王子と内緒の人魚姫

黄乃本遥 編

第２０話

「おかえりなさい！」
☆「ただいま...って、これは...」
ステーキ・コーンポタージュ・シーザーサラダ...黒羽は遥の好きな料理ばかり作っていた。
「なんか、はりきって作っていたらこうなっちゃって...。嫌だった？」
するど遥は...
「!?」
黒羽の唇を奪った。
☆「俺の好物ばかり...。嬉しくないわけないだろ？」
いつもの余裕の笑みを見せる遥に、黒羽は安心した。
「褒められると嬉しい...。作った甲斐があったよ」
ふわり。
☆「...会いたかった」
恥ずかしそうにさらに強く抱きしめる黒羽。
「遥、ありがとう...」
黒羽は恥ずかしそうにニコニコしていた...。