41 / 140
第二章【王太子と海の巫女】
41#ウィリアとスティーヴン。
しおりを挟む
令嬢であるディアーナ嬢の砕け過ぎた言葉遣いに驚き、凍り付いたウィリア嬢は涙も止まり、信じられないものを見るようにディアーナ嬢を凝視している。
「あんまりウダウダ言っていると、レオンが町をプチりたがるからやめなさい!」
そのレオンハルト殿に目をやると、彼はまだ空気椅子を続けていた。
「あの…ちなみにディアーナ嬢、なぜレオンハルト殿はあのような事を…何かの罰ですか?」
私は尋ねながらディアーナ嬢が膝から降りた後も空気椅子を続けているレオンハルト殿を目線で指した。
「え?殿下が居なくなって二人きりだって気付いた途端、愛してる!とか言って襲い掛かって来たので。あの変態が。」
ディアーナ嬢の答えに、ああ、と小さく頷く。
そして私は冷ややかな目でレオンハルト殿を見る。
ある意味、期待を裏切らない人だと尊敬もするが…。
こんな少女の尻に敷かれる男が、気分次第で町を破壊するだけの力を持っているのだから…世も末だ。
まあ、あの面倒臭い親の御子だからな…。
二人揃って本当に面倒臭い人だ。いや、神なんだけど。
「あの…ディアーナ嬢さえ良ければ、しばらくウィリア嬢を旅に同行させたいのだが…どうだろう?」
決定権はディアーナ嬢にあるだろうから、レオンハルト殿は無視する事にした。
私の申し出に、ウィリア嬢が慌て出す。
「わ、わたくしがレオンハルト様達の旅に同行ですか?!
そんな…お役に立てませんし、足を引っ張るだけですわ!」
「役に立てなくて落ち込んだなら、背後から抱き締めて貰えばいいのよ、殿下に。」
慌て出したウィリア嬢の肩をポンと叩いたディアーナ嬢が、ニヤリと意味深な笑みを浮かべて答えた。
ブフォ!!ナニ言ってんだ!?私は思い切り噴き出した。
役立たずだと落ち込む所を背後から抱き締められ慰められる。
その流れ、ディアーナ嬢がレオンハルト殿にアッパーとやらをお見舞いした時の流れだよな!?
しかも、そのあとディアーナ嬢、拐われてるし。
いやいや、それより…私がウィリア嬢を抱き締めるのか?
私!?
私の反応を見ていたディアーナ嬢がポツリと呟く。
「抱き締めるの、私でもいいけど…。
そんなおっきいの、きっと揉んじゃうわ…レオンは論外でしょう?」
「……では、殿下にお願いしたいです……。」
何かに怯えたウィリア嬢が、消去法で残った私の名を挙げた。
そもそもなぜ、背後から抱き締めるのが前提?
しかも揉んじゃうの!?ディアーナ嬢が?
「ウィリア、レオンハルト殿とディアーナ嬢は…?」
「レオンハルト様なら、あちらでディアーナ様に新しい技をかけられておいででしたわ…。」
「そうか、なら暫くは静かだな。…今の内に食事の仕度をしようか…ウィリア、あれ取って。」
「はい、火打石ですね。」
ウィリアと二人で夜営の準備を始める。
ウィリアは食材を切り調理を始め、私はその間に石を組んで火を起こす準備をする。
私とウィリアは、あれ、それ、で会話が成り立つ様になった。
何か…熟年の夫婦みたいになってないか…?
ときめく暇もなく。
ウィリアを旅に同行させて、もう二ヶ月が経つ。
城から連れ出したばかりの頃とは違い、ウィリアは暗く思い詰める事が無くなった。
と言うか、思い詰める暇が無い。
神の御子夫婦の、あの二人のドタバタに巻き込まれると、悩んでいる事が馬鹿馬鹿しくなる。
夫婦喧嘩や兄妹喧嘩を止め、魔物や、魔獣を退治し、たまに寄る町や村で見知らぬ人との交流。
幼い頃から巫女として、あの町に囚われていた彼女には何もかもが新鮮で刺激的だったろう。
「ねぇ、ウィリアはジャンセンが何者か知ってるの?
あれねー、一応私達の父親なのよ。」
食事をしながら、ディアーナ嬢が楽しそうに話す。
「え?…あの、黒髪の若い男性がディアーナ様の…え?私達?」
意味が分からないと混乱した様子のウィリアを他所に、レオンハルト殿とディアーナ嬢が私を見てほくそ笑む。
「親父から許しが出ているって事は…まぁ、そうなんだろうな。」
親父?ジャンセンの事だな。何の許しだろう。
レオンハルト殿はニヤニヤしながら私を見る。
ウザいぞ、神の御子。
「あの黒髪のジャンセンって若者はね、創造主なのよ。
この世界を造った神様みたいなもので、私とレオンの父親でもあるの!
でも、これは本来、代々国王しか知ってはいけない事なのよ。」
「!!なぜ、そんな事をわたくしに教えてしまうんですの!?」
焦るウィリアを見て大はしゃぎのディアーナ嬢。
そして私を指さして、ウェーイと言っているバカ…いや、レオンハルト殿。
何なんだ、このバカ夫婦。イラッとするんだけど。
ちなみに
戦闘時において、ウィリアは役立たずでは無かった。
元々が巫女という立場ゆえか、魔力もそこそこある。
攻撃魔法は使えないが補助的な魔法が使え、主に私をサポートしてくれる。
レオンハルト殿とディアーナ嬢に関してはサポート必要無し。
いや、レオンハルト殿は身体の劣化さえ無ければ、ほぼ無敵の強い人だってのは分かる。
ディアーナ嬢、いつの間にそんな強くなったの?
ジャンセンから渡されたらしい短剣と、蹴りと拳でザコ魔獣位ならサクサク倒していく。満面の笑顔で。
全身凶器になってるじゃないか。
……ちょっと、おっかない……。
だからですね、ウィリアを背後から抱き締めて「君は役立たずじゃないよ」なんて慰める機会は無いんです。
そんな顔で睨まないで下さいよ、ディアーナ嬢…
戦闘が終わったばかりの貴女、ギラギラに興奮していて怖いんですから。
「………チッ…ヘタレが……」
なんだ、その呟き!ディアーナ嬢!
自分がヘタレ卒業出来たの、誰のおかげだと思ってんだ!
「よく頑張ったな!さすがディアーナ!愛してるよ!」
ディアーナ嬢に唇を突き出してハグしようとして、足払いをかけられているレオンハルト殿。
そんな無意味なお手本も必要ありません。
第一、私がウィリアにいきなりハグして「愛してる!」とか、おかしいでしょう?変態呼ばわりされますよ。
……ああ、そういえば貴方、変態でしたね……。
目まぐるしく過ぎる日々。疲れる…だが、楽しくもある。
夜営の準備をする時だけ、私はウィリアと二人きりになる。
ウィリア嬢は美しい人だ。
そんな彼女の事を見ていてしまう私が居る。
初めて逢った時のように、レオンハルト殿いわく「豊満我が儘ボディ」を全面に押し出して女らしさをアピールする事はなくなった。
短い旅の間に色んな事を学び、吸収して、精神的に脆くなっていた部分も見られなくなった。
よく笑い、喜び、驚き、色んな表情を見せてくれるようになった彼女は……振り回されているよね、私同様あの二人に。
「殿下が、お城でおっしゃっていた、レオンハルト様と付き合っていたら身が持たない…今ならすごく分かりますわ…。
あの方のお相手は、ディアーナ様以外には無理です。」
「だろう?だが、ディアーナ嬢の相手も彼以外には無理だと思うよ。
……実は、あのディアーナ嬢は元々が私の婚約者だったんだ。」
ウィリアが驚きの表情を見せる。
私は彼女の、この表情がとても好きだ。
水色の長い髪に同じく水色の瞳、その目が大きく開かれる。
「フラれたんだけどね、私はレオンハルト殿に。」
「はぁあ?」
いかん、話す順序を間違えた。
それから私は、順を追ってウィリアに今に至るまでの旅について話した。
「ああ、それで…殿下はおかんと呼ばれているのですわね。」
食い付く所、そこ?
私、あの二人がどんなに永い時を経て結ばれたのか、千年を越える時を経て想いが繋がったのか、ドラマチックに語ったつもりだったんだけど。
「世話焼きなのですわね、スティーヴンは。
…だからわたくしの事も、ほっておけなかったのですわね…。」
あ…ウィリアが私を呼び捨てにしている…。
「だから、あのジャンセンとか言う…神様も、スティーヴンに世話を頼んじゃうのですわ。」
気付いてる?ウィリア。君、私を呼び捨てにしている…。
距離が詰まった気がして、私は…嬉しくて…顔が熱くなっている…。
「ねぇ、殿下…わたくし、おかんツーと呼ばれてますのよ?
これ、殿下のせいですわよね?」
殿下に戻った…。たまたまだったのか…?
「ムカついたから、わたくし、これからは殿下の事をスティーヴンって呼び捨てにしますわ!」
腰に手を当て、ふんぞり返るように大きな胸を張る。
誰に教えられたか、言うまでもない言葉に態度。
不敬?そんなもの、今さら何だ。
ウィリアと私の距離が縮まったのに、それを責める理由など何も無い。
「ああ、ウィリア!それで構わない!」
私はウィリアの手を握った。まぁ、握手だな。
背後から姿は見えないが声がする。
「…そこは抱き締めてだろうが……このヘタレ王子が。」
ディアーナ嬢……おそらくレオンハルト殿も居るな……。
この変態夫婦め、覗くのヤメロ!!
「あんまりウダウダ言っていると、レオンが町をプチりたがるからやめなさい!」
そのレオンハルト殿に目をやると、彼はまだ空気椅子を続けていた。
「あの…ちなみにディアーナ嬢、なぜレオンハルト殿はあのような事を…何かの罰ですか?」
私は尋ねながらディアーナ嬢が膝から降りた後も空気椅子を続けているレオンハルト殿を目線で指した。
「え?殿下が居なくなって二人きりだって気付いた途端、愛してる!とか言って襲い掛かって来たので。あの変態が。」
ディアーナ嬢の答えに、ああ、と小さく頷く。
そして私は冷ややかな目でレオンハルト殿を見る。
ある意味、期待を裏切らない人だと尊敬もするが…。
こんな少女の尻に敷かれる男が、気分次第で町を破壊するだけの力を持っているのだから…世も末だ。
まあ、あの面倒臭い親の御子だからな…。
二人揃って本当に面倒臭い人だ。いや、神なんだけど。
「あの…ディアーナ嬢さえ良ければ、しばらくウィリア嬢を旅に同行させたいのだが…どうだろう?」
決定権はディアーナ嬢にあるだろうから、レオンハルト殿は無視する事にした。
私の申し出に、ウィリア嬢が慌て出す。
「わ、わたくしがレオンハルト様達の旅に同行ですか?!
そんな…お役に立てませんし、足を引っ張るだけですわ!」
「役に立てなくて落ち込んだなら、背後から抱き締めて貰えばいいのよ、殿下に。」
慌て出したウィリア嬢の肩をポンと叩いたディアーナ嬢が、ニヤリと意味深な笑みを浮かべて答えた。
ブフォ!!ナニ言ってんだ!?私は思い切り噴き出した。
役立たずだと落ち込む所を背後から抱き締められ慰められる。
その流れ、ディアーナ嬢がレオンハルト殿にアッパーとやらをお見舞いした時の流れだよな!?
しかも、そのあとディアーナ嬢、拐われてるし。
いやいや、それより…私がウィリア嬢を抱き締めるのか?
私!?
私の反応を見ていたディアーナ嬢がポツリと呟く。
「抱き締めるの、私でもいいけど…。
そんなおっきいの、きっと揉んじゃうわ…レオンは論外でしょう?」
「……では、殿下にお願いしたいです……。」
何かに怯えたウィリア嬢が、消去法で残った私の名を挙げた。
そもそもなぜ、背後から抱き締めるのが前提?
しかも揉んじゃうの!?ディアーナ嬢が?
「ウィリア、レオンハルト殿とディアーナ嬢は…?」
「レオンハルト様なら、あちらでディアーナ様に新しい技をかけられておいででしたわ…。」
「そうか、なら暫くは静かだな。…今の内に食事の仕度をしようか…ウィリア、あれ取って。」
「はい、火打石ですね。」
ウィリアと二人で夜営の準備を始める。
ウィリアは食材を切り調理を始め、私はその間に石を組んで火を起こす準備をする。
私とウィリアは、あれ、それ、で会話が成り立つ様になった。
何か…熟年の夫婦みたいになってないか…?
ときめく暇もなく。
ウィリアを旅に同行させて、もう二ヶ月が経つ。
城から連れ出したばかりの頃とは違い、ウィリアは暗く思い詰める事が無くなった。
と言うか、思い詰める暇が無い。
神の御子夫婦の、あの二人のドタバタに巻き込まれると、悩んでいる事が馬鹿馬鹿しくなる。
夫婦喧嘩や兄妹喧嘩を止め、魔物や、魔獣を退治し、たまに寄る町や村で見知らぬ人との交流。
幼い頃から巫女として、あの町に囚われていた彼女には何もかもが新鮮で刺激的だったろう。
「ねぇ、ウィリアはジャンセンが何者か知ってるの?
あれねー、一応私達の父親なのよ。」
食事をしながら、ディアーナ嬢が楽しそうに話す。
「え?…あの、黒髪の若い男性がディアーナ様の…え?私達?」
意味が分からないと混乱した様子のウィリアを他所に、レオンハルト殿とディアーナ嬢が私を見てほくそ笑む。
「親父から許しが出ているって事は…まぁ、そうなんだろうな。」
親父?ジャンセンの事だな。何の許しだろう。
レオンハルト殿はニヤニヤしながら私を見る。
ウザいぞ、神の御子。
「あの黒髪のジャンセンって若者はね、創造主なのよ。
この世界を造った神様みたいなもので、私とレオンの父親でもあるの!
でも、これは本来、代々国王しか知ってはいけない事なのよ。」
「!!なぜ、そんな事をわたくしに教えてしまうんですの!?」
焦るウィリアを見て大はしゃぎのディアーナ嬢。
そして私を指さして、ウェーイと言っているバカ…いや、レオンハルト殿。
何なんだ、このバカ夫婦。イラッとするんだけど。
ちなみに
戦闘時において、ウィリアは役立たずでは無かった。
元々が巫女という立場ゆえか、魔力もそこそこある。
攻撃魔法は使えないが補助的な魔法が使え、主に私をサポートしてくれる。
レオンハルト殿とディアーナ嬢に関してはサポート必要無し。
いや、レオンハルト殿は身体の劣化さえ無ければ、ほぼ無敵の強い人だってのは分かる。
ディアーナ嬢、いつの間にそんな強くなったの?
ジャンセンから渡されたらしい短剣と、蹴りと拳でザコ魔獣位ならサクサク倒していく。満面の笑顔で。
全身凶器になってるじゃないか。
……ちょっと、おっかない……。
だからですね、ウィリアを背後から抱き締めて「君は役立たずじゃないよ」なんて慰める機会は無いんです。
そんな顔で睨まないで下さいよ、ディアーナ嬢…
戦闘が終わったばかりの貴女、ギラギラに興奮していて怖いんですから。
「………チッ…ヘタレが……」
なんだ、その呟き!ディアーナ嬢!
自分がヘタレ卒業出来たの、誰のおかげだと思ってんだ!
「よく頑張ったな!さすがディアーナ!愛してるよ!」
ディアーナ嬢に唇を突き出してハグしようとして、足払いをかけられているレオンハルト殿。
そんな無意味なお手本も必要ありません。
第一、私がウィリアにいきなりハグして「愛してる!」とか、おかしいでしょう?変態呼ばわりされますよ。
……ああ、そういえば貴方、変態でしたね……。
目まぐるしく過ぎる日々。疲れる…だが、楽しくもある。
夜営の準備をする時だけ、私はウィリアと二人きりになる。
ウィリア嬢は美しい人だ。
そんな彼女の事を見ていてしまう私が居る。
初めて逢った時のように、レオンハルト殿いわく「豊満我が儘ボディ」を全面に押し出して女らしさをアピールする事はなくなった。
短い旅の間に色んな事を学び、吸収して、精神的に脆くなっていた部分も見られなくなった。
よく笑い、喜び、驚き、色んな表情を見せてくれるようになった彼女は……振り回されているよね、私同様あの二人に。
「殿下が、お城でおっしゃっていた、レオンハルト様と付き合っていたら身が持たない…今ならすごく分かりますわ…。
あの方のお相手は、ディアーナ様以外には無理です。」
「だろう?だが、ディアーナ嬢の相手も彼以外には無理だと思うよ。
……実は、あのディアーナ嬢は元々が私の婚約者だったんだ。」
ウィリアが驚きの表情を見せる。
私は彼女の、この表情がとても好きだ。
水色の長い髪に同じく水色の瞳、その目が大きく開かれる。
「フラれたんだけどね、私はレオンハルト殿に。」
「はぁあ?」
いかん、話す順序を間違えた。
それから私は、順を追ってウィリアに今に至るまでの旅について話した。
「ああ、それで…殿下はおかんと呼ばれているのですわね。」
食い付く所、そこ?
私、あの二人がどんなに永い時を経て結ばれたのか、千年を越える時を経て想いが繋がったのか、ドラマチックに語ったつもりだったんだけど。
「世話焼きなのですわね、スティーヴンは。
…だからわたくしの事も、ほっておけなかったのですわね…。」
あ…ウィリアが私を呼び捨てにしている…。
「だから、あのジャンセンとか言う…神様も、スティーヴンに世話を頼んじゃうのですわ。」
気付いてる?ウィリア。君、私を呼び捨てにしている…。
距離が詰まった気がして、私は…嬉しくて…顔が熱くなっている…。
「ねぇ、殿下…わたくし、おかんツーと呼ばれてますのよ?
これ、殿下のせいですわよね?」
殿下に戻った…。たまたまだったのか…?
「ムカついたから、わたくし、これからは殿下の事をスティーヴンって呼び捨てにしますわ!」
腰に手を当て、ふんぞり返るように大きな胸を張る。
誰に教えられたか、言うまでもない言葉に態度。
不敬?そんなもの、今さら何だ。
ウィリアと私の距離が縮まったのに、それを責める理由など何も無い。
「ああ、ウィリア!それで構わない!」
私はウィリアの手を握った。まぁ、握手だな。
背後から姿は見えないが声がする。
「…そこは抱き締めてだろうが……このヘタレ王子が。」
ディアーナ嬢……おそらくレオンハルト殿も居るな……。
この変態夫婦め、覗くのヤメロ!!
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!
菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

【完結】薔薇の花と君と
ここ
恋愛
公爵令嬢フィランヌは、誤解されやすい女の子。甘やかし放題の家族には何もさせてもらえない。この世のものとは思えぬ美貌とあり余る魔力。
なのに引っ込み思案で大人しい。
家族以外からは誤解されて、ワガママ令嬢だと思われている。
そんな彼女の学園生活が始まる。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる