転移した世界がクソだったんで魔王を作る事にした。

DAKUNちょめ

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第一章

7―立ち去った葵のレベル。

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歩いても歩いても森、林、森林、木しか無い。

得体の知れない魔物は襲って来るが、見掛けた瞬間足も止めずに銃で撃って瞬殺し、何事も無かったかの様に道無き道を突き進む。

行動を共にする様になったばかりの時は魔物が出る度にヒィヒィ喚いていたダイも数日する頃には慣れてきて、魔物が襲って来ても喚かなくなった。
ササッと俺の後ろに隠れる知恵を付けやがった。


宿屋の少年ダイの村を出て早5日。
俺はずっとミネラルウォーターを片手にジャーキーを噛み続けている。
しまいには飲み込むのも億劫になって、口の中でガムみたいになっている。

ダイはシリアルバーもカロリーバーもお気に入りの様で、延々と食い続け、食に関して不満は無い様だ。


「口に入れるモノがあるってだけでも凄い事だよ!
当てのない旅なんてしていたら、食糧の調達だって難しい上に、自分が魔物の食糧になる場合だってあるんだから。
美味いモンが食いたいなんて、ニイチャンは贅沢だ。」


贅沢だと?旅人になりたいと望んでこんな所に居るんじゃねぇよ。
なんてコイツに文句を言った所で、どうしようも無い。


「でもニイチャンさぁ、手ぶらに見えるけど、どこからコレ出してんの?食べても食べても無くならないって…。」

「俺の機嫌を損ねたくなかったら、余計な詮索はすんな。
それに、そんな話を誰かにベラベラ話しやがったら撃つからな。」


ダイが萎縮したように姿勢をただし、ブルっと震えた。
ダイは俺の銃を武器としては理解していない様だが、殺傷能力の高い魔法か何かだと思っているようだ。
それはそれで、別に構わないのだが。


「テイト、町が見える。やっと着いたようだ。」

「あっ…!!待て、お前らっ!!」


鬱蒼とした森が急に切れて大きな街道に出た俺達は、街道の先にある町を目にした。

スコルとハティが、俺が止める前に美少女メイドの姿のままで町に向かって走り出した。

俺の学ラン姿も異質だが、二人が着ているようなファッション性の高いメイド服もこの世界には無い様だ。
しかもスカート丈が短めでニーハイソックスを履いているので、生足が見えている。

当然、目立つ。

二人には姿を隠して貰うつもりでいたのに、そんな格好で町まで走って行きやがった。

二人が目立たなくなるほど、創作系の異世界にありがちなエロい格好の女性冒険者とか、いてくれたら………って、無理か。
この世界、今まで見て来た感じだと普通に中世の西洋文化みたいな感じだからな。

一般的な衣服は割と地味だし、女性は肌の露出が少ない。

二人を追いかけて俺とダイが町に入った時には既に、町の人々の視線がスコルとハティに集まっているのに気付いた。

身綺麗でありながら人間離れした容姿を持つ二人を、誰かの所有する愛玩用の奴隷だと思っている様だ。
二人の後を追う様に数人の男が走って行った。


「ニイチャン、ニイチャンが二人の主人だって名乗らないと、ネェちゃん達はぐれ奴隷だと思われるよ。
はぐれ奴隷や、まだ主人の居ない魔族は捕まえた人の所有物になるんだ。」


ダイがコソッと俺に耳打ちした。
俺も、かつてコイツの養母に所有物にされる所だったから、それは良く分かっている。


「捕まえたら……だろ?」


先に町に入ったスコルとハティは、小走りに町の奥へと走って行く。
俺達から姿が見えなくなった辺りで、ぎゃあ!と男達の悲鳴が聞こえて来た。

俺は声のした方に、ゆっくりと歩いて行く。

まぁ、予想通りなんだがうずくまる男達の中心に二人が立っていた。


「おい、殺してないよな?」

「殺してない。血も流してない。」

「殺意を感じなかった。殺意を感じたら殺していい?」


二人の周りにうずくまる男達は8人、全員が両肩を外されていた。
腕が動かせなくなった男達の顔を1人ずつ近くに行って確認していく。


「町の外でならな。町の中ではやめといてくれ。」


俺達の会話を聞いていた男達は、ウッと詰まった声をあげた。
小柄な少女二人に簡単に人の命を奪うだけの力があるのだと知り、その二人の少女の主が俺だと認識した様だ。

……少女でなく男の娘、もっと言えば亜人含め人ですらなく、本体は神格化した狼なんだけどな。


「テメエの奴隷かよ!仲間の腕が上がらなくなっちまったじゃねぇか!どうしてくれんだ!」

「あぁ?アイツらに手を出したお前らが悪いんだろうが。」


肩を外された男の仲間らしき男が俺の胸ぐらを掴んだ。
熊の様なナリをした大男に胸ぐらを掴まれた俺は空腹のせいもあり、苛立ちから一瞬だけ殺気を放ってしまった。

俺の放った殺気に気付き、口の端をニタリと上げたスコルが俺の胸ぐらを掴んだ男の両肩に膝をつくように飛び乗り、股に挟んだ男の首を両手で抱き込みもぎ取ろうとした。


「スコル!町の中ではやめろと言ったろう!
勝手に殺すんじゃない!」


俺の怒声に辺りがシィ…ンと静かになった。
大男は殺されるとまでは思わなかった様だが、今にも自身の命が消え去りそうだった事を本能で気付いたのだろうか。
怯え切って地面に尻をついて首をフルフルと振りながら俺から後退った。

肩を外されて身動きが出来なくなってる8人の男達と、歯の根も合わない位怯える大男達を侮蔑の眼差しで見下ろす俺の腕をダイが強く引っ張り、小声で耳打ちする。


「ニイチャン達!いきなり目立ち過ぎなんだよ!何してんだよ!
どっかの王様に追われてんだろ!?
大きな騒ぎは偉い奴の耳に入る!特に強い奴の噂はすぐに!」

「いいんじゃないか?どちらにしろ、もう俺には監視が付いてるみたいだから変わらないみたいだし。」


あの少年の村の惨事は既に、耳に入っているだろう。
世界の平和のためだとか抜かして俺達を喚び出し、ミチル達を城に連れて行った東の大陸王バーロン……とか言ったか。

魔王が居なくなり、エルフや獣人など力を持つ亜人が魔物と呼ばれ力を押さえ込まれたこの世界で

あいつは異世界から勇者を喚び出して一体誰と戦わせるつもりなんだかな。

力の強い者がお好きらしいからな。
逃した兵士から俺の事を聞いていれば、俺の事を無視は出来ないだろう。


「じゃあ俺の事も報告されてんの!?
じゃあ、ニイチャン達を従わせるために、俺を人質に……」

「お前が人質になった所で俺は助ける気なんか無いからな。
役に立つから一緒に連れてってと言うから同行させたが、お前まだ何の役にも立ってないし。
拐われた所で痛くも痒くもない。」

「うー…!!分かったよ!役に立てばいいんだろ!!
食べる場所を探して来るから待っててよ!」


ダイは息巻いて町の中心に向かって行ったが、町に着いたのだからもう別れて良いのでは…?
この町でなら仕事を探すなり何なりして、1人ででも生きていけると思うのだが。
と、思いつつ辺りを見れば、先ほどの騒ぎのせいで人が俺達の周りから遠ざかっていた。
情報を仕入れる為に話しかけようにも、皆、距離を取り近付いて来ない。


「………うーむ…。
ナメられたら終わりだとは思っていたが、度を過ぎると駄目か。
スコル、ハティ、お前達も町の中では大人しくな。」


二人はクスクス笑って頷いたが、本当に分かってくれているのだろうか。


数十分経った頃、ダイが戻って来た。


「ニイチャン達、蜂の巣売りたいんだろ?買い取りしてくれる店と、食事の出来る店を見つけて来た。
宿の下だったから宿も二部屋取ったよ。
あと、ニイチャン達は南の大陸から来た旅人だという事にしたから。」


意外にテキパキ動くな、小僧。


「分かった。じゃあ蜂の巣を売る場所に移動しよう。」

「あと、この近くの洞窟にさ、キレイな女が現れたんだって。
あまりにキレイなんで、手つかずのエルフじゃないかと捕えた者に褒賞が出るらしいんだ。」

「……俺には興味の無い話だな。」


褒賞には興味が無いし、奴隷にされるのは気の毒に思うが助ける理由も無いし。


「メチャクチャ強い獣を従えてるらしくて、女を捕えに行った人が全員洞窟から帰って来ないんだってさ。」

「そうか…俺には興味の無い話だな。」

「捕えるのは無理でも、ニイチャンなら倒せるって言っちゃった。そしたら宿がただになるって。」


……言っちゃったじゃねぇよ。

なんで俺が、そのエルフかエロフか知らんが倒す事になってんだ。
しかもメチャクチャ強いんだろ?
俺も自分を強いとは思うが、無敵ではないからな。


「お前、俺が勝てる根拠なく勝手にそんな事を…
つか、そんな危ない奴なら、ほっとけばイイじゃないか。
欲をかいてソイツに害を成そうとしなけりゃ被害には遭わないだろ?」

「ニイチャン、この世界の常識のひとつ。
奴隷化されていない魔族は放置出来ない。
この平和な世界を脅かす新たな魔王になる可能性があるから。」


………………メンドクセェな!!!

人間サマ至上主義の、この世界を維持する為に野良の亜人は放置しとけないと!?
だったら人間サマ以外は排除、ハナっから亜人の種族ごと滅ぼすつもりでいりゃいいのに、虐げる目的で繁殖させ、絶滅させずに生かされ続けている。


「何が平和な世界だ。クソみてぇな世界じゃねぇか。
そもそもが何でその魔王とやらは人間なんかに討たれちまったのかな。膨大な魔力とやらがあったんだろ?
いっそ、新しい魔王とやらが生まれた方がイイんじゃないか」

「ニイチャン!誰かに聞かれたらどうすんの!
そんな事を言ってんの聞かれたら捕まっちゃうよ!!」


いや、簡単には捕まらんが……。
さっきスコルとハティを叱った自分が騒ぎを起こすのはマズイか。
俺はダイに思い切り両手で口を塞がれて、分かったとコクコク頷いた。


「この世界の住人に成りすますためにも、そのエルフとやらを倒しに行くポーズは見せとかなきゃって事だな?
この世界の常識を知ってる者として。」

蜂の巣を売って来たスコル達と合流し、ダイが見付けて来た宿に向かう。
蜂の巣は、ダイが教えてくれた相場の値段より上増しされていた。
提示された値段に対し無表情だったスコルとハティに圧を感じ、店主の方が金額を上乗せしてくれた様だ。
先ほどの騒ぎを見ていたのだろう。

二人は元々、感情を顔に出さないがな。
攻撃的になる時以外は。



宿に着き、やっとマトモな食事にありつけた。
地球の料理ほど調味料が無く味付けは質素だが、温かく調理された食事だ。ありがたい。


「美味い……最後にマトモな食事をしたのが転移する日の学食だったからな。」


米が無いのが悲しい。
今度はいつ、米が食えるのだろう。

宿屋の主が食事を運んで来ながら俺に話しかけて来た。


「そこの坊主に南の大陸からの冒険者だと聞いたが、かなり強いんだって?
坊主にも言ったが、お前さんに近くの洞窟に居据わった女を捕えるか倒して来て欲しいんだ。」

「倒してしまっていいのか?奴隷に出来なけりゃ、あんたの得にはならないだろ?宿代をただにしてまで頼む事か?」

「俺はこの町の長をやっている。あそこは希少な鉱石が採れる洞窟で、この町の資金源でもあるんだ。
居据わられ続けると、鉱石が手に入らず町が立ち行かなくなっちまう。倒せなくとも追い出してくれるだけでも助かる。
女目的でゴロツキや傭兵らが洞窟に入ったが、誰ひとり帰って来やしねぇ。
恐らく、生きては無いだろうが……。」

「そんな強い奴に俺が敵うかも分からないし……追い払うだけでも良いなら、まぁ何とかするが。」

この世界での強い奴、とやらのレベルが分からない。
さっきスコル達に絡んで来た男達やバーロンの兵士位なら恐るるに足らずではあるが……
何しろ、ある程度の物理は無効化出来る俺でも、アホみたいな火力の魔法を使われたら一溜まりもない
……可能性もある。

今まで、なんのかんので上手い具合に、そんな魔法を食らっても生きながらえて来たので。


食事を済ませて宿である二階の部屋に向かった。
2つ部屋を取ったとダイに案内されたが、男女で部屋を分けたとの事。って、全員男じゃねぇか。


「スコルとハティに部屋はいらん。
2つ部屋を取ったなら、ひとつはお前が使え。」

「…………俺さぁ。」


ダイがモジモジと何かを言いたげに指先を動かしている。
何だかうざったい。


「ニイチャンと同じ部屋で、ニイチャンの来た世界の話を聞きたい…。」

「……………えぁ?」

「だって、ニイチャンって今まで見た異世界から来た人たちと全然違う!気にならないワケ無いじゃん!?」

「……………はぁ?」

「見た事無い魔法使うし身体はメチャクチャ丈夫だし、美味しいモノをいくつも出せるし、あんな強くてデカくて可愛い獣人の従者が二人も居るし!」

「……………チッ…」


思わず舌打ちしてしまった。


「ニイチャンひどいよ!俺ちゃんと役に立っただろ!?
話をする位いーじゃん!!」


ムキになり半泣きになって訴えるダイが鬱陶しく、俺は片耳を手の平で押さえながら折れてやった。


「あーうるせぇ。分かった分かった、少しだけ話してやるよ。」


腹も満たされ少しだけ苛立ちの治まった俺は、寝る前に少しだけダイに昔の話でもしてやろうかと思った。
その間
スコルとハティには出来る範囲で洞窟を探る様に命じておいた。

夜になり、月が出た頃に二人は町の側にある林の中、その奥にある鉱石の採掘場である洞窟前に居た。

二人は無言で顔を見合わせ、そのまま姿を消した。











学校の校舎ごと異世界に飛ばされた俺達は、暫く教室に留まった状態だったが、俺は親友の自称闇の皇子である大輔と共に教室を出る事にした。

クラスの女子の何人かに引き止められたが、俺は教室を離れる事を選んだ。
姿を消した葵の後を追いたいと思ったのもある。

葵は異世界に来た事があると言っていた。
元の世界に戻る方法も知っているのかも知れない。
だったら、葵を追わないわけにはいかない。


「帝斗は葵チャンを愛しているよネェ。」


大きな三角定規を装備した大輔がニマニマいやらしい笑いを浮かべながら言った。

大輔は武器が三角定規のままなもんで戦闘にはほぼ役立たずだが、コイツの緊張感の無さが時には救いとなる。

俺達はモンスターを数体倒して二人ともレベルが5辺りまで上がっていた。


「ち、違うだろ!あいつとは幼馴染みなだけで!
それに、あいつ異世界に来るのが初めてじゃないって言ってたからな!捕まえて聞き出してやる!」

「葵チャンと帝斗の話を聞いてたんだけどさ、葵チャン違う世界に行った事があるって言い方していたよね。
葵チャンは、違う世界に行って戻って来てるって事?
いつ行ったんだろうねぇ。」

「案外、ダイと同じでそんな風に思い込んでるだけだったりしてな。自分は実は闇の皇女だとかさ。」

「帝斗、俺さー…実は他人のステータスを少しだけ覗けるスキルがあるみたいでさ。」


何だと!?そんなスキルを与えられていたのか!ズルいな!


「教室に居たみんな、レベル1だったじゃん?
葵チャンのレベル、200越えてたんだよね。」

「はぁ!?200!?」

「葵チャンはさぁ、本当に異世界を経験してるのかも知れない。
だからさぁ、元の世界に戻る方法も知ってると思うんだよね。」

「よし、だったら絶対に葵を捕まえなきゃだな!
つか、中々武器がドロップされないよな…ダイにもそろそろ戦闘に参加して貰いたいんだがな。」

「俺は前衛攻撃型ではない。
後衛型の俺は、じきに闇の魔法が使えそうな気配を感じるのだが。」


結局大輔は、俺と別れる日まで魔法を覚える事は無かった。




教室を出て右に曲がり、真っ直ぐ歩き続ける事丸一日以上。
ずっと廊下が続き、ドアの開かない中の真っ暗な教室が壁として続く。
中に灯りのついた教室はドアが開き、食料や回復アイテムらしき物が入手出来た。


「何キロ歩いたんだろうな。変わり映えしない景色ばかり見続けて頭がおかしくなりそうだ。」

「そうだよねー。ホント、異世界って言うよりゲームの中に入り込んだみたい。
無限ループの廊下を歩いてるみたいだ。
…教室のみんなは今頃どうしているのかな。」

「さぁな…。あのまま教室に居ても食う物が無いからな。
餓死したくなければ、危険を覚悟で出歩くしかないが。」


正直な所、クラスメイトとは言えその場に居ない奴の心配をする余裕なんて無い。
気を抜けばモンスターに襲われて死ぬ。

大輔もやっと長槍という武器を手にした。
ビビリまくって中々攻撃行動に移ってくれないが、パーティの戦力数値は少し上がったのだと信じたい。


「帝斗…!下に行く階段がある…!!」


俺達は歩き続けて初めて、やっと突き当りに到達し、下に行く階段を見付けた。

「……俺達の居るのが校舎の3階だから…2階に降りる階段か?
行ってみるしかないよな。」

俺と大輔は武器を構えながら、恐る恐る階段を降りて行った。


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