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心身ともに熱に浮かされ
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妄想だけで怒りの沸点を越えてしまったのか、生気が無く無表情な人形の様になったキリアンの怒りを何とか鎮めようとガインはキリアンの両肩に手を置き、動物をなだめる感じで激しくキリアンの肩や腕を撫で擦った。
声のトーンを落とし、なるべく刺激しないようにキリアンに優しく語り掛ける。
「よしよし、とりあえず、落ち着こう!な?な?
………ッな!?……なぁあ!…」
ガインのトラウザーズはズルッと膝まで下げられ、キリアンに扱かれて半勃ちになった雄茎がボロンと現れた。
外気に触れたせいか人目に晒されたせいか、半勃ちだったソレは硬度が増した様で、下がった頭を弾む様にクンと持ち上げた。
「おや、もう勃ってる。握っていた時はまだシナっと……」
「はぇえ!ちょッ…!いきなり脱がすな!
手慣れ過ぎだろ!一連の動作が早いわ!」
制止する間もなく剥き出しにされた己の分身に焦ったガインが下がったトラウザーズに片手を掛け、何とかずり上げようと試みたが、ガインの手は手癖の悪い子どもの手を嗜める様にキリアンにペイっと払われてしまった。
「シャイなガインが嫌がるから大々的に公表するつもりは無いけど、皆が俺達の仲を正しく把握するように周知徹底を図る必要があると感じた。」
「はぁ!?矛盾してんだろ!
俺達の仲を公表するつもりは無いって言ったクセに、どうやってだよ!!」
キリアンは膝を床につき、ガインの雄茎の頭をヌルゥと舐め上げた。
ビクッと瞬時に身体を強張らせたガインのペニスの根元を指の輪で強く締めて吐精を遮りながら、キリアンは鈴口をほじくる様に舌先でグリグリと強めに吐出口をつついて吐精を促した。
「ッ…や…!…な、なに……ゃ……な、なにして…!ンン!」
頬をサァッと薄紅色に染めたガインは、思わず漏れる声を隠す様に片手の平で口を覆う。
快感を与えられ精液を出す様に促されつつ、根元と出口を塞がれ吐精を禁じられる。
キリアンから与えられる刺激から逃れようとするガインは、尿意を我慢する子どもの様に下半身をソワソワくねくねと揺れ動かし始めた。
「なぁに?やらしく腰を振って俺を誘ってんの?」
「違う!やめろって言ってんだ!」
ガインの前に腰を落として見上げたキリアンは、ガインの性器の根元に作った指の輪をギュッと強めに縮めた。
「くあっ…!…ぁ!!」
痛い程にペニスを締め上げられビクッと身体を跳ねさせたガインの声に、甘ったるい艶が乗る。
「ガインのやらしいペニスがビンビンじゃないか。
ただ扱いたりする位じゃ、すぐここまでならないのに。
少し痛くされたりしてイジメられるのが好きなんだよね、ガインは。」
「ち、違うっ……イジメられたくなんか……」
はち切れそうな程に怒張したガインの茎の頭を飴の様に舐め、キリアンがほくそ笑んだ。
「フフッ、そんな強情なガインも大好きだよ。
乱れる迄の過程を愉しめるからね。」
キリアンはガインの鈴口に強く指を当て吐精を遮りながら、ペニス根元の指の輪を解いた。
キリアンの指先を押し返す様に、勢い良く解き放たれたい欲液がキリアンの指の縁からプチュと滲み出してくる。
━━ちょッ…つら…もう出させてくれても良くね?━━
こうまでして吐精を制御される意味が分からず、ガインはキリアンに「出したい」と訴える様な眼差しを向けた。
「じゃあガイン、自分でペニスの根元を押さえて出さない様にして。」
「………は?」
ガインは息が詰まった様な苦しげな声で、思わずキリアンに聞き返した。
もう出したくて堪らない自分のモノを自分で抑えろと?
いや無理無理、絶対に手を離してしまうし。
顔に書かれた様なガインの思考を察したキリアンは楽しげな笑みを浮かべた。
「ガインは俺の后なんだから、俺を置いて先に達したりしないように。
俺がガインの中に出す瞬間まで出しちゃ駄目だからね。」
「はぁ!?フザケてんのか!?っっふぁン!!」
相変わらず笑みを浮かべたままのキリアンはガインの吐精口を強く押し、キリアンによって性器を戒められたガインは、打てば響く楽器の様に甘く高い声を上げ、小刻みに震え前屈みになった。
「そんな恥ずかしい事を強いられる自分を想像して興奮したの?更に硬くなったみたいなんだけど。
さぁガイン、言われた通りにしようね。」
キリアンは右手でガインの性器と鈴口を押さえ、左手でガインの右手を迎えに行くとガイン自身の場所へと導いて、握る様にと促す。
文句のひとつでも言ってやりたいと、ガインが終始笑顔を見せているキリアンの顔を睨んだ…が、良く見ればキリアンは張り付けた様な笑顔を浮かべてはいるが笑ってはいない。
先ほど口にしていた怒りや苛立ちを越えた妄想嫉妬による憎悪が、頭の中に渦巻いている様だ。
以前ガインがセディの名を口にしただけで、キリアンが意味不明な嫉妬をして暴走した事を思い出した。
これは……下手に刺激をしたら再び恐ろしい事になるかも知れない。
とにかくキリアンには、頭から妄想を切り離して貰わないと。
「…………ん…」
ガインはキリアンに促されて、はち切れる寸前の己の分身を握り締める。
ドン引きする程のキリアンの負のオーラらしき物を目の当たりにしながら、萎えるどころか更に硬度が増した我がムスコにガインは呆れ果てた。
自分が思う以上に、キリアンに染まり溺れている自分の身体。
そして認めるのに躊躇したくなるが、長く向き合う事がなかった「性欲」もキリアンにより受け入れる側で開花させられてしまっている。
この先、何をされるのかを解っていて身体が勝手に興奮し、こうして「待ち」の状態になり反応してしまうのだ。
「やべぇな………」
思わず小声で呟いたガインは、ズクズクと疼く様に脈打つ自身の根元をきつく握り締め親指で先端に蓋をした。
「ベッドの前に立って、上半身はベッドの上にうつ伏せに。
そう、大きなお尻はコチラに向けて……俺がイく時まで頑張って抑えていてね。」
ドアの前でトラウザーズとブーツを脱いだガインは、言われるがままにキリアンのベッドの角に立ち、雄茎を強く握ったまま臀部を高く上げた格好でベッドの上に上半身を乗せた。
結ばれた入口も、双珠の裏側も全てさらけ出すこれは………
かなり恥ずかしい。
「もう結構キツいんだよ…早く出したくて…
だからキリアン、もう中に………」
「早く事を終わらせようとしている?駄目だよ。
時間を掛けて、ゆっくりガインを味わうんだから。」
高く上げた臀部の双丘にキリアンの両手が置かれ、谷間を開いたり狭めたりする様にしながら強く揉まれ始めた。
幾度となくキリアンと交わってきたガインには、前戯から始めるイコール、キリアンが絶頂を迎えるのが割と先の方という時間を割り出す数式が頭の中に描かれた。
━━この流れだと、キリアンが絶頂を迎えるのはまだ先か…
慣れたって言い方はしたくねぇけど、今の俺の興奮のピークは一旦落ち着きそうだな━━
それはそれで、射精したいのを堪えてるフリを続けてキリアンに満足して貰えばいいかと、少しばかり安堵して気を抜いたガインの後孔に、グプゥと楔が挿入された。
「ッッはぁあ!?ちょ……何でいきなりっっ…」
自身を握り締めたガインが、背後に立つキリアンを振り返る。
キリアンはニコリと微笑むと、ガインの尻肉を強く掴みながら激しく腰を叩き付け、まだ硬い肉壷を巨杭で抉った。
グポグポと水音より空気を食む音が大きく聞こえ、狭い内側を強引にほじくる硬い茎にガインの全身が震えた。
「ああっ…!あぁっ!ひぁっ…!んん…!ナカっ…あぁっ!」
僅かに落ち着きを取り戻し掛けたガインの性器は再び大きく膨張し、握り込むガインの手の平の中でムワぁっと熱を帯びて雄の香りを放つ。
「強っ…駄目だっ…ムリ!出すっ出したい…!だからもう!」
背後のキリアンにペニスを解放する許しを懇願するガインは、泣きそうな情けない顔で切羽詰まった声を上げた。
キリアンはニコリと微笑み、柔らかく馴染んで来たガインの蜜壷をバチュバチュと卑猥な水音を立てながら突き続け、ひときわ激しく内側を数回抉ると、ズルッと楔を抜き去った。
内側に熱液の波を与えられる事なく唐突に訪れた喪失感に、ガインは焦った様に、改めてキリアンを振り返った。
「ガインは女の子だから、ペニスを扱かれただけじゃ本当の絶頂は迎えられないんだよね。
実際に、もう落ち着いて来てただろう?
夫と妻、2人で絶頂を迎えるなら妻のガインには、ナカで感じでイって貰わないと。」
━━いや、だったら今…一緒にイけば良かったんじゃね?━━
そんな考えが顔に出てしまい、ガインは恨めしそうにキリアンを見てしまった。
「やらしい女の子のガインは、俺に強引に奪われるのが好きだよね。
だからもっともっと、ガインが俺を欲しがって乱れる姿が見たい。
俺は、ガインだけのモノなんだからさ……
他の誰にも渡したく無いって姿を見せて?」
━━キリアンを狙うヤツに対して、嫉妬して欲しいって意味か?
いや…嫉妬は充分してないワケではないんだが……━━
ガインの頭の片隅で、今の状況を冷静に見ている自分も居るのだが、何より身体がもう震えて限界が近い。
両手を股に挟む様にして射精を抑えているが、空虚となった内側が熱を欲して強く疼く。
ガイン自身も今、内側をキリアンに満たされた状態で絶頂を迎えたいと思っている。
「も…欲しいって……キリアンのが欲しい……
俺の寂しい内側を埋め尽くしてくれ……
頼むから……キリアンで満たして………」
「あ、言い忘れていたけど、堪え切れずに俺より先に出しちゃったら部屋のドア全開にしてヤるからね。」
親指でドアを指し示しながら、にこやかに微笑むキリアンに、ガインが思わずヒュッと息を呑んだ。
皇帝であるキリアンの部屋の並びには、皇妃の部屋であったガインの部屋と、ミーシャの部屋がある。
股間を押さえたまま、言葉を失いながらも何かを言いたげに口をパクパクさせたガインを見てキリアンは首を傾け女神の様に美しく、そして造り物の様な笑顔を見せた。
「怖い?でも興奮してるのかな、勃ったまんまなんだね。
愛しいガイン、ガインの望み通り俺達の関係を公言したりしないよ。
でも、もう周知させるべきなんだよ。
俺の心の安寧の為にも。」
キリアンの発言に、ガインは無言でパクパクさせていた口から掠れた声を出した。
「冗談だろ……こんなの……ミーシャに……」
「見られたくなければ、ガインが頑張って耐えればイイだけだよ。」
何て事を考えやがるんだとキリアンを責めるより先に、ガインは更に激しく疼き始めた茎の根元を強く締め付ける。
逃げ場のない窮地に追い込まれた気がするのに、キリアンに与えられる閉塞感に高揚せずには居られない。
━━ああ…俺も頭おかしい……━━
声のトーンを落とし、なるべく刺激しないようにキリアンに優しく語り掛ける。
「よしよし、とりあえず、落ち着こう!な?な?
………ッな!?……なぁあ!…」
ガインのトラウザーズはズルッと膝まで下げられ、キリアンに扱かれて半勃ちになった雄茎がボロンと現れた。
外気に触れたせいか人目に晒されたせいか、半勃ちだったソレは硬度が増した様で、下がった頭を弾む様にクンと持ち上げた。
「おや、もう勃ってる。握っていた時はまだシナっと……」
「はぇえ!ちょッ…!いきなり脱がすな!
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制止する間もなく剥き出しにされた己の分身に焦ったガインが下がったトラウザーズに片手を掛け、何とかずり上げようと試みたが、ガインの手は手癖の悪い子どもの手を嗜める様にキリアンにペイっと払われてしまった。
「シャイなガインが嫌がるから大々的に公表するつもりは無いけど、皆が俺達の仲を正しく把握するように周知徹底を図る必要があると感じた。」
「はぁ!?矛盾してんだろ!
俺達の仲を公表するつもりは無いって言ったクセに、どうやってだよ!!」
キリアンは膝を床につき、ガインの雄茎の頭をヌルゥと舐め上げた。
ビクッと瞬時に身体を強張らせたガインのペニスの根元を指の輪で強く締めて吐精を遮りながら、キリアンは鈴口をほじくる様に舌先でグリグリと強めに吐出口をつついて吐精を促した。
「ッ…や…!…な、なに……ゃ……な、なにして…!ンン!」
頬をサァッと薄紅色に染めたガインは、思わず漏れる声を隠す様に片手の平で口を覆う。
快感を与えられ精液を出す様に促されつつ、根元と出口を塞がれ吐精を禁じられる。
キリアンから与えられる刺激から逃れようとするガインは、尿意を我慢する子どもの様に下半身をソワソワくねくねと揺れ動かし始めた。
「なぁに?やらしく腰を振って俺を誘ってんの?」
「違う!やめろって言ってんだ!」
ガインの前に腰を落として見上げたキリアンは、ガインの性器の根元に作った指の輪をギュッと強めに縮めた。
「くあっ…!…ぁ!!」
痛い程にペニスを締め上げられビクッと身体を跳ねさせたガインの声に、甘ったるい艶が乗る。
「ガインのやらしいペニスがビンビンじゃないか。
ただ扱いたりする位じゃ、すぐここまでならないのに。
少し痛くされたりしてイジメられるのが好きなんだよね、ガインは。」
「ち、違うっ……イジメられたくなんか……」
はち切れそうな程に怒張したガインの茎の頭を飴の様に舐め、キリアンがほくそ笑んだ。
「フフッ、そんな強情なガインも大好きだよ。
乱れる迄の過程を愉しめるからね。」
キリアンはガインの鈴口に強く指を当て吐精を遮りながら、ペニス根元の指の輪を解いた。
キリアンの指先を押し返す様に、勢い良く解き放たれたい欲液がキリアンの指の縁からプチュと滲み出してくる。
━━ちょッ…つら…もう出させてくれても良くね?━━
こうまでして吐精を制御される意味が分からず、ガインはキリアンに「出したい」と訴える様な眼差しを向けた。
「じゃあガイン、自分でペニスの根元を押さえて出さない様にして。」
「………は?」
ガインは息が詰まった様な苦しげな声で、思わずキリアンに聞き返した。
もう出したくて堪らない自分のモノを自分で抑えろと?
いや無理無理、絶対に手を離してしまうし。
顔に書かれた様なガインの思考を察したキリアンは楽しげな笑みを浮かべた。
「ガインは俺の后なんだから、俺を置いて先に達したりしないように。
俺がガインの中に出す瞬間まで出しちゃ駄目だからね。」
「はぁ!?フザケてんのか!?っっふぁン!!」
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「そんな恥ずかしい事を強いられる自分を想像して興奮したの?更に硬くなったみたいなんだけど。
さぁガイン、言われた通りにしようね。」
キリアンは右手でガインの性器と鈴口を押さえ、左手でガインの右手を迎えに行くとガイン自身の場所へと導いて、握る様にと促す。
文句のひとつでも言ってやりたいと、ガインが終始笑顔を見せているキリアンの顔を睨んだ…が、良く見ればキリアンは張り付けた様な笑顔を浮かべてはいるが笑ってはいない。
先ほど口にしていた怒りや苛立ちを越えた妄想嫉妬による憎悪が、頭の中に渦巻いている様だ。
以前ガインがセディの名を口にしただけで、キリアンが意味不明な嫉妬をして暴走した事を思い出した。
これは……下手に刺激をしたら再び恐ろしい事になるかも知れない。
とにかくキリアンには、頭から妄想を切り離して貰わないと。
「…………ん…」
ガインはキリアンに促されて、はち切れる寸前の己の分身を握り締める。
ドン引きする程のキリアンの負のオーラらしき物を目の当たりにしながら、萎えるどころか更に硬度が増した我がムスコにガインは呆れ果てた。
自分が思う以上に、キリアンに染まり溺れている自分の身体。
そして認めるのに躊躇したくなるが、長く向き合う事がなかった「性欲」もキリアンにより受け入れる側で開花させられてしまっている。
この先、何をされるのかを解っていて身体が勝手に興奮し、こうして「待ち」の状態になり反応してしまうのだ。
「やべぇな………」
思わず小声で呟いたガインは、ズクズクと疼く様に脈打つ自身の根元をきつく握り締め親指で先端に蓋をした。
「ベッドの前に立って、上半身はベッドの上にうつ伏せに。
そう、大きなお尻はコチラに向けて……俺がイく時まで頑張って抑えていてね。」
ドアの前でトラウザーズとブーツを脱いだガインは、言われるがままにキリアンのベッドの角に立ち、雄茎を強く握ったまま臀部を高く上げた格好でベッドの上に上半身を乗せた。
結ばれた入口も、双珠の裏側も全てさらけ出すこれは………
かなり恥ずかしい。
「もう結構キツいんだよ…早く出したくて…
だからキリアン、もう中に………」
「早く事を終わらせようとしている?駄目だよ。
時間を掛けて、ゆっくりガインを味わうんだから。」
高く上げた臀部の双丘にキリアンの両手が置かれ、谷間を開いたり狭めたりする様にしながら強く揉まれ始めた。
幾度となくキリアンと交わってきたガインには、前戯から始めるイコール、キリアンが絶頂を迎えるのが割と先の方という時間を割り出す数式が頭の中に描かれた。
━━この流れだと、キリアンが絶頂を迎えるのはまだ先か…
慣れたって言い方はしたくねぇけど、今の俺の興奮のピークは一旦落ち着きそうだな━━
それはそれで、射精したいのを堪えてるフリを続けてキリアンに満足して貰えばいいかと、少しばかり安堵して気を抜いたガインの後孔に、グプゥと楔が挿入された。
「ッッはぁあ!?ちょ……何でいきなりっっ…」
自身を握り締めたガインが、背後に立つキリアンを振り返る。
キリアンはニコリと微笑むと、ガインの尻肉を強く掴みながら激しく腰を叩き付け、まだ硬い肉壷を巨杭で抉った。
グポグポと水音より空気を食む音が大きく聞こえ、狭い内側を強引にほじくる硬い茎にガインの全身が震えた。
「ああっ…!あぁっ!ひぁっ…!んん…!ナカっ…あぁっ!」
僅かに落ち着きを取り戻し掛けたガインの性器は再び大きく膨張し、握り込むガインの手の平の中でムワぁっと熱を帯びて雄の香りを放つ。
「強っ…駄目だっ…ムリ!出すっ出したい…!だからもう!」
背後のキリアンにペニスを解放する許しを懇願するガインは、泣きそうな情けない顔で切羽詰まった声を上げた。
キリアンはニコリと微笑み、柔らかく馴染んで来たガインの蜜壷をバチュバチュと卑猥な水音を立てながら突き続け、ひときわ激しく内側を数回抉ると、ズルッと楔を抜き去った。
内側に熱液の波を与えられる事なく唐突に訪れた喪失感に、ガインは焦った様に、改めてキリアンを振り返った。
「ガインは女の子だから、ペニスを扱かれただけじゃ本当の絶頂は迎えられないんだよね。
実際に、もう落ち着いて来てただろう?
夫と妻、2人で絶頂を迎えるなら妻のガインには、ナカで感じでイって貰わないと。」
━━いや、だったら今…一緒にイけば良かったんじゃね?━━
そんな考えが顔に出てしまい、ガインは恨めしそうにキリアンを見てしまった。
「やらしい女の子のガインは、俺に強引に奪われるのが好きだよね。
だからもっともっと、ガインが俺を欲しがって乱れる姿が見たい。
俺は、ガインだけのモノなんだからさ……
他の誰にも渡したく無いって姿を見せて?」
━━キリアンを狙うヤツに対して、嫉妬して欲しいって意味か?
いや…嫉妬は充分してないワケではないんだが……━━
ガインの頭の片隅で、今の状況を冷静に見ている自分も居るのだが、何より身体がもう震えて限界が近い。
両手を股に挟む様にして射精を抑えているが、空虚となった内側が熱を欲して強く疼く。
ガイン自身も今、内側をキリアンに満たされた状態で絶頂を迎えたいと思っている。
「も…欲しいって……キリアンのが欲しい……
俺の寂しい内側を埋め尽くしてくれ……
頼むから……キリアンで満たして………」
「あ、言い忘れていたけど、堪え切れずに俺より先に出しちゃったら部屋のドア全開にしてヤるからね。」
親指でドアを指し示しながら、にこやかに微笑むキリアンに、ガインが思わずヒュッと息を呑んだ。
皇帝であるキリアンの部屋の並びには、皇妃の部屋であったガインの部屋と、ミーシャの部屋がある。
股間を押さえたまま、言葉を失いながらも何かを言いたげに口をパクパクさせたガインを見てキリアンは首を傾け女神の様に美しく、そして造り物の様な笑顔を見せた。
「怖い?でも興奮してるのかな、勃ったまんまなんだね。
愛しいガイン、ガインの望み通り俺達の関係を公言したりしないよ。
でも、もう周知させるべきなんだよ。
俺の心の安寧の為にも。」
キリアンの発言に、ガインは無言でパクパクさせていた口から掠れた声を出した。
「冗談だろ……こんなの……ミーシャに……」
「見られたくなければ、ガインが頑張って耐えればイイだけだよ。」
何て事を考えやがるんだとキリアンを責めるより先に、ガインは更に激しく疼き始めた茎の根元を強く締め付ける。
逃げ場のない窮地に追い込まれた気がするのに、キリアンに与えられる閉塞感に高揚せずには居られない。
━━ああ…俺も頭おかしい……━━
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