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3話◆千手観音やぶれたり。
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ベッドの上で下履きと胸から下を覆うコルセットだけを身に着けた状態になったわたしは、ベッドの上でジタバタと手であちこち隠そうと試みる。
いやもう、何処を重点的に隠して良いか分からない。
何だか一人で慌てふためいて、千手観音みたいな動きになっている。
「肌をあらわにした君は、とても綺麗なんだが…悪あがきが可笑し過ぎて…クックッ…面白い。」
サイモンは自身の口を手の甲で隠して笑っている。
新婚初夜(真っ昼間だけど)に花嫁を面白いと言う夫。
なにしろわたし、サイモン様が惚れた位の面白おかしい女ですからね!だからもう、笑って終わってぇ!!
「もっと、色んな君を知りたくなるじゃないか。メグミン。」
ワタワタと無意味に右往左往する両の手首を掴まれ、ベッドに押さえ込まれる。
柔らかなベッドに深く沈んだ両腕が、のし掛かるサイモンの身体の重みが掛かっている事を知らせる。
重い!重いわ!色んな意味で!
サイモン重い!愛も重い!推しの妻なんて荷が重い!
「もう抵抗は諦めたらどうだ?…まあ、抵抗されるのも面白いから構わないが。」
抵抗が面白いって何だ!!
なんか楽しそうに笑ってるし!初夜に笑われるって、どうなのよ!
わたしの顔を覗き込むようにサイモンの顔が近付く。
額に唇を落とされ、次は目尻に、鼻の頭に、そうやって順に落とされた唇は、わたしの唇に重ねられた後に呼吸ごと呑み込まれるように深く重なる。
「…んく…!…!」
馬車の中でされた口付けと同じように、わたしの口を食べる気ですか?位に深く合わさる口。
まさしく口付け。いつものチュッチュは口付けではないわね。あれは唇付けです。
ちょっと酸素が足りなくて、脳が現実からトリップし掛けた所で、サイモンの舌先が咥内に侵入して来た。
「…!!!っ!」
逃げまどうわたしの舌先を捉えようとして、サイモンの舌が狭い口の中を激しくうねる。
呼吸が出来ない、つばが飲み込めない、かなり苦しい…!
「ひぁっ…」
苦しさからマトモに声が出せないわたしは、鼻から抜けるような上擦った変な声のようなものを出した。
サイモンの動きが止まる。少し顔を離してわたしの口を解放してくれた。
どうしたのかしら…いや、そのまま終わってくれたら助かるんだけど…。
「なんて…声を出すんだ、君は……」
鼻と喉の奥辺りから出てたし、声とは少し違うんだけど…
お気に召さなかったのかしら?
なら、何度でも出してやりましょうか。
「俺しか聞いた事のない、俺しか知らない君を知れて…!ああっ!俺だけの君が…堪らなく愛しい!」
な、なに!?逆効果!?興奮させたの?お気に召しまくったの?
ヤバイ位に、何だか一人盛り上がってしまったサイモンに、コルセットを半ば強引に剥ぎ取られてしまい、わたしの身体には下履き一枚残るのみとなった。
良質のゴム紐が普及していない、こちらの世界での下履きは、ほぼ紐パンである。
その紐パンティの蝶々さんにサイモンの右手の指が掛かる。
「ギャー!!ほどかないで下さい!最後の砦ー!!」
わたしは解放された左腕を使って、サイモンの手を阻止するべく紐を押さえたり、サイモンの指をはがそうとしたりと指先だけで抵抗を試みる。
「ははは、必死?その紐が最後の砦なんだ?」
すごい間近にあるサイモンの顔が、楽しそうに笑ってやがる。
サイモンの指が、おパンツの蝶々結びさんから離れて少し安堵してしまった。
ほんの数秒だけ。
「な、なにしてるんですか!ちょ…ちょっとぉ!」
紐から離れたサイモンの指先は、そのまま下履きの中央、わたしの大事な部分を覆う場所に移動しており、布の上から縦の溝をなぞるように中指を上下にスライドさせ始めた。
「やっ…!やめっ…!ちょっと!ねぇっ!んあっ!!」
サイモンの右手の指が忙しなく動いて縦の溝を潤わせていく。その動きを止めないまま、サイモンはわたしの乳房に吸い付いた。
「だ、駄目っ…!駄目って!エロいぃ!!」
唇で胸の粒を咥え、尖らせた舌先で叩いたり押したりと粒を玩具にされる。
そして、先ほどと同じようにチュウっと吸った後に弾みをつけ、唇から胸の粒を解放する。
「んうっ…!」
弾みをつけて解放された粒を乗せた乳房が、まるでチェリーの乗ったプリンの様に揺れる。
わたしはクンっと顎を上げ、身体全体を震わせた。
わたし、今、何をされてるの?
わたしの描いていたサイモンもエロかったけど…
何か…何かが違うー!いや、違うとゆうか…逆に…??え?
「メグミン……君の期待を裏切らないよう、メグミンが描いた、アリエス先生を抱く俺を越えるよう…頑張るからな?」
「い、意味が分からないっす!!越えなくていいから、頑張らないでくだっ…ああっ!ちょ…!!」
ニヤリと笑うサイモンに気を取られている間に、サイモンの手が下履きの中に入っていた。
指先で溝を割り開き、柔らかな繁みの中に隠れた突起を下側から指先で押し上げる。
「キャアア!!や、ナニ…!?」
繁みに覆われた緩やかな丘の上に揃えて置かれたサイモンの指が、繁みの大地となる肉を押し分けるように開かれた。
閉ざされた扉を開くように割り開かれた窪み。その谷間の中央に挟まれるように中指が埋められ、その指先が扉の奥にある泉の湧く場所を優しくノックする。
「だああ!!めえええ!!ナニしてんのぉ!!」
「俺も聞きたい、メグミンは今、俺にナニされている?言ってご覧?………君は、こうゆうのを沢山…描いていたじゃないか………分かってるんだろう?」
な、ナニ聞いてるんだろう…この人…!
「経験は無くとも、知識はあるのだろう?……なにしろ、君の描いた俺は……」
わたしの上に重なっていたサイモンが身体を起こし、花婿衣装の上着を脱いでベッドの外に放り投げる。
「初めての行為をどのようにするべきか、メグミンがどんな行為が好みなのかを俺に教えてくれているのだからな。」
はい…?
まさか……わたしの描いた同人誌が…HOW TO SEXマニュアルに…?
「は、は、初めて……?」
こんな、エロいのに?なんか慣れた感じしますけど。
「初めてだな。女性を抱いた事はない。だから、知識だけで言えばメグミンの方が上な筈だ。」
サイモンは話しながらシャツを脱ぎ捨て上半身裸となった。
サイモンの身体には想像以上に筋肉がついており、わたしが描いた線の細い耽美系なサイモンとは全く違う体つきをしていた。
言い換えれば、より男臭い…雄臭い…ケダモノ感がアップ………
怖いわ!!逃げたい!!
「メグミンは、考えがすぐ顔に出るからなぁ。クックッ…逃がさないと言ってるのに。」
サイモンは困り顔で笑い、わたしの両膝に手を置き脚を大きく開かせた。
「はぁぁ!??」
いつの間にわたしは下履きを取られていたのだろう。
全裸のわたしは、余すところ無く全てを晒されて、一番見られたくなかった場所が今、サイモンの眼前にある。
「ギャー!!!見ないでぇ!!」
いやもう、何処を重点的に隠して良いか分からない。
何だか一人で慌てふためいて、千手観音みたいな動きになっている。
「肌をあらわにした君は、とても綺麗なんだが…悪あがきが可笑し過ぎて…クックッ…面白い。」
サイモンは自身の口を手の甲で隠して笑っている。
新婚初夜(真っ昼間だけど)に花嫁を面白いと言う夫。
なにしろわたし、サイモン様が惚れた位の面白おかしい女ですからね!だからもう、笑って終わってぇ!!
「もっと、色んな君を知りたくなるじゃないか。メグミン。」
ワタワタと無意味に右往左往する両の手首を掴まれ、ベッドに押さえ込まれる。
柔らかなベッドに深く沈んだ両腕が、のし掛かるサイモンの身体の重みが掛かっている事を知らせる。
重い!重いわ!色んな意味で!
サイモン重い!愛も重い!推しの妻なんて荷が重い!
「もう抵抗は諦めたらどうだ?…まあ、抵抗されるのも面白いから構わないが。」
抵抗が面白いって何だ!!
なんか楽しそうに笑ってるし!初夜に笑われるって、どうなのよ!
わたしの顔を覗き込むようにサイモンの顔が近付く。
額に唇を落とされ、次は目尻に、鼻の頭に、そうやって順に落とされた唇は、わたしの唇に重ねられた後に呼吸ごと呑み込まれるように深く重なる。
「…んく…!…!」
馬車の中でされた口付けと同じように、わたしの口を食べる気ですか?位に深く合わさる口。
まさしく口付け。いつものチュッチュは口付けではないわね。あれは唇付けです。
ちょっと酸素が足りなくて、脳が現実からトリップし掛けた所で、サイモンの舌先が咥内に侵入して来た。
「…!!!っ!」
逃げまどうわたしの舌先を捉えようとして、サイモンの舌が狭い口の中を激しくうねる。
呼吸が出来ない、つばが飲み込めない、かなり苦しい…!
「ひぁっ…」
苦しさからマトモに声が出せないわたしは、鼻から抜けるような上擦った変な声のようなものを出した。
サイモンの動きが止まる。少し顔を離してわたしの口を解放してくれた。
どうしたのかしら…いや、そのまま終わってくれたら助かるんだけど…。
「なんて…声を出すんだ、君は……」
鼻と喉の奥辺りから出てたし、声とは少し違うんだけど…
お気に召さなかったのかしら?
なら、何度でも出してやりましょうか。
「俺しか聞いた事のない、俺しか知らない君を知れて…!ああっ!俺だけの君が…堪らなく愛しい!」
な、なに!?逆効果!?興奮させたの?お気に召しまくったの?
ヤバイ位に、何だか一人盛り上がってしまったサイモンに、コルセットを半ば強引に剥ぎ取られてしまい、わたしの身体には下履き一枚残るのみとなった。
良質のゴム紐が普及していない、こちらの世界での下履きは、ほぼ紐パンである。
その紐パンティの蝶々さんにサイモンの右手の指が掛かる。
「ギャー!!ほどかないで下さい!最後の砦ー!!」
わたしは解放された左腕を使って、サイモンの手を阻止するべく紐を押さえたり、サイモンの指をはがそうとしたりと指先だけで抵抗を試みる。
「ははは、必死?その紐が最後の砦なんだ?」
すごい間近にあるサイモンの顔が、楽しそうに笑ってやがる。
サイモンの指が、おパンツの蝶々結びさんから離れて少し安堵してしまった。
ほんの数秒だけ。
「な、なにしてるんですか!ちょ…ちょっとぉ!」
紐から離れたサイモンの指先は、そのまま下履きの中央、わたしの大事な部分を覆う場所に移動しており、布の上から縦の溝をなぞるように中指を上下にスライドさせ始めた。
「やっ…!やめっ…!ちょっと!ねぇっ!んあっ!!」
サイモンの右手の指が忙しなく動いて縦の溝を潤わせていく。その動きを止めないまま、サイモンはわたしの乳房に吸い付いた。
「だ、駄目っ…!駄目って!エロいぃ!!」
唇で胸の粒を咥え、尖らせた舌先で叩いたり押したりと粒を玩具にされる。
そして、先ほどと同じようにチュウっと吸った後に弾みをつけ、唇から胸の粒を解放する。
「んうっ…!」
弾みをつけて解放された粒を乗せた乳房が、まるでチェリーの乗ったプリンの様に揺れる。
わたしはクンっと顎を上げ、身体全体を震わせた。
わたし、今、何をされてるの?
わたしの描いていたサイモンもエロかったけど…
何か…何かが違うー!いや、違うとゆうか…逆に…??え?
「メグミン……君の期待を裏切らないよう、メグミンが描いた、アリエス先生を抱く俺を越えるよう…頑張るからな?」
「い、意味が分からないっす!!越えなくていいから、頑張らないでくだっ…ああっ!ちょ…!!」
ニヤリと笑うサイモンに気を取られている間に、サイモンの手が下履きの中に入っていた。
指先で溝を割り開き、柔らかな繁みの中に隠れた突起を下側から指先で押し上げる。
「キャアア!!や、ナニ…!?」
繁みに覆われた緩やかな丘の上に揃えて置かれたサイモンの指が、繁みの大地となる肉を押し分けるように開かれた。
閉ざされた扉を開くように割り開かれた窪み。その谷間の中央に挟まれるように中指が埋められ、その指先が扉の奥にある泉の湧く場所を優しくノックする。
「だああ!!めえええ!!ナニしてんのぉ!!」
「俺も聞きたい、メグミンは今、俺にナニされている?言ってご覧?………君は、こうゆうのを沢山…描いていたじゃないか………分かってるんだろう?」
な、ナニ聞いてるんだろう…この人…!
「経験は無くとも、知識はあるのだろう?……なにしろ、君の描いた俺は……」
わたしの上に重なっていたサイモンが身体を起こし、花婿衣装の上着を脱いでベッドの外に放り投げる。
「初めての行為をどのようにするべきか、メグミンがどんな行為が好みなのかを俺に教えてくれているのだからな。」
はい…?
まさか……わたしの描いた同人誌が…HOW TO SEXマニュアルに…?
「は、は、初めて……?」
こんな、エロいのに?なんか慣れた感じしますけど。
「初めてだな。女性を抱いた事はない。だから、知識だけで言えばメグミンの方が上な筈だ。」
サイモンは話しながらシャツを脱ぎ捨て上半身裸となった。
サイモンの身体には想像以上に筋肉がついており、わたしが描いた線の細い耽美系なサイモンとは全く違う体つきをしていた。
言い換えれば、より男臭い…雄臭い…ケダモノ感がアップ………
怖いわ!!逃げたい!!
「メグミンは、考えがすぐ顔に出るからなぁ。クックッ…逃がさないと言ってるのに。」
サイモンは困り顔で笑い、わたしの両膝に手を置き脚を大きく開かせた。
「はぁぁ!??」
いつの間にわたしは下履きを取られていたのだろう。
全裸のわたしは、余すところ無く全てを晒されて、一番見られたくなかった場所が今、サイモンの眼前にある。
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