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第7章【金の髪に翡翠の瞳。天使の様な乙女ゲーム主人公オフィーリア】
112#第三王子ランドル。
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キレイに剃りあげられた坊主が三人、並んで正座をさせられている。
その前で剣を肩に乗せて仁王立ちする小柄で華奢な天使のごとき美少女は、流れる様になびく金糸の髪を、細く白い指先に絡ませながら
オッサンみたいに「あ"ー」と唸り、頭を乱暴にガシガシと掻いた。
「第三王子のランドルってヤツに頼まれて俺を襲いに来たと…
だが、貴族位が低いとはいえ貴族の令嬢に手を出すのがおっかなくて中々実行に移せず、グダグダ脅し掛けていたってワケか。
まぁ、正解だな。下手したらお前らの家自体、処罰もんだよ。」
坊主が三人、ボソボソと「俺?」「俺って?」と呟いている。
「んで、ナニか?俺を襲って、それをハワードのせいにすんのか?無理あるだろ?つか、ランドルって野郎…
か弱き乙女に手を出そうなんて性根が腐った野郎だな。」
ボソボソから少しばかりパニクって上擦った声になった三人の坊主が、互いを見て泣きそうになりながら騒ぎだした。
「殿下達を呼び捨てしてるよ!」「か弱き乙女って誰が!?」「やっぱり俺って言ってる!もうヤダぁ!こぇー!」
三人はもう、どこに驚いたら良いのかも分からない様だ。
目の前に居るフローラの存在が理解出来ない上に、自分達の身の上に起こった悪夢も信じがたい。
「俺達、貴女を襲えなんて言われてないです!ちょっと怖がらせとけって言われただけで…!」
「もう勘弁して下さい!もう、フローラさんを馬鹿にしたりしません!」
「だから、お願いです!取って喰わないで!!」
泣きそうな顔で手を合わせフローラを拝む様に哀願する憐れな先輩達に、呆れたフローラは剣を消した。
「……あぁ?お前ら、人を化け物を見たみたいに言うんじゃねぇよ。か弱き乙女を捕まえて。」
いや、化け物じゃん?と言いたげな涙目スリーボーズ。
「いーか、お前ら。
言われた通り、俺の事をかなり脅したって事にしてランドルに伝えとけ。
それと…今日の俺の事を誰かに話したりしたら………
わたくし、先輩達のシモの毛も坊主にして、校門前にマッパで括りつけますわよ?」
最後は癒しの天使の笑顔を見せ、フローラは美しく微笑みながらカーテシーをして小躍りするかのように資料倉庫を出て行く。
カタカタ抱き合って震えるパイセン坊主達を放置して。
「おっと…こっぴどく脅された感じにしとかなきゃな…。
少し涙目で…怯えるっぽく?」
うるうると涙目で口元に手を当て、足取りもおぼつかない感じに震えさせる。
オフィーリアはそうやって、怯えているフローラを演じながらヨロヨロと校舎の廊下を歩いていた。
『おおお、どうよ、俺のこの演技力。
庇護欲掻き立てられるだろうよ!
主演女優賞間違い無しだわ。』
悪乗りした偽フローラは、よろけ過ぎて倒れそうな演技までしてしまう。
気分はもう、悲劇のヒロイン。
「ああっ…!」
倒れ掛けたフローラの身体を、ガシッと抱き起こす様に支えられた。
「大丈夫か?フローラ!」
偽フローラ、ことオフィーリア、ことレオンハルト……は、自分の身体を抱く様に支える男に
思わず「誰だテメェ」との意を込めて、ガンを飛ばした。
が、すぐフローラに成りきって取り繕う。
「大丈夫ですわ…わたくし、先ほど……ちょっと…怖い思いをしたので……ありがとうございます……。」
フローラが男の腕から逃げる様に身体を離す。
怯える、儚げな美少女の顔を取り繕ったまま心の中で
『誰だテメェ。色男ぶりやがって。
男に抱き締められるとか、気持ち悪い事をさせんな!!』
等と悪態をつく。
「えらく他人行儀だな、フローラ。
どうした?熱でもあんの?怖い思いって…?」
「…………そう?かしら……?いつも通りのつもりよ?
……ちょっと疲れてるの……。」
男の態度に、この男がフローラと何らかの繋がりがある人物と解釈したフローラは、下手な動きは出来ないと無難な態度を取りつつ、何か言われたら疲れのせいにしようと予防線を張る。
緩くウェーブの掛かった茶髪に、アクアブルーの瞳、日に焼けた肌をした活発そうな青年はフローラの頭をワシャワシャと撫で回す。
「無理すんなよ。何か、抱き留めた時ゴツゴツしていたぞ?
痩せ過ぎじゃないか?ちゃんと食えよ?ところで怖い思い…?」
『……そりゃ見た目はフローラだけど、俺の身体は男の俺のまんまだもんな…筋肉張ってるし、ゴツゴツのカチカチだわ。
……つーか、お前は誰やねん!』
オフィーリアは、フローラのふりをしながらイヤイヤ頭を撫で回される。
口に出せない、顔に出せない疑問を胸いっぱいに抱き過ぎて、妙な関西弁で脳内質問する。
『お前は一体誰やねん!誰やねん!誰やねん!教えんかい!!』
「おい、ランドル!先生が呼んでっぞ!」
「ああ、今行く」
「はぁ!?ランドルだとぉぉ!!??」
謎の活発系青年の名を呼んだクラスメートに、返事をした活発系青年。
その青年が、さっきまで性根が腐った野郎だと言っていたランドルだと!?
そう思った瞬間、無意識に大声を出してしまった。
いや…人は見掛けによらんが…爽やか系、好青年ポイぞ?
そんな、男達に女を脅すよう命令するようなヤツには見えんが…。
しかも、随分フローラと親しげだし…だがフローラ本人がそれを、どう受け取っていたかが分からない。
本当に親しい間柄なのか
ランドルが一方的に、そういう馴れ馴れしい態度を取っていたのか。
「……俺がランドルで、何でフローラが驚くんだよ。」
「………疲れてるので………。ごめんなさい!ランドル!わたくし、友人と従兄弟を待たせているの!!さよなら!!」
とりあえず説明出来ない事は疲れのせいにして、フローラになりきれないオフィーリアは、このままこの場に居たらボロが出る!とダッシュでその場を走り去った。
猛ダッシュで校舎を離れ、女子寮の廊下を走る偽フローラは、自室を目指す。
頭が混乱しているので整理したいし、ディアーナを部屋に呼んで話をしたい。
そんなフローラの腕が急に掴まれ、フローラの身体がガクンとバランスを崩す。
「フローラ!!何でハワード殿下に逢ってるのよ!!
やめなさいよ!!」
フローラの腕がロザリンドに掴まれている。
ロザリンドは、猛ダッシュで走るフローラを全速力で追って来たのか、ゼーハー激しい呼吸を繰り返している。
「……ハァハァ……余計な事をするんじゃないわよ!!
また、痛い目に遭ってもいいの!?フローラ!!」
ロザリンドがゼーハー激しい呼吸を繰り返しながら、怒鳴るように大きな声を出す。
早く自室に戻りたい偽フローラはイラッとして軽く舌打ちをした。
「チッ…貴女には関係ないでしょ……」
「心配させるんじゃないわよ!!この馬鹿女!!!
いいわね!?ハワード殿下には近付くんじゃないわよ!!」
フローラの言葉はロザリンド自身のゼーハーゼーハーで聞こえなかったらしく、ロザリンドはフローラを指差して言いたい事だけ言って走り去って行った。
女子寮の廊下に一人残されたフローラは、途方に暮れしばらくその場に立ち尽くす。
「……はぁ?……えぇ?……ちょっと待てちょっと待て……
お兄さん今、頭の中がちぢれ乾麺位こんがらがってる!!」
偽フローラ、ことオフィーリアは自室に向かう。
「あー……幻視魔法解いて、マッパでごろ寝してぇ。
しよう、そうしよう……部屋に結界作ってディアーナ以外誰も入れないようにして。マジ疲れたわ。」
自室に到着した偽フローラは、部屋全体に結界を張った。
ディアーナ以外は、入室も音を聞くのも中を見るのも拒否する結界。
「俺、解放!あーだりぃ。」
そして偽フローラはレオンハルトに姿を戻し、昼寝をする為に全裸でベッドに潜った。
▼
▼
▼
ワルトからロザリンドの話を少しだけ聞き出したディアルは、中庭のベンチに腰掛け、一人考え込む。
この学園に来て数日経つが、ロザリンドがハワードを追いかけ回す姿を見た事が無い。
追いかけ回さなくとも、休み時間や昼食の時間に二人同じ場所に現れる事もない。
ロザリンドがフローラをいたぶるのは、ハワードが言ったように、ハワードを好きでは無いが奪われるのはプライドが許さない的な事なのだろうか?
このまま婚約破棄されずにハワードと結婚すれば、ロザリンドが次期王妃かも知れない。
それをフローラに邪魔されたくない?
「……やっぱり考えるの苦手だわぁ。見た方が早いもの。」
ディアル、ことディアーナは、ロザリンドを調査する事にした。
調査なんて言い方をするが実のところストーカーするつもりだ。
「一回、レオンにも話しとかないとだな。襲われに行って、どうだったか聞きたいし。」
ディアルは人の目を避け女子寮の傍に生えた木から屋根に乗り、フローラの部屋に向かった。
その前で剣を肩に乗せて仁王立ちする小柄で華奢な天使のごとき美少女は、流れる様になびく金糸の髪を、細く白い指先に絡ませながら
オッサンみたいに「あ"ー」と唸り、頭を乱暴にガシガシと掻いた。
「第三王子のランドルってヤツに頼まれて俺を襲いに来たと…
だが、貴族位が低いとはいえ貴族の令嬢に手を出すのがおっかなくて中々実行に移せず、グダグダ脅し掛けていたってワケか。
まぁ、正解だな。下手したらお前らの家自体、処罰もんだよ。」
坊主が三人、ボソボソと「俺?」「俺って?」と呟いている。
「んで、ナニか?俺を襲って、それをハワードのせいにすんのか?無理あるだろ?つか、ランドルって野郎…
か弱き乙女に手を出そうなんて性根が腐った野郎だな。」
ボソボソから少しばかりパニクって上擦った声になった三人の坊主が、互いを見て泣きそうになりながら騒ぎだした。
「殿下達を呼び捨てしてるよ!」「か弱き乙女って誰が!?」「やっぱり俺って言ってる!もうヤダぁ!こぇー!」
三人はもう、どこに驚いたら良いのかも分からない様だ。
目の前に居るフローラの存在が理解出来ない上に、自分達の身の上に起こった悪夢も信じがたい。
「俺達、貴女を襲えなんて言われてないです!ちょっと怖がらせとけって言われただけで…!」
「もう勘弁して下さい!もう、フローラさんを馬鹿にしたりしません!」
「だから、お願いです!取って喰わないで!!」
泣きそうな顔で手を合わせフローラを拝む様に哀願する憐れな先輩達に、呆れたフローラは剣を消した。
「……あぁ?お前ら、人を化け物を見たみたいに言うんじゃねぇよ。か弱き乙女を捕まえて。」
いや、化け物じゃん?と言いたげな涙目スリーボーズ。
「いーか、お前ら。
言われた通り、俺の事をかなり脅したって事にしてランドルに伝えとけ。
それと…今日の俺の事を誰かに話したりしたら………
わたくし、先輩達のシモの毛も坊主にして、校門前にマッパで括りつけますわよ?」
最後は癒しの天使の笑顔を見せ、フローラは美しく微笑みながらカーテシーをして小躍りするかのように資料倉庫を出て行く。
カタカタ抱き合って震えるパイセン坊主達を放置して。
「おっと…こっぴどく脅された感じにしとかなきゃな…。
少し涙目で…怯えるっぽく?」
うるうると涙目で口元に手を当て、足取りもおぼつかない感じに震えさせる。
オフィーリアはそうやって、怯えているフローラを演じながらヨロヨロと校舎の廊下を歩いていた。
『おおお、どうよ、俺のこの演技力。
庇護欲掻き立てられるだろうよ!
主演女優賞間違い無しだわ。』
悪乗りした偽フローラは、よろけ過ぎて倒れそうな演技までしてしまう。
気分はもう、悲劇のヒロイン。
「ああっ…!」
倒れ掛けたフローラの身体を、ガシッと抱き起こす様に支えられた。
「大丈夫か?フローラ!」
偽フローラ、ことオフィーリア、ことレオンハルト……は、自分の身体を抱く様に支える男に
思わず「誰だテメェ」との意を込めて、ガンを飛ばした。
が、すぐフローラに成りきって取り繕う。
「大丈夫ですわ…わたくし、先ほど……ちょっと…怖い思いをしたので……ありがとうございます……。」
フローラが男の腕から逃げる様に身体を離す。
怯える、儚げな美少女の顔を取り繕ったまま心の中で
『誰だテメェ。色男ぶりやがって。
男に抱き締められるとか、気持ち悪い事をさせんな!!』
等と悪態をつく。
「えらく他人行儀だな、フローラ。
どうした?熱でもあんの?怖い思いって…?」
「…………そう?かしら……?いつも通りのつもりよ?
……ちょっと疲れてるの……。」
男の態度に、この男がフローラと何らかの繋がりがある人物と解釈したフローラは、下手な動きは出来ないと無難な態度を取りつつ、何か言われたら疲れのせいにしようと予防線を張る。
緩くウェーブの掛かった茶髪に、アクアブルーの瞳、日に焼けた肌をした活発そうな青年はフローラの頭をワシャワシャと撫で回す。
「無理すんなよ。何か、抱き留めた時ゴツゴツしていたぞ?
痩せ過ぎじゃないか?ちゃんと食えよ?ところで怖い思い…?」
『……そりゃ見た目はフローラだけど、俺の身体は男の俺のまんまだもんな…筋肉張ってるし、ゴツゴツのカチカチだわ。
……つーか、お前は誰やねん!』
オフィーリアは、フローラのふりをしながらイヤイヤ頭を撫で回される。
口に出せない、顔に出せない疑問を胸いっぱいに抱き過ぎて、妙な関西弁で脳内質問する。
『お前は一体誰やねん!誰やねん!誰やねん!教えんかい!!』
「おい、ランドル!先生が呼んでっぞ!」
「ああ、今行く」
「はぁ!?ランドルだとぉぉ!!??」
謎の活発系青年の名を呼んだクラスメートに、返事をした活発系青年。
その青年が、さっきまで性根が腐った野郎だと言っていたランドルだと!?
そう思った瞬間、無意識に大声を出してしまった。
いや…人は見掛けによらんが…爽やか系、好青年ポイぞ?
そんな、男達に女を脅すよう命令するようなヤツには見えんが…。
しかも、随分フローラと親しげだし…だがフローラ本人がそれを、どう受け取っていたかが分からない。
本当に親しい間柄なのか
ランドルが一方的に、そういう馴れ馴れしい態度を取っていたのか。
「……俺がランドルで、何でフローラが驚くんだよ。」
「………疲れてるので………。ごめんなさい!ランドル!わたくし、友人と従兄弟を待たせているの!!さよなら!!」
とりあえず説明出来ない事は疲れのせいにして、フローラになりきれないオフィーリアは、このままこの場に居たらボロが出る!とダッシュでその場を走り去った。
猛ダッシュで校舎を離れ、女子寮の廊下を走る偽フローラは、自室を目指す。
頭が混乱しているので整理したいし、ディアーナを部屋に呼んで話をしたい。
そんなフローラの腕が急に掴まれ、フローラの身体がガクンとバランスを崩す。
「フローラ!!何でハワード殿下に逢ってるのよ!!
やめなさいよ!!」
フローラの腕がロザリンドに掴まれている。
ロザリンドは、猛ダッシュで走るフローラを全速力で追って来たのか、ゼーハー激しい呼吸を繰り返している。
「……ハァハァ……余計な事をするんじゃないわよ!!
また、痛い目に遭ってもいいの!?フローラ!!」
ロザリンドがゼーハー激しい呼吸を繰り返しながら、怒鳴るように大きな声を出す。
早く自室に戻りたい偽フローラはイラッとして軽く舌打ちをした。
「チッ…貴女には関係ないでしょ……」
「心配させるんじゃないわよ!!この馬鹿女!!!
いいわね!?ハワード殿下には近付くんじゃないわよ!!」
フローラの言葉はロザリンド自身のゼーハーゼーハーで聞こえなかったらしく、ロザリンドはフローラを指差して言いたい事だけ言って走り去って行った。
女子寮の廊下に一人残されたフローラは、途方に暮れしばらくその場に立ち尽くす。
「……はぁ?……えぇ?……ちょっと待てちょっと待て……
お兄さん今、頭の中がちぢれ乾麺位こんがらがってる!!」
偽フローラ、ことオフィーリアは自室に向かう。
「あー……幻視魔法解いて、マッパでごろ寝してぇ。
しよう、そうしよう……部屋に結界作ってディアーナ以外誰も入れないようにして。マジ疲れたわ。」
自室に到着した偽フローラは、部屋全体に結界を張った。
ディアーナ以外は、入室も音を聞くのも中を見るのも拒否する結界。
「俺、解放!あーだりぃ。」
そして偽フローラはレオンハルトに姿を戻し、昼寝をする為に全裸でベッドに潜った。
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ワルトからロザリンドの話を少しだけ聞き出したディアルは、中庭のベンチに腰掛け、一人考え込む。
この学園に来て数日経つが、ロザリンドがハワードを追いかけ回す姿を見た事が無い。
追いかけ回さなくとも、休み時間や昼食の時間に二人同じ場所に現れる事もない。
ロザリンドがフローラをいたぶるのは、ハワードが言ったように、ハワードを好きでは無いが奪われるのはプライドが許さない的な事なのだろうか?
このまま婚約破棄されずにハワードと結婚すれば、ロザリンドが次期王妃かも知れない。
それをフローラに邪魔されたくない?
「……やっぱり考えるの苦手だわぁ。見た方が早いもの。」
ディアル、ことディアーナは、ロザリンドを調査する事にした。
調査なんて言い方をするが実のところストーカーするつもりだ。
「一回、レオンにも話しとかないとだな。襲われに行って、どうだったか聞きたいし。」
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