王子と内緒の人魚姫

白鳥雪 編

第４６話

渚は雪の研究所にいた。
▼「あの子、ヤバいぞ。吐血する段階まできてる。本当にもう時間が...」
○「できました、薬」
▼「本当におまえは、化け物か...？」
○「至って普通の人間だよ」
▼「じゃあこれ、お姫様からだ。俺が運転するから早く用意しろ」
○「ありがとう、渚」
雪は急いで身支度をすませた。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
○「...！」
《雪へ
ちゃんとご飯は食べてますか？
雪はすぐに一人で頑張るから、心配です。
私は平気だから、雪は雪の時間を大切にしてください。雪、大好きだよ
                                             黒羽》
○「あなたと生きるのが、俺の幸せなのに」
▼「イチャイチャっぷりはよく分かったから、取り敢えず薬を飲ませてこい。早くしないと本気で死ぬぞ」
○「助かった」
雪は走った...黒羽の病室まで、一直線に。