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「俺!ワルになる!!!!」
「俺!ワルになる!!!!」
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キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムが響き渡る。
ある者にとっては最後のチャイム
ある者にとっては日常にありふれた音だ。
①「あー!卒業式なんてダルいだけじゃん!3年生との思い出!?高校3年間の思い出!?テスト勉強しかないんだけど!」
鞄を振り回しながら気怠げに歩いてくる①。
こいつにとっては卒業式なんて特別なものではないようだ。まだ。
④「ワガハイは寝てた思い出しかないなぁ
キミも勉強してたとこ、見たことない」
そいつの後ろから眠そうに歩くこの子にとってもまた、卒業式はおろか
高校生活すら特別な時間だとは思っていない。
見るからに電波系の女の子だ。パーカーをかぶってデカめのヘッドホンを首に下げてデフォルト萌え袖。現実にいたら地雷系かもしれないと思うだろうがダボパーカーに短いスカート、
その下にあらわになっている白くてすらっとした脚を見ると違う。
地雷系は網タイツか若干もちっとした脚だ。(大偏見)
それと一人称ワガハイは謎にメンタルが強い(メンタルの概念がない)(大大偏見)
②「確かに~!授業中は先生の似顔絵描いてるかぁ、消しゴムはんこ作ってるかだよね~!」
…一体何をやっているのだろうこの子達は小学生なのではないだろうか
この語尾を強調するように伸ばした特有の話し方をする
今の時代には珍しい派手め女子も、見たところ同じようなIQだと思われる。
③「もはや小学生…フフッ」
中肉中背にマッシュヘア、黒縁メガネに片耳AirPods、
大きめのシンプルナップザックに謎にズボンに手を突っ込んで歩く猫背スタイル。
で、でたぁぁあクラスに1人はいるいわゆる陰キャラガリ勉(実はソシャゲしかやってなくて一教科だけしか誇れる成績をもっていないが謎にイキる奴)だぁあああああっっっっ
高確率でフェイスラインにぴったりした黒マスク装着してるやつ…
でも制服をダボダボに着てないあたりちゃんとした子のようだ。
①「おい今バカにされたか!オレはな!今できることを今楽しいと思うことをやってるだけだよ!」
YouTuberなのか?学生の本文は勉強ぞ。
②「ちゃんと授業受けないから、赤点ばっかとるのよ。」
おお、ツインテの割にまともなこと言うんだな。
初見で①と同じIQ扱いしてごめんな案外まともなんだな
①「勉強なんて必要ないって!オトナは勉強してるか?テストなんてあるか?」
③「机の上だけでの勉強は社会に出てから要らない、と言いたいんですね。」
③よ、よくさっきのアホ台詞からまともな日本語に翻訳してくれたよ。
恐らくこの先も読者が混乱するアホ台詞連発すると思うんで翻訳よろしくな…(メタ発言)
①「そ、そう!……多分」
理解してないな
②「わかってないわね」④「わかってないね」
みんなにバカにされてるじゃんどんまい…
①は俯く。急に静かになるものだから皆の視線を集める。
だが彼ら以外はこの中にはいない。
今日は卒業式。彼ら高校2年生が卒業式の片付けを終えた頃には
高校3年生だった卒業生は涙のお別れや撮影会を終え、打ち上げやらでもう校舎には残っていない。
2年生諸君も卒業式やその片付けでヘトヘトで
家に帰るなり布団ダイブをきめ、着替えるのもそこそこに
夕食ができるまでスマホ三昧の者もいれば
自分たちがいよいよ受験生になるんだと気を引き締め
家に帰り問題集を開く者もいる。
これが滑り止めにしか受からなかったが満足してその環境で青春する者と
第一志望に受かる者との違いなんじゃろうな。知らんけど。
とりあえずここに生徒はいないんじゃっ(雑)
①「…オレ、ワルになる!!!!」
はい?②「へ?」③「は?」④「ほえ?」
皆困惑してるやんやばいな①…
①「勉強しないとダメ、とか
学生は勉強しろ!とか
誰が決めたんだよ 今は今だけじゃんか!」
それっぽく言っているが
ただ勉強がしたくなくて駄々をこねているだけである。
良い子のみんな悪い子も真似しなくていいぞっ
(しないでねと言われるとしたくなる心理を逆手に取る作者)
④「確かに」
何も考えてなさそうとは思ったけど
こんなアホな意見に振り回されないでくれ頼む(焦)
②「あーたんの高校生としてのかわいさも、今だけだもんねっ」
ここにきてはじめて登場人物の名前初紹介という衝撃と
いまだに一人称名前(あだ名)呼びのキャラを出す作者の古い頭…
そして多少まともだと思ったけど頭よわよわかよっ
③「でも、法を犯したり人に迷惑をかけるような個人の自由の範疇を超えた事はしてはいけませんよ」
そうだぞっマッカーサーパイセンを奉れ!?
ツッコミ役が1人しかいないとこ先行き不安なんだが…
①「あったぼうよ!」
ふるっ
④「死語…久しぶりに聞いた」
そういってはじめて微笑んだ彼女の顔を見て(イメージして)
作者は尊死________。
普段は無表情でどこか遠くを見つめているふしぎちゃんなのだ…
①「とにかく!オレはオレのやりたいことをする。
勉強するだけはオレじゃない。それは『高校生』であって
オレじゃないんだよ!」
全国の高校生に謝れ。今すぐ。
いや全世界の帰宅部に謝れっ
②「あーたんも唯一無二の存在よっ」
キミのようなキャラはこの世に無数に存在するがな。
④「あーたん、そんなに張り合わなくても…」
そうだぞx2
美少女の言うことに間違いはない。((
③「ところで君の言う『ワル』は一体どんなワルなんですか?』
敬語キャラなんすねイキリとか書いてごめんね
ちゃんと賢いタイプの子だね
こう言う子はあいさつちゃんとしてるから個人的に推せます。
そしてちゃんと説明せい①。
④「ぬーすんだばいくではしりだすぅ」
コンプライアンス怪しいんでやめてください姉御
それと生声(幻聴)あざます
②「古すぎるわよっ!それにそれは犯罪よっ」
ふるくないもん美少女に間違いは…((
①「オレたちもう15歳じゃないしなぁ」
そう言う問題じゃなくないか倫理観動物園に置いてきたんかゴリ…
④「ぬ…ワガハイ達も一緒に『ワル』になる前提なのかい?」
①「『ワル』には『ダチ』が必要なんだぜっ」
あの、キーワード連発して「」『』多用させるのやめてもらっていいっすか
打ち込む方も読む方も大変なんすよ…
あとくだらないライダーごっこ(幼稚)にかわいこちゃん
巻き込むのもやめてもらっていいっすか????
①「なぁ!お前もやるだろ??」
そう言ってベンチで1人読書をしていた今めく(古語)女子高生の肩を叩き顔を覗く。
高2にしてはスキンシップが過ぎんか?
最近の若いのはこうなんか?(作者実年齢19)陽キャパワーってやつっすか?
いやただこいつが脱走したエミューだからか?(猪突猛進)(時事ネタ)
人間がやったらセクハラぞっっっ
⑤「…は?私?やめてよ変なことに巻き込まないで
悪目立ちしたくないの私。」
辛辣ぅでも正論んん…
②「いーじゃないの!幼稚園からの仲でしょ?アタシたちっ」
あたしをアタシって言っちゃうあたり時代を感じる
⑤「嫌って言ってるでしょ!?ほんとあんた達ってしつこいしうるさいし!
オレとかワガハイとか高校生にもなって馬鹿じゃないの?
あっち行ってよ!あたしは普通に生きるのよ!」
そう言って⑤は走り去ってしまった。
少しのことでこんなにもムキになって走り去ってしまうなんて
誰も考えていなかった。
幼少期の彼女は表情がくるくる変わり、
活発に走り回る、笑顔の眩しいロr…少女だったからだ。
最近は以前と比べて物静かで、背景に溶け込もうとしているかのような
そんな雰囲気の少女になってしまった。
どうして、そんなことになってしまったのか。
②「行っちゃった。あーたんの手を振りほどくなんてっ!」
③「僕達は幼稚園からの仲ですが仲良しこよしでずっと居られるわけではないのですよ」
よくいった③よ。思春期は複雑なのだ。それ以上に、人間関係というのは複雑なものなのだ。
④「普通…普通ってなんだろう」
①「オレがさっき言ってた、勉強するだけのやつか?
私、なんて言っていつも自分を抑えてるアイツは普通なのか?」
④「あーたんは普通じゃないよ?かわいいもん♡」
そこまで振り切ってるとむしろ好きだわ、あーたん。
④「ワガハイは…普通とかどうでもいいなぁ」
そうだよ そうだよ
君はそのままでいいんだよ
ありのままでいてくれ…
③「人によって価値観は異なるものです。
従来、日本では出る杭は打たれると言うように
目立つ人達は芽を摘まれてきましたから。」
嫌な文化だよねぇ…今は多少多様化の社会に向かっていってるけど
学校みたいな閉鎖された社会空間ってどうしても
謎の偏見や伝統文化が横行しちゃうよねぇうんうんわかる
①「目を摘まれてきた?こっわ!」
あんたの発想が怖いわ
④「芽を摘まれてきた。普通でいろって抑え付けられてきたのよ
今のワガハイ達みたいな『異質』な人達はね。覚え、あるでしょ?」
授業中当てられた時に聞こえてくるクスクス声、廊下を歩くたびに感じる視線。
手を挙げれば 何か発言すれば容赦なく向けられる白い目。
何をしても無駄で、終わることのない地獄。
本人達にとってはただのからかいかもしれない。
面白いおもちゃなのかもしれない。
でも私達は、ヒトで心を持っていて
それは脆くて危うくて、誰にも見えないもの_____。
②「あーたんのかわいさは止められないけどねっ」
君のメンタル見習いたいわ
①「そう、そうだよ。オレ達は誰にも止められないんだぜ
進学とか、就職とか…そんなの知らねーよ。
オレは…オレはみんなとこうして笑っていたいんだよ。
だからワルになりてーんだ!」
要はいつまでも子供でいたいってことだな
②「よくわかんないけど、どーしてもってんなら乗ってあげる」
で、デレた!?
④「ワガハイもワガハイでいたいからそうするよ」
ノリいいな…これが青春ってやつか…輝いてんなぁ…
③「僕は…勉強します」
①「なんでだよっ!そこは一緒にやろうぜ!?」
②「ちょっと!あーたんを無視しないでよっっ」
そういやツンデレのツン振ったわりにノーリアクションで放置されてたな
めちゃくちゃ頭の上にぷんすこって効果音が文字で書いてあるよ
いちいち古典的な表現だな…
④「あーあ、あーたん拗ねちゃったぁ」
③「僕は、勉強が好きだから。
テストなんかの勉強じゃありません。知りたいから。
だから勉強するんです。…たまにガリ勉野郎とか言われますけどね」
そんな悲しげな表情するなよ…①なんてさっきから
自分勝手な子供みたいなことしか発言してないんだぜ
安心しな、その貪欲な知識欲は将来必ず役に立つから。
①みたいなワルになる!なんていちゃうようなはっちゃけより
よっぽど胸を張って誇れることだから…
①「そのガリ勉野郎って言ってくる奴からしたらお前は『ワル』なんじゃねーの?」
『ワル』の定義がその人にとって気に食わない存在ってことなら紛れもなくそうだな。
ただの逆恨み、嫉妬だがな。
③「…!そう言われればそうですね
仕方ないですね。僕もワルになりましょう。」
あーあ口車に乗せられちまったよ
前世はヒトラーか?そんなカリスマないはずなんだけどなぁ
ゴリはゴリなりに色々考えた結果なのかねぇ…かなり言葉足らずだけども。
①「いーじゃんいーじゃんその調子!」
②「もー無視しないでってばぁっ!」
おこだお!とでも言わんばかりにぷりぷりポーズをとる②。
雑彼女ほどこのポーズが似合う子はいないんじゃろうな。
雑に腰に巻いたブレザーや手に持ってぶん回してるうさ耳スマホ(凶器)がいい味出してるよ
④「あーちゃん、どんまい。」
①「みんなの思う、ワルってなんだと思う?」
④「つっぱることがおとこーの」
コンプライアンスねえさんんんんん
②「たったひとつの勲章だってー…って違うわよ!
どうして『ワル』なんていうのよ!」
こんぷらいあんしゅ…
①「だってさ、オレがオレって自分のこと呼んだり
あーたんがかわいいように振る舞ったり、こいつみたいに
勉強バカしてたり…そう言うのってダメなんだろ?」
③「ぶりっ子、ガリ勉、電波系、全部個性のはずなのに
表現の自由があるはずなのに、
差別やいじめの対象ですね。」
④「いじめ…あの子も大変だったよねあの頃は。」
あの頃。
②「あの子が弱いだけよっ
あーたんだってあーたんのかわいさに嫉妬した子ブタちゃん達と色々あったわよ?」
誰しもが同じ強さを持っているわけではないのです。
悲しいは大きさなんて比べられないもので、
その人が悲しいと感じたら、辛いと感じたのなら
それは『悲しいこと』であり、『辛いこと』であり
また、『残酷なこと』なのです。
③「それもヒトそれぞれなんですよ。
僕のように自分と分かり合えないと理解し諦める人もいれば
あーたんのように真っ向勝負する人もいる。」
あーたんは見かけによらず、腕力が強い。
その証拠に今現在彼女がうでからぶら下げている鞄の重量は5Kg。
とても女子高生が毎日持ち歩く荷物の重さではない。
だが彼女はそれを最も容易く持ちあげ、ぶん回し、駆け回っている。
まるでごr…おっとツインテの君、その拳を下ろしたまえ我作者ぞ?…ヒイイイ
①「そういう、差別する側が正しいとか多数派?ってやつなら
オレたちは『ワル』だろ?好きなように生きてるから。」
③「集団生活に溶け込めていないという面では確かに『ワル』ですね」
翻訳先生あざます
④「ワガハイ、先生に高校生なんだから周りに合わせなさいって言われたなぁ。」
浮いている生徒は例え問題行動を起こさなくても教師陣から要注意人物として扱われ、
こうして呼び出されて謎の注意を受けるものもいる。
好きにさせてくれよ、学生生活に支障はきたしていないし
私達生徒側にも小さな社会というものがあって、
そこにも厳重なルールが存在するんだ。
大人には見えないモノがあるんだ。
小さい、弱いものは潰していくんじゃない。
守っていくのが社会ってものだろう。
①「周りに合わせる?アイツみたいに?」
彼女もまた、潰されてきたものなのだろう。
笑いたくもないのに笑って、どこの誰が作ったかも分からない歌を口ずさんで
何がしたいのかもわからないダンスをスマホの前で踊り狂う。
みんなもやってるから、とルールを破らなければ生きていけない世界。
②「あの子みたいに生きるのはめんどくさいなぁ
好きでもない服を着て自分らしくない笑い方をして…辛そう。」
辛そうだ、と思っていても声をかけることができない。
何かがあったことを知っていても関わらない。
本当に、それでいいのだろうか。
④「息苦しそうだよねぇ」
③「結局は自分の選択次第なのですが…後悔の少ない選択だといいのですけれど。」
どう生きるか、何をするのかは自分次第だ。
人生一度きり、一度してしまった選択は未来では変えることができない。
その時その瞬間を大切に生きていかなければならない。
だから少しでも後悔の少ない選択を積み重ねていくしかないんだ。
①「まーいーや、もう暗くなってきたし帰ろーぜぇ
明日もここに集合な!きーまり!」
春休みなのに学校に強制的に集まらせるスタイル。鬼畜。
彼女達が長々と話している間に、あたりはすっかり暗くなってきていた。
もう春だというのにまだまだ日が落ちるのは早いようだ。
そこらで野良猫が姿を現しはじめてきた。
もう帰らないと夕食抜きになってしまう時間だ。
②「あんたねぇ!あーたんだって忙しいのよ!?」
スマホに?
④「例えば?」
②「あーたんは、自分の盛れる角度を研究してるのっ」
やっぱりか。
①「うふぅん」
ガニ股を内股になおし、両手を束ね、顔に手を当て、
プルプルしながら屈んで見せる。
…ポーズと効果音(セルフ)がふるいっ
さらに③へやれよ、と言わんばかりに目配せをする。
③「あ、あっはぁん」
ぎこちなく体をくねらせ、髪をかき揚げ、唇に指を添える。
ノリが良すぎてねぇさんびっくり
そして案外似合うのなんなん?
次は④に視線が集まる。
ま、まさかパイセンまでやっちゃうんすか…?
④は視線に気づきかなり引きながら言った。
④「えっやっワガハイはパスで…」
現実は非情だ。
①「やれよ!!!こいつだって頑張ったんだぞ!?」
吉○なみのノリだな?○本出身なんかな?
③「ぐはぁっ思ったよりダメージが…デカい…」
いやキャラ崩壊えぐいなこんなアホキャラだったんすか翻訳パイセン…
翻訳パイセンも吉○出身なんすかね…
③は胸を押さえながら大袈裟にコンクリートの床に倒れ込んだ。
痛いだろうな。
①「おい…!おいっ死ぬな!!!!!」
現時点で社会的に死んでいることに君らは気付いているのかね??」
②「何やってんのよあんた達…キモ…」
辛辣ねぇさあああん
③「ぐはぁああああっ」
①「やめろ!こいつのHPは0だ!!!」
だからいちいち懐かしいネタ持ってくるんじゃないわよ
④「あー…じゃあワガハイはここらでおいとまするね…じゃぁねー」
いい判断だぞ。素晴らしい。
②「あ、逃げたっ」
①「逃げるのか!?逃げるんじゃねえ卑怯者ぉおおおおおっっ」
コンプライアンスにいさん爆誕…
③は倒れ込んだ時のダメージが大きく、まだうずくまっている。
①は③の手を取り「必ず、仇は討ちます」とだけ残し
そのまま帰ってしまった。
酷い。
見かねた心優しき少女②(笑)は
直接手を握ることを躊躇い、そこらへんにあった木の棒Lv1を使って
③をつついた。③は何かに目覚めそうになりながらも
汚物扱いを受けているようで ほんのちょっぴり胸の奥がちくんとした。
キーンコーンカーンコーン____
⑤「なによ…好き勝手言って。
やりたいことやるだけじゃ、ダメなのよ。
集団生活しなきゃ、みんなに合わせなきゃ…」
少女の震えた声は誰の耳にも届かず、夕日とともに沈んでいった。
放課後のチャイムが響き渡る。
ある者にとっては最後のチャイム
ある者にとっては日常にありふれた音だ。
①「あー!卒業式なんてダルいだけじゃん!3年生との思い出!?高校3年間の思い出!?テスト勉強しかないんだけど!」
鞄を振り回しながら気怠げに歩いてくる①。
こいつにとっては卒業式なんて特別なものではないようだ。まだ。
④「ワガハイは寝てた思い出しかないなぁ
キミも勉強してたとこ、見たことない」
そいつの後ろから眠そうに歩くこの子にとってもまた、卒業式はおろか
高校生活すら特別な時間だとは思っていない。
見るからに電波系の女の子だ。パーカーをかぶってデカめのヘッドホンを首に下げてデフォルト萌え袖。現実にいたら地雷系かもしれないと思うだろうがダボパーカーに短いスカート、
その下にあらわになっている白くてすらっとした脚を見ると違う。
地雷系は網タイツか若干もちっとした脚だ。(大偏見)
それと一人称ワガハイは謎にメンタルが強い(メンタルの概念がない)(大大偏見)
②「確かに~!授業中は先生の似顔絵描いてるかぁ、消しゴムはんこ作ってるかだよね~!」
…一体何をやっているのだろうこの子達は小学生なのではないだろうか
この語尾を強調するように伸ばした特有の話し方をする
今の時代には珍しい派手め女子も、見たところ同じようなIQだと思われる。
③「もはや小学生…フフッ」
中肉中背にマッシュヘア、黒縁メガネに片耳AirPods、
大きめのシンプルナップザックに謎にズボンに手を突っ込んで歩く猫背スタイル。
で、でたぁぁあクラスに1人はいるいわゆる陰キャラガリ勉(実はソシャゲしかやってなくて一教科だけしか誇れる成績をもっていないが謎にイキる奴)だぁあああああっっっっ
高確率でフェイスラインにぴったりした黒マスク装着してるやつ…
でも制服をダボダボに着てないあたりちゃんとした子のようだ。
①「おい今バカにされたか!オレはな!今できることを今楽しいと思うことをやってるだけだよ!」
YouTuberなのか?学生の本文は勉強ぞ。
②「ちゃんと授業受けないから、赤点ばっかとるのよ。」
おお、ツインテの割にまともなこと言うんだな。
初見で①と同じIQ扱いしてごめんな案外まともなんだな
①「勉強なんて必要ないって!オトナは勉強してるか?テストなんてあるか?」
③「机の上だけでの勉強は社会に出てから要らない、と言いたいんですね。」
③よ、よくさっきのアホ台詞からまともな日本語に翻訳してくれたよ。
恐らくこの先も読者が混乱するアホ台詞連発すると思うんで翻訳よろしくな…(メタ発言)
①「そ、そう!……多分」
理解してないな
②「わかってないわね」④「わかってないね」
みんなにバカにされてるじゃんどんまい…
①は俯く。急に静かになるものだから皆の視線を集める。
だが彼ら以外はこの中にはいない。
今日は卒業式。彼ら高校2年生が卒業式の片付けを終えた頃には
高校3年生だった卒業生は涙のお別れや撮影会を終え、打ち上げやらでもう校舎には残っていない。
2年生諸君も卒業式やその片付けでヘトヘトで
家に帰るなり布団ダイブをきめ、着替えるのもそこそこに
夕食ができるまでスマホ三昧の者もいれば
自分たちがいよいよ受験生になるんだと気を引き締め
家に帰り問題集を開く者もいる。
これが滑り止めにしか受からなかったが満足してその環境で青春する者と
第一志望に受かる者との違いなんじゃろうな。知らんけど。
とりあえずここに生徒はいないんじゃっ(雑)
①「…オレ、ワルになる!!!!」
はい?②「へ?」③「は?」④「ほえ?」
皆困惑してるやんやばいな①…
①「勉強しないとダメ、とか
学生は勉強しろ!とか
誰が決めたんだよ 今は今だけじゃんか!」
それっぽく言っているが
ただ勉強がしたくなくて駄々をこねているだけである。
良い子のみんな悪い子も真似しなくていいぞっ
(しないでねと言われるとしたくなる心理を逆手に取る作者)
④「確かに」
何も考えてなさそうとは思ったけど
こんなアホな意見に振り回されないでくれ頼む(焦)
②「あーたんの高校生としてのかわいさも、今だけだもんねっ」
ここにきてはじめて登場人物の名前初紹介という衝撃と
いまだに一人称名前(あだ名)呼びのキャラを出す作者の古い頭…
そして多少まともだと思ったけど頭よわよわかよっ
③「でも、法を犯したり人に迷惑をかけるような個人の自由の範疇を超えた事はしてはいけませんよ」
そうだぞっマッカーサーパイセンを奉れ!?
ツッコミ役が1人しかいないとこ先行き不安なんだが…
①「あったぼうよ!」
ふるっ
④「死語…久しぶりに聞いた」
そういってはじめて微笑んだ彼女の顔を見て(イメージして)
作者は尊死________。
普段は無表情でどこか遠くを見つめているふしぎちゃんなのだ…
①「とにかく!オレはオレのやりたいことをする。
勉強するだけはオレじゃない。それは『高校生』であって
オレじゃないんだよ!」
全国の高校生に謝れ。今すぐ。
いや全世界の帰宅部に謝れっ
②「あーたんも唯一無二の存在よっ」
キミのようなキャラはこの世に無数に存在するがな。
④「あーたん、そんなに張り合わなくても…」
そうだぞx2
美少女の言うことに間違いはない。((
③「ところで君の言う『ワル』は一体どんなワルなんですか?』
敬語キャラなんすねイキリとか書いてごめんね
ちゃんと賢いタイプの子だね
こう言う子はあいさつちゃんとしてるから個人的に推せます。
そしてちゃんと説明せい①。
④「ぬーすんだばいくではしりだすぅ」
コンプライアンス怪しいんでやめてください姉御
それと生声(幻聴)あざます
②「古すぎるわよっ!それにそれは犯罪よっ」
ふるくないもん美少女に間違いは…((
①「オレたちもう15歳じゃないしなぁ」
そう言う問題じゃなくないか倫理観動物園に置いてきたんかゴリ…
④「ぬ…ワガハイ達も一緒に『ワル』になる前提なのかい?」
①「『ワル』には『ダチ』が必要なんだぜっ」
あの、キーワード連発して「」『』多用させるのやめてもらっていいっすか
打ち込む方も読む方も大変なんすよ…
あとくだらないライダーごっこ(幼稚)にかわいこちゃん
巻き込むのもやめてもらっていいっすか????
①「なぁ!お前もやるだろ??」
そう言ってベンチで1人読書をしていた今めく(古語)女子高生の肩を叩き顔を覗く。
高2にしてはスキンシップが過ぎんか?
最近の若いのはこうなんか?(作者実年齢19)陽キャパワーってやつっすか?
いやただこいつが脱走したエミューだからか?(猪突猛進)(時事ネタ)
人間がやったらセクハラぞっっっ
⑤「…は?私?やめてよ変なことに巻き込まないで
悪目立ちしたくないの私。」
辛辣ぅでも正論んん…
②「いーじゃないの!幼稚園からの仲でしょ?アタシたちっ」
あたしをアタシって言っちゃうあたり時代を感じる
⑤「嫌って言ってるでしょ!?ほんとあんた達ってしつこいしうるさいし!
オレとかワガハイとか高校生にもなって馬鹿じゃないの?
あっち行ってよ!あたしは普通に生きるのよ!」
そう言って⑤は走り去ってしまった。
少しのことでこんなにもムキになって走り去ってしまうなんて
誰も考えていなかった。
幼少期の彼女は表情がくるくる変わり、
活発に走り回る、笑顔の眩しいロr…少女だったからだ。
最近は以前と比べて物静かで、背景に溶け込もうとしているかのような
そんな雰囲気の少女になってしまった。
どうして、そんなことになってしまったのか。
②「行っちゃった。あーたんの手を振りほどくなんてっ!」
③「僕達は幼稚園からの仲ですが仲良しこよしでずっと居られるわけではないのですよ」
よくいった③よ。思春期は複雑なのだ。それ以上に、人間関係というのは複雑なものなのだ。
④「普通…普通ってなんだろう」
①「オレがさっき言ってた、勉強するだけのやつか?
私、なんて言っていつも自分を抑えてるアイツは普通なのか?」
④「あーたんは普通じゃないよ?かわいいもん♡」
そこまで振り切ってるとむしろ好きだわ、あーたん。
④「ワガハイは…普通とかどうでもいいなぁ」
そうだよ そうだよ
君はそのままでいいんだよ
ありのままでいてくれ…
③「人によって価値観は異なるものです。
従来、日本では出る杭は打たれると言うように
目立つ人達は芽を摘まれてきましたから。」
嫌な文化だよねぇ…今は多少多様化の社会に向かっていってるけど
学校みたいな閉鎖された社会空間ってどうしても
謎の偏見や伝統文化が横行しちゃうよねぇうんうんわかる
①「目を摘まれてきた?こっわ!」
あんたの発想が怖いわ
④「芽を摘まれてきた。普通でいろって抑え付けられてきたのよ
今のワガハイ達みたいな『異質』な人達はね。覚え、あるでしょ?」
授業中当てられた時に聞こえてくるクスクス声、廊下を歩くたびに感じる視線。
手を挙げれば 何か発言すれば容赦なく向けられる白い目。
何をしても無駄で、終わることのない地獄。
本人達にとってはただのからかいかもしれない。
面白いおもちゃなのかもしれない。
でも私達は、ヒトで心を持っていて
それは脆くて危うくて、誰にも見えないもの_____。
②「あーたんのかわいさは止められないけどねっ」
君のメンタル見習いたいわ
①「そう、そうだよ。オレ達は誰にも止められないんだぜ
進学とか、就職とか…そんなの知らねーよ。
オレは…オレはみんなとこうして笑っていたいんだよ。
だからワルになりてーんだ!」
要はいつまでも子供でいたいってことだな
②「よくわかんないけど、どーしてもってんなら乗ってあげる」
で、デレた!?
④「ワガハイもワガハイでいたいからそうするよ」
ノリいいな…これが青春ってやつか…輝いてんなぁ…
③「僕は…勉強します」
①「なんでだよっ!そこは一緒にやろうぜ!?」
②「ちょっと!あーたんを無視しないでよっっ」
そういやツンデレのツン振ったわりにノーリアクションで放置されてたな
めちゃくちゃ頭の上にぷんすこって効果音が文字で書いてあるよ
いちいち古典的な表現だな…
④「あーあ、あーたん拗ねちゃったぁ」
③「僕は、勉強が好きだから。
テストなんかの勉強じゃありません。知りたいから。
だから勉強するんです。…たまにガリ勉野郎とか言われますけどね」
そんな悲しげな表情するなよ…①なんてさっきから
自分勝手な子供みたいなことしか発言してないんだぜ
安心しな、その貪欲な知識欲は将来必ず役に立つから。
①みたいなワルになる!なんていちゃうようなはっちゃけより
よっぽど胸を張って誇れることだから…
①「そのガリ勉野郎って言ってくる奴からしたらお前は『ワル』なんじゃねーの?」
『ワル』の定義がその人にとって気に食わない存在ってことなら紛れもなくそうだな。
ただの逆恨み、嫉妬だがな。
③「…!そう言われればそうですね
仕方ないですね。僕もワルになりましょう。」
あーあ口車に乗せられちまったよ
前世はヒトラーか?そんなカリスマないはずなんだけどなぁ
ゴリはゴリなりに色々考えた結果なのかねぇ…かなり言葉足らずだけども。
①「いーじゃんいーじゃんその調子!」
②「もー無視しないでってばぁっ!」
おこだお!とでも言わんばかりにぷりぷりポーズをとる②。
雑彼女ほどこのポーズが似合う子はいないんじゃろうな。
雑に腰に巻いたブレザーや手に持ってぶん回してるうさ耳スマホ(凶器)がいい味出してるよ
④「あーちゃん、どんまい。」
①「みんなの思う、ワルってなんだと思う?」
④「つっぱることがおとこーの」
コンプライアンスねえさんんんんん
②「たったひとつの勲章だってー…って違うわよ!
どうして『ワル』なんていうのよ!」
こんぷらいあんしゅ…
①「だってさ、オレがオレって自分のこと呼んだり
あーたんがかわいいように振る舞ったり、こいつみたいに
勉強バカしてたり…そう言うのってダメなんだろ?」
③「ぶりっ子、ガリ勉、電波系、全部個性のはずなのに
表現の自由があるはずなのに、
差別やいじめの対象ですね。」
④「いじめ…あの子も大変だったよねあの頃は。」
あの頃。
②「あの子が弱いだけよっ
あーたんだってあーたんのかわいさに嫉妬した子ブタちゃん達と色々あったわよ?」
誰しもが同じ強さを持っているわけではないのです。
悲しいは大きさなんて比べられないもので、
その人が悲しいと感じたら、辛いと感じたのなら
それは『悲しいこと』であり、『辛いこと』であり
また、『残酷なこと』なのです。
③「それもヒトそれぞれなんですよ。
僕のように自分と分かり合えないと理解し諦める人もいれば
あーたんのように真っ向勝負する人もいる。」
あーたんは見かけによらず、腕力が強い。
その証拠に今現在彼女がうでからぶら下げている鞄の重量は5Kg。
とても女子高生が毎日持ち歩く荷物の重さではない。
だが彼女はそれを最も容易く持ちあげ、ぶん回し、駆け回っている。
まるでごr…おっとツインテの君、その拳を下ろしたまえ我作者ぞ?…ヒイイイ
①「そういう、差別する側が正しいとか多数派?ってやつなら
オレたちは『ワル』だろ?好きなように生きてるから。」
③「集団生活に溶け込めていないという面では確かに『ワル』ですね」
翻訳先生あざます
④「ワガハイ、先生に高校生なんだから周りに合わせなさいって言われたなぁ。」
浮いている生徒は例え問題行動を起こさなくても教師陣から要注意人物として扱われ、
こうして呼び出されて謎の注意を受けるものもいる。
好きにさせてくれよ、学生生活に支障はきたしていないし
私達生徒側にも小さな社会というものがあって、
そこにも厳重なルールが存在するんだ。
大人には見えないモノがあるんだ。
小さい、弱いものは潰していくんじゃない。
守っていくのが社会ってものだろう。
①「周りに合わせる?アイツみたいに?」
彼女もまた、潰されてきたものなのだろう。
笑いたくもないのに笑って、どこの誰が作ったかも分からない歌を口ずさんで
何がしたいのかもわからないダンスをスマホの前で踊り狂う。
みんなもやってるから、とルールを破らなければ生きていけない世界。
②「あの子みたいに生きるのはめんどくさいなぁ
好きでもない服を着て自分らしくない笑い方をして…辛そう。」
辛そうだ、と思っていても声をかけることができない。
何かがあったことを知っていても関わらない。
本当に、それでいいのだろうか。
④「息苦しそうだよねぇ」
③「結局は自分の選択次第なのですが…後悔の少ない選択だといいのですけれど。」
どう生きるか、何をするのかは自分次第だ。
人生一度きり、一度してしまった選択は未来では変えることができない。
その時その瞬間を大切に生きていかなければならない。
だから少しでも後悔の少ない選択を積み重ねていくしかないんだ。
①「まーいーや、もう暗くなってきたし帰ろーぜぇ
明日もここに集合な!きーまり!」
春休みなのに学校に強制的に集まらせるスタイル。鬼畜。
彼女達が長々と話している間に、あたりはすっかり暗くなってきていた。
もう春だというのにまだまだ日が落ちるのは早いようだ。
そこらで野良猫が姿を現しはじめてきた。
もう帰らないと夕食抜きになってしまう時間だ。
②「あんたねぇ!あーたんだって忙しいのよ!?」
スマホに?
④「例えば?」
②「あーたんは、自分の盛れる角度を研究してるのっ」
やっぱりか。
①「うふぅん」
ガニ股を内股になおし、両手を束ね、顔に手を当て、
プルプルしながら屈んで見せる。
…ポーズと効果音(セルフ)がふるいっ
さらに③へやれよ、と言わんばかりに目配せをする。
③「あ、あっはぁん」
ぎこちなく体をくねらせ、髪をかき揚げ、唇に指を添える。
ノリが良すぎてねぇさんびっくり
そして案外似合うのなんなん?
次は④に視線が集まる。
ま、まさかパイセンまでやっちゃうんすか…?
④は視線に気づきかなり引きながら言った。
④「えっやっワガハイはパスで…」
現実は非情だ。
①「やれよ!!!こいつだって頑張ったんだぞ!?」
吉○なみのノリだな?○本出身なんかな?
③「ぐはぁっ思ったよりダメージが…デカい…」
いやキャラ崩壊えぐいなこんなアホキャラだったんすか翻訳パイセン…
翻訳パイセンも吉○出身なんすかね…
③は胸を押さえながら大袈裟にコンクリートの床に倒れ込んだ。
痛いだろうな。
①「おい…!おいっ死ぬな!!!!!」
現時点で社会的に死んでいることに君らは気付いているのかね??」
②「何やってんのよあんた達…キモ…」
辛辣ねぇさあああん
③「ぐはぁああああっ」
①「やめろ!こいつのHPは0だ!!!」
だからいちいち懐かしいネタ持ってくるんじゃないわよ
④「あー…じゃあワガハイはここらでおいとまするね…じゃぁねー」
いい判断だぞ。素晴らしい。
②「あ、逃げたっ」
①「逃げるのか!?逃げるんじゃねえ卑怯者ぉおおおおおっっ」
コンプライアンスにいさん爆誕…
③は倒れ込んだ時のダメージが大きく、まだうずくまっている。
①は③の手を取り「必ず、仇は討ちます」とだけ残し
そのまま帰ってしまった。
酷い。
見かねた心優しき少女②(笑)は
直接手を握ることを躊躇い、そこらへんにあった木の棒Lv1を使って
③をつついた。③は何かに目覚めそうになりながらも
汚物扱いを受けているようで ほんのちょっぴり胸の奥がちくんとした。
キーンコーンカーンコーン____
⑤「なによ…好き勝手言って。
やりたいことやるだけじゃ、ダメなのよ。
集団生活しなきゃ、みんなに合わせなきゃ…」
少女の震えた声は誰の耳にも届かず、夕日とともに沈んでいった。
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