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緑川真人 篇
第29話
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「このお花は...カラー、だよね?」
▲「確かに白いけど...花言葉が、ね」
次の日から、二人は試行錯誤していた。
「そうだよね...」
▲「でも確かに、白いという意味ではいいチョイスだと思うよ」
真人はにこやかに黒羽に話しかけた。
「やっぱり、私にはできな」
▲「そんなことないよ。...黒羽にだって、ちゃんとできてる」
真人はいつものように黒羽の頭を優しく撫でる。
「...真人にそうされるの、好き」
▲「え...」
「ごめんなさい、なんでも...」
▲「そんなふうに思ってくれてたの?」
真人はさらにわしゃわしゃと撫でる。
▲「嫌がられてるんじゃないかって、少し心配だったんだ」
「嫌じゃ、ないよ。...いつもありがとう」
ふわり。
▲「やっぱり、黒羽には敵わないよ」
真人は優しく微笑んでいた。
「あ!」
▲「どうしたの?」
「このお花...可愛い」
黒羽が指差したのは、不思議な形の花だった。
▲「それは、とけいそうっていうんだよ。花言葉は...」
そこまで言ったところで真人は顔を赤くした。
「花言葉は?」
▲「...『聖なる愛』だよ」
「え...」
▲「...俺たちにぴったりな花言葉、かもしれないね...」
「...うん」
二人は静かに見つめあっていた...。
▲「確かに白いけど...花言葉が、ね」
次の日から、二人は試行錯誤していた。
「そうだよね...」
▲「でも確かに、白いという意味ではいいチョイスだと思うよ」
真人はにこやかに黒羽に話しかけた。
「やっぱり、私にはできな」
▲「そんなことないよ。...黒羽にだって、ちゃんとできてる」
真人はいつものように黒羽の頭を優しく撫でる。
「...真人にそうされるの、好き」
▲「え...」
「ごめんなさい、なんでも...」
▲「そんなふうに思ってくれてたの?」
真人はさらにわしゃわしゃと撫でる。
▲「嫌がられてるんじゃないかって、少し心配だったんだ」
「嫌じゃ、ないよ。...いつもありがとう」
ふわり。
▲「やっぱり、黒羽には敵わないよ」
真人は優しく微笑んでいた。
「あ!」
▲「どうしたの?」
「このお花...可愛い」
黒羽が指差したのは、不思議な形の花だった。
▲「それは、とけいそうっていうんだよ。花言葉は...」
そこまで言ったところで真人は顔を赤くした。
「花言葉は?」
▲「...『聖なる愛』だよ」
「え...」
▲「...俺たちにぴったりな花言葉、かもしれないね...」
「...うん」
二人は静かに見つめあっていた...。
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