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第六章【異世界にて悪役令嬢再び。】
104#その少女は可憐か、鬼神か、ヤンキーか。
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「場所を変えようか…リュシーの見ている前では…」
「その前に…ねぇ、私に言わなきゃならない事があるでしょう?」
ディアーナを抱き寄せたままレオンハルトが甘い声音でディアーナに囁けば、レオンハルトの胸に身体を預けたディアーナが、指先にクルクルと髪を巻きながら、甘えるような声音で問う。
レオンハルトになった「者」は思う。
女とは、やたら男の言葉を欲しがる。好きだの、愛しているだの…聞き飽きたりしないのだろうかと思う程に。
そして、とりあえず聞けば満足したりする。
女とは何と愚かで、そこがまた何とも愛らしい。
愛を囁いて、肌を重ねて、そこからどうやって堕とそうか……。
「愛しているよ…ディアーナ…。」
「…んもぉ…それは、さっき聞いたわよ?」
レオンハルトの胸に顔を擦り寄せたディアーナが頬を膨らませ、唇を尖らせた。
思わず口付けしたくなる唇……とは、リュシーが抱いた感情だったか。……叶う事は無かった様だが。
「違ったか…君は俺の全てだ……」
「当たり前でしょ?」
「例え、この命尽きようとも君への愛を貫く」
「命尽きないじゃないの。」
「世界中の誰よりも君を大切に思………」
レオンハルトの胸に収まっていたディアーナが、レオンハルトの顔を見上げる。
「あ゛ぁ?ふざけてんの??」
レオンハルトになった「者」がたじろいだ。
自身の胸にスッポリ収まって、愛らしい仕草で可愛いオネダリをしていた少女が、とてつもない殺気を放ち、こちらを食い殺さんとする程の、視線を突き刺して来た事に。
「…ふ、ふざけてなんか……う、うわ!!」
「とりあえず謝れ!!土下座しろ!!!地の底にまで頭突っ込んで土下座しやがれ!!」
偽物のレオンハルトとディアーナの愛を語らう姿など見たくないと、目を逸らして涙を流していたリュシーが、騒がしくなったディアーナの方に何事かと目を向ける。
……目を逸らしている間に何があったのか……
二人の会話は聞こえないが、なぜかディアーナがレオンハルトの胸ぐらを掴んでいる。
「ディアーナ様…もしかして、アイツの術が効いてない…?偽物だと気付いて………攻撃を…?」
リュシーは、ゆっくりと二人に近付く。
二人の会話を聞きたかった。
愛しい人の姿をした偽物に対し、どのような感情を持ち、どのような言葉を発するのか…と。
「な、なぜ俺が土下座を!!??愛する男に土下座をさせる気か!?」
「あぁ?愛すればこそ、土下座で済ませたろかと言ってんでしょーが!!愛が無い相手なんか、土下座したって完プチしたるわ!!さっさとせんか!!」
ディアーナがベシャッとレオンハルトの身体を地面に投げ付けた。
「なっ…!何でこっちが謝るのだ…!贖罪の必要があるのはそっち……ぶふっ!!」
地面に、伏せたレオンハルトの肩を、正面に立つディアーナの足が踏みつける。
「勝手に身体を起こすんじゃないわよ。世界中の誰よりも深い、私の愛を舐めてんの?」
リュシーは、目の前で起こっている事態が飲み込めない。
なぜ、ディアーナ様は愛する男を……偽物ではなく、本物だと思っているレオンハルトさんを……足蹴にしているのか…。
世界中の誰よりも深い愛って……こわっ……。
▼
▼
▼
▼
▼
「スティーヴンから連絡が来ましたよ。ディアーナが、眠ったまま棺の中のタコにかじりついたそうです。どこまで食い意地はってんだか…あの馬鹿娘。」
呆れを通り越して、げんなりとしたジャンセンがレオンハルトに伝えれば、レオンハルトの目が輝く。
「そうか…タコに………寝たままタコに噛み付くディアーナって、何か可愛くね?さすがは、俺の聖女!」
「さすがアホ息子の妻、メスゴリラですよ。って言うか…聞きそびれていたんだけどなぁ、何でレオン、姫さんがリンゴモドキ食べた時、側に居なかったんだよ。いつもいつも、へばり着いたヒルみたいにくっついてるお前らが。…現場、見てないんだろ?」
息子のアホっぷりに呆れたジャンセンが、思い出した様に尋ねれば、訊かれたレオンハルトも少し考え、そして思い出したように、どんより暗くなった。
「……………………………………親父、俺、ディアが目覚めるの怖くなってきた。」
「……………また、くだらねぇ夫婦喧嘩か兄妹喧嘩してやがったのかよ。アホらし。」
「喧嘩だなんて、とんでもない………ディアーナが鬼神になっただけですけど?ふふふ……俺が敵うワケ無いじゃん?全力逃走してましたけど?」
力なく笑う、この美しい青年は……
創造主を省けば、世界最強である。ハズなのだが……
妻であり、妹でもあるディアーナにだけは頭が上がらない。
「俺は知らんからな!!ディアーナが目覚めたら、とにかく土下座しやがれ!地の底に頭突っ込んで!」
▼
▼
▼
▼
「このたびは……誠に申し訳ございませんでした。」
リュシーが呆然と見ている前で、偽物のレオンハルトが地面に両手をついて深々と土下座をしており
その前には黒いサラシに黒い紐パンの、河童バージョンのディアーナが腕を組んで立っている。
「反省の色が無いわよ!寛大な心を持つ私でもね!許せる事と許せない事があるのよ!!私を愛している貴方なら分かるハズでしょ?何で分かんないのよ!だいたいねぇ!」
土下座した偽物レオンハルトにディアーナの説教は続く。
リュシーも、偽物レオンハルトも、ディアーナが何に対して怒りを爆発させたのか分からない。
人の心を読むアイツならば分かっているのか?とリュシーは偽物レオンハルトに目を向けるが、土下座したまま頭を上げられなくなっているアイツも分かって無いようだ。
分からな過ぎて混乱しているのか、土下座した身体が小刻みに震えている。
「……ちょっと待て……謝るのは……ディアーナ……君の方じゃないのか……?」
土下座したままの偽物のレオンハルトが、くぐもった低い声を出す。
「はぁ?何でよ。」
河童ディアーナは、腕を組んだままレオンハルトを見下ろす。
「俺が!!1000年…?も君を想い続けたのに!!君は、俺の愛に応えてくれなかった!!」
リュシーが少し遠い目で偽物レオンハルトを見ていた。
やっぱり、口にしヅライか……1000年もの間、君を想い続けたって中二病的な台詞は。
「……それは……悪かったなとは思っているわ……ごめんなさい…でも……」
申し訳無さげに眉を寄せ、少し顔を俯かせたディアーナに対し、土下座をしていた偽物のレオンハルトが立ち上がり、ディアーナの前に立って畳み掛けるように責め立てる。
「ごめんで済むと思うな!!俺の気持ちをないがしろにして、自分だけ何の苦しみもなく!1000年…?を過ごして来たのだろう!!君は…!!」
「ごめんなさい…でも…私……」
間近で、まさしく頭ごなしに偽レオンハルトの怒号を浴びせられ、河童ディアーナが両手で顔を覆い、完全に俯いた。
「俺の事など、君にとっては大した存在じゃなかったのだろう!愛しているだと!?聞いて呆れる!」
「ごめんなさい……ごめんなさい……………って、何度も言ってんじゃん…………ウっゼェな!!しつけーーわ!!」
ディアーナの重い拳が、抉る様に偽レオンハルトのみぞおちに入る。
まさかの逆ギレ。
「ごはっ……!!」
思わぬ攻撃を受けた偽レオンハルトは膝から崩れ落ち、膝を地につけ四つん這い状態になった。
「ホントしつけーわ。今はもう、愛し合ってるのだからチャラでしょうよ。そんな事で、私の怒りを誤魔化そうなんて、私を舐めてんのよね?この際、どっちが強いか頂上決めよか?お兄ちゃん。」
お兄ちゃん?レオンハルトさんは、お兄ちゃん?
いや、でも……愛し合っている……けどお兄ちゃん?
1000年前から?
リュシーが感じている疑問がそのまま、思考を支配している偽レオンハルトにも伝わる。
ならば、と答えを求めて偽レオンハルトがディアーナの心を覗こうとするが
「うぷ…!!」
偽レオンハルトは、強すぎるディアーナの自我が吐き出した大量の情報に、答えに辿り着く前に悪酔いしたように目が回った。
何だろう……落とした生徒手帳を拾いに校舎裏に行ったら、ヤンキーがたむろしていてモミクチャにされたような感覚…。
このあと自分はパシリにされる恐怖。
はぁ?
生徒手帳って!校舎裏って!ヤンキーって!!パシリって!!何だぁ!!
どこの世界の言葉だぁ!!!
「その前に…ねぇ、私に言わなきゃならない事があるでしょう?」
ディアーナを抱き寄せたままレオンハルトが甘い声音でディアーナに囁けば、レオンハルトの胸に身体を預けたディアーナが、指先にクルクルと髪を巻きながら、甘えるような声音で問う。
レオンハルトになった「者」は思う。
女とは、やたら男の言葉を欲しがる。好きだの、愛しているだの…聞き飽きたりしないのだろうかと思う程に。
そして、とりあえず聞けば満足したりする。
女とは何と愚かで、そこがまた何とも愛らしい。
愛を囁いて、肌を重ねて、そこからどうやって堕とそうか……。
「愛しているよ…ディアーナ…。」
「…んもぉ…それは、さっき聞いたわよ?」
レオンハルトの胸に顔を擦り寄せたディアーナが頬を膨らませ、唇を尖らせた。
思わず口付けしたくなる唇……とは、リュシーが抱いた感情だったか。……叶う事は無かった様だが。
「違ったか…君は俺の全てだ……」
「当たり前でしょ?」
「例え、この命尽きようとも君への愛を貫く」
「命尽きないじゃないの。」
「世界中の誰よりも君を大切に思………」
レオンハルトの胸に収まっていたディアーナが、レオンハルトの顔を見上げる。
「あ゛ぁ?ふざけてんの??」
レオンハルトになった「者」がたじろいだ。
自身の胸にスッポリ収まって、愛らしい仕草で可愛いオネダリをしていた少女が、とてつもない殺気を放ち、こちらを食い殺さんとする程の、視線を突き刺して来た事に。
「…ふ、ふざけてなんか……う、うわ!!」
「とりあえず謝れ!!土下座しろ!!!地の底にまで頭突っ込んで土下座しやがれ!!」
偽物のレオンハルトとディアーナの愛を語らう姿など見たくないと、目を逸らして涙を流していたリュシーが、騒がしくなったディアーナの方に何事かと目を向ける。
……目を逸らしている間に何があったのか……
二人の会話は聞こえないが、なぜかディアーナがレオンハルトの胸ぐらを掴んでいる。
「ディアーナ様…もしかして、アイツの術が効いてない…?偽物だと気付いて………攻撃を…?」
リュシーは、ゆっくりと二人に近付く。
二人の会話を聞きたかった。
愛しい人の姿をした偽物に対し、どのような感情を持ち、どのような言葉を発するのか…と。
「な、なぜ俺が土下座を!!??愛する男に土下座をさせる気か!?」
「あぁ?愛すればこそ、土下座で済ませたろかと言ってんでしょーが!!愛が無い相手なんか、土下座したって完プチしたるわ!!さっさとせんか!!」
ディアーナがベシャッとレオンハルトの身体を地面に投げ付けた。
「なっ…!何でこっちが謝るのだ…!贖罪の必要があるのはそっち……ぶふっ!!」
地面に、伏せたレオンハルトの肩を、正面に立つディアーナの足が踏みつける。
「勝手に身体を起こすんじゃないわよ。世界中の誰よりも深い、私の愛を舐めてんの?」
リュシーは、目の前で起こっている事態が飲み込めない。
なぜ、ディアーナ様は愛する男を……偽物ではなく、本物だと思っているレオンハルトさんを……足蹴にしているのか…。
世界中の誰よりも深い愛って……こわっ……。
▼
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「スティーヴンから連絡が来ましたよ。ディアーナが、眠ったまま棺の中のタコにかじりついたそうです。どこまで食い意地はってんだか…あの馬鹿娘。」
呆れを通り越して、げんなりとしたジャンセンがレオンハルトに伝えれば、レオンハルトの目が輝く。
「そうか…タコに………寝たままタコに噛み付くディアーナって、何か可愛くね?さすがは、俺の聖女!」
「さすがアホ息子の妻、メスゴリラですよ。って言うか…聞きそびれていたんだけどなぁ、何でレオン、姫さんがリンゴモドキ食べた時、側に居なかったんだよ。いつもいつも、へばり着いたヒルみたいにくっついてるお前らが。…現場、見てないんだろ?」
息子のアホっぷりに呆れたジャンセンが、思い出した様に尋ねれば、訊かれたレオンハルトも少し考え、そして思い出したように、どんより暗くなった。
「……………………………………親父、俺、ディアが目覚めるの怖くなってきた。」
「……………また、くだらねぇ夫婦喧嘩か兄妹喧嘩してやがったのかよ。アホらし。」
「喧嘩だなんて、とんでもない………ディアーナが鬼神になっただけですけど?ふふふ……俺が敵うワケ無いじゃん?全力逃走してましたけど?」
力なく笑う、この美しい青年は……
創造主を省けば、世界最強である。ハズなのだが……
妻であり、妹でもあるディアーナにだけは頭が上がらない。
「俺は知らんからな!!ディアーナが目覚めたら、とにかく土下座しやがれ!地の底に頭突っ込んで!」
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「このたびは……誠に申し訳ございませんでした。」
リュシーが呆然と見ている前で、偽物のレオンハルトが地面に両手をついて深々と土下座をしており
その前には黒いサラシに黒い紐パンの、河童バージョンのディアーナが腕を組んで立っている。
「反省の色が無いわよ!寛大な心を持つ私でもね!許せる事と許せない事があるのよ!!私を愛している貴方なら分かるハズでしょ?何で分かんないのよ!だいたいねぇ!」
土下座した偽物レオンハルトにディアーナの説教は続く。
リュシーも、偽物レオンハルトも、ディアーナが何に対して怒りを爆発させたのか分からない。
人の心を読むアイツならば分かっているのか?とリュシーは偽物レオンハルトに目を向けるが、土下座したまま頭を上げられなくなっているアイツも分かって無いようだ。
分からな過ぎて混乱しているのか、土下座した身体が小刻みに震えている。
「……ちょっと待て……謝るのは……ディアーナ……君の方じゃないのか……?」
土下座したままの偽物のレオンハルトが、くぐもった低い声を出す。
「はぁ?何でよ。」
河童ディアーナは、腕を組んだままレオンハルトを見下ろす。
「俺が!!1000年…?も君を想い続けたのに!!君は、俺の愛に応えてくれなかった!!」
リュシーが少し遠い目で偽物レオンハルトを見ていた。
やっぱり、口にしヅライか……1000年もの間、君を想い続けたって中二病的な台詞は。
「……それは……悪かったなとは思っているわ……ごめんなさい…でも……」
申し訳無さげに眉を寄せ、少し顔を俯かせたディアーナに対し、土下座をしていた偽物のレオンハルトが立ち上がり、ディアーナの前に立って畳み掛けるように責め立てる。
「ごめんで済むと思うな!!俺の気持ちをないがしろにして、自分だけ何の苦しみもなく!1000年…?を過ごして来たのだろう!!君は…!!」
「ごめんなさい…でも…私……」
間近で、まさしく頭ごなしに偽レオンハルトの怒号を浴びせられ、河童ディアーナが両手で顔を覆い、完全に俯いた。
「俺の事など、君にとっては大した存在じゃなかったのだろう!愛しているだと!?聞いて呆れる!」
「ごめんなさい……ごめんなさい……………って、何度も言ってんじゃん…………ウっゼェな!!しつけーーわ!!」
ディアーナの重い拳が、抉る様に偽レオンハルトのみぞおちに入る。
まさかの逆ギレ。
「ごはっ……!!」
思わぬ攻撃を受けた偽レオンハルトは膝から崩れ落ち、膝を地につけ四つん這い状態になった。
「ホントしつけーわ。今はもう、愛し合ってるのだからチャラでしょうよ。そんな事で、私の怒りを誤魔化そうなんて、私を舐めてんのよね?この際、どっちが強いか頂上決めよか?お兄ちゃん。」
お兄ちゃん?レオンハルトさんは、お兄ちゃん?
いや、でも……愛し合っている……けどお兄ちゃん?
1000年前から?
リュシーが感じている疑問がそのまま、思考を支配している偽レオンハルトにも伝わる。
ならば、と答えを求めて偽レオンハルトがディアーナの心を覗こうとするが
「うぷ…!!」
偽レオンハルトは、強すぎるディアーナの自我が吐き出した大量の情報に、答えに辿り着く前に悪酔いしたように目が回った。
何だろう……落とした生徒手帳を拾いに校舎裏に行ったら、ヤンキーがたむろしていてモミクチャにされたような感覚…。
このあと自分はパシリにされる恐怖。
はぁ?
生徒手帳って!校舎裏って!ヤンキーって!!パシリって!!何だぁ!!
どこの世界の言葉だぁ!!!
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