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赤城玲音 篇
第48話
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その場にいた全員が息をのんだ。
◇「そんな...」
膝から崩れ落ちる美音を、錬が必死に抱き止める。
♪「大丈夫。黒羽ならきっと...」
○「ただ信じて待つしかありません」
◇「...ごめんなさい。そうだね」
◆「...くっ!」
◇「玲音!馬鹿玲音...。よかった、本当によかった」
玲音は悲しげな表情をしている。
◆「黒羽、は?」
全員が言いづらそうな顔をする。
☆「まだ意識が戻っていない」
◆「...嘘だ!嘘、だ...」
魔王は密かに姿を消していた。
♪「ダメだよ、まだ傷が!」
全員で慌てて追いかける...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玲音は黒羽が眠っている部屋へときていた。
◆「...なんで俺なんかをかばったんだよ」
玲音が呟くと...
パシッ!
◆「...って~!」
◇「...」
美音が玲音を、平手打ちした。
他の全員が絶句する。
◆「何すんだ」
◇「このバカ!」
◆「なっ...」
◇「『俺なんか』?次にそんなこと言ったら許さない!黒羽は!自分を庇った玲音を、自分がまた庇って玲音を助けたんだよ?それを、『俺なんか』なんて自分を粗末にして、黒羽が悲しむとは思わないの!?」
◆「...」
◇「黒羽は、玲音を守りたかったんだよ。自分を守ってくれた玲音を...。それって、玲音のことを愛してるからじゃないの!?どうしてその気持ちを考えないような発言をするの!?...玲音が死んじゃったら、悲しむ人がいる。勿論黒羽にもだけど...でも、自分の命も大切にして」
すごい剣幕で怒った美音は走って行ってしまった。
◆「美音...」
☆「二人きりにしてやろう」
遥の提案に頷きあう他のメンバー。
♪「美音を探さないと...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから玲音は、ずっと黒羽につきっきりだった。
◆「お願いだ、黒羽...。また目を開けて、いつもみたいに笑ってくれよ...」
玲音は泣きながらそっとキスをする。
◆「...黒羽、起きろ」
「玲、音...?」
◇「そんな...」
膝から崩れ落ちる美音を、錬が必死に抱き止める。
♪「大丈夫。黒羽ならきっと...」
○「ただ信じて待つしかありません」
◇「...ごめんなさい。そうだね」
◆「...くっ!」
◇「玲音!馬鹿玲音...。よかった、本当によかった」
玲音は悲しげな表情をしている。
◆「黒羽、は?」
全員が言いづらそうな顔をする。
☆「まだ意識が戻っていない」
◆「...嘘だ!嘘、だ...」
魔王は密かに姿を消していた。
♪「ダメだよ、まだ傷が!」
全員で慌てて追いかける...。
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玲音は黒羽が眠っている部屋へときていた。
◆「...なんで俺なんかをかばったんだよ」
玲音が呟くと...
パシッ!
◆「...って~!」
◇「...」
美音が玲音を、平手打ちした。
他の全員が絶句する。
◆「何すんだ」
◇「このバカ!」
◆「なっ...」
◇「『俺なんか』?次にそんなこと言ったら許さない!黒羽は!自分を庇った玲音を、自分がまた庇って玲音を助けたんだよ?それを、『俺なんか』なんて自分を粗末にして、黒羽が悲しむとは思わないの!?」
◆「...」
◇「黒羽は、玲音を守りたかったんだよ。自分を守ってくれた玲音を...。それって、玲音のことを愛してるからじゃないの!?どうしてその気持ちを考えないような発言をするの!?...玲音が死んじゃったら、悲しむ人がいる。勿論黒羽にもだけど...でも、自分の命も大切にして」
すごい剣幕で怒った美音は走って行ってしまった。
◆「美音...」
☆「二人きりにしてやろう」
遥の提案に頷きあう他のメンバー。
♪「美音を探さないと...」
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それから玲音は、ずっと黒羽につきっきりだった。
◆「お願いだ、黒羽...。また目を開けて、いつもみたいに笑ってくれよ...」
玲音は泣きながらそっとキスをする。
◆「...黒羽、起きろ」
「玲、音...?」
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