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緑川真人 篇
第37話
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私にも、真人を守らせて。
...そんな声が聞こえたような気がして、真人は目を開けた。
▲「あれ?みんな?どうして...っ!」
☆「真人、まだ動くな...。心配したぞ、このまま目を開けないのではないかと...」
遥は珍しく震えていた。
○「遥様...」
☆「おまえは血を流して倒れていたんだ。それを黒羽が」
そこまで聞いて、真人は思い出す。
...助けを呼びにいった、愛する人を。
▲「そうだ、黒羽は?どうしてここにいないの?」
☆「あいつは...」
▼「まだ意識が戻らない。足が腫れている」
○「渚...」
▼「隠していたって仕方ないだろう?...俺たちがおまえを運ぶとき、あいつは落ちてきた何かの下敷きになった。...俺たちや、おまえを庇ってな」
▲「そんな、どうして...」
♪「黒羽は、渚と連絡がとれなかったから...あの足で走ってたんだ」
▲「走った...?」
♪「うん。それを僕たちが見つけて...」
錬は丁寧に、真人を混乱させないように優しい口調で何があったのかを説明した。
▲「それじゃあ、俺のせいだ...。また俺の前から、人が消えていく...」
☆「それは」
その時、カーテンを挟んだ隣のベッドから、待ちわびた声がした。
「真人は、悪くないよ...」
...そんな声が聞こえたような気がして、真人は目を開けた。
▲「あれ?みんな?どうして...っ!」
☆「真人、まだ動くな...。心配したぞ、このまま目を開けないのではないかと...」
遥は珍しく震えていた。
○「遥様...」
☆「おまえは血を流して倒れていたんだ。それを黒羽が」
そこまで聞いて、真人は思い出す。
...助けを呼びにいった、愛する人を。
▲「そうだ、黒羽は?どうしてここにいないの?」
☆「あいつは...」
▼「まだ意識が戻らない。足が腫れている」
○「渚...」
▼「隠していたって仕方ないだろう?...俺たちがおまえを運ぶとき、あいつは落ちてきた何かの下敷きになった。...俺たちや、おまえを庇ってな」
▲「そんな、どうして...」
♪「黒羽は、渚と連絡がとれなかったから...あの足で走ってたんだ」
▲「走った...?」
♪「うん。それを僕たちが見つけて...」
錬は丁寧に、真人を混乱させないように優しい口調で何があったのかを説明した。
▲「それじゃあ、俺のせいだ...。また俺の前から、人が消えていく...」
☆「それは」
その時、カーテンを挟んだ隣のベッドから、待ちわびた声がした。
「真人は、悪くないよ...」
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