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第六章【異世界にて悪役令嬢再び。】
102#美しい青年レオンハルトとは。
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「レモン…ラモン…レイモン…」
ナイフをしげしげと眺めるディアーナの隣でリュシーがレモンタルトの元を考え始める。
名前を思い付いてディアーナに伝えたとして、ディアーナがレモンタルトの姿を思い出したとしても
人の記憶や思考を読むアイツの術によって、自分の姿がその人物の姿に変えられるとしても
リュシーからは、今更その姿になってディアーナを抱きたいなんて気持ちは無くなっていた。
好きだと想う気持ちはあるが、偽りの姿でディアーナと身体を重ねる事に虚しさを覚え……
と言うか、野生の勘が利くディアーナは誤魔化せないだろうと…。
もし、上手く誤魔化せたとして…
万が一バレた時の事を考えたら、夢の世界でディアーナが死ぬ前に自分がディアーナに殺されるだろうという恐怖。
何しろ遠慮無く攻撃してくる上に、自分を女神だとか言っちゃうヤバイ奴だ。
「ライモン…レオナルド…レナード…」
ただ、自分が絶対に敵う事の無いだろう恋敵であるディアーナの想い人の名が、レモンタルトなどとフザけた名前である事が何だか許せなかった。
レモンタルトに負けた自分。何だかムカつく。
「ラインハルト………」
「んー!!もうひと声!!最初はレモンのレ!」
「もうひと声って……レ?レモン!?レモンハルト?………レオンハルト……」
リュシーがそう口にした際に見せたディアーナの微笑に、思案して俯いていたリュシーはハッと顔を上げた。
「……ディアーナ様……まさか貴女は既に……」
思い出していたのですか……?愛しい人の本当の名を……
レモンのような月を背にしたディアーナが、両手の拳を胸の前でガツガツと数回合わせ、ニヤリと口角を上げ笑う。
「うふふふふふ!ねぇ!暴れ足りないから、続きする?」
「それは結構です。まだ死にたくないんで。」
▼
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▼
▼
━━━狩りは、恋に似ている━━━
恋というものが何かは分からないが、そう感じるのだ。
美しい女を見つけ、その女を手に入れる為に、女の胸の内を覗く。
知りたい…お前を知りたい…。
早く手に入れたくて、それでも最高のお前が欲しいから我慢して…
お前という人を知る。
何を考えて、何を感じている?
ああ、喜びを感じる時の美しい笑顔が素晴らしい…。
その笑顔が壊れていく姿を見るのが好きだ。
美しい花を踏みにじるような快感。
足の下で潰れて千切れて死に絶える、美しかった花の成れの果て。
その姿を見るのが愉しい。
リュシーという男の持つ、異界を渡る力によってこの世界に入り込み、色んな美しい花を愛でて来た。
夢の中という限られた世界ではあるが、肉体を喰らうのではなく、生気という人の生きる活力を喰らう自分には充分だ。
こちらの世界を覗き込み、気に入った女を見つけては夢の世界に引き摺り込む。
リュシーの力では、我々がこちらの世界に降り立つ事は出来ないが、リュシーの世界に生える果実だけなら置く事が出来た。
それを呼び水として使い、女の夢の中に降り立つ。
つい、この前喰ったマリーンという少女は、兄のように慕う幼なじみに恋心を抱いていた。
狩人をしていた男が森に行く際に、少女は森に咲く希少な花を男にねだった。
そして男は森から帰らなくなり、事故か野獣や魔獣にでも襲われ命を失ったのだろうと噂になった。
マリーンは自分のせいだと自身を責めた。
だから、その男になって更に責めた。
お前のせいで、俺は死んだのだと。
男は怪我をしていた所を助けられたが一時的に記憶を失い、少し離れた村に居ただけだったのだがな。
そのマリーンが倒れた森に、これまた初めて見る藍色の髪を持つ美しい少女が現れた。
何と美しい花だろう!
手折りたい!目茶苦茶にしてやりたい!!
その魂をすすりたい!!
少女の前に果実を落とす。
果実を口にして眠りについた少女の意識に舌を伸ばす。
……一瞬、不思議な抵抗を感じたが、後はすんなりと意識に入り込み、記憶を読み込み世界を作り上げる事が出来た。
少女の名は、侯爵令嬢ディアーナ。
王太子の婚約者だったが婚約破棄を言い渡された上に国外追放となった少女。
どんな風に傷を抉ろう……
どれ程深い絶望を感じてくれるのか楽しみだ……。
▼
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▼
リュシーは花畑の中に佇んでいた。
アホの頭の中みたいなお花畑に。
その花畑の向こうから、金色の長い髪を緩く結んだ長身の美しい青年がやって来た。
姿からすると旅人の出で立ち。
腰に剣を携えているから、剣士でもあるのか。
「………レオンハルト……さん。」
リュシーが呟く。
そうか……ディアーナ様が、スティーヴン殿下ではなく、本当に想いを寄せる相手レモンタルト。
それが、レオンハルトさん。この美しい青年なのか………。
1000年前からディアーナ様を愛しているとか言っちゃう、ディアーナ様いわく変態の。
そう、頭のおかしい中二病の人だ。
見た目は美しいのに、もったいない……。
「……まさか、そんな気の毒そうな顔で見られるとは思わなかったが……。」
レオンハルトさん……いや、レオンハルトさんの姿をしたアイツが複雑そうな顔をした。
「いや……その人の姿を初めて見たから……少し驚いて。」
今更ながら、なぜディアーナ様はそんな大切な人の記憶を失っていたのだろう。
ディアーナ様は、自分を断罪した殿下やオフィーリアさんの話を、かなり懐かしいような話し方をしていた。
今は殿下が他の女性を妻に娶っているとか、万全残念さんに体術を習っただとか、オフィーリアさんがレオンハルトさんになって一緒に世界を回ったとか……。
断罪されたディアーナ様が過去のディアーナ様だとするならば、今現在のディアーナ様って……?
「リュシー、本当にこの姿にならなくて良いのか?あの女を抱けるのに。」
レオンハルトさんの姿をしたアイツが言う。
「……抱く……多分、無理だと思うが……俺はもういい。」
「無理なものか!惚れた男に抱かれるのだぞ?だったら、俺があの女を抱こう。あの女を天にも昇るような気持ちにまで高めてやって、地の底まで叩き落としてやろう。」
男女の愛し合い方もろくに知らないだろうに自信満々で語る、レオンハルトさんの姿をしたアイツに思わず嘲笑を浮かべてしまう。
「ははは、天に昇って地の底に落とされるのが、お前でなければいいがな。」
▼
▼
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▼
「リュシーおはよう。いい夢を見られたかしら?」
宿屋のベッドの上で、目を開けた途端に目の前にあるディアーナの顔に驚く。
「ち!近い!近いですって!!」
ベッドで寝たままのリュシーの頭の横に両手をついたディアーナに顔を覗き込まれる。
「うふふ、笑っていたわよ。リュシー。」
笑っていた…のか。俺が。
「ディアーナ様って…レオンハルトさんに対して、後悔している事とか…あるんですかね。」
俺の顔を微笑みながら楽しげに覗き込むディアーナに対し、悩みなんて無いんじゃないかと思い、思わず聞いてしまったが…
これは、アイツに余計な情報を与える事になってしまう。
ディアーナの心に、後悔や贖罪の気持ちを思い出させてしまうと、アイツはソコに付け入るように舌先を伸ばして喰らおうとする。
「私がレオンに後悔……1000年……私を愛し続けたレオンを待たせた事かしら?」
1000年前からディアーナ様を愛し続けていた変態のレオンハルトさん。
1000年もの間、それに応えず待たせたディアーナ様。
よく分かった。
二人はお似合いの、バカップルです。
ナイフをしげしげと眺めるディアーナの隣でリュシーがレモンタルトの元を考え始める。
名前を思い付いてディアーナに伝えたとして、ディアーナがレモンタルトの姿を思い出したとしても
人の記憶や思考を読むアイツの術によって、自分の姿がその人物の姿に変えられるとしても
リュシーからは、今更その姿になってディアーナを抱きたいなんて気持ちは無くなっていた。
好きだと想う気持ちはあるが、偽りの姿でディアーナと身体を重ねる事に虚しさを覚え……
と言うか、野生の勘が利くディアーナは誤魔化せないだろうと…。
もし、上手く誤魔化せたとして…
万が一バレた時の事を考えたら、夢の世界でディアーナが死ぬ前に自分がディアーナに殺されるだろうという恐怖。
何しろ遠慮無く攻撃してくる上に、自分を女神だとか言っちゃうヤバイ奴だ。
「ライモン…レオナルド…レナード…」
ただ、自分が絶対に敵う事の無いだろう恋敵であるディアーナの想い人の名が、レモンタルトなどとフザけた名前である事が何だか許せなかった。
レモンタルトに負けた自分。何だかムカつく。
「ラインハルト………」
「んー!!もうひと声!!最初はレモンのレ!」
「もうひと声って……レ?レモン!?レモンハルト?………レオンハルト……」
リュシーがそう口にした際に見せたディアーナの微笑に、思案して俯いていたリュシーはハッと顔を上げた。
「……ディアーナ様……まさか貴女は既に……」
思い出していたのですか……?愛しい人の本当の名を……
レモンのような月を背にしたディアーナが、両手の拳を胸の前でガツガツと数回合わせ、ニヤリと口角を上げ笑う。
「うふふふふふ!ねぇ!暴れ足りないから、続きする?」
「それは結構です。まだ死にたくないんで。」
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━━━狩りは、恋に似ている━━━
恋というものが何かは分からないが、そう感じるのだ。
美しい女を見つけ、その女を手に入れる為に、女の胸の内を覗く。
知りたい…お前を知りたい…。
早く手に入れたくて、それでも最高のお前が欲しいから我慢して…
お前という人を知る。
何を考えて、何を感じている?
ああ、喜びを感じる時の美しい笑顔が素晴らしい…。
その笑顔が壊れていく姿を見るのが好きだ。
美しい花を踏みにじるような快感。
足の下で潰れて千切れて死に絶える、美しかった花の成れの果て。
その姿を見るのが愉しい。
リュシーという男の持つ、異界を渡る力によってこの世界に入り込み、色んな美しい花を愛でて来た。
夢の中という限られた世界ではあるが、肉体を喰らうのではなく、生気という人の生きる活力を喰らう自分には充分だ。
こちらの世界を覗き込み、気に入った女を見つけては夢の世界に引き摺り込む。
リュシーの力では、我々がこちらの世界に降り立つ事は出来ないが、リュシーの世界に生える果実だけなら置く事が出来た。
それを呼び水として使い、女の夢の中に降り立つ。
つい、この前喰ったマリーンという少女は、兄のように慕う幼なじみに恋心を抱いていた。
狩人をしていた男が森に行く際に、少女は森に咲く希少な花を男にねだった。
そして男は森から帰らなくなり、事故か野獣や魔獣にでも襲われ命を失ったのだろうと噂になった。
マリーンは自分のせいだと自身を責めた。
だから、その男になって更に責めた。
お前のせいで、俺は死んだのだと。
男は怪我をしていた所を助けられたが一時的に記憶を失い、少し離れた村に居ただけだったのだがな。
そのマリーンが倒れた森に、これまた初めて見る藍色の髪を持つ美しい少女が現れた。
何と美しい花だろう!
手折りたい!目茶苦茶にしてやりたい!!
その魂をすすりたい!!
少女の前に果実を落とす。
果実を口にして眠りについた少女の意識に舌を伸ばす。
……一瞬、不思議な抵抗を感じたが、後はすんなりと意識に入り込み、記憶を読み込み世界を作り上げる事が出来た。
少女の名は、侯爵令嬢ディアーナ。
王太子の婚約者だったが婚約破棄を言い渡された上に国外追放となった少女。
どんな風に傷を抉ろう……
どれ程深い絶望を感じてくれるのか楽しみだ……。
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リュシーは花畑の中に佇んでいた。
アホの頭の中みたいなお花畑に。
その花畑の向こうから、金色の長い髪を緩く結んだ長身の美しい青年がやって来た。
姿からすると旅人の出で立ち。
腰に剣を携えているから、剣士でもあるのか。
「………レオンハルト……さん。」
リュシーが呟く。
そうか……ディアーナ様が、スティーヴン殿下ではなく、本当に想いを寄せる相手レモンタルト。
それが、レオンハルトさん。この美しい青年なのか………。
1000年前からディアーナ様を愛しているとか言っちゃう、ディアーナ様いわく変態の。
そう、頭のおかしい中二病の人だ。
見た目は美しいのに、もったいない……。
「……まさか、そんな気の毒そうな顔で見られるとは思わなかったが……。」
レオンハルトさん……いや、レオンハルトさんの姿をしたアイツが複雑そうな顔をした。
「いや……その人の姿を初めて見たから……少し驚いて。」
今更ながら、なぜディアーナ様はそんな大切な人の記憶を失っていたのだろう。
ディアーナ様は、自分を断罪した殿下やオフィーリアさんの話を、かなり懐かしいような話し方をしていた。
今は殿下が他の女性を妻に娶っているとか、万全残念さんに体術を習っただとか、オフィーリアさんがレオンハルトさんになって一緒に世界を回ったとか……。
断罪されたディアーナ様が過去のディアーナ様だとするならば、今現在のディアーナ様って……?
「リュシー、本当にこの姿にならなくて良いのか?あの女を抱けるのに。」
レオンハルトさんの姿をしたアイツが言う。
「……抱く……多分、無理だと思うが……俺はもういい。」
「無理なものか!惚れた男に抱かれるのだぞ?だったら、俺があの女を抱こう。あの女を天にも昇るような気持ちにまで高めてやって、地の底まで叩き落としてやろう。」
男女の愛し合い方もろくに知らないだろうに自信満々で語る、レオンハルトさんの姿をしたアイツに思わず嘲笑を浮かべてしまう。
「ははは、天に昇って地の底に落とされるのが、お前でなければいいがな。」
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「リュシーおはよう。いい夢を見られたかしら?」
宿屋のベッドの上で、目を開けた途端に目の前にあるディアーナの顔に驚く。
「ち!近い!近いですって!!」
ベッドで寝たままのリュシーの頭の横に両手をついたディアーナに顔を覗き込まれる。
「うふふ、笑っていたわよ。リュシー。」
笑っていた…のか。俺が。
「ディアーナ様って…レオンハルトさんに対して、後悔している事とか…あるんですかね。」
俺の顔を微笑みながら楽しげに覗き込むディアーナに対し、悩みなんて無いんじゃないかと思い、思わず聞いてしまったが…
これは、アイツに余計な情報を与える事になってしまう。
ディアーナの心に、後悔や贖罪の気持ちを思い出させてしまうと、アイツはソコに付け入るように舌先を伸ばして喰らおうとする。
「私がレオンに後悔……1000年……私を愛し続けたレオンを待たせた事かしら?」
1000年前からディアーナ様を愛し続けていた変態のレオンハルトさん。
1000年もの間、それに応えず待たせたディアーナ様。
よく分かった。
二人はお似合いの、バカップルです。
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