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地球滅亡
惑星衝突 神の世界-2
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司馬にも迷いはあった。
神と名乗る者が、ルール自体を提示していない。
ゲームが始まっていると言っていたから、もうどこかで何かが動き始めているのだろう。
ゲームと言いつつルールがない。
神というのは、信用できないな。
司馬はそう思っていた。
信用できない相手だから、勝利の時に得られるものも、本当に得られるかどうかもわからない。
ただ、天変地異もおさめてしまうような力の持ち主であるから、それだけが、勝利者に提示される、望みを何でも叶えてくれるという事を信用させてくれる。
司馬はこれに賭けるしかなかった。
妹を辱めて殺してしまった日本人を探し出すには、この条件を利用するしかない。
そう思い詰めていた。
何をすれば良いのか、それがわかれば!
司馬は、神というヤツを、心の中で呼び出してみた。
答えはあった。
神は彼の問いかけに答えるように、メッセージを送ってきた。
だが、おそらくそれは、参加者全員に向けての一方的な通知だった。
ーゲームは13回、人数分の回数しか行わない。誰の手助けもしてはならないし、また、得る事も出来ないだろう。一人一人が与えられた問題を解き、最後に一人でも残ったら、君たちの勝利だ。約束通りに報酬を払おうー
ーゲームの内容は、一人一人違ったものなので、情報を共有しようとしても無駄だよ、さらに、ゲームクリアに失敗したら、死んでしまう。そして、ゲームを拒否して逃げ出したりしても、死の帳が、君たちを迎えに行くよ。生き残るには、ゲームクリアを目指しましょう。では、頑張ってくださいー
神と名乗るものは、気軽な調子で言ってのけたが、とても怖ろしい内容だった。
ゲームを拒否しても死、ゲームに負けても死、クリアするしか道はないが、一人も生き残らなければ、人類の滅亡なのだ。
自分が死んでしまったら、人類なんて滅亡しても関係がない。
司馬はそう思おうとしたが、今まで自分がやってきた事や、人生がまるきり遺せないのは、さすがに寂しい。
自分の人生がどうであったかなど、自分が良ければ良いという者も居るが、それでも何か生きた痕跡が残っているのとそうでないのとでは、死んでゆく時に、心の違いがあるのだろうと、そう思った。
園崎八子や、他のメンバーも、多少なりと、そんな考えを持ったようである。
意思疎通は得られなかったが、皆が、神の提示に、覚悟を決めたように感じられた。
司馬も、覚悟を決めなければならなかった。
復讐のためにも、そう思った。
園崎八子は十分納得の内容だと思って、早速準備に入った。
食料品を、携行できる保存食品を買い出しに、スーパーへはしった。
それとついでに、武器になりそうな小型の刃物や、ハンマー、バールなども手元に用意した。
バッグに詰め込んで、戦闘準備を、着々と整えていった。
司馬も、動かなければと、食料や、武器を購入した。
だが、今後、現金もいるだろうから、貯金は少し残す事にした。
神と名乗る者が、ルール自体を提示していない。
ゲームが始まっていると言っていたから、もうどこかで何かが動き始めているのだろう。
ゲームと言いつつルールがない。
神というのは、信用できないな。
司馬はそう思っていた。
信用できない相手だから、勝利の時に得られるものも、本当に得られるかどうかもわからない。
ただ、天変地異もおさめてしまうような力の持ち主であるから、それだけが、勝利者に提示される、望みを何でも叶えてくれるという事を信用させてくれる。
司馬はこれに賭けるしかなかった。
妹を辱めて殺してしまった日本人を探し出すには、この条件を利用するしかない。
そう思い詰めていた。
何をすれば良いのか、それがわかれば!
司馬は、神というヤツを、心の中で呼び出してみた。
答えはあった。
神は彼の問いかけに答えるように、メッセージを送ってきた。
だが、おそらくそれは、参加者全員に向けての一方的な通知だった。
ーゲームは13回、人数分の回数しか行わない。誰の手助けもしてはならないし、また、得る事も出来ないだろう。一人一人が与えられた問題を解き、最後に一人でも残ったら、君たちの勝利だ。約束通りに報酬を払おうー
ーゲームの内容は、一人一人違ったものなので、情報を共有しようとしても無駄だよ、さらに、ゲームクリアに失敗したら、死んでしまう。そして、ゲームを拒否して逃げ出したりしても、死の帳が、君たちを迎えに行くよ。生き残るには、ゲームクリアを目指しましょう。では、頑張ってくださいー
神と名乗るものは、気軽な調子で言ってのけたが、とても怖ろしい内容だった。
ゲームを拒否しても死、ゲームに負けても死、クリアするしか道はないが、一人も生き残らなければ、人類の滅亡なのだ。
自分が死んでしまったら、人類なんて滅亡しても関係がない。
司馬はそう思おうとしたが、今まで自分がやってきた事や、人生がまるきり遺せないのは、さすがに寂しい。
自分の人生がどうであったかなど、自分が良ければ良いという者も居るが、それでも何か生きた痕跡が残っているのとそうでないのとでは、死んでゆく時に、心の違いがあるのだろうと、そう思った。
園崎八子や、他のメンバーも、多少なりと、そんな考えを持ったようである。
意思疎通は得られなかったが、皆が、神の提示に、覚悟を決めたように感じられた。
司馬も、覚悟を決めなければならなかった。
復讐のためにも、そう思った。
園崎八子は十分納得の内容だと思って、早速準備に入った。
食料品を、携行できる保存食品を買い出しに、スーパーへはしった。
それとついでに、武器になりそうな小型の刃物や、ハンマー、バールなども手元に用意した。
バッグに詰め込んで、戦闘準備を、着々と整えていった。
司馬も、動かなければと、食料や、武器を購入した。
だが、今後、現金もいるだろうから、貯金は少し残す事にした。
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