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第7章【金の髪に翡翠の瞳。天使の様な乙女ゲーム主人公オフィーリア】
116#ディアル命名、ロザマンジ少年とジージョ少年。
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「今、学園に居るフローラは、わたくしの知っているフローラではないのでしょう!?
足を怪我したから、療養のために少し学園を離れると聞いたけど…!学園に帰ってからのフローラは、わたくしの知っているフローラとは違いましたもの!
あんな…あんなそっくりな偽物なんて、どうやって用意したのよ!」
「……フローラは、君のいじめが原因で足を痛めて、体重が倍になったからダイエットしなきゃいけないらしくて……」
ロザリンドの問い掛けに、どこまで本当の事を語って良いのか分からないディアルは話を逸らそうとしたのだが、ど下手くそな誘導には引っ掛かって貰えず、逆に不信感をいだかせてしまった。
「はぁあ!?体重が倍に!?そんなワケ無いでしょう!!
足をくじいたって学園を離れたのは10日程前よ!どうやったらそんな身体になれるのよ!」
うん、そうだね…倍にって、激太りにも程があるね。
なんで、そんな辻褄の合わないハワードの説明を真に受けていたのかしらね…私とレオンは。
「第一、足をくじいたのだって…わたくしの仕業になってますけど…いきなり、階段の途中から突き飛ばされたんですのよ。わたくしが。」
ディアルは「ウホ?」と声が出そうな顔をした。
ロザリンドがフローラを階段から突き落としたのではなく、ロザリンドが誰かに突き飛ばされた?
で、怪我をしたのはフローラ。意味が分からんわ!
「おい!ジージョ!」
侍女!侍女と言う名の通訳!!説明せい!!
そんな意味を込めて、ディアルは少年姿の侍女をガン見する。
ディアルにガン見された上に変な名前で呼ばれた少年姿の侍女は、少しばかり萎縮したが、仕方がないと諦め顔になり補足説明を始めた。
「……学園の階段を……フローラ様が降りており、お嬢様がその後に続くように降りている際に、お嬢様の背中を誰かが押したのです。それでお嬢様がフローラ様を巻き込む形で、階段から落ちたのです。幸い、低い位置だったので大怪我はしませんでしたが、お嬢様を庇ったフローラ様が足をくじいた様で…。」
「フローラが庇ったのか?このロザマンジを!?」
「何なのよ!!ロザマンジって!!」
侍女から説明を受けたディアルが、ロザリンドを顎で指す。
こんな場所で素性をばらすような、お貴族のお嬢様の名前を呼ぶのは良くないだろうと気を遣って、卍固めから取った偽名を呼んだつもりだったディアルだが、ロザリンドはお気に召さなかったようだ。
「……フローラ様は、お嬢様の姉みたいなものですから……そりゃ庇いますよ……。」
何だと?更なる意外な事実。
「ちょっと待て!!ちょっと待ってくれ!!そもそもがな、何でロザマンジは婚約破棄されて国外退去されたいんだよ!その為に、その大事なフローラを苛めて悪役令嬢になりきって…!で、普通なら悪役令嬢はヒロインに婚約者を取られて嫉妬に狂って憎むじゃん?ヒロインを!で、ヒロインは婚約者とくっつくじゃん?!婚約破棄された悪役令嬢には破滅しかないじゃん!?」
頭の中がカオスな状態になったディアルは、自分がおかしな事を口走っている事に気付いてない。
暴走口調のディアルを、ロザリンドと侍女が一歩引いて見ている。
「悪役令嬢?ヒロイン?何の話よ。何で婚約破棄された位で破滅すんのよ。」
「ロザリンドはぁ!!ハワードをフローラに取られたくないんでしょ!!ハワードの事を好きなんだよね!?だって、悪役令嬢だもの!!」
「あんな男を好きなワケ無いでしょう!!わたくしにはデュラン様という、大事な方がいるのですもの!!」
女言葉を使い、大声で言い争う二人の少年の姿に何事かと人が集まり始める。
「お二人とも、人が集まって来ました!場所を移動しましょう!目立ち過ぎです!!と、とにかく私どもの宿に!!」
慌て出した侍女に促されて、ブーブー言いながら場所を移動するディアルとロザリンド達。
途中、先ほど痛い目に合わせたゴロツキに遭遇。
思考回路にストレスを感じ過ぎたディアルは、ストレス発散目的でゴロツキどもに再び喧嘩を挑もうとしたが、ゴロツキどもが猛スピードで逃走してしまった。
「……化け物みたいな男ね、あんた。フローラは…無事なの?」
宿に着いたロザリンドと侍女は自室にディアルを迎え入れたものの、警戒は解かず立ったままでドアも開けたままだ。
ディアルはベッドの縁に腰を下ろし、首を傾げた。
「……学園に今、居るフローラなら、無事だ。だが、ロザマンジの言うフローラには……俺も逢った事が無い。」
王子の婚約者で、王子が好きになったヒロインに陰湿な嫌がらせをする悪役令嬢。
その悪役令嬢によって傷付いたヒロインを守りたい王子と、守られているヒロイン。
やがて婚約破棄という断罪イベントを受ける悪役令嬢。
そんなイメージにとらわれ過ぎて、まんまと踊らされていた自分。
「……ロザマンジ。」
「あんたねぇ!いい加減に、その呼び方やめなさいよ!!」
ヒステリックに声を上げ、ディアルに飛び掛かりそうなロザリンドを侍女が抱き着くようにして抑える。
「お嬢様!!我慢して下さい!話が進みません!お嬢様が折れないと…!ディアル様は無理そうですし!!フローラ様の身が心配でしょう!」
悔しげに歯噛みしながらロザリンドはディアルの顔を睨み付ける。
侍女の言う様に、絶対に折れないとゆーか自分を曲げないとゆーか…話を円滑に進める為に互いに譲歩しようだとか、そんな事を一切思わないだろう正体不明の少年を、ロザリンドはやむ無く立てる事にした。
「……何よ……」
「貴族令嬢である君が、婚約破棄はともかく、国外追放なんて犯罪者みたいな扱いを受けて平気なのか?国外に旅行に行くんじゃないんだぞ?従者も無く、女一人で野に放り出されて生きて行くなんて、どんだけ難しい事か…。分からないワケ無いよな?なぁマンジ。」
ディアルは真面目な顔をしてロザリンドに諭すように話しかける。
「っっ!!マンジって呼ぶんじゃないわよ!!!」
「いい加減にして下さいよ!!お嬢様もですけど、ディアル様も!!話が進まんって言ってますよね!!私!!暴れますよ!!」
とうとうジージョがブチキレてしまった。
▼
▼
▼
「嫌ですわ…ランドル様…女性に名を尋ねるのに…お前だなんて…失礼だわな!!!」
ベンチで偽フローラとしてランドルに囚われたオフィーリアは、ランドルに向け拳を放った。
ベンチから飛び退いて拳を避けたランドルの前に立ったオフィーリアは、スカートのポケットからズルズルと長剣を取り出し始めた。
「……おいおい……俺の知ってるフローラは、そんなモンをポケットに忍ばせてるような女じゃないぞ…。」
「うふふ…ランドル様が今から知るフローラは、剣の達人ですわよ?もっとわたくしを知って欲しいわ!!頭を丸めてやるから!!」
オフィーリアがランドルに向け剣を振り下ろせば、同じくランドルが短剣を出してオフィーリアの剣を受けた。
「ほぉ…!いい反応するわね!!わざわざ武器を隠し持ってわたくしの所に来たの!?最初から、わたくしをフローラだとは思ってなかったのね!!」
「そりゃぁな!!ロザリンドが互いに部屋から出ないように促す時は、学園の外で落ち合おうって合図だからな!それを知らずに無視したお前は誰なんだって話になるよな!」
互いの剣を交わらせたまま、互いの顔を近付ける。
本気ではないといえ、久しぶりにマトモに剣を交わらせる事が出来たレオンハルトは楽しくなってきたのか顔を上気させる。
「うふふ、そんな情報をくれちゃっていいの?ランドル様の口を塞いだら、今度からちゃんと立ち回るわよ?わたくし。」
「口を塞いだら?俺を甘く見てるんだなぁ!偽フローラ!!簡単には倒されないぜ!本物のフローラをどうした!!」
「へえー!やんのか!本物はねぇ!!!!……………………んん?」
ランドルが思い切り振り下ろして来た短剣の刃を、オフィーリアは指先でピッと摘まんで止めた。
「げ!!!」
力任せに振り下ろした短剣が、華奢な少女の指先で花びらでも摘まむようにチョイと摘ままれ止められた。
驚きの余り変な声を出してしまって、ランドル自身が焦る。
「…………そういやぁ本物のフローラに……逢った事ねーな、俺。」
「……俺?…俺!?俺ぇ!?」
短剣を振り下ろした格好のまま、パニックに陥り掛けたランドルが目の前のフローラに大声で聞き返した。
足を怪我したから、療養のために少し学園を離れると聞いたけど…!学園に帰ってからのフローラは、わたくしの知っているフローラとは違いましたもの!
あんな…あんなそっくりな偽物なんて、どうやって用意したのよ!」
「……フローラは、君のいじめが原因で足を痛めて、体重が倍になったからダイエットしなきゃいけないらしくて……」
ロザリンドの問い掛けに、どこまで本当の事を語って良いのか分からないディアルは話を逸らそうとしたのだが、ど下手くそな誘導には引っ掛かって貰えず、逆に不信感をいだかせてしまった。
「はぁあ!?体重が倍に!?そんなワケ無いでしょう!!
足をくじいたって学園を離れたのは10日程前よ!どうやったらそんな身体になれるのよ!」
うん、そうだね…倍にって、激太りにも程があるね。
なんで、そんな辻褄の合わないハワードの説明を真に受けていたのかしらね…私とレオンは。
「第一、足をくじいたのだって…わたくしの仕業になってますけど…いきなり、階段の途中から突き飛ばされたんですのよ。わたくしが。」
ディアルは「ウホ?」と声が出そうな顔をした。
ロザリンドがフローラを階段から突き落としたのではなく、ロザリンドが誰かに突き飛ばされた?
で、怪我をしたのはフローラ。意味が分からんわ!
「おい!ジージョ!」
侍女!侍女と言う名の通訳!!説明せい!!
そんな意味を込めて、ディアルは少年姿の侍女をガン見する。
ディアルにガン見された上に変な名前で呼ばれた少年姿の侍女は、少しばかり萎縮したが、仕方がないと諦め顔になり補足説明を始めた。
「……学園の階段を……フローラ様が降りており、お嬢様がその後に続くように降りている際に、お嬢様の背中を誰かが押したのです。それでお嬢様がフローラ様を巻き込む形で、階段から落ちたのです。幸い、低い位置だったので大怪我はしませんでしたが、お嬢様を庇ったフローラ様が足をくじいた様で…。」
「フローラが庇ったのか?このロザマンジを!?」
「何なのよ!!ロザマンジって!!」
侍女から説明を受けたディアルが、ロザリンドを顎で指す。
こんな場所で素性をばらすような、お貴族のお嬢様の名前を呼ぶのは良くないだろうと気を遣って、卍固めから取った偽名を呼んだつもりだったディアルだが、ロザリンドはお気に召さなかったようだ。
「……フローラ様は、お嬢様の姉みたいなものですから……そりゃ庇いますよ……。」
何だと?更なる意外な事実。
「ちょっと待て!!ちょっと待ってくれ!!そもそもがな、何でロザマンジは婚約破棄されて国外退去されたいんだよ!その為に、その大事なフローラを苛めて悪役令嬢になりきって…!で、普通なら悪役令嬢はヒロインに婚約者を取られて嫉妬に狂って憎むじゃん?ヒロインを!で、ヒロインは婚約者とくっつくじゃん?!婚約破棄された悪役令嬢には破滅しかないじゃん!?」
頭の中がカオスな状態になったディアルは、自分がおかしな事を口走っている事に気付いてない。
暴走口調のディアルを、ロザリンドと侍女が一歩引いて見ている。
「悪役令嬢?ヒロイン?何の話よ。何で婚約破棄された位で破滅すんのよ。」
「ロザリンドはぁ!!ハワードをフローラに取られたくないんでしょ!!ハワードの事を好きなんだよね!?だって、悪役令嬢だもの!!」
「あんな男を好きなワケ無いでしょう!!わたくしにはデュラン様という、大事な方がいるのですもの!!」
女言葉を使い、大声で言い争う二人の少年の姿に何事かと人が集まり始める。
「お二人とも、人が集まって来ました!場所を移動しましょう!目立ち過ぎです!!と、とにかく私どもの宿に!!」
慌て出した侍女に促されて、ブーブー言いながら場所を移動するディアルとロザリンド達。
途中、先ほど痛い目に合わせたゴロツキに遭遇。
思考回路にストレスを感じ過ぎたディアルは、ストレス発散目的でゴロツキどもに再び喧嘩を挑もうとしたが、ゴロツキどもが猛スピードで逃走してしまった。
「……化け物みたいな男ね、あんた。フローラは…無事なの?」
宿に着いたロザリンドと侍女は自室にディアルを迎え入れたものの、警戒は解かず立ったままでドアも開けたままだ。
ディアルはベッドの縁に腰を下ろし、首を傾げた。
「……学園に今、居るフローラなら、無事だ。だが、ロザマンジの言うフローラには……俺も逢った事が無い。」
王子の婚約者で、王子が好きになったヒロインに陰湿な嫌がらせをする悪役令嬢。
その悪役令嬢によって傷付いたヒロインを守りたい王子と、守られているヒロイン。
やがて婚約破棄という断罪イベントを受ける悪役令嬢。
そんなイメージにとらわれ過ぎて、まんまと踊らされていた自分。
「……ロザマンジ。」
「あんたねぇ!いい加減に、その呼び方やめなさいよ!!」
ヒステリックに声を上げ、ディアルに飛び掛かりそうなロザリンドを侍女が抱き着くようにして抑える。
「お嬢様!!我慢して下さい!話が進みません!お嬢様が折れないと…!ディアル様は無理そうですし!!フローラ様の身が心配でしょう!」
悔しげに歯噛みしながらロザリンドはディアルの顔を睨み付ける。
侍女の言う様に、絶対に折れないとゆーか自分を曲げないとゆーか…話を円滑に進める為に互いに譲歩しようだとか、そんな事を一切思わないだろう正体不明の少年を、ロザリンドはやむ無く立てる事にした。
「……何よ……」
「貴族令嬢である君が、婚約破棄はともかく、国外追放なんて犯罪者みたいな扱いを受けて平気なのか?国外に旅行に行くんじゃないんだぞ?従者も無く、女一人で野に放り出されて生きて行くなんて、どんだけ難しい事か…。分からないワケ無いよな?なぁマンジ。」
ディアルは真面目な顔をしてロザリンドに諭すように話しかける。
「っっ!!マンジって呼ぶんじゃないわよ!!!」
「いい加減にして下さいよ!!お嬢様もですけど、ディアル様も!!話が進まんって言ってますよね!!私!!暴れますよ!!」
とうとうジージョがブチキレてしまった。
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「嫌ですわ…ランドル様…女性に名を尋ねるのに…お前だなんて…失礼だわな!!!」
ベンチで偽フローラとしてランドルに囚われたオフィーリアは、ランドルに向け拳を放った。
ベンチから飛び退いて拳を避けたランドルの前に立ったオフィーリアは、スカートのポケットからズルズルと長剣を取り出し始めた。
「……おいおい……俺の知ってるフローラは、そんなモンをポケットに忍ばせてるような女じゃないぞ…。」
「うふふ…ランドル様が今から知るフローラは、剣の達人ですわよ?もっとわたくしを知って欲しいわ!!頭を丸めてやるから!!」
オフィーリアがランドルに向け剣を振り下ろせば、同じくランドルが短剣を出してオフィーリアの剣を受けた。
「ほぉ…!いい反応するわね!!わざわざ武器を隠し持ってわたくしの所に来たの!?最初から、わたくしをフローラだとは思ってなかったのね!!」
「そりゃぁな!!ロザリンドが互いに部屋から出ないように促す時は、学園の外で落ち合おうって合図だからな!それを知らずに無視したお前は誰なんだって話になるよな!」
互いの剣を交わらせたまま、互いの顔を近付ける。
本気ではないといえ、久しぶりにマトモに剣を交わらせる事が出来たレオンハルトは楽しくなってきたのか顔を上気させる。
「うふふ、そんな情報をくれちゃっていいの?ランドル様の口を塞いだら、今度からちゃんと立ち回るわよ?わたくし。」
「口を塞いだら?俺を甘く見てるんだなぁ!偽フローラ!!簡単には倒されないぜ!本物のフローラをどうした!!」
「へえー!やんのか!本物はねぇ!!!!……………………んん?」
ランドルが思い切り振り下ろして来た短剣の刃を、オフィーリアは指先でピッと摘まんで止めた。
「げ!!!」
力任せに振り下ろした短剣が、華奢な少女の指先で花びらでも摘まむようにチョイと摘ままれ止められた。
驚きの余り変な声を出してしまって、ランドル自身が焦る。
「…………そういやぁ本物のフローラに……逢った事ねーな、俺。」
「……俺?…俺!?俺ぇ!?」
短剣を振り下ろした格好のまま、パニックに陥り掛けたランドルが目の前のフローラに大声で聞き返した。
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