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誇らしいこの愛は、秘めておきたく無い。
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長椅子の背もたれ部分に預けたガインの身体がずり下がる。
逃げる様に態勢が崩れるガインを追ってキリアンがガインの上に身体を重ねた。
「裏切らないの後は…?ねえ…ガイン…。」
甘い声音で囁きながら、ガインの右の耳に細く吐息を吹き掛ける。
耳の縁や溝を舌先で擽り、耳穴の入口をツイと舐めた。
「はぁっ…!は…!や…!」
傾けさせたガインの左頬を撫でていたキリアンの右手の親指がガインの唇に触れた。
薄く開いたガインの唇から熱い吐息が漏れ、ガインの歯がキリアンの指に当たる。
耳への愛撫に耐える術が無いガインは、詰まった様な短い呼吸と共に声を上げ、その度に小刻みに動く歯の間にキリアンは自身の指を置いた。
「なんて可愛いんだ…ガイン…。俺のガイン…。」
「はっ…!んあっ…!あっ!駄目だっ…!や!」
耳への愛撫と溶ける様な甘い声に呼吸がままならないガインは、短い声を出すと共にガクガクと口が動き、キリアンの親指の先にカリっと柔く歯を立てた。
「甘える様に甘噛みして…ああ、堪らなく可愛いよガイン…。
…ねぇガイン、続きをその可愛い口から聞かせて…。
教えてくれるまで離さないから…。」
右手の親指をガインの歯に当てたまま、ガインの右のこめかみ、目尻、耳への愛撫を執拗に続ける。
太く凛々しいガインの眉尻が下がり、潤んだ黒い瞳の目尻に溜まる涙はキリアンの情慾をそそり、キリアンはそれを舌先で掬い取った。
「絶対…絶対変わらないと…ッんん!!はんっ…!」
ビクビクっとガインの身体が大きくわななく。
キリアンは耳の穴付近に尖らせた舌先を這わせて細く線を描きながら、ガインに噛ませていた右手の親指をガインの胸まで移動させ、胸の粒を摘んでクニクニと引っ張った。
「絶対に変わらないのか…嬉しいよ…。いつまでも…?」
「いつまでも…この命果てるともっ…!!ああっ!!あっ!や、おかしくなるっ…!こんな…!キリアン!」
「……命果てるとも…?そんな風に…言ったの…?」
耳を執拗に責めていたキリアンが耳から顔を離し、正面からガインの顔を見詰めた。
「例えミーシャに秘密をバラされても、俺を裏切らないと…
それは絶対に変わらないと…。
命果てるとも、俺を裏切らないと…叔父上にそう言ったの…。」
キリアンは胸の中をキュウっと握り締められた気がした。
親の立場でミーシャを愛するガインの気持ちを良く知るキリアンは、ミーシャに関する事で自分の方が優先される事は無いかも知れないと思っていた。
ガインの言葉は、親としての情より騎士として忠義を選んだ言葉かも知れないが、それでもキリアンは嬉しいと感じた。
ガインは言葉が紡げなくなる程に愛でて責められていた状況から解放され、一旦呼吸を整えてからキリアンを見つめ返す。
「俺はセディに…嘘偽り無く本心からこう言った。
━━俺はキリアンを裏切らん。それは何があっても絶対に変わらん。
例えこの命が果てるともだ。愛しているから。━━」
「………………え?」
「………え?って………むぅ……」
互いに言葉を失い、赤くなったガインが先に顔を逸らした。
キリアンの手が逸らしたガインの顔に当てられ、クイとキリアンの方を向かされる。
「俺を愛していると……人に言ったの……誤魔化しもせず?」
「……言わずにはいられなかったモンでな……
それに…誤魔化す必要も無いだろ。
すべて、本当の事なんだから。」
「……え?…えぇ…ッッく………うっ……う……っく…」
キリアンの目から、ポタポタと大粒の涙が零れ落ちる。
キリアンの下に居るガインの胸を、大粒の涙が濡らしていった。
「き、キリアン…?」
自分の想いがガインに届いているのは、今はもう良く知っていたキリアンだが、今初めてその気持ちを明かす事を認めて貰えた気がした。
周りには知られたくないというガインの気持ちを優先したいと人に隠し続けたこの想いを、恥ずかしいだとか後ろめたいものだと感じた事は無いが、声を大にして誇りたい程の愛の深さをミーシャ以外の誰にも話せない事を寂しく思う事もあった。
「俺は…ッ…ずっと、ずっと…隠して…子供の頃からガインにも隠して…辛くて……
こんなにも…こんなにも好きなのに…俺の想いは誰にも言えないし、分かって貰えないって……間違ってない、悪い事をしてるんじゃない…でも隠してなきゃいけないと…
ずっと我慢していた…
やっと…ガインには打ち明けれたけど…でもまだ…
話したくて…分かって貰いたくて、認めて貰いたくて!
こんなにも本気でガインを愛してるって!!」
「…ああ、そうか…お前はずっと…隠して来ていたんだな…俺のために。
長い間…良く耐えたな。
すまなかった…臆病な俺を守らせて…。
お前の気持ちを受け取った事を、もう隠そうなんて思わねぇよ。」
子供の様に泣きじゃくるキリアンを胸の中に抱きとめる。
胸に乗せたキリアンの頭を何度も撫でてやり、ポンポンと叩いてやる。
「……ガインを愛している……って、人前で言ってしまってもいい…?」
「そりゃ恥ずかしいな。照れちまうわ。……はは。
ま、ほどほどに…ならな?」
顔をあげたキリアンが、ガインの唇に深く唇を重ね合わせる。
涙の跡が残るキリアンの頬にガインが手を当て、ガインから舌先を延ばしてキリアンの舌先を迎えた。
「ね……抱いていい…?ガイン…。」
「ああ…抱いてくれ…俺もキリアンが欲しい…。」
長椅子の周りの床に二人の衣服が無造作に落とされて重なり合う。
長椅子に寝るガインの上に身体を重ねたキリアンが、再びガインの耳元に顔を運んだ。
「あ!っ…んん…!や、や…!ふぁ!それは…や、やめ…!」
「ダメ、やめない。
ガインが、こんなにも耳が弱いだなんて知らなかったもの…。
可愛い姿をもっと見たい。愛してる…ガイン…可愛い…。」
チュク、とガインの耳の穴の縁を舐めながら、甘く低い声音で囁く。
吐息と甘ったるく低い声が耳に入ると、ガインの腰回りに微電流が走った様なピリピリとしたくすぐったさが走り、腰が砕けそうになる。
「や、や…!これ、だ、ダメだ…!甘すぎて…!」
「甘すぎて…なぁに…?蕩けてしまいそう…?じゃあ蕩け合おう?
ガイン…俺の最愛の奥さん……」
ドクンとガインの心臓が大きく跳ねる。
それは大きな音を立て早鐘を打ち始め、つられたようにガインの顔がボワッと赤くなった。
敏感で刺激に弱い耳への愛撫はもとより、キリアンの甘い声音で囁かれる言葉は脳に直に響いてガインの感情を激しく揺さぶる。
最愛の奥さんと呼ばれただけで全身がわななく程に震えたガインは、改めて自身がその言葉に喜びを感じている事を知った。
「ッッああっ!!…マジか…!…俺……ンん…!」
「ガイン……今ビクッて身体が跳ねたね…で、すごいカチカチになってるんだけど。」
スルリとキリアンの手がガインの竿を握る。
優しく手の平に包み込み、ガインの竿を扱き始めた。
「あっ…!あ!や…そこ…気持ちいい…は…あ!…あああっ!!」
「気持ちいいの?コッチと、どっちの方が気持ちいい?」
ペニスを扱きながらガインの片足を長椅子の背もたれ部分に掛けさせ、開いた脚の間にキリアンが下肢をグイグイと押し付ける。
ガインの後孔に確かめる様にクチクチと性器の切っ先を当て、そのままグヌゥっと蜜壷に雄茎を挿入した。
「すごいよガイン、触れてないのに女のコみたいにトロトロな孔になっていて…クプクプって入っていったよ。
ほら、すんなり奥まで飲み込んで。」
「あああっ…!あ…う、中…埋まって…あぁ…!ンン…くぁ…」
ガインの硬くなった太竿を扱き、先端の鈴口を爪先でクンと押す。
ガインの男性器を手の平で愛でながら、トロトロになった後孔をキリアンの楔がクッチャクッチャとネバつく音を奏でながらほじくる。
「どっちが気持ちいいの?男のコの方と、女のコの孔。
どっちをもっと激しく苛めて欲しい?」
キリアンの手に握られたガインのペニスの鈴口からピュっと少量の白い液が飛び、栓が取れたかの様にジワジワと粘液が滲み出してキリアンの手を濡らしてゆく。
「外より…な、中…俺の中…がいい……キリアンと繋がっていたい…」
気持ち良さげに男性器の頭から先走りを垂らしながらも、中の方がいいと訴えるガインに、キリアンの背筋がゾクッと震える。
繋がっていたいと請われたキリアンは、歓びの余り全身に鳥肌が立つかと思う程に身震いした。
「……ちょ…信じられない……今日、ナニ?
俺、死ぬんじゃないよね?
色々と願いが叶って、嬉しすぎて恐怖すら感じるよ…。」
ガインの片足を脇に抱えるように抱き、前に屈む様に身体を折って繋がりを深くする。
自身の茎を根元までミチミチにガインの孔に埋め込み、円を描く様に腰をグラインドさせて内側を撹拌する。
「馬鹿な事言うんじゃない!死ぬワケな…あ、ふぁっ…!んん…!」
「ガインを置いて逝ったりしないよ…こんなに可愛い妻を置いて逝くなんて…誰かに奪われたらどーすんだよ。」
根元まで埋めた杭をヌプゥと半分程引き抜く。
引き抜き掛けた杭を再びヂュポンと中に埋め込み、その工程を素速く肌を叩きつける勢いで繰り返し始めた。
濡れた場所に太い肉の杭が出入りするヂュボヂュボと濁った水音がし、パンパンと叩き合う肌の軽快な音と重なる。
「ああああっ!や、ああっ!は、激し…!うおっ…!
中っ…!内側ッ…そんな強く擦ったら!」
「嫌じゃないでしょ?
大好きな俺のを優しく抱き締めてくれてるじゃない…。
ネットリとやらしく絡み付いて…ふふふ…。」
長椅子の上のガインが、目の周りを真っ赤に染めて口元を手の甲で押さえ顔を半分隠した。
繋がったままの身体を身悶える様に揺らしたガインが、下半身をよじった。
「なぁに?位置を変えたね。ソコを苛めて欲しいの?
口で言えばいいのに…恥ずかしくて言えなかったの?
ふふふ…我が妻は、本当に奥ゆかしい…。」
「ち、違うっ…!そ、そうじゃな……んああ!!」
キリアンの杭の先端が、ガインの内側の壁を激しく叩き始める。
ガンガンと強い衝撃がガインの腹底を突き上げ、内側からのノックでガインの性器が再びグインと頭を上げた。
「ここ、好きなんだよね?叩かれるの。
俺の指でカリカリしてもイイ顔するものね。
でも、指より太くて硬いコッチの方が好きでしょう?ガイン。」
クッチクッチ音を立て孔を出入りするキリアンの茎周りに、白い泡の様な液体が纏わりつく。
空気を含んで撹拌された粘液は小さな気泡入りのクリームのようになり垂れて、二人の繋がる部位を濡らしてゆく。
「好き…ソレ好き…気持ちいい……!ああっ!キリアン…!キリアン!好きだ…!」
「ガイン…!愛してる…!俺のガイン…!」
「もぉ…!奥に…!俺の奥に…!来てくれキリアン…!いっぱい注いで俺の中を満たして…!」
ガインの好い場所を突いていた頭を、内側でズヌゥッと滑らせて最奥へ移動させる。
その場所に到達したキリアンの自身は、絡みつく蜜塗れの内ヒダを茎の括れで引っ掻きながら最奥の壁をゴンゴンと激しくノックした。
「ガイン…!ガインの奥、気持ちいい…!たくさん飲んで…!
ガインの身も心も、俺まみれになって!」
根元まで咥え込ませた太い幹がガインの内側でビクビクと脈打ち、ガインの胎内にブワッと熱の波が押し寄せた。
「あ…熱い…!あ…!!イく…!」
押し寄せる熱の波に内側が満たされ、熱液で満たされた蜜壷の中で脈打つ熱棒に促され、ガインの性器からビュルビュルと白濁液の花火が上がった。
逃げる様に態勢が崩れるガインを追ってキリアンがガインの上に身体を重ねた。
「裏切らないの後は…?ねえ…ガイン…。」
甘い声音で囁きながら、ガインの右の耳に細く吐息を吹き掛ける。
耳の縁や溝を舌先で擽り、耳穴の入口をツイと舐めた。
「はぁっ…!は…!や…!」
傾けさせたガインの左頬を撫でていたキリアンの右手の親指がガインの唇に触れた。
薄く開いたガインの唇から熱い吐息が漏れ、ガインの歯がキリアンの指に当たる。
耳への愛撫に耐える術が無いガインは、詰まった様な短い呼吸と共に声を上げ、その度に小刻みに動く歯の間にキリアンは自身の指を置いた。
「なんて可愛いんだ…ガイン…。俺のガイン…。」
「はっ…!んあっ…!あっ!駄目だっ…!や!」
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「甘える様に甘噛みして…ああ、堪らなく可愛いよガイン…。
…ねぇガイン、続きをその可愛い口から聞かせて…。
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右手の親指をガインの歯に当てたまま、ガインの右のこめかみ、目尻、耳への愛撫を執拗に続ける。
太く凛々しいガインの眉尻が下がり、潤んだ黒い瞳の目尻に溜まる涙はキリアンの情慾をそそり、キリアンはそれを舌先で掬い取った。
「絶対…絶対変わらないと…ッんん!!はんっ…!」
ビクビクっとガインの身体が大きくわななく。
キリアンは耳の穴付近に尖らせた舌先を這わせて細く線を描きながら、ガインに噛ませていた右手の親指をガインの胸まで移動させ、胸の粒を摘んでクニクニと引っ張った。
「絶対に変わらないのか…嬉しいよ…。いつまでも…?」
「いつまでも…この命果てるともっ…!!ああっ!!あっ!や、おかしくなるっ…!こんな…!キリアン!」
「……命果てるとも…?そんな風に…言ったの…?」
耳を執拗に責めていたキリアンが耳から顔を離し、正面からガインの顔を見詰めた。
「例えミーシャに秘密をバラされても、俺を裏切らないと…
それは絶対に変わらないと…。
命果てるとも、俺を裏切らないと…叔父上にそう言ったの…。」
キリアンは胸の中をキュウっと握り締められた気がした。
親の立場でミーシャを愛するガインの気持ちを良く知るキリアンは、ミーシャに関する事で自分の方が優先される事は無いかも知れないと思っていた。
ガインの言葉は、親としての情より騎士として忠義を選んだ言葉かも知れないが、それでもキリアンは嬉しいと感じた。
ガインは言葉が紡げなくなる程に愛でて責められていた状況から解放され、一旦呼吸を整えてからキリアンを見つめ返す。
「俺はセディに…嘘偽り無く本心からこう言った。
━━俺はキリアンを裏切らん。それは何があっても絶対に変わらん。
例えこの命が果てるともだ。愛しているから。━━」
「………………え?」
「………え?って………むぅ……」
互いに言葉を失い、赤くなったガインが先に顔を逸らした。
キリアンの手が逸らしたガインの顔に当てられ、クイとキリアンの方を向かされる。
「俺を愛していると……人に言ったの……誤魔化しもせず?」
「……言わずにはいられなかったモンでな……
それに…誤魔化す必要も無いだろ。
すべて、本当の事なんだから。」
「……え?…えぇ…ッッく………うっ……う……っく…」
キリアンの目から、ポタポタと大粒の涙が零れ落ちる。
キリアンの下に居るガインの胸を、大粒の涙が濡らしていった。
「き、キリアン…?」
自分の想いがガインに届いているのは、今はもう良く知っていたキリアンだが、今初めてその気持ちを明かす事を認めて貰えた気がした。
周りには知られたくないというガインの気持ちを優先したいと人に隠し続けたこの想いを、恥ずかしいだとか後ろめたいものだと感じた事は無いが、声を大にして誇りたい程の愛の深さをミーシャ以外の誰にも話せない事を寂しく思う事もあった。
「俺は…ッ…ずっと、ずっと…隠して…子供の頃からガインにも隠して…辛くて……
こんなにも…こんなにも好きなのに…俺の想いは誰にも言えないし、分かって貰えないって……間違ってない、悪い事をしてるんじゃない…でも隠してなきゃいけないと…
ずっと我慢していた…
やっと…ガインには打ち明けれたけど…でもまだ…
話したくて…分かって貰いたくて、認めて貰いたくて!
こんなにも本気でガインを愛してるって!!」
「…ああ、そうか…お前はずっと…隠して来ていたんだな…俺のために。
長い間…良く耐えたな。
すまなかった…臆病な俺を守らせて…。
お前の気持ちを受け取った事を、もう隠そうなんて思わねぇよ。」
子供の様に泣きじゃくるキリアンを胸の中に抱きとめる。
胸に乗せたキリアンの頭を何度も撫でてやり、ポンポンと叩いてやる。
「……ガインを愛している……って、人前で言ってしまってもいい…?」
「そりゃ恥ずかしいな。照れちまうわ。……はは。
ま、ほどほどに…ならな?」
顔をあげたキリアンが、ガインの唇に深く唇を重ね合わせる。
涙の跡が残るキリアンの頬にガインが手を当て、ガインから舌先を延ばしてキリアンの舌先を迎えた。
「ね……抱いていい…?ガイン…。」
「ああ…抱いてくれ…俺もキリアンが欲しい…。」
長椅子の周りの床に二人の衣服が無造作に落とされて重なり合う。
長椅子に寝るガインの上に身体を重ねたキリアンが、再びガインの耳元に顔を運んだ。
「あ!っ…んん…!や、や…!ふぁ!それは…や、やめ…!」
「ダメ、やめない。
ガインが、こんなにも耳が弱いだなんて知らなかったもの…。
可愛い姿をもっと見たい。愛してる…ガイン…可愛い…。」
チュク、とガインの耳の穴の縁を舐めながら、甘く低い声音で囁く。
吐息と甘ったるく低い声が耳に入ると、ガインの腰回りに微電流が走った様なピリピリとしたくすぐったさが走り、腰が砕けそうになる。
「や、や…!これ、だ、ダメだ…!甘すぎて…!」
「甘すぎて…なぁに…?蕩けてしまいそう…?じゃあ蕩け合おう?
ガイン…俺の最愛の奥さん……」
ドクンとガインの心臓が大きく跳ねる。
それは大きな音を立て早鐘を打ち始め、つられたようにガインの顔がボワッと赤くなった。
敏感で刺激に弱い耳への愛撫はもとより、キリアンの甘い声音で囁かれる言葉は脳に直に響いてガインの感情を激しく揺さぶる。
最愛の奥さんと呼ばれただけで全身がわななく程に震えたガインは、改めて自身がその言葉に喜びを感じている事を知った。
「ッッああっ!!…マジか…!…俺……ンん…!」
「ガイン……今ビクッて身体が跳ねたね…で、すごいカチカチになってるんだけど。」
スルリとキリアンの手がガインの竿を握る。
優しく手の平に包み込み、ガインの竿を扱き始めた。
「あっ…!あ!や…そこ…気持ちいい…は…あ!…あああっ!!」
「気持ちいいの?コッチと、どっちの方が気持ちいい?」
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「すごいよガイン、触れてないのに女のコみたいにトロトロな孔になっていて…クプクプって入っていったよ。
ほら、すんなり奥まで飲み込んで。」
「あああっ…!あ…う、中…埋まって…あぁ…!ンン…くぁ…」
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「どっちが気持ちいいの?男のコの方と、女のコの孔。
どっちをもっと激しく苛めて欲しい?」
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「外より…な、中…俺の中…がいい……キリアンと繋がっていたい…」
気持ち良さげに男性器の頭から先走りを垂らしながらも、中の方がいいと訴えるガインに、キリアンの背筋がゾクッと震える。
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自身の茎を根元までミチミチにガインの孔に埋め込み、円を描く様に腰をグラインドさせて内側を撹拌する。
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濡れた場所に太い肉の杭が出入りするヂュボヂュボと濁った水音がし、パンパンと叩き合う肌の軽快な音と重なる。
「ああああっ!や、ああっ!は、激し…!うおっ…!
中っ…!内側ッ…そんな強く擦ったら!」
「嫌じゃないでしょ?
大好きな俺のを優しく抱き締めてくれてるじゃない…。
ネットリとやらしく絡み付いて…ふふふ…。」
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繋がったままの身体を身悶える様に揺らしたガインが、下半身をよじった。
「なぁに?位置を変えたね。ソコを苛めて欲しいの?
口で言えばいいのに…恥ずかしくて言えなかったの?
ふふふ…我が妻は、本当に奥ゆかしい…。」
「ち、違うっ…!そ、そうじゃな……んああ!!」
キリアンの杭の先端が、ガインの内側の壁を激しく叩き始める。
ガンガンと強い衝撃がガインの腹底を突き上げ、内側からのノックでガインの性器が再びグインと頭を上げた。
「ここ、好きなんだよね?叩かれるの。
俺の指でカリカリしてもイイ顔するものね。
でも、指より太くて硬いコッチの方が好きでしょう?ガイン。」
クッチクッチ音を立て孔を出入りするキリアンの茎周りに、白い泡の様な液体が纏わりつく。
空気を含んで撹拌された粘液は小さな気泡入りのクリームのようになり垂れて、二人の繋がる部位を濡らしてゆく。
「好き…ソレ好き…気持ちいい……!ああっ!キリアン…!キリアン!好きだ…!」
「ガイン…!愛してる…!俺のガイン…!」
「もぉ…!奥に…!俺の奥に…!来てくれキリアン…!いっぱい注いで俺の中を満たして…!」
ガインの好い場所を突いていた頭を、内側でズヌゥッと滑らせて最奥へ移動させる。
その場所に到達したキリアンの自身は、絡みつく蜜塗れの内ヒダを茎の括れで引っ掻きながら最奥の壁をゴンゴンと激しくノックした。
「ガイン…!ガインの奥、気持ちいい…!たくさん飲んで…!
ガインの身も心も、俺まみれになって!」
根元まで咥え込ませた太い幹がガインの内側でビクビクと脈打ち、ガインの胎内にブワッと熱の波が押し寄せた。
「あ…熱い…!あ…!!イく…!」
押し寄せる熱の波に内側が満たされ、熱液で満たされた蜜壷の中で脈打つ熱棒に促され、ガインの性器からビュルビュルと白濁液の花火が上がった。
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