86 / 140
第六章【異世界にて悪役令嬢再び。】
86#この令嬢は胸ぐらを掴む。
しおりを挟む
「私は国外退去を言い渡された身!
とりあえず、王都を離れるわよ!リュシー!」
ディアーナは片手を腰に当て、ビシッと、街道の向こうを指差す。
「…なぜ、そんな楽しそうなんですか?
…令嬢としての、きらびやかな生活を奪われたのに…
これからは、綺麗な衣装も、豪勢な食事も無い…住む場所すら無い、庶民以下の生活を強いられたのに…。」
リュシーは心配そうに言うが、ディアーナはリュシーの心配すら鬱陶しいと感じる。
「……だからナニ……?
どこから得た私情報なんだか知らないけど、そんなもん必要無いし、未練もないし。綺麗なドレスより動きやすい服がいいし、住む場所は旅人なんだから別に必要無いでしょ?」
ディアーナは、リュシー自身が、そんな生活に付き合うのがイヤだから言ってんじゃないの?だったら着いて来なくてもイーじゃんとまで思った。
二人は月明かりに照らされた夜の街道を歩きながら会話をする。
リュシーははじめ、従者なのだから主の後ろに付き従いますと言って後ろに下がり、ディアーナに叱られた。
顔が見えないし、話しにくいと。
では、貴女を守る為に前を行きますとディアーナの前に立つと、今度はディアーナに胸ぐらを掴まれた。
「顔が見えないし、話しにくいと言ってんの!
隣に居りゃいいでしょ!第一守らんでいい!!」
リュシーは自分の胸ぐらを掴んだ、そんな頭のおかしい令嬢の隣を歩いている。
「ディアーナ様は…箱入り娘でいらして、歩いての旅なんかなさった事は無かったと思いますが…旅人?…旅行者の間違いでは?」
胸ぐら掴む令嬢を、箱入り娘と呼ぶ違和感も何だが…とリュシーは微妙な表情をした。
「いや、私、格闘家並に足腰強いってお墨付きなのよ。
走ったり跳んだりは勿論、歩くのもヘーキだから。
歩いて回ったわよ、世界中を。」
ディアーナは自分で言いながら、お墨付きって誰からの?と頭に疑問が浮かぶ。
何か黒っぽい人物が頭に浮かぶが、誰だかよく分からない。
「世界中?夢でも見たのでは?
ディアーナ様が邸を出て旅に出たなんて話、聞いた事がありません。」
そうだわ、…わたくし、馬車に乗って家族で避暑地に小旅行みたいなのはした事あるけど歩いてなんて…ましてや、この国を出た事なんて無い…ハズよ…………
はぁあ?避暑地に小旅行だぁ?
そんなもん、旅の内に入るかい!!
自らの足で歩く!障害になる物は自らの足で蹴り倒す!
それが、世界中を足を使って回った私の旅路だろうが!
「ああ、なるほどね…少し分かった気がするわ。」
ディアーナが歩きながら腕を組んでウンウンと頷く。
どうも本来の自分とは別に、ベースになった「わたくし」が居る。
本来の私を取り戻す前の、今はもう他人のようにしか思えない悪役令嬢ディアーナという、普通の人間の少女の記憶。
リュシーの中に刷り込まれた私は、そっちのディアーナだ。
で、リュシーに必要なのも、そっちの令嬢ディアーナなのだろうか?
何をしたくて、何をさせたいのか分からないが……。
「面白そうだから、引っ掻き回してやるわ。フッフッフッ…」
令嬢程度で収まるような女じゃないわよ!私は!
何しろ私、普通の人間じゃなくて!!…………ぐぬぅ!思い出せん!!
「ディアーナ様は……殿下に婚約破棄を言い渡されて……ショックの余り、少し頭がおかしくなったんですよね……」
どういう意味じゃい!!
二人は二時間程歩き、街道もいつしか舗装されていない悪路となっていた。
ドレスを身に纏い、ヒールのある靴を履いたディアーナは、それらを汚す事なく軽やかに歩き続けている。
「今日はもう、遅いわ。どこかで休みましょう。私、本当は大木の高い位置にある枝に座って寝るのが好きなんだけどね。無いわね…大木。」
「木の枝に座って!?そんな…猿みたいに?落ちたら危ないでしょう!?」
いちいちうるさい。落ちないわよ。
いつも、私の身体を支えてくれていたもの。
レ………が。……レモンが?何か響きは合ってる気がする。
金色いくはないけど、黄色いし。
「リュシー…あなた…レモンを知ってる…?」
「………馬鹿にしてます?レモンもオレンジも知ってますよ。」
違う…!私が聞きたいのは、そんな事じゃないのに!
正しい言葉が出て来ない!
あーもー!めんどくせぇ!
「気にしないでちょうだい。…とにかく、もう休みましょう…。そこで。」
「俺は…何を聞かれたんですか?」
何だか釈然としないものを感じて、ぶっきらぼうに返事をしたリュシーは、ディアーナが指差す場所を見る。
大木ではない木が生えてえおり、根の辺りには雑草が生い茂っている。
そんな場所を指差すディアーナに、血の気が引く。
「草と土じゃないですか!!ないないない!こんな場所で寝るとか!有り得ませんって!!」
「あんた、狼の獣人のクセに、ナニ室内犬のポメラニアンみたいな事言ってんのよ!!ワイルドさの欠片もないじゃないのよ!!」
「しつなけん?ポメラ?意味分かりません!!」
言った私も、もう意味が分からなくなってるけどね!!
ディアーナはリュシーの胸ぐらを掴むと、そのまま木の幹にリュシーの身体を押し付けた。
ディアーナは、これを、壁ドンならぬ木ドンと呼ぶ。
「寝ろ。」
「……寝ます。」
リュシーは木の幹に背中をもたれさせたままズルズルと下がり、木の根元に脱力したように尻をつく。
リュシーの胸ぐらから手を離したディアーナはリュシーの隣に腰を下ろし、木の幹に寄り掛かって即、寝てしまった。
「…えー………?頭おかしい……この少女は、こんな……人物じゃなかったハズなのに…。」
リュシーは、隣でヨダレを垂らしてイビキをかく、美しくも残念な少女を見て、思わず本音を独り言つ。
「それでも……美しい女性にかわりは無い……今までと同じように……同じように…………死んで……貰うしか………」
リュシーは腰を下ろして立てた両膝の上に腕を乗せ、頭を深く項垂れさせた。
何も変わらない。今までと同じだ。
何も変わらない。期待してはいけない。
なのに、なぜこんなにも「思っていたのと違う」事に、心躍るのだろうか。
何かが変わるかもと…僅かにでも期待してしまう自分が居る。
変わらない。きっと変わらない。
今まで幾度となく打ち砕かれてきた希望。
今度こそ、今回は!そう期待した、すべてが結局はいつも通りに終わってしまう。
だから期待しては……いけない。
「最期の日まで……見守ります……俺には、それしか出来ないから…。」
▼
▼
▼
▼
▼
「レオンハルト…何をしているのですか…?」
木漏れ日の射す森の中で、ジャンセンがレオンハルトに話し掛けた。
愛する妻が深い眠りについてしまったレオンハルトは、自らの魔法で氷の棺のような物を作り、愛する妻の身体をそこに入れ、その回りに美しい花を入れていく。
「白雪姫みたいって親父が言ったからさ……残念ながら、王子様のキスでも目は覚ましてくれないがな。」
ジャンセンの目の前で、レオンハルトはディアーナに軽くキスをする。
「……あれは物語。現実とは違いますからね……ディアーナ……美しい寝顔ですね……ほんとに黙ってれば絶世の美女なんですけどね……」
ジャンセンはレオンハルトに倣うように、自身も氷の棺に眠るディアーナの回りに赤い薔薇を何本も挿していく。
「親父……っ」
レオンハルトが自身の口を手の平で押さえ涙ぐむと、駆け出すようにその場から少し離れた。
ディアーナとジャンセンから距離を取り、レオンハルトは涙を流す。
「親父………ぶひゃひゃひゃひゃ!!何で!?なぁ、何で薔薇に紛れ込ませて茹でた真っ赤なタコあんの!?」
レオンハルトは少し離れた場所から、ディアーナの前に居るジャンセンに話し掛ける。
「黙って寝てれば、月の女神、月の聖女の名に相応しい美少女なのに、起きている時が余りに残念な事にイラッとしたので、つい。それにディアーナなら、目が覚めたら食い付きそうじゃないですか?」
そう、この美しい月の女神は、目が覚めた途端にドツキの女神に変わるのだ。
「そのタコ、俺は無関係だからな!?目を覚ましたディアーナがブチキレして爆発したら、親父が責任とれよ!?」
離れた場所に逃げたレオンハルトがジャンセンを指差した。
とりあえず、王都を離れるわよ!リュシー!」
ディアーナは片手を腰に当て、ビシッと、街道の向こうを指差す。
「…なぜ、そんな楽しそうなんですか?
…令嬢としての、きらびやかな生活を奪われたのに…
これからは、綺麗な衣装も、豪勢な食事も無い…住む場所すら無い、庶民以下の生活を強いられたのに…。」
リュシーは心配そうに言うが、ディアーナはリュシーの心配すら鬱陶しいと感じる。
「……だからナニ……?
どこから得た私情報なんだか知らないけど、そんなもん必要無いし、未練もないし。綺麗なドレスより動きやすい服がいいし、住む場所は旅人なんだから別に必要無いでしょ?」
ディアーナは、リュシー自身が、そんな生活に付き合うのがイヤだから言ってんじゃないの?だったら着いて来なくてもイーじゃんとまで思った。
二人は月明かりに照らされた夜の街道を歩きながら会話をする。
リュシーははじめ、従者なのだから主の後ろに付き従いますと言って後ろに下がり、ディアーナに叱られた。
顔が見えないし、話しにくいと。
では、貴女を守る為に前を行きますとディアーナの前に立つと、今度はディアーナに胸ぐらを掴まれた。
「顔が見えないし、話しにくいと言ってんの!
隣に居りゃいいでしょ!第一守らんでいい!!」
リュシーは自分の胸ぐらを掴んだ、そんな頭のおかしい令嬢の隣を歩いている。
「ディアーナ様は…箱入り娘でいらして、歩いての旅なんかなさった事は無かったと思いますが…旅人?…旅行者の間違いでは?」
胸ぐら掴む令嬢を、箱入り娘と呼ぶ違和感も何だが…とリュシーは微妙な表情をした。
「いや、私、格闘家並に足腰強いってお墨付きなのよ。
走ったり跳んだりは勿論、歩くのもヘーキだから。
歩いて回ったわよ、世界中を。」
ディアーナは自分で言いながら、お墨付きって誰からの?と頭に疑問が浮かぶ。
何か黒っぽい人物が頭に浮かぶが、誰だかよく分からない。
「世界中?夢でも見たのでは?
ディアーナ様が邸を出て旅に出たなんて話、聞いた事がありません。」
そうだわ、…わたくし、馬車に乗って家族で避暑地に小旅行みたいなのはした事あるけど歩いてなんて…ましてや、この国を出た事なんて無い…ハズよ…………
はぁあ?避暑地に小旅行だぁ?
そんなもん、旅の内に入るかい!!
自らの足で歩く!障害になる物は自らの足で蹴り倒す!
それが、世界中を足を使って回った私の旅路だろうが!
「ああ、なるほどね…少し分かった気がするわ。」
ディアーナが歩きながら腕を組んでウンウンと頷く。
どうも本来の自分とは別に、ベースになった「わたくし」が居る。
本来の私を取り戻す前の、今はもう他人のようにしか思えない悪役令嬢ディアーナという、普通の人間の少女の記憶。
リュシーの中に刷り込まれた私は、そっちのディアーナだ。
で、リュシーに必要なのも、そっちの令嬢ディアーナなのだろうか?
何をしたくて、何をさせたいのか分からないが……。
「面白そうだから、引っ掻き回してやるわ。フッフッフッ…」
令嬢程度で収まるような女じゃないわよ!私は!
何しろ私、普通の人間じゃなくて!!…………ぐぬぅ!思い出せん!!
「ディアーナ様は……殿下に婚約破棄を言い渡されて……ショックの余り、少し頭がおかしくなったんですよね……」
どういう意味じゃい!!
二人は二時間程歩き、街道もいつしか舗装されていない悪路となっていた。
ドレスを身に纏い、ヒールのある靴を履いたディアーナは、それらを汚す事なく軽やかに歩き続けている。
「今日はもう、遅いわ。どこかで休みましょう。私、本当は大木の高い位置にある枝に座って寝るのが好きなんだけどね。無いわね…大木。」
「木の枝に座って!?そんな…猿みたいに?落ちたら危ないでしょう!?」
いちいちうるさい。落ちないわよ。
いつも、私の身体を支えてくれていたもの。
レ………が。……レモンが?何か響きは合ってる気がする。
金色いくはないけど、黄色いし。
「リュシー…あなた…レモンを知ってる…?」
「………馬鹿にしてます?レモンもオレンジも知ってますよ。」
違う…!私が聞きたいのは、そんな事じゃないのに!
正しい言葉が出て来ない!
あーもー!めんどくせぇ!
「気にしないでちょうだい。…とにかく、もう休みましょう…。そこで。」
「俺は…何を聞かれたんですか?」
何だか釈然としないものを感じて、ぶっきらぼうに返事をしたリュシーは、ディアーナが指差す場所を見る。
大木ではない木が生えてえおり、根の辺りには雑草が生い茂っている。
そんな場所を指差すディアーナに、血の気が引く。
「草と土じゃないですか!!ないないない!こんな場所で寝るとか!有り得ませんって!!」
「あんた、狼の獣人のクセに、ナニ室内犬のポメラニアンみたいな事言ってんのよ!!ワイルドさの欠片もないじゃないのよ!!」
「しつなけん?ポメラ?意味分かりません!!」
言った私も、もう意味が分からなくなってるけどね!!
ディアーナはリュシーの胸ぐらを掴むと、そのまま木の幹にリュシーの身体を押し付けた。
ディアーナは、これを、壁ドンならぬ木ドンと呼ぶ。
「寝ろ。」
「……寝ます。」
リュシーは木の幹に背中をもたれさせたままズルズルと下がり、木の根元に脱力したように尻をつく。
リュシーの胸ぐらから手を離したディアーナはリュシーの隣に腰を下ろし、木の幹に寄り掛かって即、寝てしまった。
「…えー………?頭おかしい……この少女は、こんな……人物じゃなかったハズなのに…。」
リュシーは、隣でヨダレを垂らしてイビキをかく、美しくも残念な少女を見て、思わず本音を独り言つ。
「それでも……美しい女性にかわりは無い……今までと同じように……同じように…………死んで……貰うしか………」
リュシーは腰を下ろして立てた両膝の上に腕を乗せ、頭を深く項垂れさせた。
何も変わらない。今までと同じだ。
何も変わらない。期待してはいけない。
なのに、なぜこんなにも「思っていたのと違う」事に、心躍るのだろうか。
何かが変わるかもと…僅かにでも期待してしまう自分が居る。
変わらない。きっと変わらない。
今まで幾度となく打ち砕かれてきた希望。
今度こそ、今回は!そう期待した、すべてが結局はいつも通りに終わってしまう。
だから期待しては……いけない。
「最期の日まで……見守ります……俺には、それしか出来ないから…。」
▼
▼
▼
▼
▼
「レオンハルト…何をしているのですか…?」
木漏れ日の射す森の中で、ジャンセンがレオンハルトに話し掛けた。
愛する妻が深い眠りについてしまったレオンハルトは、自らの魔法で氷の棺のような物を作り、愛する妻の身体をそこに入れ、その回りに美しい花を入れていく。
「白雪姫みたいって親父が言ったからさ……残念ながら、王子様のキスでも目は覚ましてくれないがな。」
ジャンセンの目の前で、レオンハルトはディアーナに軽くキスをする。
「……あれは物語。現実とは違いますからね……ディアーナ……美しい寝顔ですね……ほんとに黙ってれば絶世の美女なんですけどね……」
ジャンセンはレオンハルトに倣うように、自身も氷の棺に眠るディアーナの回りに赤い薔薇を何本も挿していく。
「親父……っ」
レオンハルトが自身の口を手の平で押さえ涙ぐむと、駆け出すようにその場から少し離れた。
ディアーナとジャンセンから距離を取り、レオンハルトは涙を流す。
「親父………ぶひゃひゃひゃひゃ!!何で!?なぁ、何で薔薇に紛れ込ませて茹でた真っ赤なタコあんの!?」
レオンハルトは少し離れた場所から、ディアーナの前に居るジャンセンに話し掛ける。
「黙って寝てれば、月の女神、月の聖女の名に相応しい美少女なのに、起きている時が余りに残念な事にイラッとしたので、つい。それにディアーナなら、目が覚めたら食い付きそうじゃないですか?」
そう、この美しい月の女神は、目が覚めた途端にドツキの女神に変わるのだ。
「そのタコ、俺は無関係だからな!?目を覚ましたディアーナがブチキレして爆発したら、親父が責任とれよ!?」
離れた場所に逃げたレオンハルトがジャンセンを指差した。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる