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15話◆我慢を覚え、神に祈るデート前夜。
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「また?また、どうなりそうなんだ?メグミン。」
テーブルの上で頭を軸にして大きく背中を反らせ、腰を高く浮かせる。
今回は触れて貰えなかった胸の先が、その存在を誇示するかのようにドレスの中でツンと上向いて尖る。
静寂に近い、静かな温室の中では交わる二人が奏でる淫猥な音だけが響く。
「や、あっ…!いっ…!いく……」
この表現が今の自分の状態に合っているのか分からない。
読んだり描いたり、よく目にして来た言葉だが、それを人に具体的にこういう状態だと教えて貰った訳ではない。
ただ、今の自分の身体や意識が、昇るように何処かに運ばれていくこの状態を何らかの言葉にするならば…これほどしっくりときて、言いやすい言葉はない。
「い、イキそぉ…!サイモン!ねぇ、サイモン!!サイモン!!」
なぜ、名前を呼んだかも分からぬまま涙ぐみ、縋り付くようにサイモンの首にしがみつく。
繋がっている場所以外をも、少しでもくっついて密着させたいと強く感じ、昇り詰めそうな身体をサイモンに預け。
「メグミン…!もっと俺を求めて!欲しがって!俺も…君が…!!」
「ああああ!!サイモン!いっっちゃう…!!」
自分に甘え、縋り付くわたしの姿はサイモンの琴線に触れた様で、激しく出入りを繰り返していた楔がわたしの内側の一番深い場所でドクンと大きく脈打つ。
わたしは内側の壁を大きく痙攣させ、太い茎から精を搾り取るかのようにキュウっと何度も締め上げた。
内側に広がる熱の津波。そこから全身を走る痺れるような快感と、甘い疲労感。
繋がっている箇所から二人の愛液が混じった白濁色の淫液が、トロトロと溢れて流れ出す。
わたしは繋がったままグッタリとテーブルに横たわり、動けなくなった。
「メグミン……可愛い…君は美しい……。」
繋がったままで、汗ばんだ顔にたくさんキスの雨を降らされる。
「ほ、誉めすぎ…だから…」
照れ臭いのだけれど……とりあえず……まだ繋がってますんで……
それ、抜いてしまってぇ!!恥ずかしいの!もう、めっちゃ恥ずかしいの!!
もう、一回終わろう!!ね!!
「っあ…!や、だ、駄目だからね!!」
サイモンが緩く腰で円を描く。
「なぜ、駄目?まだ繋がっているし、俺は身体も心も全く萎えていない。もっと君を味わいたい。」
そんな宣言はいらん!!
わたしはもう、くたくたなんだよ!!
「……わたし……サイモン程、体力無いし……その内、ぶっ倒れると思いますけど……それでも…?」
「それは困る!!」
サイモンが身体を離し、心配そうに顔を覗き込む。
「無理をさせていたのか?すまない…女性を抱いた事など無かったから、加減が分からず……ただ、ただ…君が愛しくて…全て奪いたくて…。」
言いながら、乱れた髪を整えてくれたり、着崩れたドレスを直してくれたりする。
不器用なりに、気を遣ってくれているみたいで思わず笑ってしまった。
「ふふっ、毎日何回もは無理ですけど…わたしもサイモンが欲しいんです。
だから……お互いに求め合った時は、激しく愛して下さいね。
…ちなみに、女性を抱いた事が無いとは、男性ならあると…」
「いや、絶対無いから。抱いた事も、抱かれた事も。
残念かも知れないが。」
こんな失敬な質問に嫌な顔をせずに、真剣に答えてくれるし。
真面目か。
二人衣服を整えてソファーに並んで座る。
今なら誰かに見られても大丈夫な感じだ。
ドレスの内側は、べったり濡れてますがね……。
「ところでメグミン、さっき見付けたこの本なのだが…」
何という事でしょう!!
サイモンの手に、神サークルさんの緊縛シリーズが!!
片付け忘れていた!!
「どわぁあ!自己管理ぃ!!!」
ジャンセンさんに言われていたのに!これを見る事によって、サイモンが真似をしようとしても、助けてあげませんて!!
鎖で縛られて、玩具で責められるとか!
いくらサイモン限定でビッチになったわたしでも無理だ!
「……まさか、メグミン……俺が、こんな事をするとか思ってる?」
「されたら困ります!死んじゃいます!!」
サイモンはクスクスと笑って、必死で訴えるわたしのこめかみにキスをした。
「………??」
「君が俺から逃げなければ拘束なんてしないし、君の柔肌を傷つける鎖なんて絶対に使わない。
それに…こういう道具?
君の中に、俺の一部以外の何物も埋めたくない。」
「………ああ、なるほど……。」
何だか妙に納得してしまった。
「それにしても……なぜ、アリエス先生がこのように描かれてしまうのだろうな…。」
本をパラパラと見ながら苦笑するサイモン。
だが、嫌悪感は感じない。
わたしの好きな世界を否定したり、侮辱したり…嫌ったりはしない。
なんて懐の大きい人なのかしらと思ってしまう。
「…わたしのイメージするアリエス先生は…おっとりとした大人の美人さんで…包むような優しさを持つ感じなんです。」
サイモンて…わたしが転生者だと知っているのかしら?
でなければ、この世界にはない漫画の知識や、同人誌の存在…
会った事が無い筈のアリエス先生を知っている事とか、不思議に思う事、いっぱいあるでしょうし。
「…なるほど、アリエス先生は、そんな風に思われているのか…。
休み開けで良いからと、国王陛下から預かった書類を学園に届けに行くよう頼まれているのだが、明日一緒に来ないか?
アリエス先生にも挨拶に行こう。」
「え!いーの?デートだぁ!?新婚旅行みたい!嬉しい!!」
上級生にならないと会えない、生のアリエス先生が見れる!
中途退学したわたしはアリエス先生見れなかったもんね!
パアッっと顔を明るくしたわたしに、サイモンが手をのばし
途中で諦めたように手を引っ込めた。
「……可愛い過ぎて……危ない。
俺はもっと君を……はぁー……しんどい……。」
………さっき、ヤったばかりやん………また、ヤりたくなったと?
さすが、絶倫バズーカですわ。
あっぶね。
温室を出て、ランタンの灯りを頼りに二人並んで中庭を歩く。
邸に入ると優秀な執事さんが立っており、バスタブに湯が張ってあるからどうぞと言われた。
……なんつータイミングの良さ。
まさか、見てたのか?偶然か?
「…一緒に入るけど、絶対に何もしませんよ?
でないと、明日わたし動けなくなっちゃうんで。」
「ああ、分かっている。」
そうキツく釘を刺してから一緒に風呂に入った。
二人とも、あれやこれやな液体にまみれてベタベタでしたからね。
身なりを整える必要はないからと、二人バスローブらしき物を羽織り、上にガウンを着て寝室に行き、そのまま二人ベッドに入った。
「……何もしちゃ駄目ですよ?……でも…くっついてていい?」
残酷なお願いをしたわたしはサイモンの腕枕で眠りについた。
「……神よ……俺が彼女を傷つけないよう……強い心を与えて下さい……」
寝入りしなに、サイモンの呟きが聞こえた。
サイモン、神はね…貴方の上司やっていて、しかも貴方のパパなんですよ……。
そして、パパはね…貴方に強い心を与える前に、デカイ、バズーカを与えてくれやがりました。
この世界の神なんて、そんなもんです。
テーブルの上で頭を軸にして大きく背中を反らせ、腰を高く浮かせる。
今回は触れて貰えなかった胸の先が、その存在を誇示するかのようにドレスの中でツンと上向いて尖る。
静寂に近い、静かな温室の中では交わる二人が奏でる淫猥な音だけが響く。
「や、あっ…!いっ…!いく……」
この表現が今の自分の状態に合っているのか分からない。
読んだり描いたり、よく目にして来た言葉だが、それを人に具体的にこういう状態だと教えて貰った訳ではない。
ただ、今の自分の身体や意識が、昇るように何処かに運ばれていくこの状態を何らかの言葉にするならば…これほどしっくりときて、言いやすい言葉はない。
「い、イキそぉ…!サイモン!ねぇ、サイモン!!サイモン!!」
なぜ、名前を呼んだかも分からぬまま涙ぐみ、縋り付くようにサイモンの首にしがみつく。
繋がっている場所以外をも、少しでもくっついて密着させたいと強く感じ、昇り詰めそうな身体をサイモンに預け。
「メグミン…!もっと俺を求めて!欲しがって!俺も…君が…!!」
「ああああ!!サイモン!いっっちゃう…!!」
自分に甘え、縋り付くわたしの姿はサイモンの琴線に触れた様で、激しく出入りを繰り返していた楔がわたしの内側の一番深い場所でドクンと大きく脈打つ。
わたしは内側の壁を大きく痙攣させ、太い茎から精を搾り取るかのようにキュウっと何度も締め上げた。
内側に広がる熱の津波。そこから全身を走る痺れるような快感と、甘い疲労感。
繋がっている箇所から二人の愛液が混じった白濁色の淫液が、トロトロと溢れて流れ出す。
わたしは繋がったままグッタリとテーブルに横たわり、動けなくなった。
「メグミン……可愛い…君は美しい……。」
繋がったままで、汗ばんだ顔にたくさんキスの雨を降らされる。
「ほ、誉めすぎ…だから…」
照れ臭いのだけれど……とりあえず……まだ繋がってますんで……
それ、抜いてしまってぇ!!恥ずかしいの!もう、めっちゃ恥ずかしいの!!
もう、一回終わろう!!ね!!
「っあ…!や、だ、駄目だからね!!」
サイモンが緩く腰で円を描く。
「なぜ、駄目?まだ繋がっているし、俺は身体も心も全く萎えていない。もっと君を味わいたい。」
そんな宣言はいらん!!
わたしはもう、くたくたなんだよ!!
「……わたし……サイモン程、体力無いし……その内、ぶっ倒れると思いますけど……それでも…?」
「それは困る!!」
サイモンが身体を離し、心配そうに顔を覗き込む。
「無理をさせていたのか?すまない…女性を抱いた事など無かったから、加減が分からず……ただ、ただ…君が愛しくて…全て奪いたくて…。」
言いながら、乱れた髪を整えてくれたり、着崩れたドレスを直してくれたりする。
不器用なりに、気を遣ってくれているみたいで思わず笑ってしまった。
「ふふっ、毎日何回もは無理ですけど…わたしもサイモンが欲しいんです。
だから……お互いに求め合った時は、激しく愛して下さいね。
…ちなみに、女性を抱いた事が無いとは、男性ならあると…」
「いや、絶対無いから。抱いた事も、抱かれた事も。
残念かも知れないが。」
こんな失敬な質問に嫌な顔をせずに、真剣に答えてくれるし。
真面目か。
二人衣服を整えてソファーに並んで座る。
今なら誰かに見られても大丈夫な感じだ。
ドレスの内側は、べったり濡れてますがね……。
「ところでメグミン、さっき見付けたこの本なのだが…」
何という事でしょう!!
サイモンの手に、神サークルさんの緊縛シリーズが!!
片付け忘れていた!!
「どわぁあ!自己管理ぃ!!!」
ジャンセンさんに言われていたのに!これを見る事によって、サイモンが真似をしようとしても、助けてあげませんて!!
鎖で縛られて、玩具で責められるとか!
いくらサイモン限定でビッチになったわたしでも無理だ!
「……まさか、メグミン……俺が、こんな事をするとか思ってる?」
「されたら困ります!死んじゃいます!!」
サイモンはクスクスと笑って、必死で訴えるわたしのこめかみにキスをした。
「………??」
「君が俺から逃げなければ拘束なんてしないし、君の柔肌を傷つける鎖なんて絶対に使わない。
それに…こういう道具?
君の中に、俺の一部以外の何物も埋めたくない。」
「………ああ、なるほど……。」
何だか妙に納得してしまった。
「それにしても……なぜ、アリエス先生がこのように描かれてしまうのだろうな…。」
本をパラパラと見ながら苦笑するサイモン。
だが、嫌悪感は感じない。
わたしの好きな世界を否定したり、侮辱したり…嫌ったりはしない。
なんて懐の大きい人なのかしらと思ってしまう。
「…わたしのイメージするアリエス先生は…おっとりとした大人の美人さんで…包むような優しさを持つ感じなんです。」
サイモンて…わたしが転生者だと知っているのかしら?
でなければ、この世界にはない漫画の知識や、同人誌の存在…
会った事が無い筈のアリエス先生を知っている事とか、不思議に思う事、いっぱいあるでしょうし。
「…なるほど、アリエス先生は、そんな風に思われているのか…。
休み開けで良いからと、国王陛下から預かった書類を学園に届けに行くよう頼まれているのだが、明日一緒に来ないか?
アリエス先生にも挨拶に行こう。」
「え!いーの?デートだぁ!?新婚旅行みたい!嬉しい!!」
上級生にならないと会えない、生のアリエス先生が見れる!
中途退学したわたしはアリエス先生見れなかったもんね!
パアッっと顔を明るくしたわたしに、サイモンが手をのばし
途中で諦めたように手を引っ込めた。
「……可愛い過ぎて……危ない。
俺はもっと君を……はぁー……しんどい……。」
………さっき、ヤったばかりやん………また、ヤりたくなったと?
さすが、絶倫バズーカですわ。
あっぶね。
温室を出て、ランタンの灯りを頼りに二人並んで中庭を歩く。
邸に入ると優秀な執事さんが立っており、バスタブに湯が張ってあるからどうぞと言われた。
……なんつータイミングの良さ。
まさか、見てたのか?偶然か?
「…一緒に入るけど、絶対に何もしませんよ?
でないと、明日わたし動けなくなっちゃうんで。」
「ああ、分かっている。」
そうキツく釘を刺してから一緒に風呂に入った。
二人とも、あれやこれやな液体にまみれてベタベタでしたからね。
身なりを整える必要はないからと、二人バスローブらしき物を羽織り、上にガウンを着て寝室に行き、そのまま二人ベッドに入った。
「……何もしちゃ駄目ですよ?……でも…くっついてていい?」
残酷なお願いをしたわたしはサイモンの腕枕で眠りについた。
「……神よ……俺が彼女を傷つけないよう……強い心を与えて下さい……」
寝入りしなに、サイモンの呟きが聞こえた。
サイモン、神はね…貴方の上司やっていて、しかも貴方のパパなんですよ……。
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