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一章
一日目 【3】-イチニチメ サン-
しおりを挟む「なに彼奴。自分の格好弁えて言ってんの?」
「ハズレか。しかも何だよあの不潔そうな毬藻」
「ウッザー。キモ有り得ないんだけど」
「アンチィィィィィィイ!!」
教室にいる人間の大半からそんな罵倒の声が聞こえてくる
まぁ、俺も2番目の奴には同意だがな
(もちろん四番目は聖)
碧「まぁ…程々に、な。お前は空いてる席に勝手に座れ」
花「俺は優しいからな!座ってやるよ!」
あ。これ俺もムカつくタイプの人間だ。
しかも此奴……絶対俺に逆らうよな。先に殺しとくか?
そんか危ない思考を掛け巡らせていると目の前に座っている
康が俺の方を向き「頼むから殺さないでくれ」と言った。
「断定はできねぇがな」
一応、曖昧な返事を返す。
すると転校生はこちらに向かってきていた。
そういえば俺の右斜め後ろの席は空いてたっけか
俺の右隣が聖だから………あぁ。聖泣いてる。
まぁ面白くなりそうだがそれと同時にめんどくせぇな
毬藻がこちらにやってくる途中、前に座っていた
席の奴等は毬藻の通り道に足を出して引っ掛けようとしていた
だが毬藻はそれを踏んでズカズカと歩いていった
すると突然、毬藻は止まると聖の方を向いた
花「お前格好良いな!友達になろうぜ!俺は波山 花蓮!
お前は!?」
聖「は!?」
俺はただその光景を見ているだけだった。
しかも康も助ける気はサラサラ無さそうだ。
腐男子の感とかで逃れられるだろ。
花「はやく言えよ!」
聖「俺ハ山田 太郎ダヨ。」
聖はカタコトだが偽名を毬藻に言い放った。
だが、これは流石に信じないだろうと思っていたが……
花「そっか!太郎だな!よろしく太郎!」
「「「「(゜д゜)」」」」
あ。これは俺以外の奴な。言った張本人もぽかんとしてる
まぁ……流石に俺もびっくりしたが。
あぁ。可笑しいヤツ。
何もかもを信じるバカか。
裏切りや、騙し討ちを知らない能天気やろう。
「クッ……クク…」
可笑しくて少し笑いが零れる。
フードを被っているので顔は見えないだろうが
声は聞こえていることだろう
花「な!お前なに笑ってんだよ!」
笑ったせいか俺に話が振られた。
どう答えるべきか
「あ…?あぁ……悪ぃな。ついだ。つい」
花「そうか!誤ったから許してやるぞ!だけどお前
声イケメンだな!なんで顔隠してるんだ!?」
「……は」
いきなりの超展開に少しばかり呆れる俺。
何故。顔の。話に。なったんだ。?。
違う奴等も気になっていたのかその質問が俺に投げ掛けられた
時、クラスの奴等は俺にみな注目した。
少しばかり考えていると
花「何があったか知らねぇけど俺はお前の味方だからな!!
俺には顔見せろよ!!」
すると毬藻は俺に近付きフードに手を掛けた。
その時の俺の反応はさぞ早かったろう。
俺は素早く伸ばしてくる毬藻の手を鷲掴みにして力を入れた。
転校生は力を入れた事により腕を痛そうに顔を顰めているし
他の生徒達は今の一瞬の出来事に呆然としていた
花「ぃっ!?離せ!離せよ!いだっ…い!!」
「何言ったか自分で分かるか。お前は俺には見せろよと言った
だが、ここで取られては大多数の生徒が見ることになる。
お前の思考回路は正常か?一度病院へ行って見てもらえ。
そして俺は、お前に顔を見せる気等これっぽっちも無い」
一息でそう言うと俺は痛がっている毬藻の手を離してやった。
毬藻は俺を睨みつけ
花「何すんだよ!しかも友達にそんな事言っちゃいけないんだぞ!」
「では言ってもいいな。俺達は友達ではない。
俺はお前に名前を言っていないので友達以前に知り合いでもない」
そう言って、俺は教室から出ていった。
胸糞悪い。俺に注意だと?頭が高いぞ
「俺に……逆らう奴は殺す」
俺は、そう言ってニヤリと笑う。
さぁこれから楽しそうだ。
俺をどこまで楽しませてくれるかな?
波山 花蓮よ
そして……生徒会役員共?
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