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122話◆実家でならば、遠慮無し。
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「や、駄目です!夜に!せめて夜になってからにしましょう!
長くお城に缶詰め状態で居たんですから、今はゆっくりくつろいで、美味しいモノ食べて、あったかいお風呂に入ってですね!
癒やされましょうって!」
わたしはサイモンに、今すぐヤろう!を何とか思いとどまって欲しくて、理屈っぽくそれらしい事を並べて言ってみたりしながら、チラッとスチュワートさんの方を見た。
スチュワートさんは、いつもわたしが困った時に助け舟を出してくれる。
だから今回も助けて欲しいと、視線を送ってみた。
━━怖い伯父様の強みで、サイモンにビシッと『若奥様に無理をさせるな!』とか言って欲しいんです!
助けて下さい!スチュワートさん!!━━
スチュワートさんはコチラを見なかった。
…だ、駄目だ、助けるどころかスッチーもサイモンと同じ穴のムジナになっちまってる!
隣のアセレーナさんが、真っ赤になり逃げ出したい衝動に駆られてるのを、スッチーがガッチリ腰を抱いて逃さない様にしとる!
あれはもう、サイモンにつられた勢いで自分達もヤろうか?にしか見えんわ。
スッチーてば、さりげにサイモンに似てるから尚さらビースト2号に見えて来た。
じゃあ、わたしはどうやってこの場を切り抜けたら良いんだ!!
逃げ場を探して、焦る様に視線をあちこちに向けているわたしを抱き上げているサイモンが、コクコクと頷き出した。
「ああ、君の言う事がよく分かった。愛するめぐみ。
美味しい君を食べて、あたたかな君に入って…君を堪能し、君を貫いたまま、ゆっくりくつろぐ事にする。
それが俺の一番の癒やしだ。」
よく分かったって!
いや、サイモンなんにも分かってないよ!!
それ!!サイモンにとっては癒やしでも、わたしにとってはブートキャンプ!!
米軍の訓練並にハードなんだって!!
「ギャー!!
わたし、何で真っ昼間から邸の皆の前で、今からヤりますなんて宣言されて、公開処刑みたいな目にあってるんですか!」
何で誰も止めてくれないのよ!
次期当主だから誰も逆らえんか!そうですか!そうですね!
邸の皆さんに生暖かい目で見送られるわたし。
逆らうもクソも、次期当主夫妻が仲睦まじいのが悪い事なワケがないし止める理由も無い。
サイモンはわたしの身体を抱き上げたまま、邸に入り寝室へ行く為に階段に向かった。
久しぶりに邸に帰ったサイモンを迎えて抱き上げられてから、わたしの足は地面に着いてない。
いま一瞬でも下に足がついたら、ダッシュして逃げたい。
「サイモン、夕食までには一回終わらせなさいよ。
続きは、夕食の後になさい。」
グイグイとサイモンの身体を押して離そうとするわたしを抱き上げたままで階段に向かうサイモンに、お義母様のグレイスがニンマリ微笑みながら声を掛けた。
お義母様っ!!今から夕飯の時間までわたしにビーストの相手になれと!?
で、夕飯の後にまた相手をしろと!?
ぶっ倒れるわ!!
「だ、誰かっ!助けっ…!!たすっ……たす…………
……ゆっ…夕食には、チュルンと食べやすいモノをお願いします……」
抵抗するのにも体力を使う事に気付いた。
少しでも温存しとかないとな…体力。
覚悟を決めたわたしは、サイモンの腕の中でスン…と静かになった。
「奥様、諦めたねぇ。日常……だねぇ。」
「ああ諦めたな。
サイモン様が奥様を諦めたりは絶対に無いからな。
……以前と同じ、平和な日常だな。」
侍女服に身を包んだメイとカチュアがサイモンに連れ去られるミランダを見て生暖かい目で力無く笑った。
今から大変な目に遭うであろうミランダにとって平和かどうかは別として
以前と同じ、平和な日常が戻った事は喜ばしい。
だがメイとカチュアの二人にはそれぞれが、厄介な上に面倒な悩みのタネが出来てしまっている。
「メイ、父が言っていたが…最近、スファイの周辺を嗅ぎ回る妙な輩が居るとか…。
スファイ自身はそれに気がついているのか?」
邸に向かい、並んでアプローチを歩きながらカチュアがメイに尋ねれば、メイが一瞬不思議そうな表情をする。
「父…?ああ、スチュワート様か。誰の事かと思ったわ。
カチュア、受け入れんの早いわね。
えーっと…その嗅ぎ回る変な奴らだけどー。
クソボケが言うにはさ、面識はない奴らなんだってさ。
ただ、心当たりはメチャクチャあるらしいよ。」
カチュアはメイの答えに「ほう」と短い返事をする。
メイはスファイの事を、相変わらず名前では呼ばずにクソボケなんて呼んでいる割には、ちゃんと会話はしているのだなと妙に感心してしまった。
カチュアは、メイがスファイという存在を疎ましく思ってはいても、完全に無視をして突き放す事が出来ないのだと、改めてメイの世話焼きな一面を見た気がした。
「スファイが言う心当たりとは?」
「あー、腹違いの兄弟だろって。
クソボケの父親で、処刑されたエライおっさんには愛人と子供がワラワラ居たらしいし。
パトロンが処刑されて、いきなり下民層の暮らしを余儀なくされたクソボケ達兄弟の中で、アイツだけまんまと貴族サマの邸に入れたワケじゃん。」
「おこぼれに預かろうと…思っているとか?
口を利いて貰うとか。」
「クソボケは、執事見習いなんて偉そうな身分ぽいけど、おこぼれに預かれる程のモンじゃないよ。
この邸じゃ末端も末端。発言権も無い木っ端じゃん。
クソボケの兄弟は勘違いしてんだよ。
サイモン様が、エライおっさんを処刑に追いやった事を悪く思って息子のクソボケを雇ってあげたんじゃないかとかさ。」
実際には、サイモンはスファイを邸に雇い入れる事に良い顔をしなかった。
スファイがミランダの導師仲間によって描かれた聖書の登場人物である事と、メイの訴えにミランダの後押しがあって、渋々ヒールナー伯爵邸で雇い入れる事になった。
「だったら、甘い汁を吸えると思っている事が勘違いだと気付けば良いがな。
……こう、何か……嫌な予感がするのだが……。」
不安げに表情を曇らせるカチュアの肩に、メイがポンと手を置いた。
「クソボケの事より、カチュアは自分の心配をしなよ。
あのデカい、オカマにエラく執着されちゃってさぁ。
あのオカマ、カチュアを自分とこの邸で雇わせろって毎日の様に邸に来ているじゃん。」
「来た所で、旦那様も奥様も私を守って下さる。
私はヒールナー伯爵邸を出るつもりはない。
この邸以外で侍女をする気は無いのだからな。」
そう答えたカチュアではあるが、毎日の様にヒールナー伯爵邸を訪れるオースティンの対応に追われるヒールナー伯爵邸の皆に対し、申し訳無い気持ちが重なりすぎて疲れ果てていた。
オースティンの訪問時、カチュアはいつも顔を出さない。
対応するのはヒールナー伯爵夫人のグレイスと、他の使用人達である。
仮にも伯爵家の嫡男であり正式に申し込みがあっての訪問なので、中々ぞんざいには扱えない。
「私が折れてしまえば良いのだろうな…。
これ以上邸の皆や、旦那様、奥様にご面倒をお掛けするのは忍びない……。
次に…奴が来たら諦めて………………そうだな、ぶった斬ってやろう!」
冷静なカチュアが少し壊れた。
▼
▼
▼
「な、な、なんでっ!!なんで、そんなトコからぁあ!!」
日の高い時間、こもりがちな寝室の空気を入れ替える為に窓もカーテンも全開の明るい寝室。
大きなベッドの上で、衣服を全て脱がされたミランダは仰向けに寝かせられ、大きく脚を開かされていた。
「君の全てを見たいと言ったが?
城では衣服を脱がせる事が出来なかったからな。
君の美しい肢体も、俺を受け入れる芳しい場所も、じっくりと見る事が出来なくて、実にもどかしい思いをした。」
「そっ!そもそもが、お城でヤっちゃイケないんです!
何で毎日の様に仕事場に来て、ヤっちゃう…うぅン!!」
サイモンの指がブラウンの若草が繁る丘を開き、谷間を外気に晒す。
谷間に見えた閉じた花弁を指先で割り開き、その指先が薄く縦に開いた口にツプ…と侵入を果たした。
「柔らかく暖かい…ああ、君の美しい花が俺の指を飲み込んでいく様を見たかった…
城では急く様に繋がるだけで手一杯で、中々こう…じっくりは見れなかったからな。」
「じっくり見ないで下さい!!
はっ、恥ずかしいんだからっ!
そ、そんなトコっ……やぁあ……」
観察されるかの様に穴が開く程に指を抱き込む花弁を見るサイモンは、侵入させた指の角度を変えながら入口を拡げる様にしてクニュクニュと内側を掻き回す。
ゆっくりと出し入れされるサイモンの指を迎え入れた場所が、泉が湧く様に潤い始め、やがてニチュニチュと音を奏で始めた。
両手でシーツを掴み、真っ赤な顔で我が身が奏でる音を聞き羞恥に耐えながらも、ミランダの腰が大きく浮き沈み、もっと欲しいとねだる様に艶めかしく揺らされる。
「蜜が溢れ始めたよ…めぐみ、泣いているようで可哀想に。
慰めてあげよう。」
サイモンの舌先が蜜の溜まるバラの花の中央をツゥと走る。
溢れ出る蜜を舌先で掬い、唇ですすりながら蜜壷に沈んだ指は動きを止めず、飛沫を飛ばしながら激しく出入りするようになった。
素早く動く指に溢れる蜜の量も増え、秘部が奏でる音もヂュポヂュポと大きくなった。
「やっ…!やだぁ!やっ…!んぁあン!舐めちゃヤだ!
指っ…!やぁあ!音やぁあ!!」
指から逃げ惑う様に跳ね上がるミランダの腰を掴み、蜜を掬う様に谷間を下から上へと這い上がる舌先が、花の頂上にあるバラの実をつつく。
敏感なその場所に辿り着いた舌先は形をなぞる様に縁を走り、衣に隠れた芽が自ら姿を現す様に左右からつついて刺激を与え始めた。
「やらっ…!ソコ駄目ぇ!!駄目なのぉ!!」
「ああ、ココだけじゃ足りないんだったね…めぐみ、君の大好きな場所をちゃんと覚えているよ。
同時に、可愛がってあげるからね。」
まだ衣に包まれて顔を出していないバラの実をサイモンが唇で啄む。
蜜を溢れさせながら出入りをしていた指先は、ズヌッとミランダの膣内に潜ると中で曲げられ、浅い天井を叩く動きに変わった。
「ヒャウウッ!ひゃんっ…!やらっ!ソコもっ…!駄目ぇ!」
「うん、ここを同時に可愛がってあげると、君の大輪のバラが大喜びするよね。
フフ…可愛いめぐみ…俺の為に美しく咲き誇ってくれ。」
内側の敏感な部分を叩かれながら、外側の敏感な木の実を舌先で嬲られる。
衣に包まれていた小さなバラの実はサイモンの舌先に苛められて悦び、自ら膨らんで衣から顔を覗かせた。
「ひゃんっ…!やらぁ…!やだぁあ!見ちゃやぁあ!駄目ッ…ッめぇえ!
きっ、気持ちイイい…!ひっ…ンんん!!やんん……!!!」
涙が溢れそうな程に潤んだミランダの瞳は視界が滲んで焦点が定まらず、漏れる声を止める事が出来ない口は飲み込めない唾液を纏った舌先が空を泳ぐ。
「ひくっ…!ひ、イくっ…!!や、デルっ!出りゅ…!!ううっくぅ!」
「いいよ、めぐみ。気持ちよくなって自分を解放して?
君の美しくも恥ずかしい姿を俺に見せてくれ…」
内側にサイモンの指を抱き込んだまま、透明な液体がミランダの秘部から飛び散る。
ミランダは泣きそうな顔を真っ赤に染め上げベッドに仰向けに寝たままで、両足で爪先立ちするようにして腰だけを高く上げた状態で高い位置から歓喜の泉を噴き出した。
「ああ、これは素晴らしい…滝の様でなんと綺麗なのだろうな。」
「…………ッッ!!!っく……!…ぷぁ……!」
声にならない嬌声を上げ、泉を満たした清流が全て流れ落ちると突っ張らせた足から力が抜け、ミランダの腰がカクッと下がる。
腰がベッドの上に乗る前に宙で受け取めたサイモンは、トロトロに潤った花弁の中央に楔をあてがった。
「や…、サイモン…ま、まだ……」
「駄目だよ、めぐみ…愛しい君の、そんな可愛い姿を見せられてお預けなんて、拷問に等しい。」
「まだっ!まだ中がっ…ヒクヒクしてッッッ!ンにゃぁあ!!!」
ズニュゥゥっと太い杭が、ヒクヒクと小刻みに痙攣する肉壁を押し拡げて侵入を果たす。
杭の半身が隠れた所で一度止め、残りの部分は根元までを一気に挿し込んだ。
「みにゃぁあん!!!」
「………奥様、丸聞こえだわね………ま、今さら何だけど。
……ニャンだって~可愛いわぁ。」
寝室の窓の下、邸に飾る為の花を花壇から切り集めていたメイがニヤリとほくそ笑んでいた。
長くお城に缶詰め状態で居たんですから、今はゆっくりくつろいで、美味しいモノ食べて、あったかいお風呂に入ってですね!
癒やされましょうって!」
わたしはサイモンに、今すぐヤろう!を何とか思いとどまって欲しくて、理屈っぽくそれらしい事を並べて言ってみたりしながら、チラッとスチュワートさんの方を見た。
スチュワートさんは、いつもわたしが困った時に助け舟を出してくれる。
だから今回も助けて欲しいと、視線を送ってみた。
━━怖い伯父様の強みで、サイモンにビシッと『若奥様に無理をさせるな!』とか言って欲しいんです!
助けて下さい!スチュワートさん!!━━
スチュワートさんはコチラを見なかった。
…だ、駄目だ、助けるどころかスッチーもサイモンと同じ穴のムジナになっちまってる!
隣のアセレーナさんが、真っ赤になり逃げ出したい衝動に駆られてるのを、スッチーがガッチリ腰を抱いて逃さない様にしとる!
あれはもう、サイモンにつられた勢いで自分達もヤろうか?にしか見えんわ。
スッチーてば、さりげにサイモンに似てるから尚さらビースト2号に見えて来た。
じゃあ、わたしはどうやってこの場を切り抜けたら良いんだ!!
逃げ場を探して、焦る様に視線をあちこちに向けているわたしを抱き上げているサイモンが、コクコクと頷き出した。
「ああ、君の言う事がよく分かった。愛するめぐみ。
美味しい君を食べて、あたたかな君に入って…君を堪能し、君を貫いたまま、ゆっくりくつろぐ事にする。
それが俺の一番の癒やしだ。」
よく分かったって!
いや、サイモンなんにも分かってないよ!!
それ!!サイモンにとっては癒やしでも、わたしにとってはブートキャンプ!!
米軍の訓練並にハードなんだって!!
「ギャー!!
わたし、何で真っ昼間から邸の皆の前で、今からヤりますなんて宣言されて、公開処刑みたいな目にあってるんですか!」
何で誰も止めてくれないのよ!
次期当主だから誰も逆らえんか!そうですか!そうですね!
邸の皆さんに生暖かい目で見送られるわたし。
逆らうもクソも、次期当主夫妻が仲睦まじいのが悪い事なワケがないし止める理由も無い。
サイモンはわたしの身体を抱き上げたまま、邸に入り寝室へ行く為に階段に向かった。
久しぶりに邸に帰ったサイモンを迎えて抱き上げられてから、わたしの足は地面に着いてない。
いま一瞬でも下に足がついたら、ダッシュして逃げたい。
「サイモン、夕食までには一回終わらせなさいよ。
続きは、夕食の後になさい。」
グイグイとサイモンの身体を押して離そうとするわたしを抱き上げたままで階段に向かうサイモンに、お義母様のグレイスがニンマリ微笑みながら声を掛けた。
お義母様っ!!今から夕飯の時間までわたしにビーストの相手になれと!?
で、夕飯の後にまた相手をしろと!?
ぶっ倒れるわ!!
「だ、誰かっ!助けっ…!!たすっ……たす…………
……ゆっ…夕食には、チュルンと食べやすいモノをお願いします……」
抵抗するのにも体力を使う事に気付いた。
少しでも温存しとかないとな…体力。
覚悟を決めたわたしは、サイモンの腕の中でスン…と静かになった。
「奥様、諦めたねぇ。日常……だねぇ。」
「ああ諦めたな。
サイモン様が奥様を諦めたりは絶対に無いからな。
……以前と同じ、平和な日常だな。」
侍女服に身を包んだメイとカチュアがサイモンに連れ去られるミランダを見て生暖かい目で力無く笑った。
今から大変な目に遭うであろうミランダにとって平和かどうかは別として
以前と同じ、平和な日常が戻った事は喜ばしい。
だがメイとカチュアの二人にはそれぞれが、厄介な上に面倒な悩みのタネが出来てしまっている。
「メイ、父が言っていたが…最近、スファイの周辺を嗅ぎ回る妙な輩が居るとか…。
スファイ自身はそれに気がついているのか?」
邸に向かい、並んでアプローチを歩きながらカチュアがメイに尋ねれば、メイが一瞬不思議そうな表情をする。
「父…?ああ、スチュワート様か。誰の事かと思ったわ。
カチュア、受け入れんの早いわね。
えーっと…その嗅ぎ回る変な奴らだけどー。
クソボケが言うにはさ、面識はない奴らなんだってさ。
ただ、心当たりはメチャクチャあるらしいよ。」
カチュアはメイの答えに「ほう」と短い返事をする。
メイはスファイの事を、相変わらず名前では呼ばずにクソボケなんて呼んでいる割には、ちゃんと会話はしているのだなと妙に感心してしまった。
カチュアは、メイがスファイという存在を疎ましく思ってはいても、完全に無視をして突き放す事が出来ないのだと、改めてメイの世話焼きな一面を見た気がした。
「スファイが言う心当たりとは?」
「あー、腹違いの兄弟だろって。
クソボケの父親で、処刑されたエライおっさんには愛人と子供がワラワラ居たらしいし。
パトロンが処刑されて、いきなり下民層の暮らしを余儀なくされたクソボケ達兄弟の中で、アイツだけまんまと貴族サマの邸に入れたワケじゃん。」
「おこぼれに預かろうと…思っているとか?
口を利いて貰うとか。」
「クソボケは、執事見習いなんて偉そうな身分ぽいけど、おこぼれに預かれる程のモンじゃないよ。
この邸じゃ末端も末端。発言権も無い木っ端じゃん。
クソボケの兄弟は勘違いしてんだよ。
サイモン様が、エライおっさんを処刑に追いやった事を悪く思って息子のクソボケを雇ってあげたんじゃないかとかさ。」
実際には、サイモンはスファイを邸に雇い入れる事に良い顔をしなかった。
スファイがミランダの導師仲間によって描かれた聖書の登場人物である事と、メイの訴えにミランダの後押しがあって、渋々ヒールナー伯爵邸で雇い入れる事になった。
「だったら、甘い汁を吸えると思っている事が勘違いだと気付けば良いがな。
……こう、何か……嫌な予感がするのだが……。」
不安げに表情を曇らせるカチュアの肩に、メイがポンと手を置いた。
「クソボケの事より、カチュアは自分の心配をしなよ。
あのデカい、オカマにエラく執着されちゃってさぁ。
あのオカマ、カチュアを自分とこの邸で雇わせろって毎日の様に邸に来ているじゃん。」
「来た所で、旦那様も奥様も私を守って下さる。
私はヒールナー伯爵邸を出るつもりはない。
この邸以外で侍女をする気は無いのだからな。」
そう答えたカチュアではあるが、毎日の様にヒールナー伯爵邸を訪れるオースティンの対応に追われるヒールナー伯爵邸の皆に対し、申し訳無い気持ちが重なりすぎて疲れ果てていた。
オースティンの訪問時、カチュアはいつも顔を出さない。
対応するのはヒールナー伯爵夫人のグレイスと、他の使用人達である。
仮にも伯爵家の嫡男であり正式に申し込みがあっての訪問なので、中々ぞんざいには扱えない。
「私が折れてしまえば良いのだろうな…。
これ以上邸の皆や、旦那様、奥様にご面倒をお掛けするのは忍びない……。
次に…奴が来たら諦めて………………そうだな、ぶった斬ってやろう!」
冷静なカチュアが少し壊れた。
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「な、な、なんでっ!!なんで、そんなトコからぁあ!!」
日の高い時間、こもりがちな寝室の空気を入れ替える為に窓もカーテンも全開の明るい寝室。
大きなベッドの上で、衣服を全て脱がされたミランダは仰向けに寝かせられ、大きく脚を開かされていた。
「君の全てを見たいと言ったが?
城では衣服を脱がせる事が出来なかったからな。
君の美しい肢体も、俺を受け入れる芳しい場所も、じっくりと見る事が出来なくて、実にもどかしい思いをした。」
「そっ!そもそもが、お城でヤっちゃイケないんです!
何で毎日の様に仕事場に来て、ヤっちゃう…うぅン!!」
サイモンの指がブラウンの若草が繁る丘を開き、谷間を外気に晒す。
谷間に見えた閉じた花弁を指先で割り開き、その指先が薄く縦に開いた口にツプ…と侵入を果たした。
「柔らかく暖かい…ああ、君の美しい花が俺の指を飲み込んでいく様を見たかった…
城では急く様に繋がるだけで手一杯で、中々こう…じっくりは見れなかったからな。」
「じっくり見ないで下さい!!
はっ、恥ずかしいんだからっ!
そ、そんなトコっ……やぁあ……」
観察されるかの様に穴が開く程に指を抱き込む花弁を見るサイモンは、侵入させた指の角度を変えながら入口を拡げる様にしてクニュクニュと内側を掻き回す。
ゆっくりと出し入れされるサイモンの指を迎え入れた場所が、泉が湧く様に潤い始め、やがてニチュニチュと音を奏で始めた。
両手でシーツを掴み、真っ赤な顔で我が身が奏でる音を聞き羞恥に耐えながらも、ミランダの腰が大きく浮き沈み、もっと欲しいとねだる様に艶めかしく揺らされる。
「蜜が溢れ始めたよ…めぐみ、泣いているようで可哀想に。
慰めてあげよう。」
サイモンの舌先が蜜の溜まるバラの花の中央をツゥと走る。
溢れ出る蜜を舌先で掬い、唇ですすりながら蜜壷に沈んだ指は動きを止めず、飛沫を飛ばしながら激しく出入りするようになった。
素早く動く指に溢れる蜜の量も増え、秘部が奏でる音もヂュポヂュポと大きくなった。
「やっ…!やだぁ!やっ…!んぁあン!舐めちゃヤだ!
指っ…!やぁあ!音やぁあ!!」
指から逃げ惑う様に跳ね上がるミランダの腰を掴み、蜜を掬う様に谷間を下から上へと這い上がる舌先が、花の頂上にあるバラの実をつつく。
敏感なその場所に辿り着いた舌先は形をなぞる様に縁を走り、衣に隠れた芽が自ら姿を現す様に左右からつついて刺激を与え始めた。
「やらっ…!ソコ駄目ぇ!!駄目なのぉ!!」
「ああ、ココだけじゃ足りないんだったね…めぐみ、君の大好きな場所をちゃんと覚えているよ。
同時に、可愛がってあげるからね。」
まだ衣に包まれて顔を出していないバラの実をサイモンが唇で啄む。
蜜を溢れさせながら出入りをしていた指先は、ズヌッとミランダの膣内に潜ると中で曲げられ、浅い天井を叩く動きに変わった。
「ヒャウウッ!ひゃんっ…!やらっ!ソコもっ…!駄目ぇ!」
「うん、ここを同時に可愛がってあげると、君の大輪のバラが大喜びするよね。
フフ…可愛いめぐみ…俺の為に美しく咲き誇ってくれ。」
内側の敏感な部分を叩かれながら、外側の敏感な木の実を舌先で嬲られる。
衣に包まれていた小さなバラの実はサイモンの舌先に苛められて悦び、自ら膨らんで衣から顔を覗かせた。
「ひゃんっ…!やらぁ…!やだぁあ!見ちゃやぁあ!駄目ッ…ッめぇえ!
きっ、気持ちイイい…!ひっ…ンんん!!やんん……!!!」
涙が溢れそうな程に潤んだミランダの瞳は視界が滲んで焦点が定まらず、漏れる声を止める事が出来ない口は飲み込めない唾液を纏った舌先が空を泳ぐ。
「ひくっ…!ひ、イくっ…!!や、デルっ!出りゅ…!!ううっくぅ!」
「いいよ、めぐみ。気持ちよくなって自分を解放して?
君の美しくも恥ずかしい姿を俺に見せてくれ…」
内側にサイモンの指を抱き込んだまま、透明な液体がミランダの秘部から飛び散る。
ミランダは泣きそうな顔を真っ赤に染め上げベッドに仰向けに寝たままで、両足で爪先立ちするようにして腰だけを高く上げた状態で高い位置から歓喜の泉を噴き出した。
「ああ、これは素晴らしい…滝の様でなんと綺麗なのだろうな。」
「…………ッッ!!!っく……!…ぷぁ……!」
声にならない嬌声を上げ、泉を満たした清流が全て流れ落ちると突っ張らせた足から力が抜け、ミランダの腰がカクッと下がる。
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「や…、サイモン…ま、まだ……」
「駄目だよ、めぐみ…愛しい君の、そんな可愛い姿を見せられてお預けなんて、拷問に等しい。」
「まだっ!まだ中がっ…ヒクヒクしてッッッ!ンにゃぁあ!!!」
ズニュゥゥっと太い杭が、ヒクヒクと小刻みに痙攣する肉壁を押し拡げて侵入を果たす。
杭の半身が隠れた所で一度止め、残りの部分は根元までを一気に挿し込んだ。
「みにゃぁあん!!!」
「………奥様、丸聞こえだわね………ま、今さら何だけど。
……ニャンだって~可愛いわぁ。」
寝室の窓の下、邸に飾る為の花を花壇から切り集めていたメイがニヤリとほくそ笑んでいた。
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