【R18】夜の帳に聖なる契り 『転生後の異世界で、腐女子のわたしがBLネタにしていた推しに喰われる漫画を描く罰ゲーム』

DAKUNちょめ

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40話◆犯したい?おかしな話ですたい!

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わたしは今、王城に向かう馬車の中に居ます。

同じ馬車の向かいの席にカチュアが座っており…

馬車と並走して走る馬にはサイモンが乗ってます。



今日からわたし達夫婦は、同じ職場で働くので、同じ苗字になってからの、嬉し恥ずかし一緒に出勤!きゃっ!



なんて感じではありませんが……。



「……奥様……目の下のくまが……化粧では隠し切れませんでしたね……。」



「うん……もう……休暇の最終日は、ほんと…休めなかったもの……。」



「愛され過ぎるのも考え物ですわね…。」



わたしは寝不足です。

明け方近くまで、サイモンいわく「犯し続け」られていましたから。

サイモンの言う、抱くも、愛するも、犯すも、睦み合うも、結局やってる事は全部同じだし!



「奥様が、サイモン様の前でスファイの名前なんか口にするから…」



「出したつもり無かったんだもん!!でも、思わず…ポロッと…」



呆れたように言うカチュアに、わたしは無意味な言い訳をする。

今さら言った所で、だから何だよって話しでしかない。








昨夜わたしは寝入る寸前に、サイモンに犯され掛けました。

いや、抱かれ掛けました?食われ掛けました?ヤられ掛けました?

どれもサイモンが相手な時点で同じやん!!



休暇最終日…次の日は、ヒールナー伯爵家に嫁入りしてから初めての登城をする日。

ヒールナー伯爵家の嫁として、お城に居る方々に、家名に泥を塗る様な恥ずかしい姿は見せられん!

寝不足や腰痛で、しかも疲労困憊だなんて有り得ん!
万全のコンディションで臨む!

そう思っていましたし、サイモンも理解してくれていたハズでした。

だから、ちゃんと夕飯を食べて、二人とも寝衣を着て早めに就寝、なつもりでベッドに入ったのです。



ところがわたしがスファイの名前をポロリしちゃったばかりに、サイモンの変なスイッチが入ってしまったようで…。




「やめて下さい!!
明日は王城に仕事に行かなきゃならないんですから!
今日は駄目ですっ!!いい加減にして下さい!!」



ネグリジェをはだけさせ、露になったわたしの乳房を揉みしだき、その頂上にある粒を口に食んだサイモンの身体を押し返すようにしながら、わたしは強めの口調でサイモンに言った。

この際、少し位ならサイモンの心折ってもいーわ!的に。



「いい加減に俺という男を理解しなきゃならないのは君の方だ。
俺は君を抱くのではなく、犯すと言った。
スファイの事を俺が納得し、君が奴の事を忘れるまで、君の制止など聞かん。」



はぁあああ!?はぁ?はぁ?

抱く→わたしが合意

犯す→わたしの合意無しに強引グ・マイウェイ



そういう事!?だったら、ある意味今までの行為のほとんどが、犯すタイプでないの!?
いつも、いきなりだし!!



「どう納得させろっつーんですか!!
スファイを知ってる事を説明しろと言うんですか!?
だったら、事を始めたら話せなくなるし、意味無いでしょう!?」



「意味が無い事はない。君の中に居るスファイを追い出せる。」



「悪霊退散の儀式かっちゅーの!!!
記憶を消せるワケじゃないし、意味が分からん!!
要はアレか!スファイにかこつけて、ヤりたいだけか!あのなぁ!!」



明日は王城!寝なくてはならない!

もはや、義務化されたかのように、そうせねばと思い込んでいるわたしは、そういうモードに入らなかった。

色気も素っ気もネェ、ビッチ様も降臨なさってない状態なもんで、抵抗し続ける。



「………そんな風に……俺の事を思っているのか……?」



サイモンが抵抗する、わたしの両手首を掴み、そのままわたしの頭の左右に腕を縫い付けるように押さえつける。



「いや、あの………」



わたしの身体を跨いで、わたしの顔を真上から見下ろすサイモンの表情は何処か悲しげで、そんな表情での問いかけに、思わず、たじろいでしまった。



「その通りだ。スファイにかこつけて、君を犯したい。」



何だと!?マジか!!!開き直りやがった!!!



「さ、サイモン!ふざけるのも、大概に……!!んむぅ!!」


唇を重ねられ、言葉を遮られる。

咥内をサイモンの舌に蹂躙され、口の中を彼の味で満たされる。

いつもなら…いつもなら!もう、ビッチスイッチがON状態であるハズなのだが……

今日のわたしはひと味違うわよ!そう、それは義務感!

明日は立派に登城しなければならない!

ヒールナー伯爵家の嫁として、恥ずかしくない姿で!!



なのに、そのヒールナー伯爵家の次期当主がわたしの義務感を阻止しようとするとは、なんでや!!



「サイモン!明日は王城だってば!」



唇が離れた瞬間、食って掛かるように言う。

ベッドに両腕を押さえつけられたまま、首だけを振って抵抗をするわたしはまるで、ひっくり返されて起き上がれないカメのようだ。



「だから?」



シレッと答えるサイモンに、悔しさが込み上げる。



「ぐぬぅう!サイモンだって、こんな事をやっちゃったら、明日はヘトヘトで仕事に差し支えるでしょう!」



「こんな事。ハハハ、どんな事?」



こ、こ、コイツ!!!ナニ言わせようとしてんのよ!!



サイモンはわたしの右手だけ捉えたまま左手は解放した。

左手を解放したサイモンの右手は、わたしの胸の部分だけをはだけさせたネグリジェの裾を捲り上げ、その裾の中に入って来る。



「だあー!!だ、だから!そーゆー事を言ってんのぉ!!」



「ハハハ、そーゆー事って?」



「うがー!!!」



サイモンの指先が、慣れた手付きで下履きの紐をほどく。

その慣れた手付きすら、イラッとする。

わたしの下履きの蝶々さんが、彼の器用さをを育てました。みたいで!



わたしは解放された左手でサイモンの肩を叩いたり、サイモンの身体を押し返そうとしたりするが、力及ばず。



「メグミン、心配は無用だ。
俺の身体は、一晩中激しく君を犯したとしても、次の日にバテているようなヤワな作りをしていない。
君の大好きなアリエス先生に基礎を叩き込まれ、ジャンセン師匠に鍛え上げられたこの身体はな。」



また出た、アリエス・ザ・ブートキャンプ卒業生!

加えて、あんたの身体は神の御子と同じ作りだもんな!!

そりゃ、人間離れしとるわ!!

わたしは人間なんですけど!!!



「わたしは無理なんですよ!耐えれませんて!!
明日は休むワケにゃいかんのですよ!!」



「一緒に王城に行くのだから、俺が抱き上げて行ってもいいと思うぞ?」



ニッコリと黒い笑みを浮かべるサイモンの顔は、どこぞの腹の黒い神さんみたいで……
サイモンには自覚無いけどソックリだよ!嫌な親子だな!!



「だあー!!ゆ、指!指ー!!は、入っ…!」



「そりゃ、入るだろう?
と言うか、入れるだろう?
と言うか、掻き回すし、出し入れするし。」



サイモンの指先が、宣言した通りにわたしの蜜壺に入り、クチクチと掻き回し始める。



「言わなくていい!!と言うか、入れなくていいいぃ!!
ちょーっ!!グリグリするの、やめてぇ!」



「んー?それは駄目だ。
俺は君を犯すのだから、君の言う事は聞かないし、激しくしたいから、ここはたくさん潤わせておかないと。」



いちいち宣言しなくていい!!

それに、いちいち犯すなんて言い方をせんでいい!

何なんだ!!



「大丈夫、無理矢理君を犯すけど、後ろは奪わないから。」



クスクスと声を殺して笑いながらサイモンが言う。



「そんなのは、当たり前だぁ!!」



後ろを無理矢理奪われたりなんかしたら、もー即離婚する!!



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