよ!」
それには、細かく刻まれた得たいの知れないものが入っていた。
▼「なんだこれ?」
▲「ああ、庭に植えられてたヒガンバナ、少しもらったよ」
♪「ヒガンバナは球根に毒が入っているんじゃ...」
▼「...毒抜きはしたんだろうな?」
▲「したよ、当たり前でしょ?風邪に聞くかは分からないけど...」
黒羽は精一杯の笑顔を作る。
「ありが、とう...」
☆「...俺たちがいてはくつろげないだろう。帰るぞ」
遥の一声で全員が帰っていった。
(みんなには迷惑をかけちゃったな...)
▼「さっき、なんて言おうとしたんだ?」
「魔、法...魔女の、力...だと思う」
▼「魔女にはそんな力があるのか?」
「う、ん...」
▼「そうか」
黒羽の口許にスプーンを持っていく。
「ありがとう、渚」
▼「ゆっくり寝てろ」
黒羽の意識はそのまま落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「...あいつに聞くしかないな」
渚がやってきたのは情報交換の場である酒場だ。
▼「...知っていることを洗いざらい話してもらおうか」
その相手は戸惑ったような表情を浮かべながらこくりと頷いた。
黒羽は高熱をだし、寝込んでしまっている。
時折起きては白玉の頭を撫でているが、ぐったりとしていた。
▼「...終わったぞ」
◇「ありがとう」
渚は無表情のまま、美音の手当てをしていた。
▼「念のために痛み止めを渡しておく。困ったら言え」
◇「...うん」
◆「くそっ、なんで出し抜かれたんだ?完璧だったはずなのに...」
▲「...俺たちでなんとかするしかないよ」
真人は台所で何かを切っている。
☆「別の手を打つしかあるまい」
♪「渚、ごめん。黒羽のことも渚のことも傷つけてしまったね...」
▼「...俺はまた何も守れないのかよ」
◯「辛気くさくならずに、もう一度だ。まずはあいつが使った技の正体を...」
「ま...ほ...」
▼「おい、今は寝てろ」
黒羽があまりにも必死に伝えようとするので必死に聞く。
「ま、ほう」
♪「魔法?」
渚はまずいという顔をする。
▼「あとで聞くから、今は黙ってろ。...何か食べられそうか?」
黒羽は小さくうなずく。
▲「お粥できたよ!」
それには、細かく刻まれた得たいの知れないものが入っていた。
▼「なんだこれ?」
▲「ああ、庭に植えられてたヒガンバナ、少しもらったよ」
♪「ヒガンバナは球根に毒が入っているんじゃ...」
▼「...毒抜きはしたんだろうな?」
▲「したよ、当たり前でしょ?風邪に聞くかは分からないけど...」
黒羽は精一杯の笑顔を作る。
「ありが、とう...」
☆「...俺たちがいてはくつろげないだろう。帰るぞ」
遥の一声で全員が帰っていった。
(みんなには迷惑をかけちゃったな...)
▼「さっき、なんて言おうとしたんだ?」
「魔、法...魔女の、力...だと思う」
▼「魔女にはそんな力があるのか?」
「う、ん...」
▼「そうか」
黒羽の口許にスプーンを持っていく。
「ありがとう、渚」
▼「ゆっくり寝てろ」
黒羽の意識はそのまま落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼「...あいつに聞くしかないな」
渚がやってきたのは情報交換の場である酒場だ。
▼「...知っていることを洗いざらい話してもらおうか」
その相手は戸惑ったような表情を浮かべながらこくりと頷いた。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる