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Another Story(2025)3話
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キリアンと場所を入れ替え足元に行ったカーキは、ガインの左脚の膝頭に手の平を置いた。
キリアンの熱い楔をを咥え込んでいた淫口を指先で弄ばれ、一瞬とは言え抵抗を考えるより先に陰部への愛撫を甘んじて受け入れてしまったガインは、カーキの手が膝頭に置かれた瞬間に「今在るべき自身」を取り戻した。
「や、やめろ!カーキ!!俺は…俺はそこまで…!
貶めたくなるほど、そんなにもお前達に憎まれていたのか!俺は…!」
カーキはガインの声には一切の反応を見せず、開いた足を閉じる様に内側に向いたガインの両脚の膝頭に手を置き、左右に腕を拡げて足を大きく開かせた。
「!!!な…!」
「せっかく熟し掛けて美味そうになっているのに、足を閉じて隠すなよ院長。」
カーキはガインの足が閉じる事が出来ない様に、開いた両脚の間に身体を入れ、自身のトラウザーズの前から勃起状態の雄根を出すと尖端をガインの蜜口に当てた。
クチクチと尖端で柔くなった結び目を撫で、時折クポと鈴口だけが入るほど浅い挿入を繰り返す。
ガインは浅い挿入の度に構えた様に身体を強張らせ、何度も続けられる、その児戯の様な行為に「やめろ!」と馬鹿げた行為を非難する意識と、焦らされ続けた身体とが乖離してゆく。
「いい加減、こんな馬鹿な事はやめ……!!!
ふあああ!あ…!あぁ!」
グプゥと唐突に最奥まで熱杭を穿たれたガインは身体を弓なりに大きくしならせ、厚みのある胸部を激しい呼吸と共に上下させた。
「ああ、入り口は柔らかいが中は窮屈だ。
まだ処女の孔だな。
これも悪くは無いが拒む様に狭いこの場所を、俺達で具合の良いメス孔にしていくのかと考えたら…楽しみで仕方がない。」
ミッチリと根元まで楔を打ち込み、互いの恥毛がザリザリと擦れ合う様に腰で輪を描きながらカーキはガインの内壁の全方位を巨木の幹で押し拡げて馴染ませていく。
「うあ…ああっ!あ…!や…抜け………」
「繋がるだけじゃ物足りないんだよな…?
院長、あんたが仕込む迄も無くこちら側の人間だと知って俺は嬉しい。
最初から、遠慮なくヤれる。」
カーキはグッと腰を引き、深く埋め込んだ熱の塊をズルルっと引き抜き掛けた。
カーキの性器の括れによりガインの内壁が引っかかる様にカカカカッと掻かれ、その振動で思わずガインの腰がクンと上がる。
「ああっ!ふぁ…ン…ぁあ…」
「ははは、いい声で鳴く。院長それはおねだりか?
もっと早くナカを擦って欲しいと。では、お望み通りに。」
「違う!やめろと言って…ちが……んおぉあ!!」
括れ迄の頭の部分を内側に残したまま腰を引いて幹の部分を抜いたカーキは、ガインの両側の膝頭に置いた手の平を太腿を撫で回しながら腰まで移動させ、ガッチリとしたガインの腰を両手で掴むとバチュンと濡れた肌がぶつかる音がする勢いで、再び楔を深く埋め込んだ。
「焦らせて悪かった、キリアン同様に俺の精もたっぷりナカに注いでやるからな。」
「違う…!やめ…やめろ…あ…あ…!」
幾度となく内側を行き来して道を拡げ掘り進むカーキに与えられる律動に、ガインの身体が激しく揺さぶられて長テーブルの脚がギッギッと軋む音を立てる。
意識を逸らす為にかガインの手は掴む場所を探してテーブルの上を彷徨い、唇を噛みながらたわんだテーブルクロスを強く握り締めた。
「院長ォ、やめてって顔じゃないんだけど。」
ガインの右側に立つフォーンはクスクスと笑いながら、ガインの右乳首を舌先でつつく。
「駄目だよガイン、意識を逸らして堪えたりしちゃ。
声を殺して逃げたりしないで俺達の与える全てを受け入れてくれないと。」
キリアンはクロスをきつく掴むガインの左手の指を一本ずつ開いて手を取り、手の甲にチュクっと音を立て唇を当てた。
「ンうっ!あ…あッ…!」
激しい抽挿を受ける中でのそんな僅かな愛撫でも、ガインは全身を身震いさせて大袈裟な程の反応を返した。
ガインは涙ぐむ様に潤んだ瞳の周りを赤く染め、手の甲に唇を当てたキリアンを見た。
言葉を紡ぎにくくなった唇をゆっくりと動かし、キリアンに向け「なぜ」と問う。
「なぜ…か。
前から何度も俺達を捨てたとか言って謝ってるし…ガインは俺達がガインに捨てられた事を恨んでこんな事をしていると思っているみたいだね。
だからロクな抵抗もしないで受け入れてくれたのか。贖罪のつもりで。」
自分の考えを否定する様なキリアンの言葉を聞きながら、「え、違うのか?」との思いも頭に浮かぶが、ガインはそれを口にして問う事が出来ない。
内側を満たしたカーキの楔が卑猥な音を立て内側の粘膜をこそぐように孔を出入りし、小高い胸部の頂上にあるプクリと膨らんだ突起をフォーンの指先や舌先で弄ばれ続けるガインの普段の思考は、1枚の壁を隔てた向こう側にある様で、それを自分の言葉にまで持ち出す事が出来ない。
嬌声に混じって惰性の様に拒否や否定の言葉は口から出るが、そこに自分の本心が乗ってるのかを考える事さえ出来てはいない状態。
それがキリアンの言う様に、長い間禁欲生活を送っていたからとは言い難い。
「初めて男を咥え込んだとは思えない順応ぶりだな院長。
こんなに素晴らしいメス孔をお持ちとは、俺達にとっては、嬉しい誤算だ。」
「あっあっあっ!ちがっ…違うんだ…!ンあぁ!」
「なぁにが違うんだろ、びんびんにおっ勃てたペニスを気持ち良さげに振り回しながら言う台詞じゃないんじゃない?」
カーキとフォーンに貶められる言葉で羞恥を煽られたガインの身体の芯に更なる熱が灯る。
うっすら汗ばむ肌は淡い赤に染まり、男臭くもある香りをムワッと急激に立ち昇らせた。
「ふふっ…やらしいニオイ…汗と精液と…俺達の精に混じってガインの内側から溢れ出て来た女のコのニオイがする。」
キリアンは、いななく馬の頭の様に起き上がり激しく揺れるガインのペニスを掴み、ツゥと舌先を這わせた。
「くああっ!そ、そんなトコ…舐めたら……」
自分の吐いた言葉で、性器を舐められているのだと改めて認識した途端、自身が受けている行為が急激に恥ずかしくなり、ガインはカァっと顔全部を真っ赤にして口をつぐんだ。
「舐めたら?気持ち良くて乱れてしまう?
もしかして…ここ舐められるの初めて?
本当にガインは中も外も感度が良くて、愉しいよ。」
「あっ…!あ…あぁあ!そっ…そこッ…!」
キリアンはガインの馬首の先にある小さな吐精口を、ほじくる様に舌先でグリグリと強く刺激しながらガインを昇り詰めさせて射精を促した。
が、吐精の寸前で鈴口を塞いだ。
「な、なんで止め…!………」
思わず本音を漏らし掛けたガインは慌てた様に口をつぐむ。
この様な行為を心情的には受け入れていないつもりの自身の口から出かかった、止めた事に抗議する様な言葉に戸惑い過ぎ、自分でもどうして良いか分からない。
「もしかして…止めないでって言おうとした?
ふふ…ガインにはね、外側よりも中で感じて絶頂を迎える様になって欲しいんだよね。
だから、女のコの孔でカーキのを飲む時に出させてあげる。」
「は、ハァッ!?何を言っ……ンくぁっ!」
ガインの抗議を聞かぬ内に、カーキが追い込みをかける様に激しく何度もガインの最奥を突き上げ始めた。
身体が上擦って逃げない様にガインの両手首を掴み引き寄せ、深く交わる様に下肢を密着させての抽挿をする。
「あっ!ンぅッ…!深い…やっ…擦れるっ…!」
カーキの動きに合わせ、ペタっと密着した肌の間でガインの双珠も雄茎もカーキの性器の付け根でグイグイと押し潰され擦られ、律動に合わせ先端の鈴口から滲み出た粘液が肌を濡らしペチペチと音を鳴らす。
「カーキ、2人だけでやらしく絡まって!
それされると俺達が手を出しにくいんだけど!独り占めズルくない?」
「初めてのフィニッシュくらい好きにさせろ。
次はお前なんだから、好きなだけ絡まればいいじゃないか。
さぁ院長、次が待ってる……たくさん飲んでくれ。」
カーキとフォーンの言い合いを聞きながら、キリアンも押さえていたガインの雄根から手が離れ、鈴口から漏れ出す様にピルピルと出るガインの白濁液を見て苦笑した。
「ガインは、もう充分に中で感じる身体になってるみたいだね。」
ガインは身体の奥深い所でドクンと大きな脈動を感じ、同時に内側に熱を浴びせられた。
「ああっ!中が熱…!くっ…ふぁぁっ!イヤ…嫌だ!」
カーキに両手首を掴まれ深く繋がったまま身動きが取りにくい状態で内側に熱液を注がれたガインは、頭を激しく動かして身体を支配してゆく快感から逃れようと意識を逸らして自我を保とうとする。
「嫌じゃないだろう?
飲み干す勢いで絡み付いてきているじゃないか。
あんたの尻の卑猥な肉ヒダが。
思った以上に具合が良くて……」
「違う!こんな事…間違っている!
俺はひどい父親だったと思う…!それでも…こんな!」
ブワッと涙を流し、相変わらず謝罪の言葉を口にするガインに、キリアンとカーキは目を合わせ、苦笑混じりに僅かに困った表情をして互いを見た。
カーキはガインの内側からズルっと楔を引き抜くとフォーンに目で合図を送り、フォーンはパァッと顔を明るくしてガインの脚間に移動した。
「院長、あんたは……俺達があんたを憎んで、こんな事をしていると思っているのか?」
場所を譲って一歩下がったカーキは、フォーンの背後からボソッと低い声音で呟いた。
「…??違うってのか…?っつ、うあ…!あ!」
「うん、違うよ。」
カーキの呟きを拾ったガインだったが、その問いの答えを考える間も無くフォーンが割って入った。
フォーンはまだ緩いガインの結び目に中指と薬指を揃えて挿れ、内側にあるカーキの精を掻き出し始めた。
掻き出された精液がトロトロとガインの尻の谷間を伝い落ち、テーブルの下の床に白い液溜まりを作る。
「何の話もせず、いきなりだったからねー。
でもさ、俺達ももう限界だったんだよ。
邸に着くまでは我慢するってみんなで決めていたし。」
「あっ!うあっ!ンン…!」
「だから、説明する前に俺も院長を味わわせて貰うね」
トロトロに濡れた谷間に在る熟れた果実の様な蜜孔に狙いを定めた様に雄根の先端をグヌゥと押し付けたフォーンは、抵抗の少ない入り口を押し拡げてガインの内部への侵入を果たした。
「くっ!…っあ!もう無理ッ…!」
「すっごくトロトロ…なのにキュッて!中がキュぅッて!
ナニこれすっごい!院長のカラダ、思っていた以上だよ!めちゃくちゃ名器じゃん!」
フォーンは腰を進めてクプクプとガインの中を自分で満たしてゆく。
ガインの最奥を目指して突き進ませた巨杭を全て埋め込み、フォーンは感嘆の溜め息を吐いた。
「はぁ~根元までズッポリ…最高に気持ちいい…
ナカいっぱいコスってあげるからねー」
「いや…!ちょ、やめ…!」
フォーンはガインの腹側の天井をこ削ぐように引っ掛けた長い杭を、ヌルぅクプゥと出入りさせ始めた。
ゆっくりとしたストロークに、内側から背筋を撫でられた様なゾクゾクッとした感触が走り、ガインの口からそれに合わせた静かな甘い声が漏れ出した。
「あっ…あ…あ…ン…あっ……」
「可愛い声を出すんだね、ガイン。
もっと全てを曝け出して良いんだよ?」
甘い声音を漏らし、フォーンに貫かれながら身をよじるガインの頬を撫でながらキリアンがガインの耳元で優しく囁く。
「今の俺達は、ガインに父親である事を求めて無いのだから。」
「……………!!!」
キリアンの言葉にガインは声を失った。
そう思われて然るべきだと覚悟はしていたのに、実際にキリアンの口から出た言葉を自身の耳で聴く事の精神的な衝撃は大きかった。
3人の瞳が同時にガインに向けられる。
ガインは自分が今、どんな表情をしているか分からない。
ただ熱い物が頬を伝い、それはすぐ冷えて冷たく頬を濡らす。
愛した者たちからの拒絶の意思表示は、ガインの胸を深く抉った。
「…………ゴメン………院長…………俺達さ………
院長にそんなカオさせたかったんじゃないんだ…けど…
その悲壮感いっぱいの顔も可愛くて、すごくソソられるんだけど!さぁ続きしようね、院長!」
一瞬俯きかけ、沈んだ表情を見せたフォーンだったが、すぐに顔を上げ明るい表情を見せた。
「は?」と戸惑うガインを置き去りに、蜜孔の入り口がクニュと拡げられた。
「……!?は…?な、何ッ…ふぁっ!!」
テーブルに横たわるガインの上に、長い楔で繋がったままのフォーンが身体を重ねる。
大きな丸太を抱く様にガインを抱き締めたフォーンは、ゆっくりだった腰の動きを速めていった。
「ごめんねガイン…ちゃんと説明するから……うん
するつもりなんだけど……若いって厄介だよね。
ごめんね、止まらなくなりそうで━━ふふっ
フォーン、次は俺だから早くして。」
キリアンは困った様に眉尻を下げながら微笑むと、涙と汗に濡れたガインの頬に自身の頬を寄せた。
キリアンの熱い楔をを咥え込んでいた淫口を指先で弄ばれ、一瞬とは言え抵抗を考えるより先に陰部への愛撫を甘んじて受け入れてしまったガインは、カーキの手が膝頭に置かれた瞬間に「今在るべき自身」を取り戻した。
「や、やめろ!カーキ!!俺は…俺はそこまで…!
貶めたくなるほど、そんなにもお前達に憎まれていたのか!俺は…!」
カーキはガインの声には一切の反応を見せず、開いた足を閉じる様に内側に向いたガインの両脚の膝頭に手を置き、左右に腕を拡げて足を大きく開かせた。
「!!!な…!」
「せっかく熟し掛けて美味そうになっているのに、足を閉じて隠すなよ院長。」
カーキはガインの足が閉じる事が出来ない様に、開いた両脚の間に身体を入れ、自身のトラウザーズの前から勃起状態の雄根を出すと尖端をガインの蜜口に当てた。
クチクチと尖端で柔くなった結び目を撫で、時折クポと鈴口だけが入るほど浅い挿入を繰り返す。
ガインは浅い挿入の度に構えた様に身体を強張らせ、何度も続けられる、その児戯の様な行為に「やめろ!」と馬鹿げた行為を非難する意識と、焦らされ続けた身体とが乖離してゆく。
「いい加減、こんな馬鹿な事はやめ……!!!
ふあああ!あ…!あぁ!」
グプゥと唐突に最奥まで熱杭を穿たれたガインは身体を弓なりに大きくしならせ、厚みのある胸部を激しい呼吸と共に上下させた。
「ああ、入り口は柔らかいが中は窮屈だ。
まだ処女の孔だな。
これも悪くは無いが拒む様に狭いこの場所を、俺達で具合の良いメス孔にしていくのかと考えたら…楽しみで仕方がない。」
ミッチリと根元まで楔を打ち込み、互いの恥毛がザリザリと擦れ合う様に腰で輪を描きながらカーキはガインの内壁の全方位を巨木の幹で押し拡げて馴染ませていく。
「うあ…ああっ!あ…!や…抜け………」
「繋がるだけじゃ物足りないんだよな…?
院長、あんたが仕込む迄も無くこちら側の人間だと知って俺は嬉しい。
最初から、遠慮なくヤれる。」
カーキはグッと腰を引き、深く埋め込んだ熱の塊をズルルっと引き抜き掛けた。
カーキの性器の括れによりガインの内壁が引っかかる様にカカカカッと掻かれ、その振動で思わずガインの腰がクンと上がる。
「ああっ!ふぁ…ン…ぁあ…」
「ははは、いい声で鳴く。院長それはおねだりか?
もっと早くナカを擦って欲しいと。では、お望み通りに。」
「違う!やめろと言って…ちが……んおぉあ!!」
括れ迄の頭の部分を内側に残したまま腰を引いて幹の部分を抜いたカーキは、ガインの両側の膝頭に置いた手の平を太腿を撫で回しながら腰まで移動させ、ガッチリとしたガインの腰を両手で掴むとバチュンと濡れた肌がぶつかる音がする勢いで、再び楔を深く埋め込んだ。
「焦らせて悪かった、キリアン同様に俺の精もたっぷりナカに注いでやるからな。」
「違う…!やめ…やめろ…あ…あ…!」
幾度となく内側を行き来して道を拡げ掘り進むカーキに与えられる律動に、ガインの身体が激しく揺さぶられて長テーブルの脚がギッギッと軋む音を立てる。
意識を逸らす為にかガインの手は掴む場所を探してテーブルの上を彷徨い、唇を噛みながらたわんだテーブルクロスを強く握り締めた。
「院長ォ、やめてって顔じゃないんだけど。」
ガインの右側に立つフォーンはクスクスと笑いながら、ガインの右乳首を舌先でつつく。
「駄目だよガイン、意識を逸らして堪えたりしちゃ。
声を殺して逃げたりしないで俺達の与える全てを受け入れてくれないと。」
キリアンはクロスをきつく掴むガインの左手の指を一本ずつ開いて手を取り、手の甲にチュクっと音を立て唇を当てた。
「ンうっ!あ…あッ…!」
激しい抽挿を受ける中でのそんな僅かな愛撫でも、ガインは全身を身震いさせて大袈裟な程の反応を返した。
ガインは涙ぐむ様に潤んだ瞳の周りを赤く染め、手の甲に唇を当てたキリアンを見た。
言葉を紡ぎにくくなった唇をゆっくりと動かし、キリアンに向け「なぜ」と問う。
「なぜ…か。
前から何度も俺達を捨てたとか言って謝ってるし…ガインは俺達がガインに捨てられた事を恨んでこんな事をしていると思っているみたいだね。
だからロクな抵抗もしないで受け入れてくれたのか。贖罪のつもりで。」
自分の考えを否定する様なキリアンの言葉を聞きながら、「え、違うのか?」との思いも頭に浮かぶが、ガインはそれを口にして問う事が出来ない。
内側を満たしたカーキの楔が卑猥な音を立て内側の粘膜をこそぐように孔を出入りし、小高い胸部の頂上にあるプクリと膨らんだ突起をフォーンの指先や舌先で弄ばれ続けるガインの普段の思考は、1枚の壁を隔てた向こう側にある様で、それを自分の言葉にまで持ち出す事が出来ない。
嬌声に混じって惰性の様に拒否や否定の言葉は口から出るが、そこに自分の本心が乗ってるのかを考える事さえ出来てはいない状態。
それがキリアンの言う様に、長い間禁欲生活を送っていたからとは言い難い。
「初めて男を咥え込んだとは思えない順応ぶりだな院長。
こんなに素晴らしいメス孔をお持ちとは、俺達にとっては、嬉しい誤算だ。」
「あっあっあっ!ちがっ…違うんだ…!ンあぁ!」
「なぁにが違うんだろ、びんびんにおっ勃てたペニスを気持ち良さげに振り回しながら言う台詞じゃないんじゃない?」
カーキとフォーンに貶められる言葉で羞恥を煽られたガインの身体の芯に更なる熱が灯る。
うっすら汗ばむ肌は淡い赤に染まり、男臭くもある香りをムワッと急激に立ち昇らせた。
「ふふっ…やらしいニオイ…汗と精液と…俺達の精に混じってガインの内側から溢れ出て来た女のコのニオイがする。」
キリアンは、いななく馬の頭の様に起き上がり激しく揺れるガインのペニスを掴み、ツゥと舌先を這わせた。
「くああっ!そ、そんなトコ…舐めたら……」
自分の吐いた言葉で、性器を舐められているのだと改めて認識した途端、自身が受けている行為が急激に恥ずかしくなり、ガインはカァっと顔全部を真っ赤にして口をつぐんだ。
「舐めたら?気持ち良くて乱れてしまう?
もしかして…ここ舐められるの初めて?
本当にガインは中も外も感度が良くて、愉しいよ。」
「あっ…!あ…あぁあ!そっ…そこッ…!」
キリアンはガインの馬首の先にある小さな吐精口を、ほじくる様に舌先でグリグリと強く刺激しながらガインを昇り詰めさせて射精を促した。
が、吐精の寸前で鈴口を塞いだ。
「な、なんで止め…!………」
思わず本音を漏らし掛けたガインは慌てた様に口をつぐむ。
この様な行為を心情的には受け入れていないつもりの自身の口から出かかった、止めた事に抗議する様な言葉に戸惑い過ぎ、自分でもどうして良いか分からない。
「もしかして…止めないでって言おうとした?
ふふ…ガインにはね、外側よりも中で感じて絶頂を迎える様になって欲しいんだよね。
だから、女のコの孔でカーキのを飲む時に出させてあげる。」
「は、ハァッ!?何を言っ……ンくぁっ!」
ガインの抗議を聞かぬ内に、カーキが追い込みをかける様に激しく何度もガインの最奥を突き上げ始めた。
身体が上擦って逃げない様にガインの両手首を掴み引き寄せ、深く交わる様に下肢を密着させての抽挿をする。
「あっ!ンぅッ…!深い…やっ…擦れるっ…!」
カーキの動きに合わせ、ペタっと密着した肌の間でガインの双珠も雄茎もカーキの性器の付け根でグイグイと押し潰され擦られ、律動に合わせ先端の鈴口から滲み出た粘液が肌を濡らしペチペチと音を鳴らす。
「カーキ、2人だけでやらしく絡まって!
それされると俺達が手を出しにくいんだけど!独り占めズルくない?」
「初めてのフィニッシュくらい好きにさせろ。
次はお前なんだから、好きなだけ絡まればいいじゃないか。
さぁ院長、次が待ってる……たくさん飲んでくれ。」
カーキとフォーンの言い合いを聞きながら、キリアンも押さえていたガインの雄根から手が離れ、鈴口から漏れ出す様にピルピルと出るガインの白濁液を見て苦笑した。
「ガインは、もう充分に中で感じる身体になってるみたいだね。」
ガインは身体の奥深い所でドクンと大きな脈動を感じ、同時に内側に熱を浴びせられた。
「ああっ!中が熱…!くっ…ふぁぁっ!イヤ…嫌だ!」
カーキに両手首を掴まれ深く繋がったまま身動きが取りにくい状態で内側に熱液を注がれたガインは、頭を激しく動かして身体を支配してゆく快感から逃れようと意識を逸らして自我を保とうとする。
「嫌じゃないだろう?
飲み干す勢いで絡み付いてきているじゃないか。
あんたの尻の卑猥な肉ヒダが。
思った以上に具合が良くて……」
「違う!こんな事…間違っている!
俺はひどい父親だったと思う…!それでも…こんな!」
ブワッと涙を流し、相変わらず謝罪の言葉を口にするガインに、キリアンとカーキは目を合わせ、苦笑混じりに僅かに困った表情をして互いを見た。
カーキはガインの内側からズルっと楔を引き抜くとフォーンに目で合図を送り、フォーンはパァッと顔を明るくしてガインの脚間に移動した。
「院長、あんたは……俺達があんたを憎んで、こんな事をしていると思っているのか?」
場所を譲って一歩下がったカーキは、フォーンの背後からボソッと低い声音で呟いた。
「…??違うってのか…?っつ、うあ…!あ!」
「うん、違うよ。」
カーキの呟きを拾ったガインだったが、その問いの答えを考える間も無くフォーンが割って入った。
フォーンはまだ緩いガインの結び目に中指と薬指を揃えて挿れ、内側にあるカーキの精を掻き出し始めた。
掻き出された精液がトロトロとガインの尻の谷間を伝い落ち、テーブルの下の床に白い液溜まりを作る。
「何の話もせず、いきなりだったからねー。
でもさ、俺達ももう限界だったんだよ。
邸に着くまでは我慢するってみんなで決めていたし。」
「あっ!うあっ!ンン…!」
「だから、説明する前に俺も院長を味わわせて貰うね」
トロトロに濡れた谷間に在る熟れた果実の様な蜜孔に狙いを定めた様に雄根の先端をグヌゥと押し付けたフォーンは、抵抗の少ない入り口を押し拡げてガインの内部への侵入を果たした。
「くっ!…っあ!もう無理ッ…!」
「すっごくトロトロ…なのにキュッて!中がキュぅッて!
ナニこれすっごい!院長のカラダ、思っていた以上だよ!めちゃくちゃ名器じゃん!」
フォーンは腰を進めてクプクプとガインの中を自分で満たしてゆく。
ガインの最奥を目指して突き進ませた巨杭を全て埋め込み、フォーンは感嘆の溜め息を吐いた。
「はぁ~根元までズッポリ…最高に気持ちいい…
ナカいっぱいコスってあげるからねー」
「いや…!ちょ、やめ…!」
フォーンはガインの腹側の天井をこ削ぐように引っ掛けた長い杭を、ヌルぅクプゥと出入りさせ始めた。
ゆっくりとしたストロークに、内側から背筋を撫でられた様なゾクゾクッとした感触が走り、ガインの口からそれに合わせた静かな甘い声が漏れ出した。
「あっ…あ…あ…ン…あっ……」
「可愛い声を出すんだね、ガイン。
もっと全てを曝け出して良いんだよ?」
甘い声音を漏らし、フォーンに貫かれながら身をよじるガインの頬を撫でながらキリアンがガインの耳元で優しく囁く。
「今の俺達は、ガインに父親である事を求めて無いのだから。」
「……………!!!」
キリアンの言葉にガインは声を失った。
そう思われて然るべきだと覚悟はしていたのに、実際にキリアンの口から出た言葉を自身の耳で聴く事の精神的な衝撃は大きかった。
3人の瞳が同時にガインに向けられる。
ガインは自分が今、どんな表情をしているか分からない。
ただ熱い物が頬を伝い、それはすぐ冷えて冷たく頬を濡らす。
愛した者たちからの拒絶の意思表示は、ガインの胸を深く抉った。
「…………ゴメン………院長…………俺達さ………
院長にそんなカオさせたかったんじゃないんだ…けど…
その悲壮感いっぱいの顔も可愛くて、すごくソソられるんだけど!さぁ続きしようね、院長!」
一瞬俯きかけ、沈んだ表情を見せたフォーンだったが、すぐに顔を上げ明るい表情を見せた。
「は?」と戸惑うガインを置き去りに、蜜孔の入り口がクニュと拡げられた。
「……!?は…?な、何ッ…ふぁっ!!」
テーブルに横たわるガインの上に、長い楔で繋がったままのフォーンが身体を重ねる。
大きな丸太を抱く様にガインを抱き締めたフォーンは、ゆっくりだった腰の動きを速めていった。
「ごめんねガイン…ちゃんと説明するから……うん
するつもりなんだけど……若いって厄介だよね。
ごめんね、止まらなくなりそうで━━ふふっ
フォーン、次は俺だから早くして。」
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