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久しぶりの土曜日お泊り。
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インスタントラーメンを作って食った俺達は、小腹が満たされて何だか落ち着いてしまった。
ちゃぶ台を挟んで向かい合ったままボンヤリと麦茶を飲み、まったりする。
ウチに来たランと何をするでも無く二人でダラダラと時間を潰す事は、普段通りの俺達の過ごし方のひとつなんだが…。
今の俺の方には、ランと二人で無言での間を持たす事が出来なかった。
沈黙はアレコレ余計な事を考え過ぎてしんどくなる。
「……金森君はバイトだそうだ。
ランはバイトしたりしないのか?」
思い出した様に金森君の話題を振ってみた。
話題を振る際にランの方に視線を向けて気付いた。
コイツが、ずっと俺を見ていた事に。
「うちの学校、バイト禁止。
金森は、自分チの仕事を手伝ってるだけ。」
「お…そうなのか……。
高校生ともなると、行動範囲も増えるし交流の幅も増える。
小遣いのやり繰りも大変だろ?」
視界に入っていたのじゃなくて、ずっと俺を見ていた。
穴が開くほど見るって、まさにこーゆー事を言うのか?見過ぎだろうよ。
真っ向からランと見つめ合う気力は今の俺には無い。
さっきのキスの熱もまだ冷め切ってない気恥ずかしさもあり、俺の方は逆にランから視線を逸らしてしまった。
「放課後はここに来るかウチに帰るか…少林寺の教室行くかだし…
行動範囲は中学生の時とさほど変わらないな。
交流の幅も中学生ン時とほぼ変わらないし、俺には真弓が居るのに、誰かとどこか出かけるとかしないし。
金使う事そんなに無いよ。」
ちゃぶ台の上に両肘をついたランが、向かい側に座る俺の顔をジッと見ながら俺の問いに答えた。
長年一緒に過ごして来て、今さら顔をガン見されたからって何だってんだ。
キスされた後だからって、何だって…こんなに落ち着かないと言うか、照れ臭いと言うか、小っ恥ずかしく感じるんだかな!
「人の顔を、あまりジロジロ見るな。
落ち着かないだろうが。」
「恋人の真弓が可愛くて、目に映さずには居られない。
バイトなんかより、真弓との時間のが大切。」
「お、大人をからかうんじゃねぇよ。」
ニコッと微笑んで答えたランに短く返事をして逃げる様に茶の間を離れた。
着ていた着物を他の洗濯物と一緒に洗濯機に放り込み放置する。
ボクサーパンツ一枚の姿でウロウロと寝室に行き、黒いTシャツとジーンズに着替えた。
茶の間に戻るとちゃぶ台の上に突っ伏してウツラウツラし掛けていたランが顔を上げた。
「真弓、出掛けるつもり?」
「食材が無いって言ってたの、お前だろうが。
後から何か買いに行っておかないと夜飯が無い。」
「米と玉子はあった。冷凍の刻みネギもあった。
シンプルなチャーハンなら作れるよ。」
「他にも買い足しときたい。
何にしろ天気のいい内に買い物には行っておきた……」
ランと話している途中で、いきなりゴロゴロと雷鳴が聞こえ始めた。
さっきまで滅茶苦茶快晴だった為に、すぐに理解が及ばなかった俺とランが「え?」と二度見する様に窓の外に目をやった瞬間━━
ザバァっとバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。
「……快晴は昼までか。」
「午後から降り始めた雨は、強い雨足のまま夜中まで続くってさ。
はぁー…帰りは、またずぶ濡れかぁ…。」
ランがスマホで天気予報を確認して溜め息をついた。
夜中まで続くって事は……
昨日よりも天気の悪い状態の中でランを帰すって事だろ。
ビニール傘を貸す事は出来るが、そりゃあ酷ってモンだな。
「ラン、明日は日曜だし今夜はウチに泊まっていけ。」
ランが俺の言葉に驚いた様に、素早い動作でスマホから顔をコチラに向けた。
「えっ…泊まっても、いいのか!?」
「いいのかって…この雨ん中走って帰るのも大変だろうし別に前から何度も泊まって…。
……!ちょっ……!ち…!
違う、そういう意味じゃねぇからな!」
ワンテンポ遅れて、ランが大袈裟な態度を見せた意味に気付いた。
そういう行為を許しての、泊まっていけじゃない。
「布団は別だぞ!
お前には、お前用の布団があるんだからな!
俺は、俺の布団でネルし………」
ランと俺の視線が窓の外、庭の一点に向けられた。
庭の物干し竿には、つゆだくのはんぺんみたいになった俺の布団がぶら下がったままになっていた。
そうだ…天気がいいからって、梅雨だって時期も考えずに布団を干してしまったんだった……
こーゆー時に一般的によく聞く「自分はソファで寝る」が、ソファの無い俺の家では出来ない。
畳に直寝しか…ソレしたら明日の朝、身体がバッキバキになっていそうだ。
俺は一体どこで寝れば……
「渋い顔をして、そんなに真剣に悩まなくても同じ布団で一緒に寝ればいいじゃないか。
小学生の時までは、そうしていたんだし。
真弓が考える様な、そういう行為とやらはしないから安心しなよ。」
「そ、そういう行為って!?
別に何も考えちゃいないけどな!?」
意識し過ぎて逆に怪しい受け答えをしてしまった。
ランは何度もウチに泊まった事があるが、高校生になってからは初めてとなる。
キスをしてから、初めてのお泊りって事になるワケで…
キスをしてからは、性的に意識されるんじゃないかと俺がランを変に意識してしまい、今まで中々泊っていけと言えずにいた。
ランにそういう風に見られるのが嫌なんじゃない。
そう意識して、みっともなくアタフタする自分を自分で見たくなかった。
「だったらアップルパイは明日だね。
明日の昼過ぎに作り始めよう。」
▼
▼
▼
夕方まで、二人でとりとめの無い会話をして過ごした。
ランは眠たいのか、時々目を擦ったり欠伸をしたりを繰り返していた。
「風呂沸かしたから先に入れ。
あ、ウチに泊って行くって連絡しておけよ。」
「もうした。
つか、真弓んトコ居るなら泊まらせて貰えばってメッセージが先に来てた。
両親、二人して出掛けてるみたいだ。」
ランの母親は、相変わらずの自由人だな……
アップルパイの次は、泊まらせて貰えか。
まぁ長い付き合いで俺の事を信頼してくれてるからこその遠慮しないってのもあるみたいだが。
「それ、俺が断りにくいヤツな。」
「真弓の都合が悪いなら、普通に断ればいいだけだ。
うちの母さんポッと思い付いた事を言うだけだから、断られたって「そうかー」で終わる。
気分を害したりはしない。」
ランがちゃぶ台に手をついて立ち上がった。
フラフラと廊下に向かいながらふすまに手を掛け振り返る。
「で、今日は泊まっていいんだよな?」
改めて確認する様にランが俺に訊ねた。
改めて聞かれると、そういう行為をしないと言ったランにも少なからず俺とのイチャイチャを意識してるのだろうなと思ってしまうが…それが気になるから、やっぱりやめとけなんて大人げ無い事を今さら言えない。
「わざわざ確認すんな。
俺が泊まっていけと言ったんだ。」
そんな風に確認されると俺の方がもっとランを意識しちまう。
幾度となくウチに泊まり、同じ布団で寝る事だって多々あったランとの「いつもしていた事」が
恋人同士らしい状態になってからは「初めてする事」である事に。
脱衣所に入ったランがドアを閉め、やがて風呂場の扉が閉まる音がした。
裸のアイツを見ないようにタイミングを計ったワケではないが、風呂場の水音が聞こえ始めて少し時間を置いてから、ランが脱いだ服を洗濯するため回収しに行った。
「真弓ー。
真弓が風呂に入ってる間に俺が夕飯の準備をしとく。」
脱衣所に来た俺に気付いたランが風呂の中から声を掛けて来た。
風呂場で僅かに反響するランの声を聞いて、思わずククっと笑ってしまった。
「そいつは助かる。」
ごくごく自然なランとのこのやり取りは、以前と何も変わらない。
俺はランを意識し過ぎて、変な風に警戒してしまうのかも知れない。
警戒なんて、する必要ない。
前と同じ様に、普通に泊まっていくだけの話じゃないか。
風呂入って飯食って、布団に入って眠り、朝を迎える。
で、一緒に朝飯食って…………
湯面がザバッと揺れる音がして、少し間を置き風呂場の扉が開いた。
俺がランの服を抱えて脱衣所を離れるより先に、モワッと白い湯気と共に全裸のランが風呂場から出て来た。
ランの裸なんてガキの頃から見慣れてるし………
今さら互いの裸を見た所で特に何かを感じたりしないし……しないが……
えっ、コイツって、こんなにガタイ良かったっけ…?
「真弓、見過ぎだろ………」
ランがバスタオルを腰に巻きながら苦笑した。
「いや…お前、何か急に…成長した…?」
ナニを聞いてんだかな、俺は。
ちゃぶ台を挟んで向かい合ったままボンヤリと麦茶を飲み、まったりする。
ウチに来たランと何をするでも無く二人でダラダラと時間を潰す事は、普段通りの俺達の過ごし方のひとつなんだが…。
今の俺の方には、ランと二人で無言での間を持たす事が出来なかった。
沈黙はアレコレ余計な事を考え過ぎてしんどくなる。
「……金森君はバイトだそうだ。
ランはバイトしたりしないのか?」
思い出した様に金森君の話題を振ってみた。
話題を振る際にランの方に視線を向けて気付いた。
コイツが、ずっと俺を見ていた事に。
「うちの学校、バイト禁止。
金森は、自分チの仕事を手伝ってるだけ。」
「お…そうなのか……。
高校生ともなると、行動範囲も増えるし交流の幅も増える。
小遣いのやり繰りも大変だろ?」
視界に入っていたのじゃなくて、ずっと俺を見ていた。
穴が開くほど見るって、まさにこーゆー事を言うのか?見過ぎだろうよ。
真っ向からランと見つめ合う気力は今の俺には無い。
さっきのキスの熱もまだ冷め切ってない気恥ずかしさもあり、俺の方は逆にランから視線を逸らしてしまった。
「放課後はここに来るかウチに帰るか…少林寺の教室行くかだし…
行動範囲は中学生の時とさほど変わらないな。
交流の幅も中学生ン時とほぼ変わらないし、俺には真弓が居るのに、誰かとどこか出かけるとかしないし。
金使う事そんなに無いよ。」
ちゃぶ台の上に両肘をついたランが、向かい側に座る俺の顔をジッと見ながら俺の問いに答えた。
長年一緒に過ごして来て、今さら顔をガン見されたからって何だってんだ。
キスされた後だからって、何だって…こんなに落ち着かないと言うか、照れ臭いと言うか、小っ恥ずかしく感じるんだかな!
「人の顔を、あまりジロジロ見るな。
落ち着かないだろうが。」
「恋人の真弓が可愛くて、目に映さずには居られない。
バイトなんかより、真弓との時間のが大切。」
「お、大人をからかうんじゃねぇよ。」
ニコッと微笑んで答えたランに短く返事をして逃げる様に茶の間を離れた。
着ていた着物を他の洗濯物と一緒に洗濯機に放り込み放置する。
ボクサーパンツ一枚の姿でウロウロと寝室に行き、黒いTシャツとジーンズに着替えた。
茶の間に戻るとちゃぶ台の上に突っ伏してウツラウツラし掛けていたランが顔を上げた。
「真弓、出掛けるつもり?」
「食材が無いって言ってたの、お前だろうが。
後から何か買いに行っておかないと夜飯が無い。」
「米と玉子はあった。冷凍の刻みネギもあった。
シンプルなチャーハンなら作れるよ。」
「他にも買い足しときたい。
何にしろ天気のいい内に買い物には行っておきた……」
ランと話している途中で、いきなりゴロゴロと雷鳴が聞こえ始めた。
さっきまで滅茶苦茶快晴だった為に、すぐに理解が及ばなかった俺とランが「え?」と二度見する様に窓の外に目をやった瞬間━━
ザバァっとバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。
「……快晴は昼までか。」
「午後から降り始めた雨は、強い雨足のまま夜中まで続くってさ。
はぁー…帰りは、またずぶ濡れかぁ…。」
ランがスマホで天気予報を確認して溜め息をついた。
夜中まで続くって事は……
昨日よりも天気の悪い状態の中でランを帰すって事だろ。
ビニール傘を貸す事は出来るが、そりゃあ酷ってモンだな。
「ラン、明日は日曜だし今夜はウチに泊まっていけ。」
ランが俺の言葉に驚いた様に、素早い動作でスマホから顔をコチラに向けた。
「えっ…泊まっても、いいのか!?」
「いいのかって…この雨ん中走って帰るのも大変だろうし別に前から何度も泊まって…。
……!ちょっ……!ち…!
違う、そういう意味じゃねぇからな!」
ワンテンポ遅れて、ランが大袈裟な態度を見せた意味に気付いた。
そういう行為を許しての、泊まっていけじゃない。
「布団は別だぞ!
お前には、お前用の布団があるんだからな!
俺は、俺の布団でネルし………」
ランと俺の視線が窓の外、庭の一点に向けられた。
庭の物干し竿には、つゆだくのはんぺんみたいになった俺の布団がぶら下がったままになっていた。
そうだ…天気がいいからって、梅雨だって時期も考えずに布団を干してしまったんだった……
こーゆー時に一般的によく聞く「自分はソファで寝る」が、ソファの無い俺の家では出来ない。
畳に直寝しか…ソレしたら明日の朝、身体がバッキバキになっていそうだ。
俺は一体どこで寝れば……
「渋い顔をして、そんなに真剣に悩まなくても同じ布団で一緒に寝ればいいじゃないか。
小学生の時までは、そうしていたんだし。
真弓が考える様な、そういう行為とやらはしないから安心しなよ。」
「そ、そういう行為って!?
別に何も考えちゃいないけどな!?」
意識し過ぎて逆に怪しい受け答えをしてしまった。
ランは何度もウチに泊まった事があるが、高校生になってからは初めてとなる。
キスをしてから、初めてのお泊りって事になるワケで…
キスをしてからは、性的に意識されるんじゃないかと俺がランを変に意識してしまい、今まで中々泊っていけと言えずにいた。
ランにそういう風に見られるのが嫌なんじゃない。
そう意識して、みっともなくアタフタする自分を自分で見たくなかった。
「だったらアップルパイは明日だね。
明日の昼過ぎに作り始めよう。」
▼
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夕方まで、二人でとりとめの無い会話をして過ごした。
ランは眠たいのか、時々目を擦ったり欠伸をしたりを繰り返していた。
「風呂沸かしたから先に入れ。
あ、ウチに泊って行くって連絡しておけよ。」
「もうした。
つか、真弓んトコ居るなら泊まらせて貰えばってメッセージが先に来てた。
両親、二人して出掛けてるみたいだ。」
ランの母親は、相変わらずの自由人だな……
アップルパイの次は、泊まらせて貰えか。
まぁ長い付き合いで俺の事を信頼してくれてるからこその遠慮しないってのもあるみたいだが。
「それ、俺が断りにくいヤツな。」
「真弓の都合が悪いなら、普通に断ればいいだけだ。
うちの母さんポッと思い付いた事を言うだけだから、断られたって「そうかー」で終わる。
気分を害したりはしない。」
ランがちゃぶ台に手をついて立ち上がった。
フラフラと廊下に向かいながらふすまに手を掛け振り返る。
「で、今日は泊まっていいんだよな?」
改めて確認する様にランが俺に訊ねた。
改めて聞かれると、そういう行為をしないと言ったランにも少なからず俺とのイチャイチャを意識してるのだろうなと思ってしまうが…それが気になるから、やっぱりやめとけなんて大人げ無い事を今さら言えない。
「わざわざ確認すんな。
俺が泊まっていけと言ったんだ。」
そんな風に確認されると俺の方がもっとランを意識しちまう。
幾度となくウチに泊まり、同じ布団で寝る事だって多々あったランとの「いつもしていた事」が
恋人同士らしい状態になってからは「初めてする事」である事に。
脱衣所に入ったランがドアを閉め、やがて風呂場の扉が閉まる音がした。
裸のアイツを見ないようにタイミングを計ったワケではないが、風呂場の水音が聞こえ始めて少し時間を置いてから、ランが脱いだ服を洗濯するため回収しに行った。
「真弓ー。
真弓が風呂に入ってる間に俺が夕飯の準備をしとく。」
脱衣所に来た俺に気付いたランが風呂の中から声を掛けて来た。
風呂場で僅かに反響するランの声を聞いて、思わずククっと笑ってしまった。
「そいつは助かる。」
ごくごく自然なランとのこのやり取りは、以前と何も変わらない。
俺はランを意識し過ぎて、変な風に警戒してしまうのかも知れない。
警戒なんて、する必要ない。
前と同じ様に、普通に泊まっていくだけの話じゃないか。
風呂入って飯食って、布団に入って眠り、朝を迎える。
で、一緒に朝飯食って…………
湯面がザバッと揺れる音がして、少し間を置き風呂場の扉が開いた。
俺がランの服を抱えて脱衣所を離れるより先に、モワッと白い湯気と共に全裸のランが風呂場から出て来た。
ランの裸なんてガキの頃から見慣れてるし………
今さら互いの裸を見た所で特に何かを感じたりしないし……しないが……
えっ、コイツって、こんなにガタイ良かったっけ…?
「真弓、見過ぎだろ………」
ランがバスタオルを腰に巻きながら苦笑した。
「いや…お前、何か急に…成長した…?」
ナニを聞いてんだかな、俺は。
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