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崩れ行く栄華と壊れた皇帝。

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意識を手放したガインは大きな荷物の様に、幌馬車の荷台に投げ込まれた。

荷台に敷かれたムートンの敷物の上にごろりとガインの身体が寝かせられる。

野獣の様に頑丈な肉体を持つガインが目を覚ましたならば、力に物を言わせて暴れる可能性もある。

抵抗を失わせる為に両腕を頭の上に上げさせた状態で、ガインは幌馬車の一部に鎖で繋がれた手枷を付けられた。


幌馬車の荷台にはキリアンだけが乗り込み、気を失ったままのガインの隣に座ってガインの硬い黒髪を優しく撫でた。



「陛下、レミアーナ嬢を追った奴らは放っておいて良いので?
後々報酬を寄越せとか言って来たりするかもですが。」



馬の手綱を引いて来たフォーンが幌を捲くって荷台を覗き込み、キリアンに訊ねた。
フォーンの問いにキリアンは首を傾けて微笑む。



「放っておいていいよ。
彼女を殺しても返り討ちにあっても、俺にはどうでも良い。
彼女が死のうが生きて隣国に逃れようが、それだってどうでも良いんだ。
でもガインには、彼女は生きて捕えたと言っておこうかな。」



フォーンは「あぁ」と小さく納得した返事を溢し、幌の幕を下ろしてから幌の外側からキリアンに声をかけた。



「じゃあ、奴らが生きて戻って来たら始末しますね。」



気を失ったまま横たわるガインと幌馬車の荷台に二人きりとなったキリアンは、口角だけを上げてほくそ笑む。



「ガインさえ手に入れば他はもうどうでもいい。
さぁガイン。俺達の城に帰ろうか。」



ガタガタと荷台が大きく揺れ、幌馬車がゆっくりと動き始めた。

国境を離れ、来た道を戻る様に王都に向かう。



「時間はたくさん有る。
何から話そうか……まずは目を覚まして貰ってからだな。」










思い瞼を開き、薄く開いたガインの目に最初に飛び込んだのは馬車の荷台の天井の幌と、その下で仮眠を取る様に目を閉じているローブを脱いだキリアンの姿だった。


大国の皇帝であるキリアンには似付かわしく無い、簡素な幌馬車の荷台の中。

常に絢爛豪華な衣服を身に纏っていたキリアンが、旅装束の様なシャツにベスト、トラウザース姿でそこに居る。


亡くなったと思っていたキリアンが生きており、この様な場所に、そんな姿で居るだなんて。

ガインからしてみれば、現実離れし過ぎていて全てが幻なのではないかと思わずには居られない。


だが皇帝陛下が存命であったのならば、これ以上に喜ばしい事は無い筈だ。

そう思いたいガインだったが、胸がざわつき不安を拭い去る事が出来ない。

意識を手放す前にキリアンがガインに言った「国の為に俺を殺すのか」の言葉と、拘束された今の自分の状況を鑑みたガインは、自分が罪人として扱われているのだと知った。



━━もしや、此度の陛下暗殺が俺が計画したものだと思われているのだろうか……

カーキとフォーンは暗殺されかけた陛下を救い、今まで陛下と共に身を潜めていたのか?

では、あの首の無い陛下の遺体は?

まるで最初から用意されていたかのように陛下と同じ体格の…………━━



「ガイン、目が覚めていたのか。
無言でいるから気付くのが遅れたよ。」



キリアンは剣を持ち、荷台に横たわるガインの足元に移動した。

両腕を頭の上で拘束され仰向けで転がされたガインの両足を開かせ、その場に移動したキリアンはガインの腹部に剣先を当てた。

このまま腹を貫かれるのかと、ガインの身体が一瞬強張った。



「へ、陛下…ご無事で…何よりです…。
私は………。」



「俺の暗殺には関わって無いって言うんだろ。
分かっている。
ガインは、それよりも先に俺を殺した。」



ガインの腹部に当てられた剣先がガインのシャツの裾を捲り、シャツの内側に入った。

冷たい刃の感触がガインの肌に直に触れる。

思わずビクッと身震いしたガインのシャツと肌の隙間に深く入った剣の刃が、腹部の方から立てられていく。

剣の刃はシャツの裾をプツと切り裂き、そのままガインの喉元までツーっとシャツの布を切り裂いた。

ガインの喉元から盛り上がった胸筋、逞しく割れた腹部の臍まで上半身が露わとなる。

キリアンは逞しいガインの胸の頂きに在る陥没した粒を、掘り返す様に指先でカリカリと掻いてほじくり返した。



「へ、陛下!?な…お戯れを…!」



「お戯れね。
俺もね、よくもそんなフザけた事を言ったなって感じだったよ。戯れにも程があると。
どこまで俺を国の道具にしたいんだって。
ガインの案だったのだろう?
公爵令嬢レミアーナを俺の后として推挙したのは。」



キリアンの指先で摘まれたガインの胸の粒が痛い位に強く捩じり上げられる。



「それは…!!くぁぁっ!!」



「痛みには強いガインも、此処は別か。
鍛え上げられた肉体でも、此処は鈍感には鍛えられなかったか。」



痛みを慰める様に、今度はクニュクニュと優しく指先で揉まれてゆく。

戰場に於いて、指揮官でありながら前線に立つガインは頑強な肉体を持ち、他の者より苦痛には強い身体と精神を持っている。

だが、今与えられているのは苦痛とは違う。

自分の行動の何が皇帝の逆鱗に触れたのかも理解出来ないまま罪人の様な扱いを受けるガインは、この先どの様な罰を受けるのかが分からない。



「た、確かにラーヴァッハ公爵令嬢を陛下の后にとの案を出したのは私ですが……
うぁっ……なっ…陛下…?」



「はぁ……ガイン、お前は俺の心を無視して棄てた。
お前を好きだと言う俺を袖にしたんだ。
それだけならば、まだ赦せた。
国を保つ為に番を用意する?それもお前が?
お前を好きだと言う俺に?
どこまで俺を蔑ろにしたら気が済む。」



開いたガインの両足の間に片膝を付いてしゃがんだキリアンが再び剣先をガインの腹部に当てる。

腰のベルトを剣先で切り、キリアンはガインのトラウザースの前部分を引っ張りながら剣先でピリピリと布を裂いていった。

破かれたボロ布を両腕と両足の膝から下の四肢部分だけに纏ったガインの身体がキリアンの前に晒される。



「私は、陛下を蔑ろにした覚えなど御座いません!
陛下の御心を無視するなど!!」



「うん。悪気は無く、無視したワケでもない。
て事は俺の気持ちなんて、本気にしてなかったんだよな。
真剣に聞いてなかった。
もう言葉で分かって貰おうなんて思ってはいない。」



幌馬車の幕が開きカーキが荷台に入って来た。

カーキはあられもない姿を晒して横たわるガインを一瞥し、腕を上げたガインの左脇の横に腰を下ろすとガインの左足から切り裂かれて残ったボロ布とブーツを投げ捨て、丸太の様に太いガインの腿を高く持ち上げキリアンの前に固く結ばれた後孔を晒させた。



「カーキ!お前っ…!何しやがる!」



「フフッ、カーキを責めないでくれ。
優しくする気は無いんだ、ガイン。
俺と一緒に壊れよう。」



キリアンはガインに見せつける様にして目の前で自身の3本の指をねぶる。

唾液を纏わせた指をガインに見せた後、状況が飲み込めずに唖然とするガインの口に無理矢理、指を捩じ込んだ。



「んぶっ!?んっ…!ン!」



キリアンの指先が口腔を出入りし、ガインの口中にキリアンの味が流れ込む。

ガインの舌先に指を擦り付ける様にして弄んだキリアンは、ガインの唾液を纏う指先を再びねぶる。



「良く濡れてる。これなら少しは楽になるかもね。」



キリアンの濡れた指先がガインの後孔にヒタリと当てられると、固く閉じた窄みを割く様に、そのままズブズブと埋め込まれていった。



「陛下!!ま、待って下さい!!まっ…んああッ!!」



初めて外から異物を挿入され、腸壁を外側に圧迫する苦しさは今まで知っていた切られたり打たれたりする痛みとは別物で、気を逸らして意識を逃がす事が出来ない。

カーキに片足を持たれたままで、背中と腰を浮かせて暴れる。



「まだ2本だけだよ。固いね。
ココがトロトロに柔らかなメスに成り果てるまで、調教してあげる。」



「意味が分かりません!陛下…!おやめ…ふぁあ!」



キリアンの指がガインの入口を拡げる様に孔縁で円を描き、騙し騙し深く指を挿して本数を増やすとチュコチュコと出し入れを始めた。

拘束されたままの身体がビクッと大きくしなり、ガインは頭を左右に大きく振り、片足を持ち上げるカーキの方に顔を寄せる。



「隊長、身に余る光栄だとは思いませんか。
陛下の寵愛を受け、隊長は陛下の物となるのです。
寛大なる陛下は、我々にも隊長を下賜されるとの事。」



ガインの顔を見下ろしたカーキは冷ややかな目でガインを見下ろし、感情の見えない口調で淡々とそう告げた。

ガインはカーキの言う事に理解が及ばず、しばし呆然と思考を停滞させてしまった。



「騎士の身分は捨て、たっぷりと愛されて下さい。
貴方は今日より陛下の愛玩物です。」



「馬鹿な事を言ってんな…!陛下!この様な事…!
おやめ下さい!陛下っ!」





キリアンの指が抜かれ、入口だけ解されたガインの孔口にキリアンが自身の性器の切っ先をニチニチと擦り付け始めた。

僅かに柔くなった孔の縁がキリアンのペニスの頭にヌチャと張り付き、ムィムィとヒダを外側に伸ばされる。



「ずっと夢に見ていたよ、ガイン。
ガインの中を俺で満たして、メチャクチャにするのを。」



ズズッとキリアンのペニスの先端がガインの窄みを押し拡げて侵入を果たそうとする。

腕を拘束され、片足をカーキに押さえ込まれたガインが身をよじって抵抗を見せるが甲斐もなく、深々とキリアンの雄根を体内に飲み込んだ。



「ふぐぉぉ!!んぐっ…!」



「ああ、凄いキツいね。
まるで俺を拒んでいるみたいじゃない?
まぁ拒まれようが関係無いけど。」



深く挿した楔がズルゥっと抜かれかけ、再び最奥を突く様に深く埋め込まれる。

腸壁を圧迫しながら狭い場所を無理矢理占領しようとする異物の侵入を遮る術が無いガインは、裂かれる痛みと内臓を押し上げる様な苦しみに耐え、詰まった声を上げた。



「んッ!は…!やめ……イッ…つぅ!いい加減にッ…!
この様な戯れは、おやめ下さい!陛下!うぐぁあ!」



「いい加減にして欲しいのは、アンタの方だ。隊長。
畏れ多くも、陛下からの寵愛を頑なに拒み続けて……
陛下を拒絶するアンタのどこが忠臣だ。」



苛ついたカーキがガインの腕を繋ぐ鎖を手繰り寄せ、ジャラっと乱暴に持ち上げた。

両手首に重心がかかり、手枷がギリッと肌に食い込む。

痛みに顔をしかめたガインの腰骨の辺りを掴んだキリアンは、構う事無く尚も抽挿を続けた。



「あぁっ!あっ!ふぁっ!や…!あ!ぁあっ!」



「フフッ、そう苛めるなカーキよ。
拒みはしても抵抗は出来ない。
それにほら…ご覧よカーキ。
もう、馴染んで来たみたいじゃないか。」



キリアンの腿の上に乗った下肢が、繋がった部分への抽挿に合わせて上下に跳ねる。

グッチュグッチュとガインの肉ヒダの縁を張り付かせながらキリアンの雄根が出入りするのに促される様に、結合部の上で萎れていたガインの茎が徐々に硬度を増して緩やかに勃ち始めた。



「これはまた……
随分と淫乱な身体をしているのだな、隊長は。
初めて男に尻を犯されたのに、おっ勃つなんて。」



「ち…ちが……違う!……俺は……俺は……ただ…
あ…!あぅ…んんっ!」



カーキがトラウザースから自身を取り出し、ガインの頬にズルんと半勃ちのペニスを擦り付ける。

ガインは顔を背けてカーキのペニスから逃れようとするが、顎を持ち上げ顔を傾けさせられると強引に口に性器を咥えさせられた。



「ンンん!!んッ…!」



「陛下の次に隊長のスケベ孔を味わうの、俺なんですよ。
だから隊長の口で、よく濡らして勃てて下さい。
歯を立てたりなんてしないで下さいね。
貴方が大切にしている人達の無事を願うのならば。」



顔を背け、咥えさせられたカーキのモノを口から出そうとしていたガインの動きがハタと止まる。

血の気が引く様に青ざめ、だがそれを確認する様に訊ねる事は無く、ただ意を決した様に目を瞑ったガインは、咥えたカーキのモノにたどたどしく口淫を始めた。



「お利口さんだね、ガイン。
ちゃんと自分の立場を理解してくれたみたいで助かるよ。
ご褒美に、ガインの子宮に俺の精液をたくさん飲ませてあげる。」



キリアンのペニスを深く咥え込んだガインの蜜壷の入口は柔らかく伸び縮みして巨杭を抱き込む。


ガインの腰の両脇に手をつき前に身を屈ませたキリアンはガインの上に身を重ねて腰を前後に動かし、バチュバチュと水音を立てながらガインの孔を激しく抉った。



「ああ…!凄い、素晴らしく良い具合だよガイン!
さぁ、たくさん飲んで?」



内側に熱液を放出されたガインの身体がヒクッと震える。

絶頂を迎えて尚、出入りするキリアンの硬い杭に合わせて内側から掻き出された白く濁った液体が、ガインの孔縁にトロリとした粘液を滴らせて臀部の谷間を伝い下にポタポタと雫を垂らした。


毛足の長い白いムートン地の敷物の上に、淫液の溜まりが出来る。

キリアンが楔を抜いたガインの孔から、コプっと内側の液体が溢れ出て液溜まりを大きくした。



「カーキ、ガインの口に出さなかったの?」



カーキと場所を入れ替わったキリアンは、グッタリと横たわるガインの顎を指先で持ち上げながらガインの足元に移動したカーキに訊ねた。



「上も下も、隊長の中に最初に精を放つのは陛下であるべきかと。」



ガインの両膝に手を置き、股を大きく開かせたカーキが淡々とした口調で答えつつ、まだテラテラと熟れた様に艷やかなガインの蜜壷の口に雄根の頭をグイと押し当てた。



「変な所で律儀なんだな、カーキは。
もう、そんな事を気にしなくて良いよ。
愛してるからこそ………誰にも直せない程壊したいなんて思う。
俺ももう、壊れてしまったからね。
遠慮なんてしなくて良いよ、俺にもガインにも。」



「あ…やめ……嫌だ……ンぁ!あうっ!」



カーキの杭がガインの中にメリメリと埋め込まれて行く。

内側を満たせば中に溜まった液体がコポコポと溢れ出し、茎が根元まで埋まったと同時にバジュッと雫が四方に弾け飛んだ。



「ならば、遠慮無く戴くとしますか。」





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