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禁欲の5年を耐えた少年と覚悟のままならない男。
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ちゃぶ台に向かい合って食事を済ます。
リゾットを食べ終わった皿がすぐに下げられ、かわりに食後のコーヒーが置かれた。
出会ったばかりの頃はニガイ、マズいとブラックコーヒーが苦手だったランは、今は平然と俺の前でブラックコーヒーを飲んでいる。
そんな事にすら、ヤツの成長を再認識させられてしまう。
中学を卒業した際にも成長したなとは思ったが、高校の制服を着てたった2ヶ月経過しただけなのに、急激に大人の男になった気がするのは、何なんだか。
身長はもとより、手足も肩幅も何もかもが大きくなっていて、体格だけ見れば俺のみぞおち辺りに顔をくっつけてワァワァ言っていた頃の面影は無い。
離さない………か。
今のランはくっつかれたら、引っ剥がして猫の子の様に襟首を摘んでヒョイとどかす、が難しそうだ。
俺もまだまだ体力は衰えてないつもりだが、本気で組み伏せられたら敵わないかも………………
「真弓、コーヒー苦すぎた?」
眉間にシワを寄せて苦虫を噛み潰したような険しい顔をした俺に、ランが首を傾げた。
「いや…違う。まだ寝起きで頭が働いてないだけだ。」
自分の思考に待ったを掛けて、「ただの気の迷いだ。今のは忘れろ」と自分自身に取り繕った。
忘れろ。一瞬頭に浮かんだ……
組み敷かれた俺からの目線で見上げた、間近にあるランの顔を。
「………………」
唇を重ねるだけのキスのその先を許した時、その後に続く行為の予測が、先ほどの様に頭に浮かぶ。
浮かぶが、あり得ないだろうと否定する考えも浮かぶ。
恋人という関係は5年前に許したが、だからといって恋人らしい行為を許したのはつい2ヶ月前からのキスのみだ。
ランと居る事は気が楽だし楽しいし、居心地が良い。
だが恋人とは名ばかりの関係だった5年間に終止符が打たれた今、ランが本気でその関係になろうとしているのが窺える。
そして俺は難題をクリアしたヤツを相手に、それを全力拒否出来る立場には無い。
……多分。
空のコーヒーカップを指に引っ掛けたまま静止した俺の指からカップが取られた。
取られたカップはテーブルの上に置かれ、ボンヤリしている様に見えたらしい俺の唇は、ちゃぶ台の向かい側から身を乗り出したランに、すぐ塞がれた。
「ッラン!また、お前っ!」
「目を覚まさせてあげようかと思って。」
焦って身を引いた俺の首の後ろにランが腕を回し、うなじに手を掛け強引に引き寄せた。
長くなったヤツの腕は細身だが力があり、逃げた頭はすぐランの顔の近くまで戻される。
鼻先を擦り合わせるほどに顔を近付け、唇がチュッチュッと短く数回重ね合わされた。
額を突き合わせて唇を離したランが、互いの吐息が掛かる距離で俺に囁く。
「真弓…好きだ…。
もう何度も何度も言ってるけど、俺は真弓が大好きだ。
分かっているよな。」
「……分かってる。……」
「真弓が俺に待たせた5年は、その間に俺が真弓以外の誰かを好きになったらいいと思って設けた期間だったんだろ。」
ランが言う通りだ。コイツは女子からの人気もあった。
小学生から中学生、その間にガールフレンドの一人や二人さっさと作って、可愛い彼女に夢中になるかと思っていた。
「なるわけ無いな。
俺には真弓しか見えてないんだから。」
「…よく分かった…5年耐えたお前が一途ですげーって事は!だ、だからと言って…!
急に恋人らしくするのは…!
いい歳こいた俺には、ハードル高過ぎるんだよ!」
俺は、ランに課した我慢の5年の間に自分もランを恋人として受け入れる覚悟をしておくべきだったのかも知れない。
まさか5年間、本当に誰とも付き合わずに俺を思い続けるなんて思わなかった。
「真弓も…………一途だろ?」
「は?」
ランが俺の唇を指先でツイと撫で、ちゃぶ台の向こう側に戻った。
ランはそのまま立ち上がり、空になったカップを2つ持って流しに後片付けに向かった。
「俺が女子に告られた話をしたら寂しそうな顔をしたり、バレンタインに何個もチョコ貰ったって話したら不機嫌になったり。」
「はぁ!?なんて!?聞こえねーぞ!」
蛇口から勢い良く流れ出る水の音で、ランが話す言葉が聞こえない。
やがてキュッと蛇口を閉める音がして、濡れた手を拭きながらランが茶の間に戻って来た。
「真弓も俺を好きだと思ってるって話。」
「そりゃあ、嫌いなワケ無いだろ?」
「無自覚なのか。ははは。」
無自覚?何が。好きって事が無自覚?
いや好きか嫌いかで言ったら、そりゃ好きだろう。
たった一人の大切なファンでもあるし、過剰な気はするがランの好意が嫌なワケじゃない。
ただこれが恋愛ってモノに繫がるかどうかは分からない話で。
爽やか男子高校生を相手に、アメリカ映画のチンピラみたいな中年の俺が女側ってどーよ。
「……出掛けるんだったな、着替えて来る。」
「あ、俺も着替える。」
考えていても埒が明かないと、ちゃぶ台から立ち上がった俺の後に続き、ランが茶の間の隣にある寝室に来た。
俺が住む古い平屋の日本家屋は、風呂、トイレ、狭い台所と茶の間と寝室の小さな家だ。
茶の間より広い寝室には縁側があり、以前はよくそこでタバコを吸っていた。
ランがウチに入り浸るようになって俺はタバコをやめたが。
寝室には俺のジイさんが使っていた古い洋ダンスがあり、俺の服に並んでランの普段着が何着か掛けてある。
今日の様に学校から帰宅せずにウチに来た際、出掛ける為に着替える服だ。
「学校早く終わったんだろ。
一回帰って着替えてから来りゃ良かったろう。」
「時間がもったいない。
早く真弓の顔を見たかったし。」
俺の横でランが制服を脱ぎ、ハンガーに掛けてタンスの横に吊るした。
無地の白いTシャツと黒いパンツ姿に早々に着替え終わったランは俺が脱ぎ捨てた浴衣を拾って丸めて洗濯物のカゴに入れに行き、すぐ戻って来た。
黒いタンクトップとジーンズに着替え終わった俺が、長めの後ろ髪を括ろうとする姿をランが後ろから見ている。
「真弓、うなじが赤い。コレ痛いんじゃないか?」
タンクトップの後ろをめくり、ランがタグを引っ張り出した。
「あ?痛くはないが…チクチク痒いなとは思っていたな。」
「脱ぎなよ。俺が取ってやるから。」
「面倒くせぇ。
着替えたんだから先に出掛けてしまおうぜ。」
「そうか、じゃあ帰ったら取る。」
背後にいるランが、不意に俺のうなじに唇を当てやがった。
余りにも突然の事で、一瞬固まってしまった。
間を置いて俺が「はぁ!?」と振り返った時には、もう涼しい顔をして俺の横を通り、ランは玄関に向かって靴を履いていた。
「真弓、ほら早く行こう。」
引き戸を開けて待つランに何事も無かった様にしれっとした顔で言われ、今更「何をした」だのなんだのと文句を言う事も出来なくなった俺は、口をパクパクさせて諦めた。
分かりやすい位、段々とアプローチが激しくなってきている。
高校生なんて思春期真っ只中だし、そういう事に興味を持つ時期だと理解している。だが………
え…アイツ、マジで俺とそういう事をするつもりなのか?
しかも俺を女に見立てて???
いやいやいや………いやいやいや!!
こんな中年のオッサン相手にか?
……え?セックス?俺とランが?はぁ!?
玄関でブーツを履きながら、俺はダラダラと冷や汗をかき始めた。
梅雨入り前の季節ではあるが、余計な思考のせいでジトっとへばり付く様な暑さを感じる。
「そんなに警戒しなくても。」
ランが独り言の様に呟いた。
コッチだって、したくてしてるワケじゃねーよ。
だが、お前のアプローチがあからさま過ぎて、完全無視が出来ないんだよ!
と、口には出さずに聞こえなかったフリをした。
リゾットを食べ終わった皿がすぐに下げられ、かわりに食後のコーヒーが置かれた。
出会ったばかりの頃はニガイ、マズいとブラックコーヒーが苦手だったランは、今は平然と俺の前でブラックコーヒーを飲んでいる。
そんな事にすら、ヤツの成長を再認識させられてしまう。
中学を卒業した際にも成長したなとは思ったが、高校の制服を着てたった2ヶ月経過しただけなのに、急激に大人の男になった気がするのは、何なんだか。
身長はもとより、手足も肩幅も何もかもが大きくなっていて、体格だけ見れば俺のみぞおち辺りに顔をくっつけてワァワァ言っていた頃の面影は無い。
離さない………か。
今のランはくっつかれたら、引っ剥がして猫の子の様に襟首を摘んでヒョイとどかす、が難しそうだ。
俺もまだまだ体力は衰えてないつもりだが、本気で組み伏せられたら敵わないかも………………
「真弓、コーヒー苦すぎた?」
眉間にシワを寄せて苦虫を噛み潰したような険しい顔をした俺に、ランが首を傾げた。
「いや…違う。まだ寝起きで頭が働いてないだけだ。」
自分の思考に待ったを掛けて、「ただの気の迷いだ。今のは忘れろ」と自分自身に取り繕った。
忘れろ。一瞬頭に浮かんだ……
組み敷かれた俺からの目線で見上げた、間近にあるランの顔を。
「………………」
唇を重ねるだけのキスのその先を許した時、その後に続く行為の予測が、先ほどの様に頭に浮かぶ。
浮かぶが、あり得ないだろうと否定する考えも浮かぶ。
恋人という関係は5年前に許したが、だからといって恋人らしい行為を許したのはつい2ヶ月前からのキスのみだ。
ランと居る事は気が楽だし楽しいし、居心地が良い。
だが恋人とは名ばかりの関係だった5年間に終止符が打たれた今、ランが本気でその関係になろうとしているのが窺える。
そして俺は難題をクリアしたヤツを相手に、それを全力拒否出来る立場には無い。
……多分。
空のコーヒーカップを指に引っ掛けたまま静止した俺の指からカップが取られた。
取られたカップはテーブルの上に置かれ、ボンヤリしている様に見えたらしい俺の唇は、ちゃぶ台の向かい側から身を乗り出したランに、すぐ塞がれた。
「ッラン!また、お前っ!」
「目を覚まさせてあげようかと思って。」
焦って身を引いた俺の首の後ろにランが腕を回し、うなじに手を掛け強引に引き寄せた。
長くなったヤツの腕は細身だが力があり、逃げた頭はすぐランの顔の近くまで戻される。
鼻先を擦り合わせるほどに顔を近付け、唇がチュッチュッと短く数回重ね合わされた。
額を突き合わせて唇を離したランが、互いの吐息が掛かる距離で俺に囁く。
「真弓…好きだ…。
もう何度も何度も言ってるけど、俺は真弓が大好きだ。
分かっているよな。」
「……分かってる。……」
「真弓が俺に待たせた5年は、その間に俺が真弓以外の誰かを好きになったらいいと思って設けた期間だったんだろ。」
ランが言う通りだ。コイツは女子からの人気もあった。
小学生から中学生、その間にガールフレンドの一人や二人さっさと作って、可愛い彼女に夢中になるかと思っていた。
「なるわけ無いな。
俺には真弓しか見えてないんだから。」
「…よく分かった…5年耐えたお前が一途ですげーって事は!だ、だからと言って…!
急に恋人らしくするのは…!
いい歳こいた俺には、ハードル高過ぎるんだよ!」
俺は、ランに課した我慢の5年の間に自分もランを恋人として受け入れる覚悟をしておくべきだったのかも知れない。
まさか5年間、本当に誰とも付き合わずに俺を思い続けるなんて思わなかった。
「真弓も…………一途だろ?」
「は?」
ランが俺の唇を指先でツイと撫で、ちゃぶ台の向こう側に戻った。
ランはそのまま立ち上がり、空になったカップを2つ持って流しに後片付けに向かった。
「俺が女子に告られた話をしたら寂しそうな顔をしたり、バレンタインに何個もチョコ貰ったって話したら不機嫌になったり。」
「はぁ!?なんて!?聞こえねーぞ!」
蛇口から勢い良く流れ出る水の音で、ランが話す言葉が聞こえない。
やがてキュッと蛇口を閉める音がして、濡れた手を拭きながらランが茶の間に戻って来た。
「真弓も俺を好きだと思ってるって話。」
「そりゃあ、嫌いなワケ無いだろ?」
「無自覚なのか。ははは。」
無自覚?何が。好きって事が無自覚?
いや好きか嫌いかで言ったら、そりゃ好きだろう。
たった一人の大切なファンでもあるし、過剰な気はするがランの好意が嫌なワケじゃない。
ただこれが恋愛ってモノに繫がるかどうかは分からない話で。
爽やか男子高校生を相手に、アメリカ映画のチンピラみたいな中年の俺が女側ってどーよ。
「……出掛けるんだったな、着替えて来る。」
「あ、俺も着替える。」
考えていても埒が明かないと、ちゃぶ台から立ち上がった俺の後に続き、ランが茶の間の隣にある寝室に来た。
俺が住む古い平屋の日本家屋は、風呂、トイレ、狭い台所と茶の間と寝室の小さな家だ。
茶の間より広い寝室には縁側があり、以前はよくそこでタバコを吸っていた。
ランがウチに入り浸るようになって俺はタバコをやめたが。
寝室には俺のジイさんが使っていた古い洋ダンスがあり、俺の服に並んでランの普段着が何着か掛けてある。
今日の様に学校から帰宅せずにウチに来た際、出掛ける為に着替える服だ。
「学校早く終わったんだろ。
一回帰って着替えてから来りゃ良かったろう。」
「時間がもったいない。
早く真弓の顔を見たかったし。」
俺の横でランが制服を脱ぎ、ハンガーに掛けてタンスの横に吊るした。
無地の白いTシャツと黒いパンツ姿に早々に着替え終わったランは俺が脱ぎ捨てた浴衣を拾って丸めて洗濯物のカゴに入れに行き、すぐ戻って来た。
黒いタンクトップとジーンズに着替え終わった俺が、長めの後ろ髪を括ろうとする姿をランが後ろから見ている。
「真弓、うなじが赤い。コレ痛いんじゃないか?」
タンクトップの後ろをめくり、ランがタグを引っ張り出した。
「あ?痛くはないが…チクチク痒いなとは思っていたな。」
「脱ぎなよ。俺が取ってやるから。」
「面倒くせぇ。
着替えたんだから先に出掛けてしまおうぜ。」
「そうか、じゃあ帰ったら取る。」
背後にいるランが、不意に俺のうなじに唇を当てやがった。
余りにも突然の事で、一瞬固まってしまった。
間を置いて俺が「はぁ!?」と振り返った時には、もう涼しい顔をして俺の横を通り、ランは玄関に向かって靴を履いていた。
「真弓、ほら早く行こう。」
引き戸を開けて待つランに何事も無かった様にしれっとした顔で言われ、今更「何をした」だのなんだのと文句を言う事も出来なくなった俺は、口をパクパクさせて諦めた。
分かりやすい位、段々とアプローチが激しくなってきている。
高校生なんて思春期真っ只中だし、そういう事に興味を持つ時期だと理解している。だが………
え…アイツ、マジで俺とそういう事をするつもりなのか?
しかも俺を女に見立てて???
いやいやいや………いやいやいや!!
こんな中年のオッサン相手にか?
……え?セックス?俺とランが?はぁ!?
玄関でブーツを履きながら、俺はダラダラと冷や汗をかき始めた。
梅雨入り前の季節ではあるが、余計な思考のせいでジトっとへばり付く様な暑さを感じる。
「そんなに警戒しなくても。」
ランが独り言の様に呟いた。
コッチだって、したくてしてるワケじゃねーよ。
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