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第六章【異世界にて悪役令嬢再び。】
93#殿下に許しを請うディアーナ。
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気を失っていたリュシーが目を覚ました時、一番最初に目にしたのは暗い部屋の中の天井だった。
「……イッつ……額が痛い…。」
何があった…?
俺は…床に落ちた花を拾った。
深い意味は無かったが…花を拾った瞬間、その花が先ほどまでディアーナ様の胸のお花を隠す為に、胸のお花に貼りつけられていたモノだったと思い出し……。
それを手に持ってしまった事により、体温、心拍数が上昇した。
その刹那……「せぇのっ」と声がして、ディアーナ様の笑顔が近付き…。意識を失った。
「あー…俺は、また頭突きを食らわされたのか…で、気を失っていたと…。満面の笑顔で頭突き食らわす美少女なんて、聞いた事無い……」
ベッドの上で仰向けになっていた身体を、窓の方に向ける。
寝返りをうった途端、リュシーは再び赤面し、頭の上の耳がピンと立った。
窓の方に向けた顔の真っ正面、吐息が掛かる程近い位置に、ディアーナの寝顔があった。
「な、な、……!」
美しい……とは、言い難かったが、口を半開きにして半笑いしているディアーナの寝顔が、リュシーの目の前にある。
瞑ったまぶたの縁のまつ毛一本一本が見えてしまう程に近い位置に。
「え!?同じベッド!?は?従者と女主人が!?は?添い寝!?いやいや!そう言えば部屋の鍵一つしか持って無かったしな!だから同室!でも同じベッドは有り得ないだろ!普通は!!」
凄い小声の早口で、自身の身に起こった信じがたい状況を確認していく。
小声ではあるが、一人大騒ぎ状態だ。
そして、ハタと静かになった。
「普通じゃないんだった…。この人は。」
リュシーはベッドから身体を起こし、隣に眠るディアーナを見下ろして見詰める。
乱れて彼女の頬に掛かる髪を…よけてあげたい…。
触れる事を許されてはいないが、寝ている今なら…そんな甘い考えも浮かんでしまい、リュシーはディアーナの頬に指先をのばす。
「………殿下………ひどい…言い掛りです……。あんまりです…。」
ディアーナの、うなされるような寝言にリュシーの指先が止まった。
「……ああ……結局……貴女も他の女性と同じなんですね……」
延ばした指先が戻され、リュシーはベッドから下りた。
リュシーはディアーナの姿を見ている事を心苦しく思い、眠るディアーナをベッドに残して部屋を出て行く。
やはり、抗えないのだと…。
この世界に呼ばれた者は、必ず死を迎える。
自分はそれを見届ける事しか出来ない。
ディアーナは…今までの者達とは違うと思っていた。
だが、結局は……謎の人レモンタルトとやらではなく、殿下に縋る貴女が居る。
自分を捨てたスティーヴンに縋り悲しむ、傷心の乙女。
それが本当の貴女の姿だったんだ……。
「……ああ…殿下……殿下!ひどい言い掛りです!!殿下の作ったカレーを鍋ごと食べ尽くしたのが私だなんて!!マジで違うってば!おかん!」
ベッドの上でディアーナがビクンッと大きく身体を強張らせる。
自分の出した大声での寝言に驚いて目を覚ましたディアーナは、ベッドの上でガバッと身体を起こすと額に滲む汗を拭く。
「あー焦った…何でバレたんだろうと思ったわ。……あら?頭に浮かぶ、小うるさい白いのって…殿下だったのね?」
今、ぼんやり思い出したスティーヴンは、先日卒業パーティーにてディアーナに婚約破棄を言い渡したスティーヴンよりも、何だかとても大人びていた。
「うん、でも私の中の殿下の姿は、こうよね。おかんだし、デカパイの旦那だし。先日会った殿下の方が、若いと言うか青臭いと言うか…懐かしい感じがするけど違和感があるもの。……あら?リュシー?」
ディアーナはベッドの上でリュシーの姿を探す。
「おトイレかしら?ま、いっか。寝よ。」
ディアーナは再びベッドに横になり、すぐに寝入った。
一人、宿の屋根に座り月を見上げるリュシーは、ふと…
ディアーナの「前」を思い出していた。
『リュシー、私あなたに感謝しているわ。あなたが居てくれて良かった…。』
ディアーナの前にこの世界へと案内した彼女は、美しいと言うよりは可愛らしい少女だった。
『マリーン、気心の知れた幼なじみなんだから、頼ってくれていいよ。』
リュシーは幼なじみとして彼女の前に現れ、傷心の彼女を慰めて、その心を癒していった。
彼女は森の近くにある領主の娘で、誰からも好かれる天真爛漫な少女であった。
彼女は兄のように慕う、幼なじみの青年に好意を抱いていたが、狩人もしていた青年が森に向かい、ある日忽然と姿を消した。
事故に遭ったのか、獣や魔獣に襲われたのか、消息不明となった彼は死んだものとされた。
彼女はひどく嘆き、遺体が見つかるまで彼の死を受け入れないと言って泣き喚き、それでも彼女自身の中には受け入れるしかないのかとの思いもあり、葛藤し続け、憔悴しきっていた。
もう一人の幼なじみとしてのリュシーは、彼女を励まし、いつも彼女の傍に居た。
優しい言葉を掛け、慰め、励まし、寄り添い……。
やがて、少女の中には献身的な愛を注いでくれるリュシーに対し、新しく恋心が芽生えつつあった。
だが、死を迎える間際の彼女の目にはリュシーは一切映ってなかった。
リュシーは愛されたいと思っていた訳ではない。
ただ、彼自身に課せられた役割の一つとして、対象者に無償で献身的な愛を捧ぐ。
それゆえに、その対象者がリュシーに好意を抱く事もままある。
だが、別れはある日唐突にやってくる。
死の間際の彼女達の目に、リュシーの姿が映る事が無い。
忘れ去られたかのように無視される。
過ごした時間も、注いだ優しさも、励ましも……彼女達の傷付いた心を癒していったリュシーの献身的な愛は、死の瞬間に全て絶望に塗り潰され砕かれてしまう。
自分のしている事全てが、無意味で無価値なものとなる。
自分は…何て無駄な事を……
「いつまで経ってもトイレから帰らないと思っていたら、こんな所でナニ、深刻な顔して月とにらめっこしてんのよ。」
宿の屋根の上、いきなり現れたディアーナが月を背に仁王立ちしており、リュシーに声を掛けた。
「……トイレ……?……いえ、ディアーナ様が……殿下に許しを請うような寝言を口にしましたので……聞いてはならないかと……。その場を離れました。」
そして、思い出したくもない今回の世界の「前」を思い出していた。
「確かに、久しぶりに殿下の夢を見たわ。相変わらずウッセェわ。鍋を空にしたのが私だと言い張るのよ。ひどい言い掛りです!と言うのに聞きゃしないし。…まあ確かに私なんだけど。何でバレたのかしら。」
「……????鍋…?ウッセェ?」
何だか…想像していたのと違う……。鍋を空に?
しかも、空にした鍋について追及してくるのが殿下?
料理人とかでなく、殿下?
リュシーは混乱している。
その混乱に乗じて、つい不自然な質問をしてしまった。
「……あの……ディアーナ様……不躾で誠に申し訳無いのですが、もし……ディアーナ様が殿下に殺されるとしたら……どうします?」
「……え?どうしますって……まず、有り得ないでしょ?何なの?その質問は。」
「確かに、殿下がディアーナ様を傷付けるなんて…有り得ませんよね…。変な事を聞いてすみません。」
ディアーナは、口に出さなかったが「そういう意味じゃないんだけどな」と思う。
殿下の行動が有り得ないと言うよりは…私が死ぬ事が有り得ない。
なぜだか分からないけど、私、絶対に死なない!
そう思わずにはいられない。
そして、殿下が私を殺そうとする?あるいは、殺したい?
これは時々あるから、今さら有り得ないとは思わない。
デカパイのチチを揉んだ時、殺意を持ってウニを投げて来たし。
「リュシー、貴方の質問にちゃんと答えてあげるわ。私が殿下に殺される事は無い。なぜなら、殺される前に私が殿下をしばき倒すからね。」
答えを、聞いたリュシーは複雑な顔をした。
安堵の表情のようであり、疑心に満ちた顔でもあり、諦めも含んだような顔。
「リュシー、そんな不可解で面白い百面相は、もっと明るい所で見せてちょうだい。」
ディアーナはリュシーの顔を覗き込み笑う。
いつものように対象者に寄り添いながら優しさを与え、励まし、傷を癒して……いたのは自分ではない。
今回は、それらを自分が受けている。
プラス、アホみたいな初体験も盛りだくさん。
こんな、貴女でも…絶望する事があるのだろうか?
この世界で絶望を知った時が…命を刈り取られる時だ…。
「……イッつ……額が痛い…。」
何があった…?
俺は…床に落ちた花を拾った。
深い意味は無かったが…花を拾った瞬間、その花が先ほどまでディアーナ様の胸のお花を隠す為に、胸のお花に貼りつけられていたモノだったと思い出し……。
それを手に持ってしまった事により、体温、心拍数が上昇した。
その刹那……「せぇのっ」と声がして、ディアーナ様の笑顔が近付き…。意識を失った。
「あー…俺は、また頭突きを食らわされたのか…で、気を失っていたと…。満面の笑顔で頭突き食らわす美少女なんて、聞いた事無い……」
ベッドの上で仰向けになっていた身体を、窓の方に向ける。
寝返りをうった途端、リュシーは再び赤面し、頭の上の耳がピンと立った。
窓の方に向けた顔の真っ正面、吐息が掛かる程近い位置に、ディアーナの寝顔があった。
「な、な、……!」
美しい……とは、言い難かったが、口を半開きにして半笑いしているディアーナの寝顔が、リュシーの目の前にある。
瞑ったまぶたの縁のまつ毛一本一本が見えてしまう程に近い位置に。
「え!?同じベッド!?は?従者と女主人が!?は?添い寝!?いやいや!そう言えば部屋の鍵一つしか持って無かったしな!だから同室!でも同じベッドは有り得ないだろ!普通は!!」
凄い小声の早口で、自身の身に起こった信じがたい状況を確認していく。
小声ではあるが、一人大騒ぎ状態だ。
そして、ハタと静かになった。
「普通じゃないんだった…。この人は。」
リュシーはベッドから身体を起こし、隣に眠るディアーナを見下ろして見詰める。
乱れて彼女の頬に掛かる髪を…よけてあげたい…。
触れる事を許されてはいないが、寝ている今なら…そんな甘い考えも浮かんでしまい、リュシーはディアーナの頬に指先をのばす。
「………殿下………ひどい…言い掛りです……。あんまりです…。」
ディアーナの、うなされるような寝言にリュシーの指先が止まった。
「……ああ……結局……貴女も他の女性と同じなんですね……」
延ばした指先が戻され、リュシーはベッドから下りた。
リュシーはディアーナの姿を見ている事を心苦しく思い、眠るディアーナをベッドに残して部屋を出て行く。
やはり、抗えないのだと…。
この世界に呼ばれた者は、必ず死を迎える。
自分はそれを見届ける事しか出来ない。
ディアーナは…今までの者達とは違うと思っていた。
だが、結局は……謎の人レモンタルトとやらではなく、殿下に縋る貴女が居る。
自分を捨てたスティーヴンに縋り悲しむ、傷心の乙女。
それが本当の貴女の姿だったんだ……。
「……ああ…殿下……殿下!ひどい言い掛りです!!殿下の作ったカレーを鍋ごと食べ尽くしたのが私だなんて!!マジで違うってば!おかん!」
ベッドの上でディアーナがビクンッと大きく身体を強張らせる。
自分の出した大声での寝言に驚いて目を覚ましたディアーナは、ベッドの上でガバッと身体を起こすと額に滲む汗を拭く。
「あー焦った…何でバレたんだろうと思ったわ。……あら?頭に浮かぶ、小うるさい白いのって…殿下だったのね?」
今、ぼんやり思い出したスティーヴンは、先日卒業パーティーにてディアーナに婚約破棄を言い渡したスティーヴンよりも、何だかとても大人びていた。
「うん、でも私の中の殿下の姿は、こうよね。おかんだし、デカパイの旦那だし。先日会った殿下の方が、若いと言うか青臭いと言うか…懐かしい感じがするけど違和感があるもの。……あら?リュシー?」
ディアーナはベッドの上でリュシーの姿を探す。
「おトイレかしら?ま、いっか。寝よ。」
ディアーナは再びベッドに横になり、すぐに寝入った。
一人、宿の屋根に座り月を見上げるリュシーは、ふと…
ディアーナの「前」を思い出していた。
『リュシー、私あなたに感謝しているわ。あなたが居てくれて良かった…。』
ディアーナの前にこの世界へと案内した彼女は、美しいと言うよりは可愛らしい少女だった。
『マリーン、気心の知れた幼なじみなんだから、頼ってくれていいよ。』
リュシーは幼なじみとして彼女の前に現れ、傷心の彼女を慰めて、その心を癒していった。
彼女は森の近くにある領主の娘で、誰からも好かれる天真爛漫な少女であった。
彼女は兄のように慕う、幼なじみの青年に好意を抱いていたが、狩人もしていた青年が森に向かい、ある日忽然と姿を消した。
事故に遭ったのか、獣や魔獣に襲われたのか、消息不明となった彼は死んだものとされた。
彼女はひどく嘆き、遺体が見つかるまで彼の死を受け入れないと言って泣き喚き、それでも彼女自身の中には受け入れるしかないのかとの思いもあり、葛藤し続け、憔悴しきっていた。
もう一人の幼なじみとしてのリュシーは、彼女を励まし、いつも彼女の傍に居た。
優しい言葉を掛け、慰め、励まし、寄り添い……。
やがて、少女の中には献身的な愛を注いでくれるリュシーに対し、新しく恋心が芽生えつつあった。
だが、死を迎える間際の彼女の目にはリュシーは一切映ってなかった。
リュシーは愛されたいと思っていた訳ではない。
ただ、彼自身に課せられた役割の一つとして、対象者に無償で献身的な愛を捧ぐ。
それゆえに、その対象者がリュシーに好意を抱く事もままある。
だが、別れはある日唐突にやってくる。
死の間際の彼女達の目に、リュシーの姿が映る事が無い。
忘れ去られたかのように無視される。
過ごした時間も、注いだ優しさも、励ましも……彼女達の傷付いた心を癒していったリュシーの献身的な愛は、死の瞬間に全て絶望に塗り潰され砕かれてしまう。
自分のしている事全てが、無意味で無価値なものとなる。
自分は…何て無駄な事を……
「いつまで経ってもトイレから帰らないと思っていたら、こんな所でナニ、深刻な顔して月とにらめっこしてんのよ。」
宿の屋根の上、いきなり現れたディアーナが月を背に仁王立ちしており、リュシーに声を掛けた。
「……トイレ……?……いえ、ディアーナ様が……殿下に許しを請うような寝言を口にしましたので……聞いてはならないかと……。その場を離れました。」
そして、思い出したくもない今回の世界の「前」を思い出していた。
「確かに、久しぶりに殿下の夢を見たわ。相変わらずウッセェわ。鍋を空にしたのが私だと言い張るのよ。ひどい言い掛りです!と言うのに聞きゃしないし。…まあ確かに私なんだけど。何でバレたのかしら。」
「……????鍋…?ウッセェ?」
何だか…想像していたのと違う……。鍋を空に?
しかも、空にした鍋について追及してくるのが殿下?
料理人とかでなく、殿下?
リュシーは混乱している。
その混乱に乗じて、つい不自然な質問をしてしまった。
「……あの……ディアーナ様……不躾で誠に申し訳無いのですが、もし……ディアーナ様が殿下に殺されるとしたら……どうします?」
「……え?どうしますって……まず、有り得ないでしょ?何なの?その質問は。」
「確かに、殿下がディアーナ様を傷付けるなんて…有り得ませんよね…。変な事を聞いてすみません。」
ディアーナは、口に出さなかったが「そういう意味じゃないんだけどな」と思う。
殿下の行動が有り得ないと言うよりは…私が死ぬ事が有り得ない。
なぜだか分からないけど、私、絶対に死なない!
そう思わずにはいられない。
そして、殿下が私を殺そうとする?あるいは、殺したい?
これは時々あるから、今さら有り得ないとは思わない。
デカパイのチチを揉んだ時、殺意を持ってウニを投げて来たし。
「リュシー、貴方の質問にちゃんと答えてあげるわ。私が殿下に殺される事は無い。なぜなら、殺される前に私が殿下をしばき倒すからね。」
答えを、聞いたリュシーは複雑な顔をした。
安堵の表情のようであり、疑心に満ちた顔でもあり、諦めも含んだような顔。
「リュシー、そんな不可解で面白い百面相は、もっと明るい所で見せてちょうだい。」
ディアーナはリュシーの顔を覗き込み笑う。
いつものように対象者に寄り添いながら優しさを与え、励まし、傷を癒して……いたのは自分ではない。
今回は、それらを自分が受けている。
プラス、アホみたいな初体験も盛りだくさん。
こんな、貴女でも…絶望する事があるのだろうか?
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